クーベルタンから治五郎(役所広司)に、「アントワープで8年ぶりにオリンピックを開催する」という知らせが届く。「箱根駅伝」の構想に力を注ぐ四三(中村勘九郎)は、熊本で離れて子育てに励むスヤ(綾瀬はるか)に、次こそ金メダルをとって引退し家族と暮らすと約束する。しかし、前回大会で死者を出したマラソンは正式種目から除外されていた。そうとは知らない金栗は五輪代表選手を選ぶべく「箱根駅伝」実現を目指すがー
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第19回 「箱根駅伝」
創作落語「箱根駅伝」
本日は五りん創作落語「箱根駅伝」でお伝えする回であった。
森山未來さんは孝蔵・金原亭馬生・ 古今亭志ん朝の三役。お見事でした。兄弟続きで出てきた時は「おそ松さん」始まるかと思った(笑)
ところで(唐突に)神木隆之介くん、本日(昨日)お誕生日、おめでとうございます!
そして、川栄ちゃん、妊娠&結婚、おめでとうございます!
川栄ちゃんは五りんの子を身ごもった設定で最後まで行けるよね(笑)
「もう日本に走る道はない」
と言って日本を走り終えた気持ちになった四三。夢は何処までも続く、次の目標はアメリカ横断マラソン。
太平洋ば渡ってサンフランシスコからロッキー山脈ば走って、越えて中部農村地帯ば横切りニューヨークまで4000km。
総距離4000km1日40km走っても100日か。
く~~これはおる一人じゃ無理ばい。
野口君、駅伝方式でいくばい。
すっごく楽しそうな四三。
本当に本当に走るのが好きなんだねぇ……。
その予選会を、ロッキー山脈の予習にもなる箱根でやろうと決めた四三。
「今ではすっかりお正月の風物詩となった箱根駅伝。もとはアメリカ横断大駅伝レースの予選だったのです。」
知らなかったなぁ……。
オリムピックがある!だが……!
報知新聞が協賛してくれるという話も決まり、協会に報告する四三に嘉納先生は満面の笑みで言うのだった。
クーベルタン男爵からの親書だ。
「来年1920年・夏。オリンピックを開催する」とある。
ストックホルム以来8年ぶりのオリンピックだよ!
ベルギーのIOC委員のラトゥールという人物が自国での開催を直訴したらしい。
なんと立派じゃないか。
規模は縮小されるだろうが重要なのは大きさじゃない。
今、オリンピックをやる。戦地で!
この気概だよ。なあ、金栗君?
喜びで息も出来ない四三である。
だが。
ストックホルムの時もオリンピック行きは自腹だった。今回もそうに違いない。
オリンピックには……金が要る。
ずっと帰っていない池部家へ……金が目的で帰る四三。
うーーん、ちょっとひどい。けど仕方ない。
長男・正明とは初対面。
やっと正月に帰ってきた養子を迎える幾江さんの冷たい目。
オリンピックの報告をするも、パッとしない表情の雇い人たち。
冷たい反応の養子家の中、スヤさんは今日も優しい。
今、ちゃんと寝かさんと夜泣きばしますけん。
そぎゃんね。
お義母さんと交代で明け方まで寝られんこつもあっとです。
前世は蛇とか言っている場合ではなく、お母さんは充分に優しいし、四三の代りもしてくれてるんだよね~~。感謝するところですよ。
マラソンがない
四三が故郷に帰っている間、協会では騒ぎが起きていた。
アントワープオリンピックの種目からマラソンが外されていたのである。
信じられん。
日本がメダルを狙える数少ない競技なのに。
怒り納まらない治五郎先生。
確か、前回、死者が出たんでしたよね?
日射病でね。
ポルトガルの選手が命を……。
それでもやると誓ったんだよ!クーベルタンが!
トクヨはベルギーの写真を治五郎に見せる。ヨーロッパは戦地。町はあちこち崩れてボロボロ。現地の人たちにとっては世界に見せるのに悲しすぎる現状。
これをご覧下さい。
現在のベルギーの市街地です。
ここをマラソンのランナーが走り、沿道を観衆が埋め尽くす。こんな光景を想像できますか?
とても無理だな。
この惨状を見て、それでも日本人が勝てる見込みがあるからマラソンを競技に加えろなどとは厚かましくてとても言えん。
それは厚かましく、そして自分勝手で、人の傷跡に何の配慮もない要望だよね。
さすがに声も出ない治五郎先生。
しかし、治五郎先生も他の人たちも、箱根駅伝に燃える四三に、真実を伝えることができない。
マラソンの枠ば6人に増やしてもらえんでしょうか?
と、ニコニコしながら寄ってくる四三に、
分かった! 検討しよう。
と、ニコニコしながら答えてしまう治五郎先生。
……いるよね……こういう人。好きじゃなくなった女にいつまでも別れを告げられずにグズグズ引き延ばすダメンズの方向だわ、これ。
まぁ……
言いづらいのは分るけどぉぉ……。
箱根駅伝
そんな感じで真実を伝えられないまま1920年2月14日土曜日。
選手は学生なので、授業が終わった午後から駅伝は始まったのだった。
「1920年2月14日午後1時。記念すべき第1回。箱根駅伝がスタート。アントワープオリンピックマラソン選手の候補を探すべく金栗さんは車に乗り込んで伴走します。」
そう。四三は指導者で学生では無いので伴走のみ。
けれども、心は選手たちと一緒。
選手たちに声をかけ続け、足袋シューズの具合を心配しつつ、8時間42分51秒。
翌日復路を迎える。
「2日目の朝、審判長の金栗さんが目にした光景ってえのは……。
一面の銀世界。
昨日から降りだした雪で箱根の山は積雪6cm。気温はマイナス4度。」
中止の声が出る中、四三は、足袋シューズのゴム底を削って滑り止めを作った。
「そんなわけで、金栗さんの執念によって箱根駅伝は続行されました。」
エンジンが凍って動かない車を降りて、声を掛けながら走りだす四三。
結局、いつも金金金金言っている岸先生も、駅伝に夢中になっちゃった。
倒れ込む選手に声をかけ、ゴールした選手を讃え……
ああ、これだよね。
スポーツを見ていると、自分も頑張ろうかなと思える。力を貰える。それは、このゴールの感動を共有するから。
嘉納さん!
マラソン、やれませんかね!?
やるべきでしょう!
こんな感動的なレースなら絶対やるべきです。
日本が勝つとか負けるとかそういう問題じゃない。
アントワープでやるべきだ、これを!
直訴しましょう!嘉納さん!
岸さん……ど……どうしたんですか!?
ああっ!
すいません!初めて見たもんで。
マラソンのない……オリンピックなんて。
私が必ず君をアントワープに行かせてやるからな!
マラソンのないオリンピックなんて……マラソンのないオリンピックなんて…!
マラソンのないオリンピックなんて……
「黒豆のない おせち料理みたいなもんです」
なんてもんではなく。
マラソンのないオリンピックなんて、マラソンのない「いだてん」みたいなもんです。
さあ、直訴しよう。
※キャスト
金栗四三 … 中村勘九郎
田畑政治 … 阿部サダヲ
嘉納治五郎 … 役所広司
永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス
野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行
二階堂トクヨ … 寺島しのぶ
春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋
三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月
美濃部孝蔵 … 森山未來
橘家圓喬 … 松尾スズキ
万朝 … 柄本時生
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸
平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李
東龍太郎 … 松重豊
古今亭志ん生 … ビートたけし
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介
知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々
大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣
慶 … 深沢敦
村田富江 … 黒島結菜
村田大作 … 板尾創路
人見絹枝 … 菅原小春
高石勝男 … 斎藤工
大横田勉 … 林遣都
野田一雄 … 三浦貴大
鶴田義行 … 大東駿介
前畑秀子 … 上白石萌歌
松沢一鶴 … 皆川猿時
河西三省 … トータス松本
噺 … ビートたけし
※スタッフ
脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞
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【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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コメント
いだてん 第19回「箱根駅伝」
大河ドラマ『いだてん』のお時間です。 BSを録画にて鑑賞。 第19回「箱根駅伝」 あらすじ・・・・・・・
大河ドラマ「いだてん」 #19 「箱根駅伝」
いよいよ箱根駅伝の誕生のようです。 そして次のオリンピックへ。
大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第19回
「箱根駅伝」内容日光と東京をひとりで走り抜けた金栗四三(中村勘九郎)日本は走り終えたと、アメリカ横断駅伝を夢想する。その選手の予選会を行うため、“箱根駅伝”を計画。スポンサーも見つけ、計画を嘉納治五郎(役所広司)に提案しに行ったところ、アントワープでオリンピックの開催が決まったと知らされる。ストックホルムから8年ぶりの開催だった。正月返上で、計画を練るつもりだった四三だが、スヤ(綾瀬はるか)…
いだてん 第19回「箱根駅伝」感想です!
久々のブログ更新(また1週間書けずじまいでした^^;)よりも、更に久々の大河感想です。それこそ、この1週間、着々と録画は消化して本日に至っているのですが間でちっとも感想…
NHK大河ドラマ「いだてん」第19回「箱根駅伝」
いよいよ「箱根駅伝」ですよお父さん!…今年のお正月は鉄板の青学か、猛追する東洋か、と思わせといて、ダークホースの東海が初優勝!盛り上がりましたねええ~。とは言えそれ以上に伴走車が気になってしょうがなかったワタクシなのでありました。ええ、新型センチュリー…とうとう外国の高級車を使ったのかと早合点しちゃったりして。