NHK大河ドラマ【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】第5回「雨ニモマケズ」感想

高座に上がったほろ酔いの志ん生(ビートたけし)は、突然オリンピックの噺を始める。

時は明治44年、オリンピックへの参加選手を決める羽田の予選会。全国から来た健脚の学生たちに刺激を受け、審査員だった三島弥彦(生田斗真)は急きょ短距離走に参戦。一方、金栗四三(中村勘九郎)は、およそ40キロを走るマラソンに初めて挑む。

ライバルたちとの激しいデッドヒート。憧れの嘉納治五郎(役所広司)の待つゴールを目指す!
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

  2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」感想

いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第5回 「雨ニモマケズ」


時は明治44年11月19日。
羽田の空は鉛色。
初めてのマラソンに挑む金栗四三。


ということで、ついにあの羽田のオリンピック予選会がやってきた。

……と、今までの感想にも書いて来たかも知れないけれども、忘れてください(笑)今度こそ本当に本番なのだった。

ここに戻って来るまでに5話。
5回掛けて第1回の裏をやってきたわけである。

でも、その間、ただの1回も「早く予選会の先をやれよ」とか思った事はないわよ。ただの1回も。つまらないと思った回はない。

それよりも、子どもの頃からここまで。
四三の成長を走りながら追ってきた気分である。

走るのは嫌いなんだけど。
ゴールの達成感は分るよ。

何度も何度も、ここまでにその達成感を振り返る。

羽田オリンピック予選会短距離走



え~…迷子になってるようで。
競技場では100m走の予選が始まりました。


迷子になる徒歩部のみんな。
 『いだてん』第6回感想 迷子

まぁ、当時はあそこに空港なんてなかったんだもんね。当然、京浜急行も走っていないし首都高もない。迷子にもなるよなぁ。




さて、会場では100M走。

家族の色よい顔を見られず出場をあきらめた三島弥彦天狗。

みんなが走るのを見ている内に、我慢できずついに走っちゃった(笑)

しかも、優勝しちゃう。
『いだてん』第6回感想 三島天狗のメダル

はい。
もちろん、短距離の日本初出場選手です。

羽田の悲劇



ついに四三たちが出場するマラソンが始まります。

決して無理はするな!
体に変調が起きた場合、無理せずその場で救護班を待て。

歩いてもいい。休んでもいい。
生きて帰ってくれたまえ!


永井先生、ほんっと、この時代にして過保護なくらい親切だよね。

若者を「お国のために」とたくさん死なせに送りだしていったこの国で、生きて帰ってこいとまだ言ってもらえる時代。


さて、コースは10里。25マイル。40キロ。

羽田から東神奈川で折り返して羽田へ……。
昔、六郷土手に住んでいたことがあるので、何となく距離感はある。京急の各停で40分くらいかな。Google検索したら、徒歩で4時間だって。(片道)
『いだてん』第6回感想 羽田10里


永井先生の「死人が出るぞ」も分る気がする。

六郷橋を過ぎたあたりから落伍者が出始め、次々と担架で運ばれる様子を「地獄絵図」と語る孝蔵。

しかし、四三は良いペースを守りながら走っていた。

折り返し地点で落伍者はすでに8名。
伝令を聞いて待機所で驚く治五郎天狗。


走っている選手もそろそろメダパニ……じゃなくて混乱し始めていた。

店先からパンを取って食ってしまう野口くん。
 『いだてん』第6回感想 パン

時間が長いからお腹が空くというのも分るけれども、走ってる時に食べるとオエッってなりません?(笑)。ちなみに実話らしい。

首位の佐々木くんが立ち止まって四三を睨んできたのも史実らしい。(たぶん頭が混乱している(笑))


落伍者13名を出して「羽田の悲劇」と永井先生に言わせた直後、赤い隈取りメイクで現れた四三。

「韋駄天だ!!」

治五郎先生の喜びに溢れた顔……。
(役所さんのこういう顔が好きなんだよ。大好きなんだよ)


そして、四三は子どもの時に果たせなかった「治五郎先生の抱っこ」をやっと果たした。
 『いだてん』第6回感想 治五郎先生の抱っこ

報道と報告



四三はこの時、2時間32分45秒、世界新記録を出したという。(けれども、これは距離が足らなかったという疑惑が出ていたらしい。真相は分らず。)


この喜びを手紙にしたためて熊本へ……

と、思ったけれども、兄に「思い違い」と言われたことが引っかかって書けず。もどかしいねぇ……電話やメールですぐに伝えられない。

三島弥彦天狗の方も、新聞に載ったのに、兄も母も見むきもせず。
 『いだてん』第6回感想 三島家


奥様といい、弥太郎様といい、この家はどうかしてます!
日本一ですよ!?
新聞にお名前が載ったんですよ!?
写真つきで。

なぜ触れないのです?
なぜひと言「よくやった」とねぎらいの言葉をかけてあげないのです?


と怒る女中のシマをなだめて、ちょっと寂しそうな弥彦。

それが三島家の定めさ。
僕が有名になろうが日本一になろうが、学生の道楽に変わりはない。


勝因の分析



熊本に手紙を書く代わりに、勝因を分析する四三。
 『いだてん』第6回感想 排便ヨシ


排便よし。

食事は到着が遅れ、満足にとれず。
ばってんこれがよかった。
まさに適量。

少なけりゃ、野口君のようになっとった。

服装について。

厚手の冬シャツと帽子ば着用。
薄着の選手も少なからずおったが、もし痩せ我慢してあぎゃん薄着で走っとったら……ああ…危なかったばい。

課題もある。

最後までもたず、結局裸足で走ることになった。

破れん足袋ば作ること。
それが課題。


シルクレイが弱くって



こはぜ屋……じゃなくて播磨屋へ行くと、店先の宣伝に自分が使われていることを知る四三。

「天晴レ 金栗君 當店ノ足袋ニテ 十里」

ゴールまでもたなかったんですけどね……。


大歓迎する播磨屋の主人が四三の話で顔色変わっていく(笑)
 『いだてん』第6回感想 足袋シューズ改革


……で、どうだい?うちの足袋は。

走りづらかです。

……そうかい。

特に砂利道には向かんです。

……だろうね。ハハハ……座敷で履くもんだからね。

あっはい。 
底の布ば頑丈にせんと1里ももたんです。

雨が降って水ば吸うて、もう足にまとわりついて難儀しました。

おまけに途中でコハゼん取れて、もう踏んだり蹴ったり。 
ほら。もう邪魔で邪魔で。脱ぎました。

おかげで血まめん潰れて、こん、ありさまです。



帰れーーーー!!


と、怒鳴られてしまう四三くんである。

いやいや、頼むからアトランティスみたいなこと言わんと、改良してぇな。良質なシルクレイで「陸王」を……。

ちゃんと伝わる



四三の雄姿が載った新聞のおかげで、熊本にも世界新記録が伝わった。

実家ではなく、見つけたのはスヤさん。


四三さん!

はあ~…体ん弱か子だったばってん、世界記録て。同姓同名の別人じゃなかつかい?

四三さん! 
笑った顔が四三さんだもん!

こぎゃん立派になって……。
お父さん、はさみで切ってよかね?

 『いだてん』第6回感想 スヤさん


なんて可愛いスヤさんなのだろう。

認めてくれて、喜んでくれて、スクラップまで作ってくれようとしている。

どうか、他の人と見合いせんで……。

あっちゅー間の40分



ただ走って走って初回に繋がっただけなのにね。この楽しさは何だろう。

日曜が来るたびに祭りのようたい。


この楽しさ。

飲んだら夢になるといけねぇ。

このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』◆放送期間 : 2019年1月6日 ~◆平均視聴率 : %◆脚本 : 宮藤官九郎◆原作 : ◆主演 : 中村勘九郎、阿部サダヲ◆出演 : 綾瀬はるか,生田斗真,星野源,松坂桃李,山本美月,竹野内豊,役所広司…



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※キャスト

金栗四三 … 中村勘九郎
田畑政治 … 阿部サダヲ

嘉納治五郎 … 役所広司

永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス

野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行

春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋

三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月

美濃部孝蔵 … 森山未來
橘家圓喬 … 松尾スズキ
万朝 … 柄本時生
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸

平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李

東龍太郎 … 松重豊

古今亭志ん生 … ビートたけし
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介

知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々

大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣


噺 … ビートたけし

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞









【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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