明るく振る舞いながら美代子(木村佳乃)の帰りを待つみね子(有村架純)。
そのころ、警察署で途方に暮れていた美代子は、茨城出身の警察官・綿引(竜星涼)から声をかけられる。
同郷のよしみで、実(沢村一樹)を捜すのを手伝いたいというのだ。
帰郷の前、赤坂の「すずふり亭」を訪ねた美代子は、店主の鈴子(宮本信子)とその息子の省吾(佐々木蔵之介)から、家族の話を楽しそうにしていた実が失踪するはずがないと慰められる。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「ひよっこ」第2週「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」 第12話
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
なんっだ、この重箱からラストまでのひょっこりひょうたん島な演出は!!すごい質のイイ邦画みたいな音楽演出と映像。神だわ… #ひよっこ #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月15日
……と、思わずつぶやいてしまった流れである。
ほんっと神演出。
昨日は東京鬼畜かのような回だったが、今日は東京優しいじゃん回。
昨日からお母ちゃんの様子を気にしていた若い警察官が声を掛けてくれる。
私、ご主人のこど、できる限り捜したいと思うのですが。
…どうして?
散々、東京つめでえな…を体感してしまったお母ちゃんは「探す」と言われても、もう「ありがとう」も出てこないし顔も輝かない。
なんか、わかるなぁ…この反応。
地獄で仏だわぁパァァァァ……
よりも、もう「なんで?」になってしまうよねぇ…。…
同じ茨城県人じゃないですか!
いばら「ぎ」じゃなくて!
東京にも太陽はあったね。
東京に伝手はなく。
最後の望みを掛けて、マッチを頼りに「すずふり亭」へ行ってみる。
そこにも「出稼ぎの蒸発人間」ではなくて、「谷田部 実」は居た。
失踪なんかじゃないですよ。 絶対。
いや、だって、最初にここにいらした時、ご家族の話うれしそうにされてて…。
ねえ母さん?
そう。ご家族の話 される時、幸せそうなお顔されてました。
うちの料理召し上がって「食わしてやりてぇなぁ、みんなに」って。
「谷田部 実」をまるでそこら辺の石ころかチリのように言われ続けて自分の存在さえ消えてしまいそうだったお母ちゃんは、やっと夫が東京に存在していたことを実感するのだった。
やさしいね。
東京、嫌いにならないで済むね。
すずふり亭には実が預けたお重箱があった。
これ、お預かりしてました。
今度また寄るからそん時までって。
まだ お預かりしててもよろしいですか?
ご主人、いつか取りにいらっしゃるって。
だからそん時までお預かりしててもよろしいですか?
ね?
家族みんなで一緒にここで食べようと約束したから、と、店での食事を断って1人で始発を待つお母ちゃんのところに、牧野母子はおいなりさんを持ってきてくれた。
お夜食、食べましょ!
店のじゃないから いいでしょ?
……でも…どうして…?
せっかくのご縁じゃないですか。
ああ~! 何だか楽しい!
おしゃべりしましょ、いろいろと。
話、長いですよ、この人。
しつこいね、もう…この子は もう!
どうぞどうぞ、さっ、食べましょ!
どうぞどうぞ。
こうして、始発まで一緒に居てくれるんだね。
奥茨城で、みね子は真実もわからず眠れない夜を過ごしている。
じっちゃんが内職を手伝わせてくれた。
手仕事はいいね。
何かやっていれば気は休まる。
人がいない夜中の駅で。
やっと心に灯った火を信じられるようになったお母ちゃんと、やさしくお母ちゃんを包む牧野親子。
この映像に被る、みね子のアカペラ「ひょっこりひょうたん島」。
丸い地球の水平線に
何かが きっと待っている
苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけど僕らはくじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう
進めーーーー
ここで翌朝、自転車を漕ぐ笑顔の みね子のカット。
ああ…やっぱり岡田惠和だわぁ……と思ったわ。
~♪~ 根性 根性 ど根性~~♪
を思い出した。
「ど根性ガエル」が放送された3か月間、あの歌に何度力を貰ったか解らない。
今度はそれが「ひょっこりひょうたん島」に書き換えられそう。
鳥肌立ったわ。
朝ドラを見てこういう気持ちになったのは「カーネーション」以来かも知れないなぁ。
畑に母の姿を見つけて走る みね子。
学校から帰ってきた みね子の姿を見て走り出す母。
何て長い1日だったんだろう。
お帰り。
ただいま…。
お帰り。
ただいま…。
つらいね。
つらいからこそ、人の温かさが沁みる。
※キャスト
谷田部 みね子 – 有村架純
谷田部 実 – 沢村一樹
谷田部 美代子 – 木村佳乃
谷田部 ちよ子 – 宮原和
谷田部 進 – 高橋來
小祝宗男 – 峯田和伸
小祝滋子 – 山崎静代
谷田部 茂 – 古谷一行
助川時子 – 佐久間由衣
角谷三男 – 泉澤祐希
助川君子 – 羽田美智子
角谷きよ – 柴田理恵
角谷征雄 – 朝倉伸二
角谷太郎 – 尾上寛之
助川正二 – 遠山俊也
益子次郎 – 松尾諭
田神 学 – 津田寛治
牧野鈴子 – 宮本信子
牧野省吾 – 佐々木蔵之介
井川元治 – やついいちろう
朝倉高子 – 佐藤仁美
前田秀俊 – 磯村勇斗
綿引正義 – 竜星涼
永井愛子 – 和久井映見
青天目 澄子 – 松本穂香
兼平豊子 – 藤野涼子
秋葉幸子 – 小島藤子
夏井優子 – 八木優希
語り – 増田明美
※スタッフ
脚本 – 岡田惠和
演出 – 黒崎博、田中正、福岡利武、渡辺哲也
プロデューサー – 山本晃久
制作統括 – 菓子浩
音楽 – 宮川彬良
主題歌 – 桑田佳祐「若い広場」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html
ひよっこ(Part1) [ NHK出版 ]
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ひよっこ(上) [ 岡田惠和 ]
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コメント
ひよっこ第2週(4.10-15)
ひよっこ第2週 東京に出稼ぎに行った父実(沢村一樹)が行方不明となり、 みね子(有村架純)が不安を覚える中、 母美代子(木村佳乃)は東京へ向かったと。 みね子と美代子の不安と焦り、 みね子をなだめる祖父(古谷一行)の懐の深さ、 美代子を慰めるすずふり亭の温かさ、 登場人物それぞれの心情がよくわかる描写となっていた。 親父はどうしちゃったんだろうな。 朝ドラによく出てくるいい加減な中年男性ではないことがわかるだけに 失踪の原因が気になる。 春ドラマが始まりましたが、どれもいまいちだったので感想をざっく…
darsさん
>今週は笑ったり泣いたりを一緒にしてしまいました。
ほんと、そういう一週間でしたね。
微笑ましいし切ないし…。
>実は私も「茨城」を間違えて人に注意された経験あります(恥)
私も割と近年まで間違えてましたよ。
今でも時々「ぎ」って言ってしまいます(笑)
>社会のディープな怖さも踏まえていて、よけい健気な人々の暖かさが心に沁みます。
そうなんですよね。
楽しいことばかりの人生じゃないけれども、泣くのはイヤだ笑っちゃおう!なんですよね。
もう、ひょっこりひょうたん島が今朝から頭の中リフレインです。
とりあえずは名作!
巨炎さん
>同じ木村性の女優で容姿も置かれた状況も
昨年のかかに近いのに、ここまで違うとは…。
多江さんはねぇ…様々な作品で闇を背負っているので、もう役柄の世間的評価は気にしないかも(爆)演技が素晴らしいのは確かなので~。
このお母ちゃんも、今後どうなるかまだ解りませんが…このままの純粋で真面目で優しいキャラでいてほしいなぁ。
>来週はリレーだけで一週間、持たせるとは考えづらいので
もしもそうだとしても、何かこのドラマなりの良い所があるのではないかと期待が膨らみます
(けどまだ2週目だから油断はできない(笑))
ひよっこ 第12回
内容実(沢村一樹)のいた宿舎にも手がかりは無く、警察で、捜索願を出す美代子(木村佳乃)だったが、よくあることだと。。。。。その騒ぎを聞いた警官の綿引正義(竜星涼)は、上司の許可を得た上で、同郷の茨城出身であると伝え、捜索したいと美代子に申し出る。 その後、美代子は、実が残していったマッチを手がかりに…
ひよっこ (第12回・4/15) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式) 第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』『第12回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 明るく振る舞いながら美代子(木村佳乃)の帰りを待つみね子(有村架純)。そのころ、警察署で…
【ひよっこ】第12話(4/15土)感想と視聴率&2週終わった感想
今回、美代子がみね子に父の行方不明を伝えるところまでいくかと思いましたが、話す直
今週は笑ったり泣いたりを一緒にしてしまいました。
実は私も「茨城」を間違えて人に注意された経験あります(恥)
警官の「綿引」という姓も多い県らしいですね(天狗党にも数名)。
そういうの細かくしっかり下ごしらえされている安心感とこころよさ
社会のディープな怖さも踏まえていて、よけい健気な人々の暖かさが心に沁みます。
しかもさらりとして匙加減がうまいね~♪
ほんとカーネーション以来の名作の予感の滑り出し\(^o^)/
進めーーー
蒸発人間>『ひよっこ』第12話
昨日は東京の冷たい部分が―今日は東京の温かい部分が―週の終わりに温かい方を見せてくれるこの配慮が良いね…ひじゅにですが何か?「何だか楽しい」by鈴子↑この台詞に泣けた。今…
蒸発人間>『ひよっこ』第12話
昨日は東京の冷たい部分が― 今日は東京の温かい部分が― 週の終わりに温かい方を見せてくれる この配慮が良いね …ひじゅにですが何か? 「何だか楽しい」by鈴子 ↑この台詞に泣けた。 今迄もウルウルすることはあったけど 今回は涙が溢れた。 「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」 「出稼ぎ労働者の一人」じゃなくて「矢田部実」という名…
今週はもう、お母ちゃんが主人公でした。
同じ木村性の女優で容姿も置かれた状況も
昨年のかかに近いのに、ここまで違うとは…。
来週はリレーだけで一週間、持たせるとは考えづらいので
みね子が卒業する辺りまですすむかな?
色々と楽しみです。