NHK大河ドラマ【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】第17回「いつも2人で」感想

戦争でベルリンオリンピックの開催中止が決定し、四三(中村勘九郎)は激しく落ち込む。熊本からやって来た妻・スヤ(綾瀬はるか)が四三の無念を受け止める。夫婦として共に痛みを分かち合い、スヤの愛を力に四三は再び走りだす。

四三の再起に刺激を受けた治五郎(役所広司)は明治神宮にスタジアムを作る目標を立てる。四三と治五郎は東海道五十三次を全国の健脚たちと走るレースを思いつく。これが「駅伝」誕生の瞬間だった。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

  2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」感想

いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第17回 「いつも2人で」


簡単に。

無念!



「大正4年6月。

ベルリンオリンピックの中止が報じられました。欧州戦争の長期化が原因でした。」


ていうことで、嘉納先生から

オリンピックは中止だ!

欧州戦争の長期化により無期延期!

無念!


と、話を全て聞かされる前から、すでに涙目になっていく四三である。

ストックホルムで学んだ体験を礎とし、試行錯誤ながら自力で研究、練習し、ベルリンに備えた。

そのために就職もせず、妻とも別れて暮らした。

無念!では済まされない絶望感で引きこもりになる四三。


しかし、それでも、この人は、やはり恵まれた人だと思うのだ。

マラソンの運としてはどうだったか分らなくとも……

人に恵まれる


絶望で引きこもれば、次々と高師の仲間や清さんが来てくれる。

そりゃ四三自身の人徳でもあるけれども、みんな根っから良い人たちだねぇ。
 『いだてん』第17回 播磨屋に集まる

ぜいたく言ってんじゃねえよ!

自分で行き先も決められねえんだぞ、俺たちは。客が新橋っつったら新橋行くしかねえんだよ。

読み書きも力仕事もできねえから走るしかねえんだよ!

そんな俺たちの代表だろ?
日本代表ってのはよ。

お前がそうやって腐ってたら、日本人みんな腐っちまうんだよ。

しゃんとしろ、しゃんと!


真剣に怒ってくれる。


そんな仲間たちも知らない、妻の存在……。

居たいだけ居ればよか



スヤとマラソン、どっちが大事か聞いてみなっせ。
今ならマラソンに勝てるかもしれんばい。


幾江母に言われて東京へ出て来ると、四三は引きこもり中。

帰りましょうよ。
終わったと思えば帰れますか?

終わった?

はい! 
オリンピックは終わりました。
帰りましょう!

おるは何等でしたか?

もちろん金メダルたい!
おめでとう、金栗選手!

フフッ……駄目ばい。

はっ?

そぎゃんもんじゃなか。
四三さんが本当に金メダルば取ったらもっともっと笑うばい!

そら終わっとらんけん。
そぎゃんたい。
始まってもないもんが終わるわけなか。




明るく励まして。
母のように抱きしめてやって。

一緒に走ってやって……。

なんて素敵な人なんだろう。
 『いだてん』第17回 四三とスヤさん

この人の明るい笑顔がこの回の随所に溢れているから…

駅伝のシーンでは思わず泣いてしまうんだよね。

一緒に立ち直って来て、ここに繋がる。


ずっと離れて暮らして、やっと手紙以外の繋がりを持てた。

金栗四三が50人おったらよかばってんね。



自分が50人いれば……という発想は、四三を指導の道へと歩ませる。

金栗四三ほど走る事を愛する後継者を。

目指すは人類補完計画……いや、四三補完計画。
『いだてん』第17回 50人の四三

1人で走りきるのではなく、みんなで長距離を走る。「それ」は「駅伝」と名付けられた。

計画は四三から治五郎先生に語られ、治五郎先生が乗りだせば新聞社が動きだし、そして吉岡天狗に再会する。

バトンのように、人と人との繋がりを実感する回。

そんなに走って何になるんだ?



全体ば23区間に分けまして、関東、関西、中部の23人のランナーで京都から東京まで516kmを走り継ぐレースです。

と説明すると、「そんなに走って何になるんだ?」と聞かれる。

オリンピックに出場しても、マラソンというスポーツの意義も魅力もちっとも伝わらない。


興味を持つシマに掛けられる言葉は、

見苦しいよ。 
女子の走りは不細工だ。


君たちは、いずれ健やかな子どもを産まないといかん。
無理したら壊れるぞ。


嘉納先生すらそんな調子。

スポーツへの理解は遠く、男女平等の思想はもっと遠い。

それでも、東海道五十三次駅伝は盛り上がった。

国民は求めているんだよね。スポーツを。応援を。一体感を……。

四三は増殖する


オリンピックは中止になったが、おかげで四三は指導者になり、駅伝も成功し、スポーツとしてのマラソン競技者への興味は増殖する。

そして……

「四三の血」も増殖する。

スヤさん、ご懐妊、めでたか


どこまでも四三のサポート。

「夫婦の繋がり」「四三の増殖」「次の世代へ繋げること」

ストーリーもラストまで全て繋がって、おあとがよろしいようで。


このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』◆放送期間 : 2019年1月6日 ~◆平均視聴率 : %◆脚本 : 宮藤官九郎◆原作 : ◆主演 : 中村勘九郎、阿部サダヲ◆出演 : 綾瀬はるか,生田斗真,星野源,松坂桃李,山本美月,竹野内豊,役所広司…



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※キャスト

金栗四三 … 中村勘九郎
田畑政治 … 阿部サダヲ

嘉納治五郎 … 役所広司

永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス

野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行
二階堂トクヨ … 寺島しのぶ

春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋

三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月

美濃部孝蔵 … 森山未來
橘家圓喬 … 松尾スズキ
万朝 … 柄本時生
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸

平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李

東龍太郎 … 松重豊

古今亭志ん生 … ビートたけし
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介

知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々

大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣

慶 … 深沢敦
村田富江 … 黒島結菜
村田大作 … 板尾創路
人見絹枝 … 菅原小春
高石勝男 … 斎藤工
大横田勉 … 林遣都
野田一雄 … 三浦貴大
鶴田義行 … 大東駿介
前畑秀子 … 上白石萌歌
松沢一鶴 … 皆川猿時
河西三省 … トータス松本


噺 … ビートたけし

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞









【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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コメントとトラックバック

  1. くう より:

    -d-さん
    >クドカンの「真夜中の弥次喜多」を彷彿とさせる回でした

    そうなの!そうなの!ああ分るぅぅ!

    >そういえば増殖四三は精子くん達にも見えるなと思ってたら

    実にクドカンらしいですよね。映画に近い。あまちゃんじゃ出来なかったこともいっぱい試しているようで、チャレンジャーNHK!

  2. くう より:

    巨炎さん
    >また視聴率が下がりそうな演出を…。

    いやいや、この悪夢的な演出、クドカン味あると思いますよ~~(笑)

    私はめちゃくちゃハマっているこの大河も実家の親には評判悪く、それはやはり落語シーンの入れ込みのせいらしいです。

    お年寄りには世界の北野人気、まるで広まっていないようで。

  3. いだてん 第17回「いつも2人で」

    大河ドラマ『いだてん』のお時間です。 BSを録画にて鑑賞。 第17回「いつも2人で」 あらすじ・・・・・・・

  4. -d- より:

    今回も楽しかったですね♪
    東海道五十三次や50人の増殖四三等々
    クドカンの「真夜中の弥次喜多」を彷彿とさせる回でした
    そういえば増殖四三は精子くん達にも見えるなと思ってたら
    ご懐妊おめでとうでした(笑)

  5. 大河ドラマ「いだてん」 #17  「いつも二人で」

    ベルリンオリンピック中止。

  6. 巨炎 より:

    >四三補完計画
    また視聴率が下がりそうな演出を…。もう知らん(笑。
    往年の特撮系時代劇だったら良かったんですけどね。
    第一期ウルトラシリーズの前後には忍者モノがやっていて、
    視聴率低迷から場繋ぎに入れた「柔道一直線」が馬鹿ウケ、
    これが「仮面ライダー」誕生に繋がっていく。

    オープンングの巨大ヒーロー路線から等身大ヒーローへの転換?
    次回は抜け回かもしれませんが、
    そういうエピに限って最近は視聴率が良かったりする…。

  7. 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第17回

    「いつも2人で」内容大正4年6月、欧州戦争の長期化で、ベルリンオリンピックの中止が決まった。嘉納治五郎(役所広司)から話しを聞き、落ち込む四三(中村勘九郎)野口(永山絢斗)や清さん(峯田和伸)らは元気づけようとするが。。。そんなとき、熊本からスヤ(綾瀬はるか)が四三のもとに駆けつける。悔しい思いを打ち明ける四三の気持ちを受け止め、涙する四三を、スヤは笑顔で叱咤する。そしてスヤの想いを胸に、四…

  8. NHK大河ドラマ「いだてん」第17回「いつも2人で」

    いつも2人で…さてはオードリー・ヘップバーン様の佳作ですね!ある夫婦の12年間を6回の自動車旅行で時間軸を行ったり来たりしながら描く、ちょっとコミカルでシニカルでシリアスなロードムービー。この手法で行ったら今作のこれまではどんだけ縮められますかねええ~。時間軸を行ったり来たりで主人公はいつも走っていて、あ…普通に総集編か(汗)。