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NHK大河ドラマ【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】第27回「替り目」感想


アムステルダム五輪での水泳選手団の活躍を受け、田畑政治(阿部サダヲ)は次回ロサンゼルス大会での必勝プランを練る。現役を引退した金栗四三(中村勘九郎)のもとには兄・実次(中村獅童)が上京し熊本に戻るよう告げるが、後進の育成の夢を抱える四三は葛藤する。水泳大国を目指す田畑の悲願だった神宮プールが完成し、そのこけら落としとなった大会で田畑は天才少女・前畑秀子(上白石萌歌)と運命の出会いを果たす。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

  2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」感想

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いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第27回 「替り目」

何事にも引き際というものがある。

もちろん、このドラマが遺作となった萩原健一さんのように、その死の寸前まで走り続ける人もいる。

が、こと、スポーツ選手にとっては、年齢が引き際の量りとなることは残酷な事実。

体力的にも。そして、自分だけではなく周囲の加齢による人生設計の見直しもまた引き際の要因の1つとなる。

我らが韋駄天も、選手としての幕引きを迎える時が来た。

東京に兄がやってきた

アムステルダムオリンピックでは、8個ものメダルを手にした日本。

いや~壮観ですな~。
水泳が6つに陸上が2つ。

うん? 
何だ、それは。どういう意味?

「陸」の方がメダルの数が少ない事に敏感な治五郎先生。

しかし、まあ、水連の田畑の功績は今回は認めざるをえんでしょうな。

フッ……そうかね?
国から補助金ふんだくるなど、20年前から私はず~っとやってきたんだよ?

たまたま田畑が…アレしただけで、時代が嘉納に追いついたんだよ。違うか?なぁ違うか?

「水泳」と「田畑」に敏感な治五郎先生である。

そもそも治五郎先生、体協の人であって陸連の人ではないのだから、水連も公平に応援しなくちゃね(笑)

 

さて。
ストックホルム、アントワープ、パリと3つものオリンピックに出場した四三は38歳になっても現役で走っていた。

いつものように走って帰宅すると、なんと兄の実次が子どもを連れて来ている。

ばばっ!ばばばっ!あっ!ちょっ、兄上!

あっ……んんっ!?お前、正明か?

うん。

いくつになった?

9つばい。

あ~…そっか……。

そりゃそうばい。
オリンピックば3回やったもんな!

自分の子の顔すら分からないほど会ってないってなかなかの問題(笑)令和的には許されないよね(爆)

 

な、な……な~し?

用事のあったけん、まあ帰る前にちょっと顔ば見に寄っただけたい。

東京で会うとは何年ぶりかね?

あ~~ストックホルムの旅費ば届けに来た時だけん……。17年前ばい。

わ~…17年!

高か塔に上がったもんねぇ、美川と。

あ~~。

『いだてん』第27回感想 実次兄

あの時の浅草の塔は震災で無くなってしまった。

(美川はどこへ行ったのか、それは誰も知らない)

 

実次は本当に何をしにやって来たのか。

別れる前に四三はついに言われるのだった。

なあ、四三。
そろそろ熊本に帰ってこんね。

えっ?

いつまで東京におる気や?
みんな……待っとるけん。

 

そうだね。
一家の主でありながら、息子の顔すら分からないほど飛び回り過ぎたね。

それでも。
この時の四三は、まだそこまで心が動いたわけではないと思う。

兄、シス

「アニ、キトクス」の電報が届いたのは、それからしばらく後だった。

急いで熊本へ戻ったが、臨終には間に合わず。

家族は実次を囲んで座っていた。
倒れる前日まで畑に出ていたと母は言う。
急性肺炎。
やすらかな死に顔。

父ちゃんの時も俺は間に合わんかった。

父が亡くなって、その時から四三の父の代りになった人である。

いっつでん、どなられた。
いっつでん、学校部屋。
「俺に任せろ。何も言うな」って……。

ばってん、四三んこつば誰より気にかけとったよ。
田んぼ売って、オリンピックの金ば工面する時も、「四三は金栗家の誇りだけん」って。

そう。いつでも、ずっと四三のために頭を下げて、一番に応援し続けてくれた人。
 『いだてん』第27回感想 実次

怒鳴られたように感じるのは、声が大きいからたいね……。

そして、先日東京から帰った時も、

もう心配なか! 
嘉納治五郎先生に会うて「四三がお世話になりました」て、きっちりお礼ば言うてきたけん。

もう、いつ熊本に連れ戻しても構わん。

池部の家にもそぎゃん伝えて構わんけん。

と言っていたと母は語る。

そりゃ、嘘ばい。
兄ちゃん……父ちゃんと同じ嘘ばついて……。
兄上が嘉納先生と会うはずがなか。

父も四三は嘉納先生に抱っこされたと語って死んだ。

兄も嘉納先生に挨拶してきたなど言ったという。

嘘をついてまで、四三が丈夫に育つと信じたかった父。

嘘をついてまで、四三が帰ってくると信じたかった兄。

 

スヤが幾江義母を連れて実次に会いに来た。
この人も、息子を見送った人。

すっかり足腰が弱くなって老けた義母と、母を目の前にして、四三は今度こそ決心しなければならなかった。

四三。
あんたは長生きして親孝行ばせんといかんばい。

実次兄だけではなくて、ここに居る家族みんなが四三が走り抜くために力を貸してきてくれたのだ。

息子の顔も忘れるほど帰ってこない夫を庇い続けただろう妻。

愚痴を言いつつも義息子のために金銭の援助をし、家業を支え続けた義母。

何をしているのかよく分からないけれども、時々新聞に載り、とつけむにゃあ事を遠い東京でしているらしい息子を、家族はみんなで応援した。

 

その先頭に立っていたのがこの兄だったのである。

 

とつけむにゃあは、兄上の方じゃったね。

嘉納治五郎に会っていた兄

東京にオリンピックを呼ぼう。

という話がにわかに持ち上がったころ。

四三は治五郎先生に挨拶に行った。

先生は四三を失う事を恐れ、引き留めた。

いや……参ったな。
今、君を失うことは惜しい。
まだまだ君の力を借りんといかんのだ。

考え直してくれんか?

いや。やっぱり帰ります。 
すいまっせん。

訳を聞いてもいいかね?

兄が亡くなりました。

そうだってね。聞いたよ。
あんなに元気だったのに……。

 

兄は一度も治五郎先生に会った事が無いはずだ。

兄がいなければ俺は嘉納先生と出会わんだった。そん兄ば失い、母も高齢。いい加減、恩返しばせんと……。

……今……何とおっしゃいました?

えっ?何も言っとらんよ。

いやいや、兄んこつば「あんなに元気だったのに」って。

あっ、まだ話してなかったか?
訪ねてきたんだ。講道館に。

 

実次は「道場破りだ」と言って治五郎先生の道場を訪ねたらしい。

そして、見事に投げ飛ばされ、頭を下げてきたのだ。

韋駄天の兄でございます!

順道制勝の極意、しかとこの身に受けました!

一生もんばい!アハハハハ……!

嘉納先生!
弟が大変お世話になり申した!
ありがとうございました!
『いだてん』第27回感想 治五郎先生に会う

実次は嘘ではなく、本当に治五郎先生に挨拶に来たのだ。

父のおかげで治五郎先生の名を知り、兄のおかげで先生に会う事が出来た。

金栗家にとって、本当にお参りに値する神のような存在だった治五郎先生。

 

兄ちゃん……嘉納先生と会えた……。

よかった……
あ~……よかった。

気づいたら30過ぎていたまーちゃん

今回は、実次と四三兄弟のことだけにスポットを当てて感想を書こうと思ったのだけれど……それじゃ話の運びが分らないので、一応(笑)まーちゃんに触れておく。

ロスオリンピックまで、あと3年。
自分の寿命まであと2年(笑)

命を惜しみ、今を精いっぱい走るまーちゃんは焦っていた。

水連の総監督に納まり、1万人収容する神宮プール建設の費用を体協会長の岸先生に直談判。
『いだてん』第27回感想 まーちゃん金交渉

オリンピック、オリンピックって役員や選手が騒いでも、一般の国民は見ることもできない。これじゃ、いつまでたってもひと事じゃんね~。

これからは興行、見せ物です。
生のレースを国民に見せるんです!

具体的に言いたまえ。

日米対抗戦をやります。
ロサンゼルスオリンピック直前に世界の覇者アメリカのベストチームを招いて前哨戦をやるんです。

この日本でアメリカを徹底的にたたきのめし、自信喪失に陥れてやるんですよ!シシシ……。

 

スポーツマンにあるまじき腹黒い考えだね。

もう見学は終わったんですよ。 
勝たなくちゃ。

そのためにはハッタリでもいいから世界に恥じない立派なプールが必要なんです!

 

そう!これ!違う!そう!これさ。

震災後の運動会も同じさ。
スポーツって、参加しなきゃ、見なきゃ、何をやっているのかサッパリ分からない。

オリンピックと言われても、その目で見られなければ何に国が騒いでいるのか金が使われているのかサッパリ分からない。テレビも無いんだからね。

まーちゃんの言う事は常に正しい。

スポーツを政治に結び付け、金と結び付け、必勝を掲げるまーちゃん。

正しい。
正しいし、頭もいい。

けれども、危険でもある。

もっとも、その危険さに本人もまだ気づいてはいない。それよりも、自分の寿命の事で頭がいっぱい。

昭和5年。震災から7年経ち、帝都復興祭を終えた東京市長・永田秀次郎は10年後の次の一手について、オリンピック招致を考える。

この時、水泳選手は女子の前畑秀子、小島一枝まで順調に育っていた。
『いだてん』第27回感想 まーちゃん総監督

そして、ベストメンバーによる日米対抗戦の開催が決定。

さあ、社長!日本対アメリカ、どっちが勝つと思います?

あ~……アメ……日本かね?

そう!違~~う!
その予想をやるんですよ。 

どこで? 

ここで!
新聞で! 
部数を伸ばすチャンスだ、社長。よっ!社長!
いくら出します?

自分の会社にスポンサーをけしかけ、次々と選手をスカウトし、ラジオでも宣伝活動して国の水泳熱を高め……。

ふと気づくと、32.

死ぬと言われた30歳を超えてるじゃんねーー!!(爆)

一番の思い出は

こうして、30歳過ぎても生きている自分の運命を知って意気揚々、これからやってやるまーちゃんと、40を目前にして選手人生を終え、現場から去りゆこうとしている四三が最後に語り合う。

ここで今日の回はおしまい。

 

ひとつ参考までに伺いたいのですがね。

はい。

あなた、今まで3度オリンピックに行かれましたな?

あっええ。ストックホルム、アントワープ、パリと。

その中で一番の思い出は何ですか?

一番ですか?

私は今度初めてオリンピックに行くんですよ。
何が待ち受けているのか今からワクワクしますな!

どうです? 
一番の思い出。

四三の頭の中で、たくさんの思い出が廻っただろう。

でもね、

何も語らなくても、私たちには分かる。

四三の一番の思い出をずっと見守って来たのは、私たちなのだもの。

 

紅茶と、甘~……いお菓子が美味しかったね。

『いだてん』第27回感想 オリンピックの思い出

来週は参院選選挙のためお休み。第28回は7月28日だそうです。
このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/revue/idaten/

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※キャスト

田畑政治 … 阿部サダヲ
金栗四三 … 中村勘九郎

高石勝男 … 斎藤工
大横田勉 … 林遣都
野田一雄 … 三浦貴大
鶴田義行 … 大東駿介
河野一郎 … 桐谷健太
松澤初穂 … 木竜麻生
前畑秀子 … 上白石萌歌

マリー … 薬師丸ひろ子

松沢一鶴 … 皆川猿時
河西三省 … トータス松本
慶 … 深沢敦

平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李
北原秀雄 … 岩井秀人
東龍太郎 … 松重豊

古今亭志ん生 … ビートたけし
美濃部孝蔵 … 森山未來
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介

知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々
万朝 … 柄本時生

大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣

嘉納治五郎 … 役所広司

永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス

野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧→三宅弘城
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行
二階堂トクヨ … 寺島しのぶ

春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋

三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月

橘家圓喬 … 松尾スズキ
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸

村田富江 … 黒島結菜
村田大作 … 板尾創路
人見絹枝 … 菅原小春

噺 … ビートたけし

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞

【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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コメント

  1. 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第27回

    「替り目」内容昭和2年。孝蔵(森山未來)は、万長(柄本時生)の口利きで、万長の師匠の弟子になったモノの、いつものように着物などを売り払い、破門に。と言っても、美津子、喜美子に続いて、おりん(夏帆)が、長男・清を生んだものの、相変わらず金が無く。夫婦喧嘩ばかりしていた。アムステルダムオリンピックで選手達が活躍し、上機嫌の嘉納治五郎(役所広司)野口(永山絢斗)岸(岩松了)たち。ただ、占いが当たっ…

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