テレビ寄席で志ん生(ビートたけし)が語るのは、日本初のオリンピック選手、金栗四三(中村勘九郎)の知られざる熊本での少年時代。学校往復12キロを走る「いだてん通学」で虚弱体質を克服した四三。軍人に憧れ海軍兵学校を受けるも不合格に。身体を鍛えても無駄と落ち込む四三だが、幼なじみのスヤ(綾瀬はるか)に励まされ、嘉納治五郎(役所広司)が校長を務める東京高等師範学校への進学を決意する。
運命の出会いが近づく。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第2回 「坊っちゃん」
短い感想で。
父・信彦が43歳の時に生まれた四三
先週のプロローグを経て、金栗四三誕生物語から入る第2話。
語りは古今亭志ん生。もとい、美濃部孝蔵。
「時は明治10年・熊本。最後の内戦、西南戦争まで遡ります。
西郷隆盛率いる薩摩軍対政府軍。その最大の激戦地となったのが田原坂。」
「そこから程近い玉名郡春富村の山深い集落に、代々酒造業を営んできた旧家・金栗家はありました。」
といっても、父・信彦は身体が弱く、酒蔵は潰れてしまったらしい、
そう裕福ではいられない家庭に4男3女。
4男3女だから四三なわけではなく、信彦43歳の時の子どもが四三だったらしい。
田原坂で前作『西郷どん』とバトンタッチしたわけだけれども、大家族の様相は時代が違えども前作を思い起こさせる。
赤ん坊の頃の四三は父親譲りの虚弱体質だったらしい。
子役の久野倫太郎くんが勘九郎さんによく似ていて……演技も上手なんだけど、これが初出演なんですって。すごい。
明治24年。
熊本に来た嘉納治五郎を見に、春富村から五高のある熊本市までは10里を旅する虚弱親子。
治五郎に抱いてもらえば丈夫になると言われて来たけれども、抱いてもらう事はできず……。抱いてくれたのは何と夏目漱石先生。で、サブタイトルの「坊っちゃん」か(笑)
尋常小学校に入学しても身体が小さくてみんなについていけない四三。
長男・実次の嫁・キヨメのお産の時に、
ひい ひい ふう~ ひい ひい ふう~
の呼吸法から、走行時の呼吸法を学ぶ。すごい。
「明治34年。
四三は高等小学校へ進学。
往復3里、12kmを走る、人呼んで「韋駄天通学」です。」
この年、虚弱だった父が亡くなる。
臨終の枕元で四三の進学を願う兄弟。
父ちゃん、こぎゃん時に悪かばってんが、四三は上の学校に行かせたか。
俺たちゃ小学校しか出とらんばってん、四三は成績も良かし……。
学費ば兄弟で出し合うけん。
四三にはそれだけの価値のあるけん。
この時代の兄弟はホント偉いわ。
兄さんも勘九郎さんの親戚筋だから似ていて違和感ないわ……。
「明治38年。四三は中学に進みました。」
子役くんがよく似ていたため……トンネル抜けたら勘九郎さんになっていた図に違和感なし。「あまちゃん」のラストを思い出すトンネルは狙いかなぁ。
中学では冷水浴を教わり、何度も身体にひっかぶる……。予告から何度も見てきた水かぶりの図。
兄ちゃん!
俺は海軍兵学校ば受けようて思うとる。
国費で行かるっけん授業料はかからんけん。
せっかく中学まで行かせてもろたけん。
それに、お国んために戦うとは父ちゃんの悲願だけん。
こんな時代だから、「国の為」は男子の本懐。
しかし、四三は目の検査で海軍兵学校に落ちてしまう。
それがオリムピックへの思いにも繋がっていくんだね。
熊本自転車節
今日の個人的ハイライトは、はるかちゃん@スヤさんの自転車乗り姿。可愛いわぁ。ほんと好き。
「会いたかばってん 会われんたい
たった一目で よかばってん」
あの歌は「熊本自転車節」というらしい。
不合格の話を聞いて、
ばってん、将来、四三さんの奥様になんなはる方は喜びなさるとじゃなかね?
丈夫ならそれでよかたい!
……って、将来、四三さんの奥様になんなはる方なら言われますよ。
丈夫な体ばお国のために使うか自分のために使うか決めるとは四三さんたい。
自由ったい!
大らかに笑いながら語る。
はるかちゃんにピッタリな、曇りのないカラっとした役。
「変わった女だな……四三はそう思いました。なぜこの人は時々将来の嫁の気持ちを代弁するのだろう?」
将来の嫁です(笑)
1話で熊本駆け抜けた
明治24年に生まれ43年、東京高等師範学校(現・筑波大)へ入るために東京へ。
すっすっは~~ すっすっは~~
で、熊本時代を駆け抜けた。
こんなに進んじゃっていいのかよ?と、大河だったら言うところだけれども、色々と仕掛けがある気がするので、今はこの疾走感を楽しむ。
とりあえず……
前回の「表」を今回「裏」で回収したじゃない。木更津キャッツ式に。
子どもの時に抱いてもらえなかった治五郎先生に、しっかり抱きとめられたもんね。
大河ドラマでは個人的に苦手系のスローストップモーション多用な演出が、四三のすっすっ は~~と共にファンタジーのようにハマるのもまた一興。
分ってるスタッフのお仕事だなぁと思っている。
※キャスト
金栗四三 … 中村勘九郎
田畑政治 … 阿部サダヲ
嘉納治五郎 … 役所広司
永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス
野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行
春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋
三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月
美濃部孝蔵 … 森山未來
橘家圓喬 … 松尾スズキ
万朝 … 柄本時生
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸
平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李
東龍太郎 … 松重豊
古今亭志ん生 … ビートたけし
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介
知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々
大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣
噺 … ビートたけし
※スタッフ
脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞
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コメント
遅くなりましたが、いだてん第2回「坊っち…
感想、遅くなりました〜〜!!m(__)mそして なんと! 視聴率が下がっちゃったそうなのですが!たけしさんの落語が不評らしいとの記事もどこかで見ましたがわたしはそんなに嫌で…
巨炎さん
>そういうのが無いなら昭和編の選手役の方がベターなのでは
奥さんの金栗スヤさんの画像を見ましたが、特に大女という感じではなかったですね(笑)
個人的には綾瀬さんで問題ないです。とても可愛い自転車初登場でした^^
【いだてん~東京オリムピック噺~】第2回感想と視聴率「坊っちゃん」
「坊っちゃん」<1/15(火)追記> 第2回の視聴率は、関東12.0%↓、関西1
いだてん 第02回「坊ちゃん」
大河ドラマ『いだてん』のお時間です。 BSを録画にて鑑賞。 第2回「坊ちゃん」 あらすじ・・・・・・・
さて前回よりは一本筋が通って観易くなってまいりましたが、やはり
日本人の体格云々の話の後で綾瀬はるかと中村勘九郎の背丈が同じなのは…。
実話夫婦もそうなら無知な私の勘繰りでしか無い訳ですが
創作でも大女で嫁の貰い手が無くて悩んでいて、
といったバックボーンに基づいた励ましとの方が良いと思うし
そういうのが無いなら昭和編の選手役の方がベターなのでは。
運動神経は良い訳だしオリンピックの広報的活動は
色々とやっている訳で私の母校の中学校にも顔を出したらしいです。
私が在籍していた頃には新体操部なんぞ無かったなぁ。
大人の事情がちらついてしまうので、とりあえず前作の清楚な嫁から一転、
蓮っ葉な遊女な橋本愛ちゃんの方を応援しながら観ます。
大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第2回
「坊っちゃん」内容昭和35年。志ん生(ビートたけし)は、羽田で行われた日本初のオリンピック予選会の話を始める。明治42年。嘉納治五郎(役所広司)が開いた“大運動会”において、世界記録を大幅に超える記録を出した金栗四三(中村勘九郎)時はさかのぼり。。。明治10年。熊本春富村の旧家・金栗家、父・信彦(田口トモロヲ)、母・シエ(宮崎美子)のもとに四三は誕生した。四三が5歳の頃、嘉納治五郎が、熊本に…
大河ドラマ「いだてん」 #02 「坊ちゃん」
今日から本格的に金栗の物語が始まるのかな?
NHK大河ドラマ「いだてん」第2回「坊ちゃん」
夜明け前、坊ちゃん…次はもしかして、舞姫かあああっ!ゴホン、閑話休題。巨大オリンピッカーが東京の街を圧倒して、背広の半魚人が泳ぐOP、これ、ワタクシは大好きです~。