前回大会の雪辱を期す前畑秀子(上白石萌歌)は、経験したことのないプレッシャーと闘う。日本中から勝利を期待する電報がベルリンに押し寄せ前畑を追い詰める。レースを目前にアナウンサーの河西三省(トータス松本)が体調を崩すが、田畑(阿部サダヲ)は前畑勝利を実況すると約束した河西の降板を断固拒否する。そして迎える決勝。ヒトラーも観戦する会場に響くドイツ代表への大声援。オリンピック史に残る大一番が始まる−
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第36回 「前畑がんばれ」
「がんばれ」はプレッシャーになるかも知れないけれども、真心を持って伝えれば力になる。
けれども……。
貰った力が必ず人の希望になるとは限らない。
お祭りの喧騒の影に、国から忌むべき存在と弾圧された者たちの姿。
高揚する時間から、限りない暗黒の闇へ。
それでも、前畑が頑張ったことだけは、間違いない。
プレッシャー
「4年前のロサンゼルスオリンピック、女子平泳ぎ200mの銀メダリスト前畑秀子。」
「この大会を最後に引退し、故郷で花嫁修業をするつもりでしたが…」
「東京市長・永田秀次郎にみんなの前で責められ、引退を撤回。」
「ベルリン大会に向けて練習を続けてきました。」
これが何だか凄いと思うのよね。
「ガンバレガンバレ」と言うな、人にプレッシャーを与えるなと言われるこのご時世。
かつて、プレッシャーに挑むように前へ進む人たちがいた。
私だったら、頑張って頑張って頑張ったのに褒められずに「なぜもっと頑張らないのだ」と言われたら、何か投げつけて辞めるわ。
しかし、この人たちは前へ進む。
それはとても強いことだ。
尊敬すべきことだよね。
10分の1秒……それを縮められなかった悔しさの方が、彼女にとってはプレッシャーよりも強かったということだ。
「まず200mを10本、立て続けに100mを10本、50m30本、25m30本、これを朝昼晩。1日およそ20000m!」
こうして努力して努力して努力した結果、世界新記録を3度も更新する前畑。
しかし、更新すれば更新するほど不安に襲われる。
もっともっともっと……
こんなこと書かれたら金メダル取るまで帰ってこられへん。
世界新記録なんか取るんやなかった。
天変地異起きて、オリンピックなんか中止になってまえ~!
ついつい頑張ってしまうくせに、仲間には愚痴る。
「じゃあ辞めちゃえば?」
と、もしも言ってくれる人がいたとしても、それでも彼女はやり続けたと思うの。
「1936年8月1日。
ベルリンオリンピック開幕。
朝晩平和の鐘が鳴り響き、歓声が上がり、国旗が風になびき、聖火は夜も灯り……
そして秀子は眠れない……。」
予選でも前畑は順調に成績を上げた。
ライバルはドイツのマルタ・ゲネンゲル。
ずっと、抜きつ抜かれつの関係。
カッパのまーちゃんは、口の悪さを隠して、痛々しいほど気を使って来る。
それが前畑にますますプレッシャーを感じさせる。
まーちゃんたちだけではなく、日本中が今、前畑に注目していた。
「ガンバレ」「ガンバレ」の電報の嵐……。
「世界一目指せ」
「メインポールに日の丸を」
「死んでも勝て」
勝手なことばっかり!
「つらか時は押し花がよか」??
何、それ……訳分からん。
「カナクリ シソウ」やて。
誰やそれ。
あらら……
金栗四三、「誰や」と言われる時代になったんだねぇ……。
(死んだ目で押し花していた姿が懐かしいなぁ(笑))
一枝と初穂は、前畑にとって、愚痴を受け止めてくれる尊い仲間。
けれども、女子同士のお喋りだけでは満たされないプレッシャー。
一番欲しかったのは、アイデンティティの確立。
そこで、ちゃんと現れてくれる父と母。
何で来たん?
えっ?シベリア鉄道で。
幽霊、シベリア鉄道乗らんでしょ(笑)
秀子が生まれてよかったよ。
秀子が生まれたことが、母ちゃんの人生で一番よかったこと。
秀子は母ちゃんの金メダルよ。
たったこれだけの言葉で安心するもん。
欲しいのは国のための金メダルではなくて、母ちゃんのための金メダルだね。
ライバルのゲネンゲルにもこんな風に支えてくれる人たちがいただろうか。
前畑だけではなく、開催国ドイツの独裁者・ヒトラーから直接のプレッシャーを掛けられているゲネンゲル。
必死なのは前畑だけではなかった。
「前畑がんばれ!」連呼の河西実況
200m平泳ぎ女子決勝。
前畑!がん… …
↑「がんばれ」を言わないように我慢するまーちゃん。
…アレだよ!レッツ ゴー!
思い切って!
前畑、前畑…今までどおりの……アレを出せ!
歯切れ悪っ!
まーちゃんが一生懸命気を使っても、実況を聞くためにラジオの前に待機した日本中の人たちはもう止められない。
何より。
実況する河西アナ自身が、もう……風邪で出ない声と闘うのに必死だった。「頑張る」のは前畑だけじゃなかった。
「前畑がんばれ!」今日の「いだてん」は上白石萌歌さん演じる前畑秀子さんの女子平泳ぎ200m決勝!1936年のベルリンオリンピックでは日本で初めてラジオ実況中継が行われました。当時の様子は描いたマンガはこちら!https://t.co/wgNmPdED2o#前畑がんばれ #前畑秀子 #いだてん #上白石萌音 pic.twitter.com/9D1T8AMxI2
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) September 22, 2019
「切らないで下さい、スイッチを切らないで下さい。切らないで下さい、スイッチを切らないで下さい。」
「ベルリンの午後4時、日本の午前0時。」
「本日は水泳場、すなわちプールのスタンドにマイクを移動いたしまして、大歓声に取り囲まれながらのフィールドからの実況放送をお送りします。」
「我が前畑嬢は白の帽子、黒い水着、胸には日章旗が燦然と輝いております。強敵はスタートの良いドイツのマルタ・ゲネンゲル。初め抜かせて後でぐんぐん詰めるのが我が作戦であります。」
「早くも号令、ただいまスタート地点に上りました。いよいよスタートだ!」
「飛び込みました!一斉に飛び込みました!飛び込みました。ゲネンゲルはまだ潜っております。飛び込んだ時はまだ前畑と同じ。各選手並んでおります。各選手並んでおります。」
今日の「いだてん」は\\前畑がんばれ!// 河西アナの実況では「がんばれ」が23回も連呼されました。前畑秀子選手はこの時日本人女子としてオリンピック史上初めて金メダルを獲得しました。日本中が沸いたその瞬間の映像はこちら!https://t.co/hrs2dy0t5g#前畑がんばれ #前畑秀子 #いだてん pic.twitter.com/IFJY2hMCCu
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) September 22, 2019
この時の河西アナの実況は記録として残されていて、(河西三省 wikipedia)本日は河西アナ役のトータス松本がそれをガッツリ再現したのだから、本当に凄いわ……。
ほかの選手はだいぶ遅れました。前畑とゲネンゲル2人だけの競争!あと10mで150!あと10mで150!
あと2m!前畑がんばれ!ターン!前畑がんばれ!頑張れ頑張れ!
初めは河西やかくさんの「がんばれ!」を止めていたまーちゃんも、「もういいや」と頑張れコールを始める。
頑張れ~!頑張れ~! 頑張れ~!
頑張れ!
頑張れ!秀ちゃん 頑張れ!
頑張れ! 頑張れ!頑張れ! 頑張れ! 頑張れ!
頑張れ 前畑! 前畑 頑張れ!頑張ってくれ!
頑張れ! 頑張れ! 頑張れ! 頑張れ!頑張れ! 頑張れ! 頑張れ! 頑張れ!
会場でも、実況でも、ラジオの前でも。
「がんばれ」は、すでにみんなの願いで、みんなの力。
頑張れ! あと5m あと5m!あと4m 4m! あと3m! あと2m!あと… ……ああっ!
「ヒデコ・マエハタ。ヤーパン」
やった~!勝った…勝った…。
勝った…勝った…
勝った 勝った!
勝った 勝った 前畑、勝った!
ああ……もう……何て素晴らしい「頑張れ」なのだろう。
テレビの中は「頑張れ」で一体化。
テレビの前の私は、ただ祈るように見た。
結果は、知っている。
でも、祈るように見た。
金メダルへ
「女子平泳ぎ200m、決勝。前畑秀子金メダル。記録3分3秒5。ロサンゼルス大会の記録を10分の1秒どころか3秒も縮めました。」
銀メダルのマルタ・ゲネンゲルとは1977年に再会し、一緒に泳いだという。
亡くなった年も同じ。
どこまでも追い駆けっこのライバルだった。
表彰台の上で泣いている前畑が可愛くて可愛くて。
あ、あれ……これは、上白石萌歌さんなんだよね。
もう、私の頭の中で前畑が上白石萌歌さんでインプットされてしまっていて、「紀行」で実際の前畑さんの映像を出されても全くピンと来ないのよね(笑)
前畑だけじゃなくて、四三も、人見絹枝さんも、みんなみんな役者さんの姿でインプットされてしまった。
そして、この人たちの苦しみや喜びがそのまま自分の思い出のように自分の中に残っている。
だからクドカンって凄いんだよ。
喜びや幸せだけではなくて苦しみや悲しみまで体感させてくれるから……本当に凄いんだよ……。
ロスかベルリンか
【 #AIで彩るいだてんの時代 「第36回 日本選手団の見たドイツ」をカラー化配信】1936年、 #ベルリン五輪 開催直前のドイツ国内は日本人学校や日本食レストランもあった。けれど「平和の祭典」の傍らで鉤(かぎ)十字を腕に行進する軍隊が……。 https://t.co/4qYCxvE5lk #大河 #いだてん #ドイツ
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) September 22, 2019
日本に戻ると、楽しい思い出に浸る間もなく、4年後の東京オリンピックの組織委員会が結成される。
そこには、すでに体協関係者だけではなく、政治家や軍も関与していた。
そして、あんなに頼もしい笑顔でみんなを引っ張り続けていた嘉納治五郎は、
残念ながら神宮ではベルリン以上の式典ができるとは思えん。
と言い出す、人の変わりよう。
ベルリンオリンピックを見た治五郎先生はプレッシャーに押し潰されそうになっていた。
国民の体育の全般的向上を目指し、団体訓練に役立つようやって頂きたい。
これが陸軍の総意です。
梅津美治郎は陸軍の軍人。
それに反対することなく「国家事業」と言い切る治五郎先生。
そう。
オリンピックは今や、スポーツの祭りでは無く、国家のプロジェクトだった。
「日本」の偉大さを世界に知らしめるための……。
オリンピックは国家に利用させず、スポーツの大会として行うべき。
威圧感に戸惑い、何も言えずにいるまーちゃんと同じように違和感を持っていたのは、意外なことにスポーツと何の関わりも無かった副島伯爵。
ロサンゼルス流にやるかベルリン流にやるか。
副島さんに問われたまーちゃんは、当然、
そりゃ……そりゃ、もちろんロスですよ。ベルリンより断然ロス!
その点では嘉納先生も同じ意見だと思いますよ。
と答える。
国と国とが交流し、スポーツを通じて民族が関わり合い、ただただ選手を応援して育てた。
まーちゃんの思い出のロスは治五郎先生にとっても楽しい幸せな記憶のはずだ。
けれども、今や治五郎先生の見つめる方向は違う。
副島さんが抱く、東京オリンピックへの危機感は、すでに国家に対する危機感と等しかった。
ヒトラーのプロパガンダは見事成功した。
世界はドイツに魅了され、日本はドイツと同盟を結ぶに至った。
嘉納さんにそのつもりがなくても挙国一致路線では、必ず……ベルリンの模倣になる。
肝に銘じたまえ。
呆然とするまーちゃんに、さらに追い打ちを掛ける副島さん。
選手村の通訳いただろ?ベルリンの。
ああ……ヤーコプ…どうかしましたか?
自殺したそうだよ。
ユダヤ人だったそうだね。
オリンピックが終わって利用価値がなくなったら自分がどうなるかよく分かってたんだろうな。
閉会式の翌日に……亡くなったそうだよ。
まーちゃんは、ヤーコプから前畑へ渡す写真を預かり、前畑に感動したという思いを聞き、4年後には日本に来るように誘ったのだ。
そして、ヤーコプの返事は、
ソレハ……。
ムズカシイカモシレナイ。
だった。
4年後。
東京に来られなくても。
戦後、もしまた会えたら……。
という視聴者の願いも崩れてしまった……。
実際にこのベルリンオリンピックで選手村の村長を充てられていたユダヤ人が自殺したという話。ヤーコプは実在する人物がモデルだったらしい。
何万人ものヤーコプが同じような恐怖と絶望を抱えていて、そして、この後、「ユダヤ人の最終的解決」に向かってナチスは動き始める。
オリンピックを経て、強大な国家の力を知らしめたドイツはその力を大いに軍事で表し始め、同盟国日本はそれに追従するように動き始める。
そして時代は日中戦争へ……。
明と暗の緩急激し過ぎる1話だった。
喜びの後の闇が深すぎる。
マリーさんにベルリンオリンピックの結果を見せられて「こうやって見ると悪くなかったな、ベルリンも。」と笑顔を見せるまーちゃんの目が死んでいる。
「悪くなかった」のは、前畑が頑張った記憶が幸せだったからで、今、そればかり思い出すのは現実逃避だね。
※キャスト
田畑政治 … 阿部サダヲ
金栗四三 … 中村勘九郎
高石勝男 … 斎藤工
大横田勉 … 林遣都
野田一雄 … 三浦貴大
鶴田義行 … 大東駿介
河野一郎 … 桐谷健太
松澤初穂 … 木竜麻生
前畑秀子 … 上白石萌歌
酒井菊枝 … 麻生久美子
マリー … 薬師丸ひろ子
松沢一鶴 … 皆川猿時
河西三省 … トータス松本
慶 … 深沢敦
平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李
北原秀雄 … 岩井秀人
東龍太郎 … 松重豊
古今亭志ん生 … ビートたけし
美濃部孝蔵 … 森山未來
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介
知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々
万朝 … 柄本時生
大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣
小松勝 … 仲野太賀
嘉納治五郎 … 役所広司
岸清一 … 岩松了
野口源三郎 … 永山絢斗
副島道正 … 塚本晋也
杉村陽太郎 … 加藤雅也
牛塚虎太郎 … きたろう
川島正次郎 … 浅野忠信
黒坂辛作 … ピエール瀧→三宅弘城
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス
武田千代三郎 … 永島敏行
二階堂トクヨ … 寺島しのぶ
春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋
三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月
橘家圓喬 … 松尾スズキ
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸
村田富江 … 黒島結菜
村田大作 … 板尾創路
人見絹枝 … 菅原小春
犬養毅 … 塩見三省
高橋是清 … 萩原健一
噺 … ビートたけし
※スタッフ
脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁、桑野智宏
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞
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【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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コメント
千早太夫さん
>前畑さんは、大会前から金メダルの期待を一身に受け、その通りに勝ってみせた最初の日本人だと思います。
そうですね。現代でもプレッシャーに打ち勝って素晴らしい試合を見せてくれる選手もたくさんいらっしゃいますが、やはり思いの背負い方が違うでしょうね。国責は重い…。
>私は小学生の頃に母から「前畑ガンバレ」の逸話を聞かされて育ちました。
お郷がそちらの方だと身近にいた偉人ということなのでしょうね。このドラマの中の人に近い環境、羨ましいです!
前畑さんは、大会前から金メダルの期待を一身に受け、その通りに勝ってみせた最初の日本人だと思います。
今回ドラマで見て、あの凄まじいプレッシャー&どアウェーの中、よく勝ったなと思いました。現代だったら間違いなく国民栄誉賞案件です。
私が小学生の頃、時々前畑さんがテレビ中継に出られて、こども相手にプールで水泳を教えている姿が見られました。
こども心にも、前畑さんがみんなに尊敬されているのが良くわかったものです。
私の母はベルリン五輪の年の11月に生まれたので、前畑さんの偉業をリアタイで知っている訳がないのですが、私は小学生の頃に母から「前畑ガンバレ」の逸話を聞かされて育ちました。
母は当然、祖父母から教わったんでしょうが、祖父母にとっては、どうしても娘に伝えなければならない大事件だったのだと思います。
それはたぶん、私が娘に岩崎恭子さんの話をするよりも、大きな意味があったのかもしれません(笑)。
大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第36回
「前畑がんばれ」内容前回大会の雪辱のため、練習を積み重ねた前畑秀子(上白石萌歌)度々、世界記録の更新も行ったが、レース直前、経験したコトのないプレッシャーを感じ始めていた。順調に予選を通過するも、田畑(阿部サダヲ)たちの強い思いは、前畑秀子に大きなプレッシャーを与えていく。一方で、決勝目前、河西三省(トータス松本)アナウンサーが体調を崩すも。田畑は、前畑勝利の実況をすると約束した事を理由に、…