大金を携えて上京してきた兄・実次(中村獅童)から、春野スヤ(綾瀬はるか)の働きかけで資金を得られたと知る四三。スヤと無邪気に野山を駆けていた自分が、オリンピックのために海を渡る不思議さを感じつつ、兄に一生懸命戦う事を誓う。四三の壮行会が開かれる頃、スヤは熊本で嫁入りをする。大勢の人々の「敵は幾万」の歌に送られ、出発する四三と弥彦(生田斗真)。まさに汽車が動こうとした時、弥彦の名を叫ぶ声がするー。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第8回 「敵は幾万」
明治45年。四三たちは8200km。片道20日のストックホルムに旅立ちます。
今回はその壮行会で1話。
ほんと、ただそれだけの話なのに。
みんなの笑顔に泣き、金栗家、三島家、それぞれの家族愛に泣く……。
1800円の調達
前回、寅さんのような格好で東京に現れた金栗の実次兄。
それにしたっちゃ、兄ちゃん、なぁし、いきなり。
な~しって、ぬしが遠方に行きなさる前に日頃から世話になってる諸先生方やご学友に挨拶せんといかんし、金も渡さんといかん。
金……
ばっ!
大事な弟の渡航費だけん、郵便為替じゃ送れんばい!
兄さんはあちこち頭下げて1800円を集めて来てくれたのだった。
野口くんたちは四三が熊本に連れ戻されると言っていたけれども、そういう話ではないのでした。良かったね!
しかし兄さん、街中で1800円と叫んだり、人目がいっぱいある所で現ナマ出したりしちゃダメです(笑)
1800円出してくれた池部幾江
1800円は何処から調達したのかと言うと、池部家から。
で、それは何処かと言うともスヤさんの許婚の家。
許婚は、「得体の知れないものに1800円も出せない」と言ったけれども、姑にあたる幾江はポンと出してくれた。
買った田んぼ貸しましょ。
1800円で田んぼば買いましょ。それをタダで貸しましょ。
あぁたは今までどおり、百姓ばして米ば作って暮らせばよか。
田んぼは取り上げられなかった。
素晴らしい人。
そして、「スヤさんの頼みだから」と言ってもらえる人徳。
アマチュア=素人の「遊び」だと思われていた「得体のしれない」オリムピック。
出せる人と出せない人。
幾江は出せる人、なのだった。
ちなみに、実話の話では幾江は四三の親戚筋にあたる。
幾江に後継ぎが居なかったので四三は望まれて養子になり、その妻として見合いをセッティングされたのがスヤさんだった。
ドラマでは、どうなるんでしょうね。
何かもう嫁に入っちゃったみたいだけど……。
1500円は寄付で集められたので、お金返すって事で祝言も止められないかのぉ……。
兄ちゃん。
うん?
金ば工面してくれた池部さんって……。
もう祝言目前だというスヤさん。
止めることのできない四三。
グルグル回る「自転車節」回想。
切なか…………。
オリンピック選手日本第1号は金栗四三
兄ちゃんに言ってくれた永井先生と可児先生のの言葉が最高に良かった。
例えば4年後、8年後、100年後、何千何万人のオリンピック選手が日本から出ても、誰が何と言おうと第1号は金栗四三!
そう!
これだけは未來永劫動かんのですよ。
四三は「日本で初めての存在」になった。
こんなに素晴らしいことは無か。
だから、兄ちゃんも四三に言う。
弱音を吐くな四三!
お前が行かんかったら後が続かん!
お前が、そぎゃん弱虫やったら100年後の韋駄天も弱虫ばい。
みんなが集めてくれた1500円。
日の丸のユニフォームも足袋屋からいただいた。
多くの人に支えられて、無事を祈られて、励まされて。
日本初のマラソン選手が旅立つ。
三島家の次男
三島の家では前日になっても弥彦が母にも兄にも挨拶せずに旅立とうとしていた。
奥様の気持ちも坊ちゃまの気持ちも察している占い師シマは気を揉むが……。
本当に出発前になってね。
意地っ張り親子だなぁ。
母も日の丸ユニフォームを縫っていたじゃんね。
兄に支えられて走る女西郷。
母上。弥彦は精いっぱい闘ってきます!
当たり前じゃ!
おまんさぁは三島家ん、
誇りなんじゃから。
弥彦、体ば大事にしやんせ!
最後の声掛けは「体ば大事に」
勝って来い、でも、死ぬ気で戦え、でもないんだよ。
可愛いんでしょうね。
破天荒な次男は。
「母上に挨拶せずに行くのか」と、一緒に走ってきた兄も良かったなぁ。
やっぱり我が子に関心のなか親はおらんですよ。
泣かされたとです……。
散々、泣かされた後、可児先生が治五郎先生の代わりに汽車に乗っちゃったことを知ったとです。
おいそれと泣かせっぱなしにしてはくれない脚本なのだった(爆)
さて。
四三、初めての洋行……。
※キャスト
金栗四三 … 中村勘九郎
田畑政治 … 阿部サダヲ
嘉納治五郎 … 役所広司
永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス
野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行
春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋
三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月
美濃部孝蔵 … 森山未來
橘家圓喬 … 松尾スズキ
万朝 … 柄本時生
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸
平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李
東龍太郎 … 松重豊
古今亭志ん生 … ビートたけし
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介
知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々
大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣
噺 … ビートたけし
※スタッフ
脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞
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コメント
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視聴率が高かろうが低かろうが、作品を良くすることしか現場の人間は考えない!ええでええで、その意気や~!いえほら演出の方がそう言って昂ってはりましたのどすえ~。そもそも視聴率だけで測るのならNHKなんて成り立たないでしょう。細かい数字はイイから、後世に残るものを誇りをもって作ったレや~! 敵は幾万ありとても全て烏合の勢なるぞ~~~♪東洋のシェークスピア・山田美妙様の名調子~♪初めて日本から出撃するオリンピッカーコンビへのはなむけなんでしょうねええ~。
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