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【母になる】第10話 最終回感想

僕には考えられない。
キレイごとで収まる話でもないと思います。

結衣さんはもっと自信を持つべきです。

会わないと決めたのにマラソン大会のお知らせを送ったり、広君の言葉に揺れてしまったり、やってることが迷走してしまうのは結衣さんに自信がないからじゃないですか?

 

自信を持ってください。

負けないでください。

母親は結衣さんです。

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母になる 第10話 最終回

 
  
  hahanaru-op

最終回ですが、ほぼ感想のみで。

 

いやほら、 広が4日だか5日だか…1週間だっけ?
ほら、ず~っと便秘で。どうしよう、どうしようって。

こんなに出ないの初めてなの。
病気なんじゃないかな。
病院 連れてったほうがいいんじゃないかなって。

ほら。帰って来たら結衣がもんもんと悩んでたろ?

 

あったあった。そういうこと。

で、僕が疲れて先に寝ちゃったら真夜中に

ほら。陽ちゃん陽ちゃん!って起こされて
「出た! 出たよ陽ちゃん!うんち出た~!」って。

 

よちよち歩きの頃の初めて買った広の靴と、マラソン大会のために買ってやった靴を並べて昔話する夫婦。

普通の夫婦のような微笑ましい光景だけれど。
この小さい靴と、今の大きい靴の間の思い出が、この夫婦にはほぼないのね。

思い出話は赤ちゃんの頃から幼稚園までの事ばかり。

間がスッポリ抜けているから。

そうしたのは、子どもを攫った誘拐犯と、返さなかった麻子なの。
そう考えるとやはり許し難い。
 hahanaru10

 

このドラマは一体何を描きたいのだろう。
二次誘拐でも育てたんだからいいじゃん、と正当化するつもりなのだろうか。

と、時にモンモンとして見て来たけれども、そういう事では無かった。

そういう事ではないと、一応きちんと説明付けてくれた。

 

あの子が私にお別れを言いに来てくれたこと。
「ママ。頑張って」と言ってくれたことが私の背中を押しました。

私は変わらなきゃ。
そのためには何を間違えたのか過去の自分と向き合う必要があると思ったのです。

カウンセリングでは亡くなった母の話をしました。
いびつな関係であったことを指摘され私は反論しました。

反論しながら、

そうじゃない。
母は私のためと言いながら、それはエゴだったんじゃないか。
私を思い通りにしようとしていた母からの言葉が呪いのように私を縛り付けていたこと。
加えて誰にも本音をぶつけることなくひどく孤独だった自分をようやく強く自覚しました」。

新しい仕事を覚え、働きながら、あの時、私の世界がここにあるとあの子を抱き締めたのは私のエゴで、私は自分の孤独を埋めるためにあの子と暮らしていたということ。私は母親なんかじゃなかった。そう思えるようになりました。

そして 私が一生懸命子育てをしていたのは亡くなった母に褒めてもらいたかった。そういう思いがあったからかもしれません。

人は、誰かに褒めてもらいたくて子育てをするわけじゃない。
母になるってそういうことじゃない。

でも、じゃあどういうこと?
どういうことだと思いますか?
いつか誰かに聞いてみたい。

 

麻子から、木野さんへの手紙。

カウンセリングを受けることで、麻子は自分は母親なんかじゃなかったと気付いた。

この人は、ここから始まらなきゃならなかったんだ。

広を返さなかった事。二次誘拐した事。
それは自分の寂しさを埋めるためのエゴだったこと。

それに気づいて、自分のやった事は犯罪だったと自覚して、ようやく心から反省する気持ちになれたんだ。

最終回に、そこに辿り着いてくれて良かったです。

 

結衣の方も。

去っていく門倉麻子を追いかけてみたり、門倉が住み込みで働く能登にまでマラソン大会の手紙を出したりして、そこまでヒロインを良い人にしなくてもいいんじゃないの??と思っていたけれども、そこは木野さんがちゃんと言い聞かせてくれた。

 

僕には考えられない。
キレイごとで収まる話でもないと思います。

結衣さんはもっと自信を持つべきです。

会わないと決めたのにマラソン大会のお知らせを送ったり、広君の言葉に揺れてしまったり、やってることが迷走してしまうのは結衣さんに自信がないからじゃないですか?

 

自信を持ってください。

負けないでください。

母親は結衣さんです。

そう。そうなんだ。
木野さんが言っていた通り。

実際に 生みの親と育ての親と母親が2人いることを嬉しそうに誇らしげに話す子供もいます。
でも広君が言った2人っていうのは門倉さんと結衣さんのことですよね?
僕には考えられない。

これよ。
私にも考えられなかった。

だって、この2人は「生みの親と育ての親」じゃなくて、実の親と誘拐犯なんだよね。

ここでこのセリフを出してくれたということは、脚本はちゃんと解っていて進行していたという事なんだよね。

これで一気に安心できた。
(解ってなかったらどうしようかと思ってたから(爆))

結衣が何だかんだと麻子に連絡を取ってしまうのは、麻子が居ないと広がダメになってしまう気がしていたからなんだ。

10年間も母ではなかったから。
母でいさせてもらえなかったから。

だから、ラストに麻子と対峙した時に口にした、

1つだけ…。
あなたにお礼を言うとしたら…。

何でもない日常がどんなに幸せか。
母になることが どんなことか…。

考えもしなかった。

あなたに奪われた9年間がなければ気付かなかった。

ありがとう。

あの子を育ててくれてありがとう。

 

は、壮大なイヤミなのだと思っておく。

まだ許していない。
許せるわけもない。

けれども、広のために忘れていかなければならない。

そういう決心をしたこの人は、やっぱり心が広い人だよ。

 

とにかく…
広がとても前向きで、今、幸せそうなので。

それが全てだと思えた。

というか。
コウが幸せなら、親はどうでもいいやって。

ちょっとそう思えてしまう最終回でした。

全ての子供に幸あれ。
 hahanaru10-1

 

役者さんは皆さん本当に素晴らしくて。

役を抜けたらエリカさまなのに役に入るとこんなにも仏様のようなお母さんになれる沢尻さんはやっぱり怖いくらいだし。

ヤクザから弁護士の秘書から犯罪者まで、安定すぎる演技に引き込まれる小池さん。

ついにお父さんまでこなすようになったなぁ…の藤木さん。

誠実さがにじみ出る裕翔。
元気で可愛かった道枝くん。

皆さま、心からお疲れ様でした。

麻子(小池栄子)が東京を去ったことで、結衣(沢尻エリカ)はもう気持ちを切り替えると陽一(藤木直人)に宣言。広(道枝駿佑)のマラソン大会の準備に張り切る。

そんな中、莉沙子(板谷由夏)は長期出張を断ったことを太治(浅野和之)と繭(藤澤遥)に言えないでいた。
自分のせいで莉莎子が夢をあきらめたと察した繭は、再び参加できるよう会社へ直談判をしに行く。
しかしその場に居合わせた広の一言で繭に変化がおきて…。

一方、やはり麻子への気持ちに決着をつけられずにいた結衣はマラソン大会のお知らせを麻子に送ってしまう。
しかし、広は桃に大学生の彼氏がいる事を知り意気消沈。。。
マラソン大会には誰も見に来ないで欲しいと言いだし、再び家族会議が開かれることに。

迎えたマラソン大会当日、広はだれからの応援もなくスタートするのだが、結衣は家にいても落ち着かずにいた。
そんな中、麻子はお知らせの紙を手にゴール地点に現われる…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

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※キャスト

柏崎結衣 … 沢尻エリカ
柏崎陽一 … 藤木直人

門倉麻子 … 小池栄子

柏崎広 … 道枝駿佑 (子役期:吉武歓)
木野愁平 … 中島裕翔
緒野琴音 … 高橋メアリージュン
西原太治 … 浅野和之
西原莉沙子 … 板谷由夏
西原 繭 … 藤澤遥 (子役期:宝辺花帆美)
田中今偉 … 望月歩
柏崎里恵 … 風吹ジュン
上牧愛美 … 大塚寧々
里中 桃 … 清原果耶

※スタッフ

脚本 … 水橋文美江
演出 … 中島悟
プロデュース … 西憲彦、櫨山裕子、秋元孝之

音楽 … 得田真裕
主題歌 … 安室奈美恵「Just You and I」

コメント

  1. 「母になる」母10年の空白の事実を受け止めた結衣は…

    「母になる」最終話は麻子が去ってから広と向き合うも、広は母親は2人いてはダメなのか?と陽一が問われた事を知る。そんな中で莉莎子がワールドツアーに参加しないと知った繭が莉 …

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    脇役を含めて、配役が抜群。みなさん、役者魂!な演技でした。そういう意味では、オミゴトだったかな?個人的には、麻子(小池栄子)がカウンセリングを受けたエピソードや、結衣(沢尻エリカ)が、広(道枝駿佑)との大切な、ほぼ十年を奪ったことを憎みつつも、「母である自分に自信をもって」と、木野に指摘され、許す方向にもっていきつつあるのに安堵しました。莉沙子(板谷由夏)ファミリーの、試行錯誤したのち、母親業に復帰エピソードは微笑ましかったかな? でも、頑張ってた、夫の太治(浅野和之)が、娘の繭(藤澤遥)から「くさ…

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