本サイトにはプロモーションが含まれています

【西郷どん】第12回 「運の強き姫君」 感想


篤姫(北川景子)は江戸に来て2年経(た)つが、未(いま)だ将軍家への輿(こし)入れが決まらない。

吉之助(鈴木亮平)は幾島(南野陽子)と他藩や大奥へ働きかけ本寿院(泉ピン子)との接触に成功。本寿院は運の強い姫を大いに気に入る。

しかし将軍・家定(又吉直樹)との間に子は授からぬ事を知った吉之助は、篤姫が背負う悲しき宿命に心を痛める。

そんな夜、篤姫は吉之助にだけ秘めた胸の内を吐露する。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

   segodon-op

スポンサーリンク

西郷どん 第12回 「運の強き姫君」

狐が向かい合っているのは、心を重ね合う吉之助と篤姫を象徴するかのよう。
そこには、ちょっと甘くて切ない、禁断のロマンスがありました。

吉之助と篤姫、禁断のロマンスか!?

公式HP「週間西郷どん」

公式がこれだもん。

どうしてこういう方向に持っていきたいのかなぁ……。

お篤は今和泉島津の姫、西郷は御小姓与の出。ロマンス。無い!

いやいや……ドラマなんだからさ。

そう、そのドラマにしたって、ここまで お篤は

「御前相撲で西郷を初見」→「なぜか賭けちゃうほど応援」→「その後も会うごとに凄い入れ込み」→「連れて逃げて」

軽い……ロマンスが生まれるほどの何かがまるっきりない。

西郷さん、それほどまでにイケメンなのか。
一目ぼれということなのか。
(確かに鈴木亮平さんはイケメンだけどね(笑))

安政2年。
薩摩を出て2年。

お篤は未だ徳川家定の輿入れが決まらず、幾島は焦っていた。

 

阿部様を通じ、一日も早うお許しが出るよう働きかけてはおる。

だがのう…。
この事をよう思うておらぬやからが横やりを入れてくる。

と答える斉彬さま。

彦根様井伊掃部頭様でございますな?

と、その答えを読んだ幾島は、表では無く、「女子の御政道」から働きかけてはどうかと申し出るのだった。

 

一日でも早う新しい御台所様をお迎えし、公方様がお世継ぎを授かる事、これは大奥の悲願であるかと。

そして誰よりもお世継ぎを願うておられるのは公方様のお母上様のはず。

 

こうして、幾島は自分は大奥に働きかけ。

西郷さん。
大奥を攻めるんは一筋縄ではいきません。

あんたさんにも外側から目いっぱい働きかけてもらいますよって。よろしいなぁ。

 

という事で西郷は例の品川宿磯田屋で、出会った有力者にコネを付ける。

そもそも西郷どんの身分でそんなに偉い人たちにどんどん話しかけることなんか出来ない気がするのだが……そこは西郷クォリティの時代劇なので何でもアリである。

 

朝ドラでは必ず一作品に一軒、「みんなが集う店」が用意されていて、そこに行けば何でもアリなわけだが、西郷どんでは磯田屋がそれに充たるみたい(大河なのにぬぐえない朝ドラ感)。
 segodon-12-磯田屋

 

そして、公方様のおふくろさま本寿院にピン子……なぜこうなるのか……。
 segodon-12-ピン子

本寿院様。
篤姫様の最も優れたところはお体が丈夫な事。

その上、恐ろしく運がお強い。

 

働きかけは上手く行き、井伊直弼の目の前で、お篤を選んでみせる上様であった。

 

西郷が、

篤姫様はお幸せになれるち信じておられもす。

こんまま、ないも知らんとお輿入れされては、あまりにもお気の毒ではございもはんか。

と斉彬に話しているのを聞いてしまった幾島は(だいたい、いつも声がデカいんだよ)、スポコンなみの薙刀稽古を篤姫に強いるのだった。

 

まぁね……

この先、子も出来ず、恐らく女の喜びを知ることもなく、女の争いに巻き込まれていく姫に強い心を……という気負いは解るけどさ。

御台所になる大事なお身体に傷がつくじゃん、そのやり方……とビックリするのだった。

 

公方様は御病弱であらせられる。

恐らく子は授からぬであろう。
公方様は夫婦の事もかなわぬお生まれつきだそうじゃ。

女子として生まれ、母として子を抱く事もなく、あたら大奥に一生をささげねばならん。

そなたのまことの役目は、江戸城大奥に入り、次の将軍は一橋公にとお決め下さるよう公方様のお心を動かす事。

覚悟してくれ。

 

自分が大奥入りする本当の理由と、夫となる人が不能であることを初めて聞かされ、ショックを受ける篤姫。
 segodon-12-篤姫ショック

 

しかし、心強く、

お父上様。

私は不幸になっても構いません。
お父上のためなら篤は喜んで不幸になります。

この命、ただ幸せになるためだけにあるのではございません。

薩摩の姫となった時から覚悟はできておりました。

お父上の娘になれただけで、篤は幸せでございました。

 

と頭を下げる。

立派だわ……。

しかし、子が出来なくとも女としての喜びを得られなくても、「御台所」という栄誉を幸福と考える女はこの時代、絶対に存在するはずで。

これを登場人物の口から「不幸」「不幸」と言わせてしまうのは、なんか……なんかな……。←朝ドラ風。

脚本家の思考を視聴者に押し付けているようだ。

と思ってしまうのだった。

これじゃ、「個よりも民のため」の斉彬を尊敬して「個よりも斉彬と薩摩のため」に武士と同じ気持ちでここまで来たお篤に失礼な気がするのね。

 

西郷もウルウルしすぎだし。

 

そして、藤田東湖(ドラマに影も形もなし)も圧死した安政江戸大地震。

何か知らんけど、御台所になるという大事な姫がお休みだというのに誰もちっとも駆け寄らない中、西郷どんだけがお篤を助けに駆けつける。

 

西郷、一緒に逃げておくれ。
できるだけ遠くに。

遠く?

公方様もお父上様もいない遠か国に…このまま私を連れて逃げておくれ。

 

篤姫様…。
分かいもした。
逃げもんそ。

どこまででん、篤姫様をお守りして、どげな遠か所まででん、お供つかまつりもす。

 segodon-12-駆け落ちのすすめ

 

さすがパルピ脚本家……。

まぁね……誰も居ない事だし、これは決してラブではなくて弱音が出ただけだと思っておくわ。

 

「一緒に逃げる」と一御庭方が言ってくれたという、その思いを胸に抱き。

 

改めて礼を申すぞ。

御台所となるべきこの体を傷一つなくよう守ってくれました。

もう下がってよいぞ。西郷。

と、威厳を示し、お相撲が大好きだった少女時代に別れを告げるお篤であった。

 

お篤は斉彬さまが大好きで。大好きで。

「民のため」という志への尊敬が止まず。自分もそれに殉ずる覚悟でついてきた。

そして、自分と同じくらい斉彬さまを慕ってやまない男を見つけた。

西郷吉之助とお篤。

両者に流れるのは、限りない斉彬推し愛という同志の熱い友情。

 

……で、いいと思っているのだけれども、なぜ身分違いのパルピテーションを推したがるのかよく解らないでMOS

 

とりあえず……

来週は、なんかよく解らないSP番組を組むらしく、ドラマ自体は事実上のお休みでMOS

次章のたびにSP編成番組なんか入れるくらいなら早く終わらせて、年末3ヶ月くらいでまた『坂の上の雲』みたいな名作を入れてほしいという個人的希望。チェスト、きばれ。

2018年度NHK大河ドラマ【西郷どん】事前番外 西郷隆盛ってどんな人?BLなの?
西郷 隆盛(さいごう たかもり、旧字体: 西鄕隆盛、文政10年12月7日(1828年1月23日) - 明治10年(1877年)9月24日)は日本の武士(薩摩藩士)・軍人・政治家。 ー薩摩藩の下級武士であったが、藩主の島津斉彬の目にとまり抜擢...

にほんブログ村 テレビブログ 大河ドラマ・時代劇へ
↑他のブロガーさんの大河感想はこちらから・にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村  にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村

 

※キャスト

西郷吉之助(隆盛) … 鈴木亮平(子役期:渡邉蒼)

大久保一蔵(利通) … 瑛太(子役期:石川樹)
岩山糸 … 黒木華(子役期:渡邉このみ)

西郷吉兵衛 … 風間杜夫
西郷満佐子 … 松坂慶子
西郷琴 … 桜庭ななみ(子役期:栗本有規)
西郷吉二郎 … 渡部豪太(子役期:荒井雄斗)
西郷従道(信吾) … 錦戸亮
西郷龍右衛門 … 大村崑
西郷きみ … 水野久美
熊吉 … 塚地武雅

須賀 … 橋本愛

大久保次右衛門 … 平田満
大久保満寿 … ミムラ
大山格之助(綱良) … 北村有起哉(子役期:犬飼直紀)
有村俊斎(海江田信義) … 高橋光臣(子役期:池田優斗)
村田新八 … 堀井新太(子役期:加藤憲史郎)
有馬新七 … 増田修一朗(子役期:伊澤柾樹)

於一(篤姫) … 北川景子
幾島 … 南野陽子
由羅 … 小柳ルミ子
島津斉興 … 鹿賀丈史
島津斉彬 … 渡辺謙
島津久光 … 青木崇高
喜久 … 戸田菜穂
調所広郷 … 竜雷太
山田為久 … 徳井優
赤山靭負 … 沢村一樹
桂久武 … 井戸田潤
小松帯刀 … 町田啓太
木場伝内 … 谷田 歩

板垣与三次 … 岡本富士太

中村半次郎 … 中村瑠輝人
中村与左衛門 … 渡邉絃
中村貞 … 鍵和田花
半次郎の弟 … 藤沢元

月照 … 尾上菊之助
タマ … 田中道子
愛加那 … 二階堂ふみ
龍佐民 … 柄本 明
石千代 金 … 木内みどり
ユタ … 秋山菜津子
富堅 … 高橋 努
里千代金 … 里 アンナ
田中雄之介 … 近藤芳正
土持政照 … 斎藤嘉樹
土持 鶴 … 大島蓉子
川口雪篷 … 石橋蓮司
ふき … 高梨臨(子役期:柿原りんか)
おゆう … 内田有紀
虎 … 近藤春菜
ジョン万次郎 … 劇団ひとり

阿部正弘 … 藤木直人
徳川家定 … 又吉直樹
井伊直弼 … 佐野史郎
徳川斉昭 … 伊武雅刀
勝海舟 … 遠藤憲一
桂小五郎(木戸孝允) … 玉山鉄二
橋本左内 … 風間俊介
一橋(徳川)慶喜 … 松田翔太
本寿院 … 泉 ピン子
松平慶永(春嶽) … 津田寛治
近衛忠煕 … 国広富之
岩倉具視 … 笑福亭鶴瓶

語り … 西田敏行

※スタッフ

脚本 … 中園ミホ
原作 … 林真理子『西郷どん!』
音楽 … 富貴晴美
歌 … 里アンナ
題字 … メインビジュアル
制作統括 … 櫻井賢、櫻井壮一
プロデューサー … 小西千栄子、藤原敬久
演出 … 野田雄介、盆子原誠、岡田健
時代考証 … 原口泉、大石学、磯田道史
薩摩ことば指導 … 迫田孝也、田上晃吉

公式サイト

【西郷どん】
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

コメント

  1. 昼寝の時間 より:

    西郷どん感想メモ 12話「運の強き姫君」

    公式サイト SP番組を計3回挟むんだそうです。ここへきて試みを入れてきましたなあ

  2. くう より:

    -d-さん
    >少女漫画タッチの勘違いサービス、いらネですね

    ですよねーー^^;
    どうしてこういうの、やりたいんでしょうね。
    西郷にとっての幕末は斉彬さまが亡くなってからなんでしょうね。

    SPを挟んで新章に入るらしいので(斉彬さま退場のタイミングで変えればいいのに^^;)きっとこのキャラも変ってくれる……はず…。

    >久光の元で苦労する大久保サイトに期待して(^^)

    こっちにはもう恋バナは来ないですよね(いくら何でも……)

    西郷どんの方は月照ともどう描かれるか解らず……不安だらけっす。

  3. -d- より:

    くうさん お久しぶりです。
    少女漫画タッチの勘違いサービス、いらネですね(笑)
    幕末はキレッキレの状況と命を投げ出して組織や個人がぶつかり合うので
    それだけで愛も切ない 史実を掘った方が面白いのに
    力と情の西郷、知の大久保で分かりやすい対比にするのでしょうか?
    それとも西郷もしたたかに成長するのかな?
    久光の元で苦労する大久保サイトに期待して(^^)

  4. 西郷どん 第12話「運の強き姫君」

    大河ドラマ『西郷どん』のお時間です。 BSにて鑑賞。 第12回「運の強き姫君」 あらすじ・・・・・・・

  5. 大河ドラマ『西郷どん』第十二回

    「運の強き姫君」内容ついに、正助(瑛太)の父・次右衛門(平田満)が帰ってきた。西郷家の面々も大喜びする。一方、江戸にやって来て二年の篤姫(北川景子)。未だ将軍家への輿入れが決まらずにいた。幾島(南野陽子)は、輿入れが早く決まって欲しいと斉彬(渡辺謙)に伝える。老中・阿部正弘(藤木直人)は動いているが、彦根藩主・井伊直弼(佐野史郎)が反対していると聞かされる。そこで幾島は、斉彬に大奥への働きか…

  6. NHK大河ドラマ「西郷どん」第12回「運の強か姫君」

    強敵の井伊直弼様が睨みを利かすという、往年の特撮物のような先週のラスト!だがしかし今週は!それ以上に手ごわそうな方がご登場でごわす!徳川将軍・家定様の母上様が!まさかの泉ピン子御大じゃないですか!本寿院様!敵か?味方か?どげんなっ事やら~。

タイトルとURLをコピーしました