NHK大河ドラマ【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】第26回「明日なき暴走」感想


アムステルダム五輪が迫り、体協が相変わらず資金難に苦しむ中、田畑政治(阿部サダヲ)は記者人脈を活かし、政界の大物、大蔵大臣の高橋是清(萩原健一)に選手派遣のための資金援助を直談判。本大会では女子陸上が正式種目に。国内予選を席巻した人見絹枝(菅原小春)はプレッシャーに押しつぶされ、期待された100mで惨敗。このままでは日本の女子スポーツの未来が閉ざされるー。絹枝は未経験の800mへの挑戦を決意する。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

  2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」感想

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いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第26回 「明日なき暴走」

女子スポーツ振興の種を蒔いたシマちゃん先生が震災の犠牲者となり、今、実となろうとしている女学生が一人。

人見絹枝である。

今回は彼女が咲かせた大きな花の話。

Twitterの公式でも、今回の演出である大根監督からも「泣ける」「神回」とアナウンスされ続けて、そう言われると引くんだよね……と思いつつ見て……

泣いたし、神回だったじゃんね、実際。

最初から最後まで心揺さぶられることばかりだったので、レビューなんて書いてらんないじゃんね

金も出して口も出したらいかがです?

さて。
かの高橋是清から金を引っ張ってきたまーちゃんである。

あ、大臣!ハワイの英雄、カハナモクと我が国が誇るクロールの達人、高石。どっちが勝ったと思います?大臣!違う!そう!違う!高石が勝ったんです!

大臣はひと言も喋ってないよ(笑)

私はオリンピックなどに関心がない。
嘉納君が大騒ぎしとったから名前ぐらいは聞いたことがあるが……。

だが、スポーツと政治は無関係。
それが私の信条だ。

そういう高橋是清に、政治的思想を勧めるまーちゃん。

 

富める国はスポーツも盛んで国民の関心も高いんです。

先生方もスポーツを政治に利用すりゃいいんですよ。

金も出して、口も出したらいかがですか?
 『いだてん』第26回感想 金を出して口も出す

ふふふ……。
知恵も金も出さない人間が、どうしようどうしようばかり言っていて話が進まないのは、どの組織でもよくあることで。

……で、そのオリンピックとやらはお国のためになるのかね?

お国のためにはなりませんな。
しかし若い者には励みになります。

日本の若者が世界の舞台で飛んだり跳ねたり泳いだりして西洋人を打ち負かす。 

その姿を見て、俺も私も彼らのように頑張ろうと立ち上がる。

その若者の力を国を豊かにするために生かすも殺すも、先生方次第、でしょうな。

 

確かに金を出したら口も出せるわけである。

しかし、その出資主が愚かだったり、あるいは恐ろしく賢かったりした場合、金を出されたせいでメチャメチャになったということもよくあることで。

「金を出して政治に絡ませ」「マスコミとして報道にも絡む」

まーちゃん、実は結構危険な存在(笑)

化け物

シマちゃんがスカウトした人見絹枝は上京して二階堂体操塾へ入り、めきめきと陸上の記録を伸ばしていた。

しかし、ただでさえ目立つ身体の大きさで、次々と打ちたてる日本記録は「化け物!」「男女!」「バッタ!」「六尺女!」……と揶揄の対象となって絹枝を苦しめた。ひどいね。

絹枝さん、あなた、ご幸福ですか?

と訊ねるトクヨ。

幸福とは程遠い気分です。

私が走ると「化け物」とヤジが飛びます。
跳ぶと 「バッタ」と呼ばれ、何にもしないで立ってると「六尺さん」と笑われます。

婦女子はスポーツなどやるべきではない、さっさと結婚して子を産むこと、それを幸福と言うならば、私は幸福などなれないし、ならなくて結構です。

するとトクヨは言うのだった。

それは違うわよ、絹枝さん。
あなたはメダルも取り、結婚もする!そうでなくてはいけません。どちらか片方では駄目。

どっちも手に入れて初めて女子スポーツ界に革命が起きるんです。

私は競技スポーツが好きじゃない。
オリンピックもしかり。
平和や平等をうたいながら、女は陸上競技に出場すら許されない。言語道断!

でも、あなたは応援したい。
あなたには品がある。
女性らしい恥じらいがある。
笑われて悔しいと思う負けん気もある。

だから出るべき。
変えるべきよ、女子スポーツの未来を。

そう。スポーツをやっていたから結婚できないのではなく。スポーツをやって結婚もして職業も持って、認められて幸せになるの。シマちゃんが目指したように……。

 『いだてん』第26回感想 人見絹枝

 

しかし時代遅れの体協は、アムステルダムオリンピックに女子を出すか出さないかで未だに協議している始末。

女子の身体は弱いから無理だと言っているわけです。

四三まで、及び腰している始末。

まぁ、四三の場合は自分自身も味わったプレッシャーに勝てないと思っているわけで、経験者だからこその判断だけれども、「女子は」プレッシャーに勝てないと思っているんだよね……。

ここで、金を取ってきたまーちゃんは口を出す。

派遣費6万円国からぶんどってきたの誰?俺だよ~。
男でも女でもいいから勝てる選手出してよ。
じゃなかったら、1人浮かせて、俺、連れてけよ~。

あくまでも勝ち負けにこだわるべきだと言うまーちゃん。

きつい。
と言えばきつい。

けれども、体協は甘い。と言えば甘い。

ただ心配しているだけ。ただただネガティブなだけ。

今、問題にしてるのは選手の気持ちだ!

その選手の気持ちを面倒見るのが、監督であり我々でしょうよ。

何してたの?今まで!
選手に全部背負わせるから、プレッシャーに押し潰されて実力が発揮できんのだよ!違う?

 

そう、これよ。

四三、今さらハッとしている場合じゃないよね。

ストックホルムの時、誰もアドバイスしてくれるコーチが居なくて、大森先生も寝込んでいて、大きな外国人の中で不安しか無くて、弥彦と2人でプレッシャーに押しつぶされていたじゃんね。

まさに、その体験をしたのが自分じゃんね。私たち視聴者だって、イライラしながら見ていたよ。

なぜ、それを生かした発言をしないのよ……

で、それを当たり前にサラッと理解しているまーちゃん、やっぱり凄いわ。

 

そうして、人見絹枝は日本で初めての女子オリンピック選手となった。

記念写真で上げ底どころか抱え底させてるまーちゃんが可笑しい(笑)

そして、

女のくせにアレだって聞いてたけど、そんなに…アレですな、化け物じゃないですな。

とか言っちゃうの失礼。

みんなで取るメダル

精いっぱい、あくまで女性らしく戦ってきなさい。

と、トクヨ先生から可愛く髪を止めてもらい、1928年6月。人見絹枝は旅立った。

他の選手には「姉御」と呼ばれ、縫い物や洗濯の世話もさせられていたらしい。

志ん生は「ひでえ扱い」と言うけれども、私には絹枝さんは少し嬉しそうに見えたのだ。

男女とか化け物とか言われていた絹枝さんが、男子選手に「姉御」と慕われてお母さん的位置づけで世話もしている。これは当時の女性にとっては差別や侮蔑よりも嬉しいことだったかも知れないよ。

こういう事をしてあげていた結果、この後、彼女はみんなから見守られ、多くの助けを得ることが出来たのではないかしら。

トクヨ先生が言う「女性らしく戦うこと」だよ。
おあささまが言っていた「柔らかい心」だよ。

 

あんなにプレッシャーを軽減するように言われていたのに、たくさんのプレッシャーを与えられた結果、絹枝は100メートルを予選で4位落ちした。

ショックで落ち込んだ末、800メートルに出させてくれと野口先生に頼みこむ絹枝。

男は負けても帰れるでしょう。 

でも、女は帰れません。

負けたら 「やっぱり女は駄目だ。男のまねして走っても役に立たない」と笑われます!

日本の……女子選手全員の希望が、夢が私のせいで絶たれてしまう。

お願いします! 
やらせて下さい!

すごいね。
この意地。
そしてこの誇り高さ。

女だから帰れない。

初めての存在だから後進のために記録を出さなければならないという自覚と責任感。

野口を始め、男たちは絹枝の説得をあきらめ、そしてアドバイスを始めた。
『いだてん』第26回感想 女子初のオリンピック

 

800メートルを初めて走る絹枝のために、初めからスピードを出しすぎないように。

足が重くなって来たら、腕を大きく振るように。

本番で走っている間もみんなで声を掛けてアドバイスしてくれた。

「姉御」「姉御」ってみんなに言われながら応援される姿……。

 

そして、人見絹枝は銀メダルを取った。

このオリンピックでは、

織田幹雄(陸上競技三段跳)、鶴田義行(競泳200m平泳ぎ)が金メダル。

そして、人見絹枝(女子800m)、米山弘、佐田徳平、新井信男、高石勝男(競泳800mリレー)が銀メダル。

高石勝男が100m自由形で銅メダル。

を取っている、すごい快挙。

思わず抱き合う河野くんとまーちゃん……。
 『いだてん』第26回感想 メダルラッシュ

あなた、ご幸福ですか?

帰って来て、国民みんなから祝福される人見絹枝はラジオで演説を行った。

「化け物」「六尺さん」と笑われた私も、世界へ出れば何ら特別ではありませんでした。

私に走ることを勧めて下さった増野シマ先生が手紙の中でこうおっしゃいました。

「あなたに対する中傷は世界へ出れば称賛に変わるでしょう」

本当にそのとおりでした。

だから皆さん、勇気を出して走りましょう。

跳びましょう。
泳ぎましょう。
日本の女性が世界へ飛び出す時代がやって来たのです。

皆さんは幸福なことに、大和魂を持つ日本の女性なのです。

 

なんて、なんて頼もしく誇らしく美しい演説……。

シマちゃん先生が目指したものがここに完成し、背筋を伸ばせなかった大きな少女は大輪の花になった。

 

トクヨ先生は聞く。

絹枝さん、あなた、ご幸福ですか?

はい。

では、次は結婚ね。

もうしばらく走ります。
私は走ることが大好きです。
私の走る姿を見て勇気づけられる人がいる限り、人見絹枝は世界中を駆け巡ります。

トクヨ先生は微笑んだ。

それは駄目です。結婚しなさい。とは言わない。

絹枝は今や、他の女子に混ざって堂々とダンスできるほど女として自信を持っている。

だから、無理して結婚する必要はない事をトクヨ先生は理解しているのである。
 『いだてん』第26回感想 凱旋後の人見絹枝

 

「3年後、人見絹枝は24歳の若さでこの世を去ります」

というナレーションでこの回は終わる。

トクヨ先生は、「スポーツが絹枝を殺したのではなく、絹枝がスポーツに死んだ。」と雑誌のインタビューに語ったという。

 

人見絹枝を演じた菅原小春さんが、本当に純粋に可愛くて。

無骨な田舎の背の高い少女が、自信を持って華やかに舞うまで。素晴らしい演技だった。

ああ絹枝さんがこの人で良かった。

そう思えた。

ほんと、神回で神キャスティング。

このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/revue/idaten/

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※キャスト

田畑政治 … 阿部サダヲ
金栗四三 … 中村勘九郎

高石勝男 … 斎藤工
大横田勉 … 林遣都
野田一雄 … 三浦貴大
鶴田義行 … 大東駿介
河野一郎 … 桐谷健太
松澤初穂 … 木竜麻生
前畑秀子 … 上白石萌歌

マリー … 薬師丸ひろ子

松沢一鶴 … 皆川猿時
河西三省 … トータス松本
慶 … 深沢敦

平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李
北原秀雄 … 岩井秀人
東龍太郎 … 松重豊

古今亭志ん生 … ビートたけし
美濃部孝蔵 … 森山未來
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介

知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々
万朝 … 柄本時生

大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣

嘉納治五郎 … 役所広司

永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス

野口源三郎 … 永山絢斗
黒坂辛作 … ピエール瀧→三宅弘城
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
岸清一 … 岩松了
武田千代三郎 … 永島敏行
二階堂トクヨ … 寺島しのぶ

春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋

三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月

橘家圓喬 … 松尾スズキ
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸

村田富江 … 黒島結菜
村田大作 … 板尾創路
人見絹枝 … 菅原小春

噺 … ビートたけし

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞

【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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コメント

  1. くう より:

    千早太夫さん

    >あっちでもこっちでもコメントしてすみません

    いえいえ、ありがたいですし、お返事できなくて申し訳ないです!色々と書くものが溜まっているのにやる気も起きなくてーー^^;

    レスされていなくても気になさらないでください。ありがたく読ませていただいています。

    >ネットでは「男子選手が人見選手をマネージャー扱いしやがって(怒)」という声が多く

    私も見ました。
    そういうことではないよねーー、と思いました。

    そっち方面のことに敏感な方が多いですよね。
    今朝の朝ドラの夕見子もカッケーーとか言われているんだろうな~~(朝ドラに関してはタグ先はもう一切見ていません(笑))

    >作中の新聞記事には書いてありましたが、100メートル走の4着は決勝ではなく準決勝です

    ありがとうございます!
    初めは私も「予選落ち」と書いたのですが、自信が無くて文から「予選」を削りました。おかげさまでハッキリしたので戻しておきました(笑)

    前畑秀子さんのストーリーも楽しみです。

  2. くう より:

    巨炎さん
    >サポートもアドバイスもせず足袋屋で新聞、読んでいるだけ…。

    まぁ、らしいっちゃらしいですよね^^;
    史実の方はどうだか分りませんが、このドラマの四三は目の前の事しか見えないタチなようで(笑)

    >まーちゃんはプライベート後回しで狂言回し的な主役なのが上手く作用しています。

    この人は根っからの政治家なんでしょうね。口が回る頭も回る、その代り辛辣で無神経と(笑)

    どうなりますか。

  3. 巨炎 より:

    >四三、今さらハッとしている場合じゃないよね。
    >なぜ、それを生かした発言をしないのよ……
    現役の経験が生きて指導者らしい顔つきになってきたと思ったのに
    サポートもアドバイスもせず足袋屋で新聞、読んでいるだけ…。
    やっぱり、馬鹿だコイツ(笑。

    第一部は四三の主役をはるのに逸話不足な部分を補うクドカンテイストが
    大河との相性の悪さという形になっている所が多かったのですが
    まーちゃんはプライベート後回しで狂言回し的な主役なのが上手く作用しています。
    挿入される落語要素も丁度良い味付けの範疇だし
    関東大震災以後のクオリティは目を見張るものがありますね。

    ただ、これを最後まで維持できるか否かですが
    いよいよ激動の時代でネタには困らないかな?

  4. 千早太夫 より:

    あっちでもこっちでもコメントしてすみません。鬱陶しかったらスルーしてください(笑)。

    今回の人見絹枝物語は、前々から楽しみにしていましたが、期待に違わぬ、いや、期待以上のものでした。

    そう、くうさんの仰るとおり、絹枝さんはあのとき確かに嬉しそうでした。
    ネットでは「男子選手が人見選手をマネージャー扱いしやがって(怒)」という声が多く、今の我々の目には「ひでえ扱い」に見えますが、当時の感覚では、絹枝さんは実は女性扱いされて嬉しかったのではないか?と、私も思います。

    ところで、作中の新聞記事には書いてありましたが、100メートル走の4着は決勝ではなく準決勝です。つまり予選落ちなのです。
    「世界4位であんなに泣く?」という意見がネットに散見されましたが、予選落ちだから本人も河野一郎さんもショックだったんですね。

    菅原さんは本当に凄かった。圧倒的な雰囲気と存在感、まさに人見絹枝でした。
    今後もし再び人見絹枝を誰かが演じることになったら、その誰かにとって大きなプレッシャーになるだろうと思いました。

    女優デビューにあたってこれ程までのハマり役に巡り会って、ご本人にとっても天国の絹枝さんにとっても、大きな幸運・幸福だったと思います。

    人見絹枝さんは大阪毎日新聞(今の毎日新聞)の記者でした。
    甲子園大会で勝利した高校の校歌を演奏して校旗を掲揚するのは、五輪の国旗掲揚・国歌演奏から人見さんが発案したそうです。

    文武両道のスーパーガールが早世したのは、我が国スポーツ界・スポーツマスコミ界にとって巨大な損失だったと、つくづく思います。

    さて、次はいよいよ前畑秀子さん、国民的ヒロインの登場。
    こちらも、というより実は、こちらの方が大いに楽しみです。

  5. 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第26回

    「明日なき暴走」内容アムステルダムオリンピックへの招待状が届いたが、選手を派遣するための費用が無く、苦悩する嘉納治五郎(役所広司)たち。そんななか田畑政治(阿部サダヲ)が、大金を持って現れる。大蔵大臣・高橋是清(萩原健一)に直談判し、資金援助をしてもらったという。“水連”だけでは、使い切れないと。早速、可児(古畑寛治)が試算すると50人を超える選手団派遣が可能だった。水連に戻った田畑は、派遣…

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