美代子(木村佳乃)は、奥茨城に帰る前に、みね子(有村架純)らとそば屋に入って食事することに。
つらくて複雑な気持ちは一旦忘れたかのように、「何を注文しようか」とメニューを選びながら話す。
しかし、本当に知りたいことはまだあって…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「ひよっこ」第18週「大丈夫、きっと」 第107話
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
昨日はアバンなしでOPから入って良かった…と心から思ったのである。
今現在の『ひよっこ』の状態に「若い広場」は軽すぎる。
今日は、押し黙って歩く夫婦と娘の図…から、
おなかすいたね。
何か食べよう。
そして「若い広場」。
ちょっと明るい展開を予想する。
蕎麦屋ワンシチュの会話劇。
世間の一部で言われているような雑さは脚本に感じず、何か、すげえ…と思ってしまった。
たぬきかきつねか何に似ているかで明るくメニューを選ぶ妻と娘(と思われる人たち)。
2人が怒っているわけではなく、こういう可愛い人たちなのだという事が解り、ちょっとホッとするから「あの…おかめそばっていうのもありますけど。」と、会話に入って行ける。
何かお父ちゃんに似でんのない?
と冗談に混ぜてくれる。
ラクダか…ああ、馬だ。
で、その明るい空気がラストまで繋がる。
ほぐれたところで、妻(だという人)は謝ってくれた。
あの…本当に心配をかげて…こんなふうになってしまって…。
すみません。
あなたは悪ぐないです。何も。
あの…。
世津子のことも嫌いにならないでください、と言う前に、
あの人が悪いわげでないこども分がってます。
と言ってくれる。
ありがとう。
↑この「ありがとう」は男としての失敗。
世津子側に立ったこの「ありがとう」に、美代子の表情がちょっと曇る。
私、怖かったですか?
おっかない女に見えましたが?
嫌な女でしたが?
いやそんな。
いづもあんな顔してるわげじゃねえですから。
違いますから。
そう。
美代子さんは一貫して穏やかな優しい人で。
ここまででそういうキャラは充分描かれてきている。
田舎もんだし、私…。
あんな人と比べられんのやだな…。
奥茨城は田舎だし、あんなに素敵な家でもないしフワフワのスリッパも無いと笑う。
ね。
川本世津子はここに居ないが、美代子さんの戦後処理は続いている。
ここで恐い顔をしたり泣きついたりしたら、この何も覚えていない真っ新な男は一気に引いてしまって二度とその心は帰ってこない。
今は、帰りたくなる家作り…を娘と2人で一生懸命見せるのだ。
もちろん…
「それ」を美代子さんが計算でやっているのかどうかは解らないよ。
たぶん、天然なのである。
だから、「善人」と「穏やか」は身を助けるの。
私だったら、ここでたぶん今までどんな思いだったか深刻な顔して語ったり不機嫌に黙ったり怒ったりしてしまうわけ。
それが全ての運を逃すのである。
蕎麦屋の店員さんまでが茨城の人で、もう用意されたように母子の味方だ。
ここで郷心を一気につけたい…
けれども、相手は何も覚えていないので、もっと引いておく。
気持ちがちゃんと落ち着いで…。
そしたら、そんとぎにどうしたいか考えて決めて下さい。
私は奥茨城で待ってます。
自分のうぢに帰ってみたい。そう思ったら帰ってきて下さい。
その方がいいと思います。いやそれがいいです。
私のいる家に帰ってみたいと思ってもらいたい。
今だとそうしなくてはいげないから帰るみたいになってしまうから。
それだと何だが幸せじゃねえ気がすっから…。
間をおいて、
私が。
あなたの幸せ……と言ったら相手の重荷になる。
あくまでも「私が」と言っておく。
これがなかなか…出来ないのが人間というもの…。
今日はね、15分間にものすごく高尚な男心を掴む術を見たわ。
そして、美代子さんは素晴らしい女だと改めて思ったのでした。
明日から、今度は みね子が母の代わりにこの「父の里心を引き戻す」作戦を遂行するわけで。
なかなかに大変なお仕事である。これ。
※キャスト
谷田部 みね子 – 有村架純
谷田部 実 – 沢村一樹
谷田部 美代子 – 木村佳乃
谷田部 ちよ子 – 宮原和
谷田部 進 – 高橋來
小祝宗男 – 峯田和伸
小祝滋子 – 山崎静代
谷田部 茂 – 古谷一行
助川時子 – 佐久間由衣
角谷三男 – 泉澤祐希
助川君子 – 羽田美智子
助川正二 – 遠山俊也
助川豊作 – 渋谷謙人
角谷きよ – 柴田理恵
角谷征雄 – 朝倉伸二
角谷太郎 – 尾上寛之
益子次郎 – 松尾諭
田神 学 – 津田寛治
牧野鈴子 – 宮本信子
牧野省吾 – 佐々木蔵之介
井川元治 – やついいちろう
朝倉高子 – 佐藤仁美
前田秀俊 – 磯村勇斗
綿引正義 – 竜星涼
永井愛子 – 和久井映見
青天目 澄子 – 松本穂香
兼平豊子 – 藤野涼子
秋葉幸子 – 小島藤子
夏井優子 – 八木優希
松下 明 – 奥田洋平
森 和夫 – 陰山泰
高島雄大 – 井之脇 海
安部善三 – 斉藤暁
安部さおり – 伊藤沙莉
立花 富 – 白石加代子
島谷純一郎 – 竹内涼真
竹内邦子 – 白石美帆
久坂早苗 – シシド・カフカ
坪内祐二 – 浅香航大
新田啓輔 – 岡山天音
柏木一郎 – 三宅裕司
柏木ヤスハル – 古舘佑太郎
福田五郎 – 光石研
福田安江 – 生田智子
牧野由香 – 島崎遥香
川本世津子 – 菅野美穂
語り – 増田明美
※スタッフ
脚本 – 岡田惠和
演出 – 黒崎博、田中正、福岡利武、渡辺哲也
プロデューサー – 山本晃久
制作統括 – 菓子浩
音楽 – 宮川彬良
主題歌 – 桑田佳祐「若い広場」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html
ひよっこ(Part1) [ NHK出版 ]
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ひよっこ(上) [ 岡田惠和 ]
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コメント
かこさん
>私ならもう一瞬も離れたくないと思いそう。
離したくないですよねーー。
会いたいと思ったら茨城に来てくれということは、世津子に会いに戻る機会も与えたということで、これってキツイですよね。相当な覚悟ですよね。
>一方、世津子さんなんですが、切なくて、救われて欲しいけど、例えばすずふり隊や愛子さん絡みとかの安易な救済はやめて欲しい、、、個人的には。
私もねぇ…あまり好きじゃないんですよ。
世間がみんな関わって助け合い一つの家族を作りましょう。みたいなThe朝ドラベース。
(税金払ってみんなで子育てしましょう年金払ってみんなで老人を世話しましょう……って国策推しみたいな感じですもんねーーNHKなんで(笑))
でもたぶんそうなるんだろうなって予感がします。
そこ、上手く持って行ってくれないとダサくなりますよね^^;
>そして、美代子さんは素晴らしい女だと改めて思ったのでした。
ほんとそうですね!! 美代子、聡明〜〜! 私ならもう一瞬も離れたくないと思いそう。
そして昨日の美代子は頑張った!強かった!
昨日から今日にかけて、美代子に圧倒されました。強くて、聡明で、思い遣りもあり、素晴らしい女性でした。朝ドラでこういう人が見れて、嬉しい?
一方、世津子さんなんですが、切なくて、救われて欲しいけど、例えばすずふり隊や愛子さん絡みとかの安易な救済はやめて欲しい、、、個人的には。
もし出るなら、猫に囲まれて暮らす幸せそうなワンカットとか、そんな感じがいいな。
シリアスな展開で心配でしたが、今のところ大満足です。
ウマいキツネ蕎麦>『ひよっこ』第107話
お父ちゃんが笑ったー! お父ちゃんが茨城弁になったー! 皆でキツネ蕎麦食べてフード理論的にはメデタシメデタシだー! …と、喜んで良いのか オドオドしていた風だったのに 世津子さんとの別れに少しは傷ついてるハズなのに 早くも笑顔で軽口きいちゃう順応性めっちゃ高い様子に コイツ 強い者になびくコウモリ気質か!? 天然天性の女たらしか!? …と、警戒すべきか …