NHK大河ドラマ【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】第9回「さらばシベリア鉄道」感想


四三(中村勘九郎)と弥彦(生田斗真)は、ついにストックホルムに向け旅立つ。ハルピン等を経由してのシベリア鉄道17日間の旅。

治五郎(役所広司)の渡航が遅れる中、監督の大森兵蔵(竹野内豊)と安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)のハネムーンのような態度、外国人の横柄さに四三は不安を募らす。

一方、孝蔵(森山未來)は、師匠・円喬(松尾スズキ)から「朝太」という名を授かり、噺家デビューへ歩みだす!
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

  2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」感想

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いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第9回 「さらばシベリア鉄道」

ひな祭りなう……で、出かけていて、録画を見る時間すら真夜中になったので(笑)本当に簡単に。

追記はするかも、しないかも。

 

大河ドラマには珍しい大根仁・外部監督の初めの1話である。

『モテキ』や『バグマン』が有名だけれども、私は『恋の渦』がめっさ好きよ。

今回はシベリア鉄道が舞台になっていて、まさに『恋の渦』のような狭いシチュエーションドラマなのだった。

さすがの上手さだと思ったわ。

元々、クドカン脚本には多くタッグ組んでいる水田監督よりも大根監督の方が親和性高そうだし。

 

ちょっと「世界の車窓から」(は、絶対に意識しているよね(笑))みたいな部分もあって、ロードムービーオールロケ……。

かと、思っちゃったけれども、

その美術のパワーがさく裂しているのが、第9回だという。なんと、シベリア鉄道の客車と食堂車をまるごと再現したセットを組み、LEDスクリーンで360度囲んで車窓の風景を映しながら撮影。車両は、実際に線路を走っているように揺れる装置もついていて、「びっくりしましたね。こっちがちょっと引くくらい(笑)。潤沢な環境でとらせていただきました」。
(https://www.oricon.co.jp/news/2130728/full/より引用)

という事だった。さすがNHK。

さて。

「明治45年5月16日。「敵は幾万」の合唱に見送られた韋駄天 金栗四三と痛快男子 三島弥彦。日本人として初めてのオリンピックに出場するためユーラシア大陸を横断しはるか北欧のストックホルムを目指します。その距離 8000km。17日間の長旅が始まったんですが…」

その「長旅」の話。

団長のはずの治五郎先生が「国家の役人が長期海外出張するのはいろいろと面倒」という理由で出国できず。

付き添いは「ハニムーン気取り」の2人だけになって、不安が隠せない四三と弥彦。
  『いだてん』第9回感想 大森夫妻 

 

しかし、まぁ、英語が堪能なだけでも頼もしいんじゃないかな(笑)

「オリムピック」の「オリ」も知らなかった日本人も、新聞報道された影響か、停車駅でサイン貰いに囲んでくる始末。

もっとも、目的は四三よりも、弥彦である。
 『いだてん』第9回感想 四三サイン

 

食事は節約のために安仁子夫人がアルコールランプで作る自炊飯だというし(そんなことして許されたのか。すごいな(笑))、その手製味噌汁は出汁も取っていない。(そらそうだ(笑))

 

大森夫妻はイチャコラしているし、列車の中は外国人だらけで敵対心を感じるし、弥彦も大森も態度が弱くて大和魂を感じられないし、「人前だから」と朝からYシャツネクタイ。体は動かせず狭い車室で同じ顔を合わせて同じ日々を送る……。

だんだんと不満が募る、むしろ不満しかない四三。

出発からずっと夜中に咳をしていた大森がついに倒れてしまい、四三のストレスはピークに。

 

そんな時、弥彦が食堂車に誘ってくれたのだった。

 

最後の晩さんだ。
今日は予算を気にせず食おう。

考えても始まらん。
走るのは僕たちだよ。

臆するな、韋駄天。
練習の成果、見せてやろうじゃないか。

 

三島家で特訓したテーブルマナーを立派に使って食事。

エクスキューズ・ミー!

ワインを2!大至急。

 

英語(笑)も、通じた

 

我らはーースポーツを愛し。スポーツに愛され。ただ純粋にスポーツを楽しむために活動する元気の権化!

奮え~。
奮え~。

かーーなーーくーーり~!
 『いだてん』第9回感想 

 

TNGの応援もしてもらった。

四三の子どものような喜び方に……泣きそうになった

 

大森先生は肺の病に侵され、4年後の次のオリムピックには行けないという。

「国民の体格体位の向上のために」と学び推奨してきた志をここで生かしたかったんだね。

治五郎先生だけが、それを知っていた。

たくさんの人がたくさんの思いを背負っていたのね。

 

日本では「オリムピック」だころか「スポーツ」も理解されなかった。

ストックホルムでは国民のほとんどがオリムピックを心待ちにしていて、知らない人はいない。

この差。

 

広々とした美しいスタジアムを初めて走る。

 

ああ、来たんだなぁ、と思った。

四三の踏み込む一歩一歩が、これから先の期待と重なって一歩一歩心に沁み込んで来る。そんな回。

このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/revue/idaten/

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※キャスト

金栗四三 … 中村勘九郎
田畑政治 … 阿部サダヲ

嘉納治五郎 … 役所広司

永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス

野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行

春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋

三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月

美濃部孝蔵 … 森山未來
橘家圓喬 … 松尾スズキ
万朝 … 柄本時生
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸

平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李

東龍太郎 … 松重豊

古今亭志ん生 … ビートたけし
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介

知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々

大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣

噺 … ビートたけし

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞

【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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コメント

  1. 大河ドラマ「いだてん」 #09  「さらばシベリア鉄道」

    こんな記事が出ていました。

  2. くう より:

    巨炎さん
    >大河ドラマで海外ロケ作品というと万国博覧会からスタートする
    「獅子の時代」(1980年)等が

    あの頃よりも映像が遥かに進んでいますから、豪華極まりないですね(笑)4Kで観たいなーー。

  3. 巨炎 より:

    出港シーンの背景はスクリーンに映しているっぽいのに対してゴールの本物感。
    大河ドラマで海外ロケ作品というと万国博覧会からスタートする
    「獅子の時代」(1980年)等がありますが、その時以上に力を入れていますかね。

  4. 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第9回

    「さらばシベリア鉄道」内容ストックホルムへと旅立った金栗四三(中村勘九郎)三島弥彦(生田斗真)嘉納治五郎(役所広司)が不在の中、大森兵蔵(竹野内豊)安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)に少なからず不安を感じつつ、汽車で敦賀へ。そこから船でウラジオストックへ。未だ嘉納治五郎の姿はなかった。そしてシベリア鉄道に乗車し、西へと向かうのだった。初めて見る外国人に、緊張する四三だが、客室で同室と…

  5. いだてん 第09回「さらばシベリア鉄道」

    大河ドラマ『いだてん』のお時間です。 BSを録画にて鑑賞。 第9回「さらばシベリア鉄道」 あらすじ・・・・・・・

  6. NHK大河ドラマ「いだてん」第9回「さらばシベリア鉄道」

    こ~の線路の向~こう~には~何が~あるの~?道に~迷うラ~ンナーの行き倒れ~あ~るの~♪ 四三も弥彦も力尽くした~のにっ♪世界~の壁が聳え~てたの~♪ 縁起でもなかったですか!いやいや、面白がってちゃあ罰が当たりますね。申し訳なし!吾亦紅!

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