NHK大河ドラマ【西郷どん】第43回 「さらば、東京」感想


西郷(鈴木亮平)の朝鮮使節派遣はすでに決定したはずだった。しかし、政府に復帰した大久保(瑛太)は、猛然と使節派遣に反対し留守政府を担ってきた西郷らと対立を深めていく。そして、大久保と岩倉(笑福亭鶴瓶)の策謀により、朝鮮使節派遣は延期させられてしまう。その強引なやり方に抗議し、西郷や江藤(迫田孝也)らは政府を辞職。西郷は、鹿児島に帰ることを決め、盟友の真意を知るため大久保家を訪ねる。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

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西郷どん 第43回 「さらば、東京」

「明治6年10月14日。帰国した岩倉を交えた最初の閣議が開かれました。」

 

さあ……

征韓論からの明治六年政変でございMOS。

私怨かな

留守政府の間に、朝鮮派遣を決めてしまった西郷。

それを止めさせたい大久保。

西郷参議。今、朝鮮国へ出向けば戦になる。

一人で行けば殺される。
それが戦の火種となる。

 

陸軍大将の西郷どんが朝鮮へ行けば、例え単身だろうが武器を持たなかろうが相手は警戒する。西郷どんは殺され、しかも行くことが切っ掛けとなって戦になる。戦になったら今の日本では勝てる戦力がない。何よりまず国内を安定させ対外国力をつけなくてはならない。今は朝鮮など放っておくべき。

 

大久保さぁの言っていること、何ひとつおかしくないわけだが……

なんせ、その前に岩倉まろと変な密談をしているからさ……。

大久保、お前、どないしたいんや?

西郷に勝ち、今の政府をぶっ壊したいのです。

面白いこと言うやないか。

そのためには、まず、西郷の朝鮮国派遣を覆します。

意味フな闇落ち……
『西郷どん』第43回感想 大久保

 

これじゃ、自分らが使節団に行っている間に西郷らが良いように仕切ってるのが許せなくて、私怨で反対しているだけに見えるやん……。

 

西郷の言い分もどうなの。

礼節をもって接すれば我らの思いは必ず通じる。

異国であろうと心を尽くせば必ず伝わる。

って、布教しに行く牧師様かなんかみたいやん……。

 

そもそも、「征韓論」とは何ぞや。
どうしてそんなに朝鮮と外交したいんよ。
放っとけばいいじゃん。

みたいな感じになっちゃってるのが、一番の説得力のなさの理由だと思うのだった。

征韓論

「征韓論」とは読んで字のごとく「韓を征しよう」という論議である。

これを詳しく書いていたら何ページあっても足らないので、どこかで記事でも本でも読んでください……

朝鮮と日本は江戸時代の鎖国中にも国交があった

しかし、幕末、香港に住んでいた八戸という日本人が新聞に「征韓論」を寄稿。これによって、日本が攻めてきて支配しようとしていると思い込んだ朝鮮と日本の関係が悪化したといわれている。

明治になり、政府が李氏朝鮮に「将軍」が居なくなって王政復古した事を告げると、朝鮮は「今までと書式が違う」と、国書の受理を拒否。

これを何とかし(武力で)朝鮮にいる居留民を救おう……という話が、板垣退助らが考えた「征韓論」である。

 

西郷はむしろ「征韓」ではなく、まぁ、ドラマみたいに「話しあえば仲良くなれるよ、はっはっは」というワケではないが、とりあえずは攻めるのではなくて説得する方向を打ち出していた。(「遣韓論」という)

そこで、自らが行こうとしていたわけだけれども……。

下野

一旦、派遣を認めた岩倉だったが、大久保に参議を辞めると言われ、ゴタゴタしすぎの生徒会にストレスが溜まった三条生徒会長がダウン。
 『西郷どん』第43回感想 実美さま倒れる

 

三条実美が倒れ、生徒会長が岩倉まろになったことで、朝鮮派遣の決定は一気に反故にされてしまうのだった。

「西郷が命を落とすやもしれぬ」と報告を受けた天子さまに派遣の延期を告げられてしまい、

我らの尽くした論議が意味をなさずでは、我らがここにいる意味すらもなくなりもんど。

と、参議を辞めてしまう西郷どんたち。

 

自分らは辞めてしまったのに、桐野たちには、

おはんらは、今や一人一人が政府の大切な人間じゃ。

それぞれになすべきこっがあっどが。

おいがどげんしようと関係なか。
辞めるこつも騒ぎ立てるこつも許さん。

国づくりはの一握りの政府のお偉方だけじゃできんとじゃ。

こいからも、おはんらの力や民の力がいるようじゃっで。

って説教するんだよね。

 

大久保さぁは、留守政府中の人事を綺麗に撤廃し、初代内務卿に治まり、絶大な権力を手に入れた。

一方、下野し、薩摩へ戻る西郷どん。

今生の別れ

条約改正に失敗し、その渡航のさなかに長州の者は汚職にまみれてしもうた。

わしはその責任を取らにゃいかん。

と、わざわざ体調悪い中、挨拶に来た木戸っちだけど……。

実は結構、西南戦争へは討伐しに行く気満々だった……(そして、まだまだ生きるっ)
『西郷どん』第43回感想 木戸さあ

 

一蔵どんはおいを政府から追い出したかったとな?

ああ。

じゃったら、ないごてそげんはっきり言うてくれんかった?

おいと一蔵どんの喧嘩なら周りを巻き込むこつはなかった。

腹を割って話せば済むこっじゃ。ずっとそげんしてきたどが!

 

おいは、こげな回りくどかやり方は好かんど!
おはんも知っちょっどが!

 

卑怯者とでも何とでも言え。憎め。
全て覚悟の上だ。

2人の演技が良かったので、ちょっとウルっとしちゃいました。

大久保さぁはずっとずっと吉之助を陰で支えて続けて助けてきたのによ……。
『西郷どん』第43回感想 2人

 

そもそも、朝鮮派遣として一人で乗りこむつもりだった時点で、西郷どんは死ぬ気だったのだと思われる。

この大久保さぁはそれを止めたかったんじゃないのかな。(そういうことにしておこう)

 

こうして、西郷どんと大久保さぁの大ゲンカに終わった明治六年政変である。

私怨によるイジメ追い出し物語のようだった……。

義も志も理もありゃしない。

 

そもそも、この政府がどういう政治をやりたいのか、やっているのかよく分らないので、そこが一番の問題だよね。

 

ご馳走食べたり……争ったり。

『西郷どん』第43回感想 ご馳走食べたり

 

綺麗どころ揃えたり……争ったり。

『西郷どん』第43回感想 綺麗どころ揃えたり

 

してるところしか見てないんだもん……。

このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/2018-4/segodon/

2018年度NHK大河ドラマ【西郷どん】事前番外 西郷隆盛ってどんな人?BLなの?
西郷 隆盛(さいごう たかもり、旧字体: 西鄕隆盛、文政10年12月7日(1828年1月23日) - 明治10年(1877年)9月24日)は日本の武士(薩摩藩士)・軍人・政治家。 ー薩摩藩の下級武士であったが、藩主の島津斉彬の目にとまり抜擢...

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※キャスト

西郷吉之助(隆盛) … 鈴木亮平(子役期:渡邉蒼)

大久保一蔵(利通) … 瑛太(子役期:石川樹)
西郷(岩山)糸 … 黒木華(子役期:渡邉このみ)

西郷菊次郎 … 西田敏行(子役期:城桧吏 青年期:今井悠貴)

西郷吉兵衛 … 風間杜夫
西郷満佐子 … 松坂慶子
市来琴(西郷琴) … 桜庭ななみ(子役期:栗本有規)
西郷吉二郎 … 渡部豪太(子役期:荒井雄斗)
西郷従道(信吾) … 錦戸亮
西郷龍右衛門 … 大村崑
西郷きみ … 水野久美
西郷鷹 … 原舞歌(子役期:石井心咲)
西郷桜子 … 西郷真悠子
西郷小兵衛 … 上川周作
西郷園 … 柏木由紀
熊吉 … 塚地武雅
須賀 … 橋本愛

大久保次右衛門 … 平田満
大久保満寿 … 美村里江(ミムラ)
大久保彦熊 … 遠藤颯
大山格之助(綱良) … 北村有起哉(子役期:犬飼直紀)
有村俊斎(海江田信義) … 高橋光臣(子役期:池田優斗)
村田新八 … 堀井新太(子役期:加藤憲史郎)
有馬新七 … 増田修一朗(子役期:伊澤柾樹)
中山尚之助 … 天野義久
堀次郎 … 鬼塚俊秀
川路利良 … 泉澤祐希

坂本龍馬 … 小栗旬
後藤象二郎 … 瀬川亮
お龍 … 水川あさみ
中岡慎太郎 … 山口翔悟

於一(篤姫) … 北川景子
幾島 … 南野陽子
由羅 … 小柳ルミ子
島津斉興 … 鹿賀丈史
島津斉彬 … 渡辺謙
島津久光 … 青木崇高
喜久 … 戸田菜穂
調所広郷 … 竜雷太
山田為久 … 徳井優
赤山靭負 … 沢村一樹
桂久武 … 井戸田潤
小松帯刀 … 町田啓太
木場伝内 … 谷田 歩
板垣与三次 … 岡本富士太
中村半次郎 … 中村瑠輝人
中村与左衛門 … 渡邉絃
中村貞 … 鍵和田花
半次郎の弟 … 藤沢元

月照 … 尾上菊之助
タマ … 田中道子
愛加那 … 二階堂ふみ
龍佐民 … 柄本 明
石千代 金 … 木内みどり
ユタ … 秋山菜津子
富堅 … 高橋 努
里千代金 … 里 アンナ
田中雄之介 … 近藤芳正
土持政照 … 斎藤嘉樹
土持 鶴 … 大島蓉子
川口雪篷 … 石橋蓮司
ふき … 高梨臨(子役期:柿原りんか)
おゆう … 内田有紀
虎 … 近藤春菜
ジョン万次郎 … 劇団ひとり

阿部正弘 … 藤木直人
徳川家定 … 又吉直樹
井伊直弼 … 佐野史郎
徳川斉昭 … 伊武雅刀

勝海舟 … 遠藤憲一

平岡円四郎 … 山田純大
中根雪江 … ヨシダ朝
江藤新平 … 迫田孝也
桂小五郎(木戸孝允) … 玉山鉄二
伊藤博文 … 浜野謙太
大村益次郎 … 林家正蔵
橋本左内 … 風間俊介
一橋(徳川)慶喜 … 松田翔太
本寿院 … 泉 ピン子
松平慶永(春嶽) … 津田寛治

堀田正睦 … 朝倉伸二
松平忠固 … 野添義弘
水野忠央 … ホリベン
山内容堂 … 大鷹明良
伊達宗城 … 長谷川公彦
松平容保 … 柏原収史
徳川慶勝 … 小宮孝泰
松平伯耆守 … 山田明郷
阿部豊後守 … 佐藤尚宏
山岡鉄舟 … 藤本隆宏
大村益次郎 … 林家正蔵
井上馨 … 忍成修吾
山県有朋 … 村上新悟

近衛忠煕 … 国広富之
孝明天皇 … 中村児太郎
近衛忠房 … 大窪人衛
中川宮 … なだぎ武
岩倉周丸 … 福山康平
明治天皇 … 野村万之丞

岩倉具視 … 笑福亭鶴瓶

語り … 西田敏行

※スタッフ

脚本 … 中園ミホ
原作 … 林真理子『西郷どん!』
音楽 … 富貴晴美
歌 … 里アンナ
題字 … メインビジュアル
制作統括 … 櫻井賢、櫻井壮一
プロデューサー … 小西千栄子、藤原敬久
演出 … 野田雄介、盆子原誠、岡田健
時代考証 … 原口泉、大石学、磯田道史
薩摩ことば指導 … 迫田孝也、田上晃吉

公式サイト

【西郷どん】
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コメント

  1. 大河ドラマ「西郷どん」 #43 さらば、東京

    ついに決裂!

  2. 大河ドラマ『西郷どん』第四十三回

    『さらば、東京』内容明治6年。帰国した岩倉(笑福亭鶴瓶)を交えた閣議が開かれ、隆盛(鈴木亮平)は、決定事項だと、朝鮮国への使節派遣を提案する。しかし大久保(瑛太)から、戦争の火種になると猛反対を受けてしまう。対立する隆盛と大久保。そんなとき太政大臣の三条実美(野村万蔵)が倒れる。大久保の策謀もあり、岩倉が太政大臣代理に就任。使節派遣は延期に。あまりの横暴に怒る江藤(迫田孝也)たち。すると隆盛…

  3. 西郷どん 第43話「さらば、東京」

    大河ドラマ『西郷どん』のお時間です。 BSを録画にて鑑賞。 第43回「さらば、東京」 あらすじ・・・・・・・

  4. NHK大河ドラマ「西郷どん」第43回「さらば東京」

    さらば東京~さらば東京~東京~さ~らあば~~~♪ってのはちょいと違ったですか?こりゃ失敬!いよいよ職を辞して東京を去る西郷どんの段ですね!悲劇がひたひたと迫ってくるようで終末感が漂ってまいりますなあ。

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