綿引(竜星涼)はみね子(有村架純)に「東京で実(沢村一樹)を捜せなくなった」と謝る。
故郷の茨城にいる父のため、帰ることになったのだ。
実のことが心残りだと言われるが、突然のことに何も言えないみね子。
何となくさみしい気持ちになって寮へ帰る。
雄大(井之脇海)にも事情を話した綿引。
不思議な友情を結んだ2人は、一緒に屋台でラーメンを食べる。
そして東京での最後の日、実が目撃された街で綿引は聞き込みを続ける。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「ひよっこ」第8週「夏の思い出はメロン色」 第48話
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
ツイてない時にはツイてないことが重なるものである。
給料が減額になり、そこはかとない侘しさや不安に泣いたのは昨日のこと。
今日は「東京に来てからの心の支え」がまた一つなくなる。
…ではなく。
大けがをして歩けなくなった父親のために警官を辞めて茨城へ帰る決意をした綿引さん。
昨日帰ってきたんだけど、オフクロもオヤジもさ大丈夫だって言うんだけど、大丈夫なわけなんかなくて…
それなのに何度も「大丈夫だ、帰れ、大丈夫だ、帰れ」って。
俺しかいないんだよね。
たぶん、面倒見てくれる身内が他に居なくて。
大丈夫なわけはないけど、大丈夫と言う両親。
自分こそ大変なのに、みね子に何度も「ごめんね、ごめんね」という綿引さんは、その優しくて思いやり深い両親に育てられたのだということがよく解る。
東京の警視庁採用だから茨城では警官を続けられないのだと言う綿引さん。
若いのに、夢を捨てて故郷に戻るんだね。
ちょっと似てるね。俺たち。
お互い親で人生が急に変わっちまった。
だろ?
この時の みね子の表情がな。
ちょっと「えっ」って。
いや、実際に「えっ」というセリフが入るのだけど、心底「えっ」という顔をしているの。
みね子にとっては、こうして茨城から出稼ぎに…同じ集団就職でも色々な理由があるだろうけど、みね子の場合は完全に家計のための出稼ぎなんだよね…出稼ぎに来ることは「当然」の事で。
親のために人生変えられたとか、たぶんあまり考えていなかったんだよね。
だから、これに続く、
でもさ…。嫌なだけじゃないよね。
子どもとして嬉しいことでもあるよね。
そう思わない?
にも、すぐには相槌が打てない。
たぶん、もちろん「嬉しい」けれども、家のために稼ぐことが当然過ぎて。
みね子の心の中で「誰かのためだけに生きること」と、「自分のために生きること」についての…まだ「葛藤」とも呼べないもっと小さなものが、ちょっとだけ芽生え始める。
まとめてしまうと、「向島電機」編とは、そういう章だったのだと思うの。
「親のためは嬉しいこと」と言う綿引さんの言葉を平成の視聴者はどう受け止めただろう。娘目線では、もっと自分のために生きればいいのに…と思い、親目線では親の事を常に考える美しい姿勢…とも思い、私って勝手よね。と笑う。人のために生きるのは素晴らしい。とすんなり言えない複雑さ #ひよっこ
— くう (@kukucoo) 2017年5月27日
某Yahoo!みん感などつい覗いてしまうと「何を描きたいのかわからなくてボンヤリしたお花畑な話でつまらない」とかいう書き込みも見つけてしまうわけだが、このドラマは開始以来一貫して「人のために生きること」について描き続けている。
それを肯定するでも(現在の所まではほぼ全肯定だね)否定するでもなく、みね子という女の子にとってはそれは当たり前で、だからこその「椰子の実」。
自分自身のやりたい事が特に無い。だから居場所がつかめない。
とても温かくて優しくて素敵な場所なんだけど、そういう意味ではみね子は奥茨城の呪いに縛られている。
「向島電機」を階段の一歩にして、みね子はこれから家族のためだけではなく自分のためにも居場所作りを始めるのだと思う。
だから…
今は辛くても、頑張れ。
綿引さんにも「親のためだけ」ではなく、自分のための幸せが茨城にあるといいな。
いつか。
警官の仕事に戻れればいいのに。
微笑ましい綿大コンピがこれでもう見られなくなるなんて絶対にイヤだ。
そして…
みね子の「恋」は綿引さんであってほしいけれども。
追加キャストも出て来るし、そうも行かないんだろうなぁ。
茨城に戻る最後の最後までお父ちゃんを探してくれた綿引さん。
ありがとう…。
ドラマの中の事なのに、自分とは無関係なのに、ついついそう言ってしまう。
ありがとう。
※キャスト
谷田部 みね子 – 有村架純
谷田部 実 – 沢村一樹
谷田部 美代子 – 木村佳乃
谷田部 ちよ子 – 宮原和
谷田部 進 – 高橋來
小祝宗男 – 峯田和伸
小祝滋子 – 山崎静代
谷田部 茂 – 古谷一行
助川時子 – 佐久間由衣
角谷三男 – 泉澤祐希
助川君子 – 羽田美智子
助川正二 – 遠山俊也
助川豊作 – 渋谷謙人
角谷きよ – 柴田理恵
角谷征雄 – 朝倉伸二
角谷太郎 – 尾上寛之
益子次郎 – 松尾諭
田神 学 – 津田寛治
牧野鈴子 – 宮本信子
牧野省吾 – 佐々木蔵之介
井川元治 – やついいちろう
朝倉高子 – 佐藤仁美
前田秀俊 – 磯村勇斗
綿引正義 – 竜星涼
永井愛子 – 和久井映見
青天目 澄子 – 松本穂香
兼平豊子 – 藤野涼子
秋葉幸子 – 小島藤子
夏井優子 – 八木優希
松下 明 – 奥田洋平
森 和夫 – 陰山泰
高島雄大 – 井之脇 海
安部善三 – 斉藤暁
安部さおり – 伊藤沙莉
立花 富 – 白石加代子
島谷純一郎 – 竹内涼真
竹内邦子 – 白石美帆
久坂早苗 – シシド・カフカ
坪内祐二 – 浅香航大
新田啓輔 – 岡山天音
柏木一郎 – 三宅裕司
柏木ヤスハル – 古舘佑太郎
福田五郎 – 光石研
福田安江 – 生田智子
牧野由香 – 島崎遥香
語り – 増田明美
※スタッフ
脚本 – 岡田惠和
演出 – 黒崎博、田中正、福岡利武、渡辺哲也
プロデューサー – 山本晃久
制作統括 – 菓子浩
音楽 – 宮川彬良
主題歌 – 桑田佳祐「若い広場」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html
ひよっこ(Part1) [ NHK出版 ]
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ひよっこ(上) [ 岡田惠和 ]
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コメント
ひよっこ 第48回
内容突然、綿引(竜星涼)に呼ばれたみね子(有村架純) 敬称略 唐突に、背景を描き、キャラを描いたと思ったら。。。。(苦笑) そもそも、交流らしい交流も、捜索自体も、 ほとんど描いているとは思えない状態で、 特に、思い入れも何もないと言うのに。。。。時…
148円>『ひよっこ』第48話
最後の最後まで 実お父ちゃんの行方を捜してくれた綿引さん そんな綿引さんの横をすり抜けて行った タモリそっくりの通行人に目が釘付け …だった私って… …ひじゅにですが何か? 「偉いな、頑張るな、クリームソーダ」by綿引 メロンソーダは 故郷から離れて頑張る、みね子自身であり 故郷に戻って頑張る、綿引さんでもあり 集団就職してきて頑張って…