実(沢村一樹)に関する新たな事実を知ったみね子(有村架純)は、大きな衝撃を受けて外に飛び出すが、混乱のあまり大雨のなかに立ちつくす。
そこにそっと傘を差しだしてくれる人物が…。
みね子はその人に自分の悲しみとつらい気持ちをぶつける。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「ひよっこ」第18週「大丈夫、きっと」 第103話
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
朝ドラ界隈しか ご覧にならない視聴者の方はあまりご存知ないかと思いますが。
前クールに民放で
「誘拐された子供をそうとは知らずに拾って警察に届けずそのまま10年近く育てていた(誘拐実行犯はとっくに自殺)」
「二次誘拐犯なのに育ての親のように一部視聴者に認識されてストーリーが進んだ」
ドラマがございまして……
https://dramablog.cinemarev.net/blog-entry-5631.html
正直、この「世津子が実を拾って育ててた」は個人的には『「母になる」夫版案件』のようにしか思えなくて、ちょっと納得行かなかったのである。
だから、一体どういう経緯で大の大人が大きな怪しい男を拾ってそのまま家に置くようになったんだよ…という意味で、本日の展開は注目だったのだけど。
大女優・川本世津子はマンションの前で雨の中ボーっと座っている怪我した男を拾った。
大女優である自分を知らなかった男。
それどころか、男は何も知らなかった。自分の過去すら知らなかった。
通報しなかったのは、
自分が誰だか分からないって言ったら、最初は世津子さんは信じなくて驚いて…。
病院と警察に行こうって言いました。
でも私は断った。
というか、嫌だと言いました。
行きたくないと言いました。
何で?
怖くて…。
自分が何か人を傷つけたりとか、ひょっとしたら…人を殺してしまったんじゃないかとか思って。
それで絶対に行きたくないと言いました。
なるほど…
怪我している自分は犯罪者なのかも知れない。
何も覚えていないけれども、自分自身が何か悪い事をしたのかもしれない。
実さんはそれが恐かったんだ。
犯罪者なら余計、警察で真実を聞けよ…と、思いたいけれども、そこは人間だもの(みつを…じゃない)
恐いよね。
この人は世津子に拾われてからずっと、真実を知らずに勝手に逃亡生活を送っていたんだね。
違うよ。
お父ちゃんは誰かを傷つけたりとがしたんじゃない。
ひどい事されたんだ。
働いて稼いだお金ひったくりに盗られて…。
そんで、よく分かんないけどめちゃくちゃに殴られたりして…。
そんでケガしたんだ。
誰かを傷つけたりとかしたんじゃない。
これは家族に送るお金なんだって。
返してくれって。
何度も言ったらしいよ。
お父ちゃん…。
自分が犯罪者では無いと知って安心し、氷が溶けるようにほどけていく実さんの表情。
反対に……
恐らく「犯罪者でもかまわない」という覚悟でこの男と暮らしていた女は。
再びやってくる、秘密の共有が何もない孤独の予感に凍りついて行く。
何度も「恐いのは私の方だから」と言いながらも拾ってきたのは、家族が欲しかったからだよね。
大女優というステイタスに纏わりつく人間関係では無くて、過去がない男と未来を作りたかったんだよね。
沢村一輝という俳優と、菅野美穂という女優の表情の素晴らしさに魅入る。
だから…
それでも普通は脳に障害が出るほど頭打ってるんだから病院連れていくよね?…とか、その後、そういう事件があるかどうかニュースをチェックしたりして、様子見てから警察に連れて行かね?とか、そういうモヤモヤには60%くらいは蓋をした。
ある程度はファンタジーだと思って見るのが朝ドラというものだし。
岡田惠和脚本は基本はファンタジーで、そこがイイのである。
※キャスト
谷田部 みね子 – 有村架純
谷田部 実 – 沢村一樹
谷田部 美代子 – 木村佳乃
谷田部 ちよ子 – 宮原和
谷田部 進 – 高橋來
小祝宗男 – 峯田和伸
小祝滋子 – 山崎静代
谷田部 茂 – 古谷一行
助川時子 – 佐久間由衣
角谷三男 – 泉澤祐希
助川君子 – 羽田美智子
助川正二 – 遠山俊也
助川豊作 – 渋谷謙人
角谷きよ – 柴田理恵
角谷征雄 – 朝倉伸二
角谷太郎 – 尾上寛之
益子次郎 – 松尾諭
田神 学 – 津田寛治
牧野鈴子 – 宮本信子
牧野省吾 – 佐々木蔵之介
井川元治 – やついいちろう
朝倉高子 – 佐藤仁美
前田秀俊 – 磯村勇斗
綿引正義 – 竜星涼
永井愛子 – 和久井映見
青天目 澄子 – 松本穂香
兼平豊子 – 藤野涼子
秋葉幸子 – 小島藤子
夏井優子 – 八木優希
松下 明 – 奥田洋平
森 和夫 – 陰山泰
高島雄大 – 井之脇 海
安部善三 – 斉藤暁
安部さおり – 伊藤沙莉
立花 富 – 白石加代子
島谷純一郎 – 竹内涼真
竹内邦子 – 白石美帆
久坂早苗 – シシド・カフカ
坪内祐二 – 浅香航大
新田啓輔 – 岡山天音
柏木一郎 – 三宅裕司
柏木ヤスハル – 古舘佑太郎
福田五郎 – 光石研
福田安江 – 生田智子
牧野由香 – 島崎遥香
川本世津子 – 菅野美穂
語り – 増田明美
※スタッフ
脚本 – 岡田惠和
演出 – 黒崎博、田中正、福岡利武、渡辺哲也
プロデューサー – 山本晃久
制作統括 – 菓子浩
音楽 – 宮川彬良
主題歌 – 桑田佳祐「若い広場」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html
ひよっこ(Part1) [ NHK出版 ]
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ひよっこ(上) [ 岡田惠和 ]
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コメント
-d-さん
>行方不明の父に会った時 普通はまず「無事だったー♪」
この場合は、ワケの解らない女が父を隠していた怒りが大きかったかも知れませんねーー。
私だったら、こういう形で再会させられたら、もっと世津子をガシガシ問い詰めるかも~。
突然の再会はあまり上手いやり方ではなかったですね。
>矢田部家の試練は治療費だと思うけど
確かに!
というか、世津子さんは記憶障害の実さんを一度も医者に診せてないんですかね?
頭打ってるし、突然自分の家で死なれたらそれこそ大変でしたよね……(←夢もファンタジーもない事を言ってしまった(笑)
スギヤマさん
>もしやお父ちゃんみね子達との生活を忘れたかったんじゃ
私も、それは無いと思いますよーー。
誠実で誰よりも家族思いの実さんですから、殴られたショック以上に大切なお金を盗られたショックが大きかったのかもしれませんね。
誰よりも家族思い…だからこそ、ここから先は一時でも家族になってしまった世津子さんの扱いが気になりますよね。
とりあえずは…
ファンタジーだと思えば素敵な結末になる物が多いかなって、朝ドラ(笑)
> ファンタジーで、そこがイイのである。
そうかーそうですよね ファンタジー
行方不明の父に会った時 普通はまず「無事だったー♪」で
次が「記憶ないって頭大丈夫か!?」そんで病院連行して
即刻実家に電話するけどなと思って観ていました。
脳の記憶じゃなくて 骨折して動けない家族に「なぜ前みたいに歩けないの」
と泣いて置いていくようなもんじゃないか た、例えが変か(笑)
矢田部家の試練は治療費だと思うけど 愛だね
もしやお父ちゃんみね子達との生活を忘れたかったんじゃ
いろんなしんどいことから逃げたかったんじゃ
……ないよね
何だかもや~っとするけど、朝ドラを見るのが子供の時以来物凄く久々なので
大女優と記憶喪失の男との生活、なんとロマンチックな、ある種羨ましいような暮らし
実さんも大変だったんおでしょうが
みね子とお母ちゃんがかわいそすぎる。
>ある程度はファンタジーだと思って見るのが朝ドラというものだし。
そうなのですね。
何だか納得です!
続きが気になるので明日も見ます。
ひよっこ (第103回・7/31) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式) 第18週『大丈夫、きっと』『第103回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 実(沢村一樹)に関する新たな事実を知ったみね子(有村架純)は、大きな衝撃を受けて外に飛び出すが、混…
大丈夫、きっと>『ひよっこ』第103話
世津子さんは みね子の茨城弁に反応していたわけだけど つまり、実お父ちゃんの茨城弁を 日々聞いているからこその反応のわけだろうに 今日のお父ちゃんは 標準語の様に聞こえた いやいや、きっと気のせいですねそうですね …ひじゅにですが何か? 「これからどうなるんでしょう」by増田明美 ↑何か素っ気ない… 今迄はそれなりに登場人物達に…
大丈夫、きっと>『ひよっこ』第103話
世津子さんはみね子の茨城弁に反応していたわけだけどつまり、実お父ちゃんの茨城弁を日々聞いているからこその反応のわけだろうに今日のお父ちゃんは標準語の様に聞こえたいやいや…