【おんな城主 直虎】第36回「井伊家最後の日」 感想


徳川家康(阿部サダヲ)と今川氏真(尾上松也)の間に和睦が成立し、遠江一帯の混乱がいったん落ち着きを見せるなか、直虎(柴咲コウ)は井伊家の再興に向けて動き出すべきか悩んでいた。
家を再興することが家臣たちを再び戦に駆り出し、新たな悲劇を生んでしまうと考えたのだ。
そんな折、松下常慶(和田正人)が直虎のもとを訪れ、井伊家嫡男の虎松(寺田心)を松下家の養子として迎えたいと願い出る。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

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おんな城主 直虎 第36回「井伊家最後の日」

1569年の小野政次処刑から72年の仏坂の戦いまでポッカリ空く井伊家の歴史。

大雑把には虎松が松下へ養子に入り、井伊谷城には近藤康用が入っているという、領主としての井伊家滅亡時代ではあるから何を描こうが脚本の腕次第な時代。

まぁ、実際には次郎法師は僧なのだから僧として過ごしていたのではないかと思うんだけど。

この話ではどうも宗教観皆無なので真に仏に仕えて修行している様子は無く。

南渓和尚は、

もう、やめじゃ。次郎。
井伊はここで終わらせよう。

そなたはもう疲れ切っておろう。
さよう疲れた心持ちではお家の再興など土台無理じゃ。

そなたを次郎にしたのはわしじゃ。
ならば次郎から下すのもわしじゃ。
これはわしが決めた事じゃ。

政次にも直親にも、のうなった皆にはわしから謝っておくゆえ。
もう十分じゃ。そなたはようやった。

 

と、ヒロインにわずかな間「女子の人生」を生かさせてやるのだった。

 

銀座の平和のために元子様ばかり守っていられない常慶が、虎松を松下の養子にと龍潭寺へ頭を下げにくる。

色々と違うがな…
naotora36和田くん

 

これが私がせめて井伊に償える唯一の道かと。

虎松を松下によこせという事がか!?

そうではございませぬ!
虎松君に松下を差し上げたいとの話にございます。

 

物は言いようである。

……が、現状、井伊家に城はなく、再興できる手だても特になく、これが実現すればせめて虎松の身は安泰で、実母であるしのと暮らす事もでき、徳川に近い存在でもあるという……「井伊の再興をあきらめる」という、もののふらしからぬ思考を持たねばならない以外は願ったり叶ったりの状況なのだった。

 

我はもう井伊を再興するつもりはない。
もう無理じゃと思う。

 naotora36-さよなら井伊家

 

と宣言する元領主に、

なれど、それでは伯父は何のために死んだのですか!

そうです!先代も川名のご隠居様も我が父も。

と抵抗する年若き井伊谷の忘れ形見たち。

彼らに

家があったからこそ、井伊があったからこそ、皆して守らねば守らねばと散っていったという見方もあろう。

もう、我はさような悲しみを繰り返したくないのじゃ。
そなたらが井伊の家のためにと散っていくのなど見とうないし、井伊家再興のために大事な若い時を尽くせとも言いとうない。

正直に言えば…尽くされてもそれに応える自信もない。

と、ヒステリックから気弱に言う女城主

 

自信がのうても石にかじりついても成し遂げる!
それが殿というものではないのか!

所詮、女子じゃな。

と、こんな女大河に出演してしまったことを悔いる之の字。
 naotora36-之の字

 

そこへ、高瀬がとどめを刺す。

中野のおじ様!
家は潰れてしまったと言われても、もし私がどの家の者かと言われたら。
私は井伊の者だと答えましょう。
私にとって井伊のお家というのは母上やばば様や皆様のおるところで。
城やお屋敷はのうなっても、ここにこうしてあるわけで。

 

大事なのは国や名前では無く、人がいる所こそが故郷であり国なんだよ

みたいな女大河に成り下がってる。

 

とどめは……

俺ぁ…一緒になりてえ女がいるんですが。

教えてくれますかね?名を。

俺ぁ、あんたのそばにいてえんですから。
いいって言ってくれりゃそれでいいんですよ。

 

とわじゃ。
我は、「とわ」という。

 naotora36-君の名は。

 

あらあら、スイーツ大河~~~………

…って、書かせたいんでしょ。。

 

井伊家の再興がならぬなどイヤじゃ、と泣いていた虎松が、素直に松下に入り養子になったのも。

あれはのう、もう殿ではない。
ならば従わなければならぬ道理もないという事じゃ。

 naotora36-和尚

 

和尚が何かちゃんと言い含めているからだし。

女は昔を振り返らない、とか、「井伊谷がなくなっても井伊の者」とか言っちゃってた高瀬が武田の動きを気にしている武田の間者フラグの再来も……。
 naotora36-高瀬

 

スイーツ大河とか言ってたヤシ誰だよwwwwwwwww

 

とか、言わせたいんでしょ……。

 

そういうあざとさが見えるから、何だかイヤな回だと思ってしまった。。

 

もっと、真っ直ぐに。
地獄戦国を描けばいいのに。

 

問題は、井伊家がなくなったら農民になれば幸せだとか命の危険がないとかヒロインがそんなお花畑な頭を本当に持っているのかということ。

どこの家に入ろうが、どんな身分になろうが、巻き込まれれば地獄だと。

ちゃんと解ってくれていればいいけど~。。

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※キャスト

井伊直虎(おとわ)… 柴咲コウ(子役期:新井美羽)

井伊直盛 … 杉本哲太
千賀 … 財前直見
井伊直平 … 前田吟

井伊直満 … 宇梶剛士
井伊直親(亀之丞) … 三浦春馬(子役期:藤本哉汰)
しの … 貫地谷しほり
井伊直政(虎松) … 菅田将暉(子役期:鈴木楽→寺田心)

中野直由 … 筧利夫
中野直之 … 矢本悠馬
中野直久 … 冨田佳輔(子役期:山田瑛瑠)
今村藤七郎 … 芹澤興人
弥吉 … 藤本康文
たけ→梅(二役) … 梅沢昌代

小野政直 … 吹越満
小野政次(鶴丸) … 高橋一生(子役期:小林颯)
小野玄蕃 … 井上芳雄
小野亥之助 … 井之脇海(子役期:荒井雄斗)
なつ … 山口紗弥加

奥山朝利 … でんでん
奥山孫一郎 … 平山祐介
奥山六左衛門 … 田中美央

新野左馬助 … 苅谷俊介
あやめ … 光浦靖子
桔梗 … 吉倉あおい
桜 … 真凛
高瀬姫 … 朝倉あき(少女期:高橋ひかる)

鈴木重時 … 菅原大吉
近藤康用 … 橋本じゅん
菅沼忠久 … 阪田マサノブ
瀬戸方久 … ムロツヨシ

南渓和尚 … 小林薫
傑山 … 市原隼人
昊天 … 小松和重

甚兵衛 … 山本學
八助 … 山中崇
角太郎 … 前原滉
富助 … 木本武宏
福蔵 … 木下隆行

今川義元 … 春風亭昇太
今川氏真(龍王丸) … 尾上松也(子役期:中川翼)
寿桂尼 … 浅丘ルリ子
太原雪斎 … 佐野史郎
関口氏経 … 矢島健一
庵原朝昌 … 山田裕貴
大沢基胤 … 嶋田久作
岩松 … 木村祐一
佐名 … 花總まり

徳川家康 … 阿部サダヲ
瀬名(築山殿) … 菜々緒(子役期:丹羽せいら)
竹千代 … 吉田海斗
石川数正 … 中村織央
酒井忠次 … みのすけ
本多忠勝 … 髙嶋政宏
榊原康政 … 尾美としのり
本多正信 … 六角精児
松下源太郎 … 古舘寛治
松下常慶 … 和田正人
徳姫 … 植原星空
於大の方 … 栗原小巻
武田義信 … オレノグラフィティ

龍雲丸 … 柳楽優弥
モグラ … マキタスポーツ
力也 … 真壁刀義
カジ … 吉田健悟
ゴクウ … 前田航基

中村与太夫 … 本田博太郎

織田信長 … 市川海老蔵

武田信玄 … 松平健

語り … 中村梅雀

※スタッフ

脚本 … 森下佳子
音楽 … 菅野よう子
テーマ音楽 ピアノソロ … ラン・ラン
題字 … Maaya Wakasugi
制作統括 … 岡本幸江
プロデューサー … 松川博敬
演出 … 渡辺一貴、福井充広、藤並英樹
時代考証 … 小和田哲男

公式サイト http://www.nhk.or.jp/naotora/

【おんな城主 直虎】
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コメント

  1. 『おんな城主直虎』、また面白くないのを我慢してみる破目になった(第36~40回)

    皆さんこんばんは。今回は去年の大河ドラマ『おんな城主直虎』の感想シリーズということで、第36~40回までの感想を書きます。まずはあらすじ。今川氏真(尾上松也)と徳川家康(阿部サダヲ)が和睦したことで小康を迎えた遠江。近藤康用(橋本じゅん)を看病することで信頼

  2. くう より:

    巨炎さん
    >おとわが畑仕事をしている辺りで、もう最終回なノリ。

    もう最終回でもいいやって気がするんですが、それだと井伊直政が出なくて終わるので…(あ、一応出てるか(笑))

    >ちなみに「新平家物語」(1972年)は主役の仲代清盛はラスト1か月辺りで亡くなったらしい

    松ケン清盛も最終回は幽霊でしたよね(笑)
    清盛は壇ノ浦を体験しないので退場が早いんですよね。

  3. 大河ドラマ『おんな城主直虎』第三十六回

    「井伊家最後の日」内容徳川軍により気賀は壊滅したものの、直虎(柴咲コウ)の懸命の看護により、龍雲丸(柳楽優弥)は一命を取り留める。その一方で、懇願されたこともあって井伊谷を治める近藤(橋本じゅん)の治療をすることになった直虎。その姿に南溪(小林薫)らは、井伊家再興に関し、直虎の真意を測りかねていた。 同じ頃、氏真(尾上松也)は、相模の北条氏康(鶴田忍)を頼っていた。。 そんななか、直虎に、近藤から井伊の家臣を迎えても良いという話がある。今までの行動から、素直に信じる事がでいない直虎達。そこに、松下常…

  4. 昼寝の時間 より:

    おんな城主 直虎 36話「井伊家最後の日」

    公式サイト 徳川家康(阿部サダヲ)と今川氏真(尾上松也)の間に和睦が成立し、遠江

  5. おんな城主 直虎 第36回「井伊家最後の日」

    大河ドラマ『おんな城主直虎』のお時間です。 BSにて鑑賞。 第三十六回「井伊家最後の日」 あらすじ・・・・・・・

  6. おんな城主直虎 第36回~「諦めてこそ得られるものがある」 再興をあきらめて、直虎が得たものとは……

    「諦めなければ負けることはない」 「諦めてこそ得られるものがある」  矛盾するようだが、いずれも真実である。  直虎は井伊家再興を諦めた。  結果、得られたものは──── 「教えてもらえますかね、名を」 「おらぁ、あんたのそばにいてぇんですから。  いいって言…

  7. 巨炎 より:

    おとわが畑仕事をしている辺りで、もう最終回なノリ。
    え、政次が主人公でここ数話は後日談だったのでは?

    ちなみに「新平家物語」(1972年)は主役の仲代清盛はラスト1か月辺りで亡くなったらしい。
    山崎努が演じた時忠辺りを主人公格にして引っ張ったのかな?

  8. おんな城主直虎 第36回 井伊家最後の日

    第35回「蘇りし者たち」はこちら。 前回の視聴率は11.3%。予想ほどではなかったけれど、わりに踏ん張ったのではないかと思う。なにしろ裏に、テレ東のあの「池の水をぜんぶ抜く」があったからだ。これは冗談でも何でもなくて、あの企画を考えついた人はテレビってものを知ってるなあと思う。ここ山形ではネットしていないので(笑)、まどわされることはなかったけれど、されてたら迷ったろう。 さて今回から栗原小巻さん登場。前にもふれたようにわたしはこの人にオフステージで会ったことがあって、その女優オーラに目がクラクラ.…

  9. NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第36回「井伊家最後の日」

    もう36回?すでに7割がたまで終わっちゃったんですねええ、あのこまっしゃくれてたおとわちゃんが試練の果てにどうなるものか、その行く末、見届けさせていただきましょう。 って、それはそれとして!ぱっぱぱ~ん!本日のタイトル何でしょうのコーナー!〇〇最後の日ってば・・ああっ!もしかして、死んだと思われていた政次様が復活して反旗を翻し、殺害容疑で収監されていた直虎様がブラックゲッターで、ドラゴン軍団をせん滅!熱くてエグいインベーダーとの戦い・・え、「真ゲッターロボ世界最後の日」のはずはない?あら…

  10. おんな城主 直虎「井伊家最後の日」

    なんと、歴史の中では、徳川家康(阿部サダヲ)と今川氏真(尾上松也)の間に和睦が成立。戦を避けるべく虎松(寺田心)は松下家へ養子になり、家臣も散り散り。直虎も農婦になっちゃうって還俗してた、そんな時期があったのですね。知らなかったので、ちょっとびっくり     (ストーリー)徳川家康(阿部サダヲ)と今川氏真(尾上松也)の間に和睦が成立し、遠江一帯の混乱がいったん落ち着きを見せるなか、直虎(柴咲コウ)は井伊家の再興に向けて動き出すべきか悩んでいた。家を再興することが家臣たちを再び戦に駆り出し、新たな悲劇…

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