青年となった西郷は、吉之助(鈴木亮平)と名乗り年貢を司る役人の補佐役をつとめていた。年貢が払えず困窮する百姓たちを助けようと奮闘する吉之助は、斉彬(渡辺謙)が藩主になれば悪しき農政の仕組みを変えてくれると願うが、斉彬の父・斉興(鹿賀丈史)とその側室・由羅(小柳ルミ子)が実権を握っていた。
藩の悪政に怒った吉之助は家老・調所広郷(竜雷太)に直訴しに行く。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
西郷どん 第2回「立派なお侍」
先週から6年。
18歳になった西郷どん。
名は小吉から吉之助に改めもす。
中の人は今週からもう鈴木亮平どんに改めもす。
さて……
18歳になった吉之助どんは「郡方書役助」というお役目に就いている。
これは年貢の徴収を行うお役であった。
そして、自分のことより人のために突っ走る吉之助どんは、凶作のせいで年貢を払えず借金の形に連れて行かれそうな娘・ふきを救うために奔走する。
ほぼほぼ、それに費やす40分。
うーーん。って……
うーーんって言っちゃうよね。やっぱ。
色んな大河が始まる度に書いちゃうけれども、やはり13歳から25歳までくらいの中に、もうワンクッション役者が入ってもいいのでは、と思うわけ。
貧しい家の娘を救うために一時しのぎの借金返済。貧しい家のために自分の給金を渡してしまい、家族は苦しい。白飯食ったことない家の子に味わせてあげる。年貢を「取れ高に応じて決める検見取にするべき」とご家老さまに直談判。斉彬さまに意見書を出すため大切な先生に段取りを組ませたのに約束を破る……。
これ、みんな、身内でもない1人の娘のため。
正義だよ。正しいよ。
でも、青くて青くて……
もっと子供の役者がやっていれば「子供だから……仕方ないよね……」と思えるような事が、どうしても鼻についてしまうという罠。
1つの時代劇としては面白いかも知れないが、主人公が朝ドラヒロインのように突っ走り過ぎていて若干のイラっと(笑)
たかだか1つの家の娘にさぁ……ありえないよ。「ドラマ」過ぎるよ。他の貧しい家はどうするんだよ。贔屓か?エコ贔屓か?
という部分は、「これはドラマなのだから。この ふきという娘が郷中全体を表す象徴なのだから。」と、思いながら見なきゃいけないんだろうけれども。
ましてや、この ふきどんは大人役もキャスティングされている主要人物の1人だからクローズアップされても仕方ないんだけれども。
そういう風に裏事情を頭の片隅に置きながら見なきゃならないのって、何だかつまらない。
もっと入り込んで感動したい。
少なくとも、先週は何も考えずに1本の物語として泣きながら見れた。
今週は、何やってんだ、こいつ……と思わずにいられない。やっぱり突っ走り型朝ドラっぽい(笑)
突っ走り型ヒロインが、年貢さえ取れれば民などどうでもいいような調所の態度に反発しつつ、検見取に行ったら百姓は百姓で隠し田を持っちゃっているのを知って「正義」に悩むところは良かった。
困った……困ったど。
こいでは平六どんも ふきどんも浮かばれん。
じゃっどん、曲がったこつを見逃す訳にはいかん…。
おいはどげんしたらよかとか…。
突っ走るだけでは正義は貫けぬと、自分の青さに気づいて行くのだろうな。
(隠し田は井伊のものではないと言っとけばOK←)
間に若い役者入れた方が……と言いつつ、青い西郷どんもシッカリ演じる鈴木亮平さんの熱き叫びは素晴らしか。
(※小松帯刀じゃない)瑛太の大久保正助の生真面目さもよか。
記録所書役助としてお城にに上がる祝いのシーン。『篤姫』思い出して、ちょっとウルっとした。
そして、(※小松清猷じゃない)赤山靱負先生の優しさも……この先のこと考えると泣ける。
そんなこんなで、ドラマの内容とは全く無関係な、この人たちの運命を先読みしてウルウルするという……うーーん、それじゃ『花萌え』の時と同……(やめなさい)
たぶん、ここから先、一個人を助けるような話じゃなくなってくるはずだから(はず)……そこを楽しみに見守る所存。
※キャスト
西郷吉之助(隆盛) … 鈴木亮平(子役期:渡邉蒼)
大久保一蔵(利通) … 瑛太(子役期:石川樹)
岩山糸 … 黒木華(子役期:渡邉このみ)
西郷吉兵衛 … 風間杜夫
西郷満佐子 … 松坂慶子
西郷琴 … 桜庭ななみ(子役期:栗本有規)
西郷吉二郎 … 渡部豪太(子役期:荒井雄斗)
西郷従道(信吾) … 錦戸亮
西郷龍右衛門 … 大村崑
西郷きみ … 水野久美
熊吉 … 塚地武雅
大久保次右衛門 … 平田満
大久保満寿 … ミムラ
大山格之助(綱良) … 北村有起哉(子役期:犬飼直紀)
有村俊斎(海江田信義) … 高橋光臣(子役期:池田優斗)
村田新八 … 堀井新太(子役期:加藤憲史郎)
有馬新七 … 増田修一朗(子役期:伊澤柾樹)
ふき … 高梨臨(子役期:柿原りんか)
於一(篤姫) … 北川景子
幾島 … 南野陽子
由羅 … 小柳ルミ子
島津斉興 … 鹿賀丈史
島津斉彬 … 渡辺謙
島津久光 … 青木崇高
喜久 … 戸田菜穂
調所広郷 … 竜雷太
山田為久 … 徳井優
赤山靭負 … 沢村一樹
桂久武 … 井戸田潤
月照 … 尾上菊之助
愛加那 … 二階堂ふみ
タマ … 田中道子
阿部正弘 … 藤木直人
徳川家定 … 又吉直樹
井伊直弼 … 佐野史郎
徳川斉昭 … 伊武雅刀
語り … 西田敏行
※スタッフ
脚本 … 中園ミホ
原作 … 林真理子『西郷どん!』
音楽 … 富貴晴美
歌 … 里アンナ
題字 … メインビジュアル
制作統括 … 櫻井賢、櫻井壮一
プロデューサー … 小西千栄子、藤原敬久
演出 … 野田雄介、盆子原誠、岡田健
時代考証 … 原口泉、大石学、磯田道史
薩摩ことば指導 … 迫田孝也、田上晃吉
コメント
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巨炎さん
>「翔ぶが如く」の西郷(西田)&大久保(鹿賀)コンビは嬉しいサービスで
ですよね。(ナレーションは交替劇があってのこの配役らしいですが、でも、良かったですね)
>鹿賀氏より先に主役をはっていた渡辺謙が息子というのが
ここはなぜか案外気になってない私です(笑)
鈴木亮平さんは素晴らしい役者さんで、全く鈴木さんのせいではないのですが、やはり子供っぽいほどの青臭さとビジュアルに差が^^;
西郷どん「立派なお侍」
第一話で、少年時代の西郷どん、こと小吉は、島津斉彬(渡辺謙)に、「強くなれ。そして、また会おう」と激励されて、すくすくと、まっすぐに育ち、朝ドラも真っ青に、まっすぐで、青い青年になってたのが微笑ましかったです。青年となった西郷は、吉之助(鈴木亮平)と名乗り年貢を司る役人の補佐役に。しかし、年貢に困窮し、売られそうになった娘を、なけなしの金で助けたり、空腹にあえぐ子供達に、自分の弁当のにぎりを与えたり、とにかく気は優しくて、力持ちっぽい好青年。だけど、大人の事情。努力はすれど、敵もさるもので、結局、救…
>もうワンクッション役者が入ってもいいのでは
これは斉彬様にも言えるのでは…。
「翔ぶが如く」の西郷(西田)&大久保(鹿賀)コンビは嬉しいサービスで
「真田丸」のような当たりには…難しいかな(笑。
鹿賀氏より先に主役をはっていた渡辺謙が息子というのが。
>「ドラマ」過ぎるよ
主人公の眼前で都合の良いタイミングで説明臭い会話がなされたりしてますね。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第2回「立派なお侍」
「やっせんぼ」の後に「立派なお侍」、これはきっと何か皮肉な意味が込められているんじゃないですかねええ。って、それ以前にそれ以上に、もうすでに鈴木様にシフトですか、主演の座!言ってみれば先週は序章的なエピソードですし、本日が実質第一章!期待してまっせ~。
大河ドラマ『西郷どん』第二回
「立派なお侍」内容薩摩の貧しい武士の家で育った小吉。斉彬(渡辺謙)と運命的な出会いをする。それから、六年。齢十八の青年となった、小吉あらため吉之助(鈴木亮平)は、年貢を司る役人・井之上(おかやまはじめ)の補佐の仕事をしていた。とはいえ、父・吉兵衛(風間杜夫)と吉之助の禄だけでは、西郷家の貧しい暮らしは変わらず。それどころか、借金に困る百姓をたすけるため金を使い、家族を呆れさせていた。年貢が払…