1959年、五輪招致目前の東京。落語家の古今亭志ん生(ビートたけし)は日本橋を通り寄席に向かっていた。その日、高座で志ん生が語り出したのは、50年前の日本のオリンピック初参加にまつわる噺。1909年、柔道の創始者、嘉納治五郎(役所広司)はストックホルム大会を目指して悪戦苦闘していた。スポーツという言葉すら知られていない時代。初めての派遣選手をどう選ぶか。日本オリンピック史の1ページ目を飾る物語。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第1回 「夜明け前」
ついに大河ドラマが昭和までやって来た……。
大河が昭和にやってきた
子どもの頃から私は歴史が好きで、中学生の頃も歴史の成績は良かったが、政治経済関連の社会科にはまるで興味が湧かなかった。
歴史にはロマンがあり、目の前の世界は面白くないと思っていた。
知り合いのおばさんに「歴史が好きで現代に興味がないなんておかしい」と言われた。
当時は全く意味が分らなかったけれども、今となってはよく理解できる。
「今」は歴史の上にあり、「今」もやがて歴史になるのだから……。
しかしね。
大河ドラマが自分が生きている内に、自分が生まれた昭和にまで近づいて来るなんて。
ちょっと複雑な気分。
まぁ、この大河の放送中に、もう日本は「平成」ですら無くなるんですけどね。
そんなこんなで、苦手意識の強い近代史、さらに苦手なスポーツ史である。
今期はお勉強しながら見ます。
金栗四三と田畑政治
『いだてん』は、日本の「マラソンの父」といわれ、日本で初めてストックホルムオリンピックにマラソンで参加した金栗四三と、日本で初めて開催された「東京オリンピック」の招致活動をした田畑政治をリレー方式で繋ぐ、ダブル主人公大河として描くらしい。
初めてのオリンピックに参加したと言っても、初めてであるがゆえに大変な思いをしたみたいで……決して成功したランナーというわけではなさそう。
参考文献も何も手持ちにないので、ボーーッとWikipediaを読んでいたら、ちょっと泣きそうになった……これをクドカンがどう描くのか楽しみだなぁ。
予選で帽子から染料が流れて血のようになった話は史実らしく、中の人の本職メイクみたいになってたね(笑)
東京オリンピックの話は当然後半になるわけで、本日はサダヲの登場はないのかな、と思ったら、シッカリと出ていた。
語り部である古今亭志ん生はめまぐるしく青年期(森山未來)と老年期(ビートたけし)を行き来し、まさにマラソンのように1話で時を繋いで駆け抜ける1時間であった。
登場人物、ほぼほぼ登場
初回は招致の話はやらないのかと思っていたけれども、ザザッとやってしまったので、本当にほとんどの登場人物が顔見世した状態。
オリンピック史でもあるけれども、クドカン史のように、あれに出ていたあの人、これに出ていたこの人、大人計画からドラマ班から映画班まで……。
クドカンが好きでずっと見てきた人間にとっては、キャストを見ているだけで盛り上がれる初回だった。
ストーリー的には本当に流した感じだったけれども、ラストの役所広司さんの、
いたぞ~!
可児君、永井君、韋駄天だ、見ろ!
彼こそが韋駄天だ!
にウルっとしてしまった。
「面白いこと」を求め、訓練のための「体育」ではなく、「スポーツ」を楽しむためのイベントに参加する……。
まだまだ未熟な日本人だけれども、勤勉だけではなく、人生を楽しむことを覚えるまでの話なのかも知れない。
盛り上がれそうな気がします。
レビューは恐らく短めで。
今年もよろしくお願いします。
※キャスト
金栗四三 … 中村勘九郎
田畑政治 … 阿部サダヲ
嘉納治五郎 … 役所広司
永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス
野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行
春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋
三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月
美濃部孝蔵 … 森山未來
橘家圓喬 … 松尾スズキ
万朝 … 柄本時生
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸
平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李
東龍太郎 … 松重豊
古今亭志ん生 … ビートたけし
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介
知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々
大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣
噺 … ビートたけし
※スタッフ
脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞
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【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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コメント
-d-さん
とっくにレスした気分でいて、遅くなってスイマセン!!今年もほんと、よろしくお願いしますーー!!
>時間が行ったり来たりで目まぐるしかったけどw
そうそうーー!とりあえず初回は初回で完結しちゃいそうなプロローグの1時間でした。来週から40分になるんですよね。時間足りるかな(笑)
>それは現代まで繋がって遠いようで近い 歴史はだからおもしろいですね~
そうですよね。私たち、歴史の中で生きてるんですよね。ほんと、そう思います。
今年も(こそ)大河、一緒に楽しみましょう!!
紫花浜匙さん
今年もよろしくお願いしますーー!!レスが遅くてスイマセン!!(もうとっくにレスした気分でいた(笑)今年もこんな感じ(笑))
面白かったねぇ。土曜の再放送をまた見ちゃった!!
>「で オリンピック 面白いの?面白くないの?」この気持ち、大きいよね大切だよね。
うん。
この時代だからこそ、純粋にそういう感覚で楽しめる人がいたのかも知れないね。
今世紀の東京オリムピックは大丈夫かしら。「羽田の悲劇」を心配してくれる大人もいなそうだなぁ。
【いだてん~東京オリムピック噺~】初回(第1回)感想と各地の視聴率「夜明け前」
「夜明け前」 初回(第1回)視聴率は、15.5%(関東)でした。 前作
今年もよろしくお願いします。
初回、面白かったぁ。朝ドラっぽいOPだけでも楽しめて♪
古今亭志ん生が進行役なんて、粋な事するね。
役所さんは、治五郎というよりダイワハウスの人みたいだったけど^^;。
韋駄天とは大きく出たもんだと思ったけど、
「で オリンピック 面白いの?面白くないの?」この気持ち、大きいよね大切だよね。
それに反する永井のオリンピックへの悲壮感も、必要なものだった気がします。
「羽田の悲劇」・・・笑っちゃいけないけど笑えた。
天狗が話題になってるみたいですけど、私は可児さんのファンになりました^^。
「いだてん〜東京オリムピック噺〜」第1回…
久しぶりに大河を見ました!いや、本当にたまたま、昨日の昼間にめっちゃめちゃためてしまった録画を消化しようとして「赤めだか」(本当にいつ放送されたのか私も分からないの…
いだてん 第01回「夜明け前」
今年も、大河ドラマが始まりました!!
いやいや面白かったですねー
時間が行ったり来たりで目まぐるしかったけどw
時代のエネルギーやドラマのやる気が伝わって 楽しかったです!
大隈重信なんかも顔を見せて、維新から「いだてん」スタートの時期にも
生きているだなと感慨深いものがあります。それは現代まで繋がって
遠いようで近い 歴史はだからおもしろいですね~
また今年もよろしくお願いします♪
巨炎さん
個人的には、「クドカンらしさ」は抑えられた初回だと感じました(←クドカン信者的には(笑))
好きじゃない方にとってはそういう感じなのですね~~。
視聴率は15.5%。クドカン作品定番の歴代ワースト3位。クドカンといえば低視聴率だと把握しているファン的には騒ぐことでもない話。
正直、私も好きな役者さんがどんどん出て来るのにアワアワしている内に半分過ぎた感じだったので(笑)次回から落ち着いて見ます。
はるかちゃんの出演も大人の事情かも知れませんが、役者さんは「クドカン作品」への出演は嬉しいだろうと思います^^
もう自分の生れに近い所まで行っちゃう大河なので、勉強しながら見ていきたいです。
まあ、OPはCG自慢しているだけの最近の作品にはない遊び心が楽しかったのですが
本編は面白いのか面白く無いのか、よく解らない内に1時間が終わってしまった感じです。
元々、私がクドカン脚本で好きなのは小スケールに徹した「泣くもんか」ぐらいで
「あまちゃん」も「謝罪の王様」も風呂敷を広げる程についていけなくなったので
その辺りは、もう仕方が無いです。
ただ明治の日本人は小柄だったと資料で示しながら次回は綾瀬はるか?
それこそ大女になるんじゃないのか…。これは分ってやっているのか、
それとも経済効果期待ありきなエライさんの事情ありきで
時代を真剣に描く事は重視されていないのか。何はともあれ次回でしょうか。
巨炎さん
>昭和大河は「山河燃ゆ」(1984年)と「いのち」(1986年)がありましたが
そうか!私はそれ見てないんですね。人生の中で一番テレビを見ていなかった時期でおまけに近代だから。2本もありましたね。
巨炎さんは昨日のドラマ自体はあんまり良くなかったんですかね^^;
昭和大河は「山河燃ゆ」(1984年)と「いのち」(1986年)がありましたが…。
「山河」は山崎豊子の原作付きでしたが
「いのち」(役所広司出ていたなぁ…)は橋田寿賀子のオリジナル脚本で
終戦直後から放映当時のリアルタイムまでなので上には上がいる。
大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第1回
「夜明け前」内容昭和34年、オリンピックの東京招致へ向け、大規模が工事が行われていた。落語家の古今亭志ん生(ビートたけし)は、娘・美津子(小泉今日子)と寄席へ向かう途中、足袋で走っている男を見かけ、高座で“富久”をかけるのだった。そのころ、東龍太郎(松重豊)都知事に、思わぬ報告が入る。スピーチ予定の人物が怪我をしたと。田畑政治(阿部サダヲ)は、慌てふためくが。東龍が、ふと目にしたテレビには、…
NHK大河ドラマ「いだてん」第1回「夜明け前」
新年あけまして、おめでとうございます~~。本日は大河出初めの第一回!ででんっ!今年の大河は…徒競走?…ではなく!かけっこ?…でもなく!「いだてん」!どど~~~ん!井田天五郎…これも違いましたか?いやもうボケ過ぎてすみませ~~ん! 「いだてん」つまり「韋駄天」なり!仏法の善神のお一人でメッポウ足が速くって、仏舎利を盗んだ鬼を追いかけて取り押さえたという剛の者!転じまして足の速い人間の方を譬えて「いだてん」と呼ぶようになったんだとか~~。めでたしめでたし~。…って、終わってどうするの!しっか…
大河ドラマ「いだてん」 #01 「夜明け前」
いよいよいだてんのスタートです。 ビートたけしの志ん生です。 そして主人公が二人。 現代劇な大河も30年ぶりくらいらしいですねぇ。 金栗四三と田畑政治の両方の時代が並行して進んでいくんでしょうか。