野ざらしの牢(ろう)で死に直面した吉之助(鈴木亮平)は島役人の土持政照(斎藤嘉樹)の機転で座敷牢に移され子供たちに学問を教え始める。その頃、海江田(高橋光臣)ら薩摩藩士が英国人を斬る「生麦事件」が起こる。その補償を迫られた久光(青木崇高)に一蔵(瑛太)は英国に屈せず戦うことを進言。英国艦隊が薩摩に迫っていた。
その知らせは沖永良部にも届き、謎の流人・川口雪篷(石橋蓮司)は漁師の舟を盗み島抜けを企てる
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
西郷どん 第25回 「生かされた命」
沖永良部島に流されて、囲いの雨ざらし牢で嵐に打たれ、倒れた西郷どん。
勝手に出してはいかんという命だったはずが、雪篷と土持は牢を壊して吉之助どんを救出。
こいには西郷先生を「囲いに召しこめよ」とだけ書かれておいもした。
どこにも「牢に入れよ」とは書かれておいもはん。
先生を入れる囲いが家の中にあっても藩命には背いておいもはん。
島代官の黒葛原どのに、一休さんなみのとんちを披露し、自分の屋敷に立派な座敷牢を作ってしまう土持である。
だいかがおいに水を飲ませてくれた。
の、ひと言でデレる雪篷とか、もう沖永良部島は吉之助どんの味方でいっぱい。
島妻となった雪篷どん。
ただ居候になるのでは申し訳なかと、島の子どもたちに学問を教える吉之助どん。
薩摩ではの、幼か頃より「日新公のいろは歌」ちゅうもんを教えられる。
住む家の立派さや身分で、そん人の値打ちは決まらん。
心の在り方によって人間の高い低いが決まるっちゅう教えじゃ。
ヤンチュの子も役人の子もこん屋根の下では皆同じじゃ。
おはんらはの、みんな国の宝じゃ!
と、ヤンチュ(家人…いわゆる奴隷身分)も差別なく学問を教える西郷どん……。なんて気持ちのいい話じゃ。(でも、土持が薩英戦争の防衛準備のためにヤンチュを売ったりしていたのは内緒でMOS.…)
さて……。
そうやって主人公がまたも島生活を満喫していた間。
薩摩は生麦事件からの薩英戦争という大変な局面を迎えていた。
なんか、あっちゅー間に時が過ぎたようになっとりましたが、生麦事件が起きたのが文久2年(1862年)。薩英戦争勃発が文久3年(1863年)。西郷召喚が元治元年(1864年)。
生麦事件からラストのお船に乗って島を出るシーンまで2年飛んでMOS.
どんな感じに飛んだのかザザッと書くと……。
1862年(文久2年)9月14日。
国父・久光の行列に英国人が騎馬で乱入したっつーことで、生麦(現在の横浜市鶴見区)にて俊斎らが斬り捨てる。
ドラマでは、
おそれながら、エゲレスの要求をのむ必要はありませぬ。
行列を乱し無礼を働いたのはエゲレスでございます。
やつらの脅しに屈しては薩摩の名折れ……いや、日本の名折れにございます。
と、大久保が開戦を進めたみたいになっていたけれども、実際には、
文久3年(1863年)5月。
幕府から英国に10万ポンドの賠償金が支払われている。
幕府の賠償金支払いがノロノロ引き延ばされたことや薩摩藩が要求通り犯人を差し出さないことなどが英国を怒らせ、
文久3年(1863年)7月。
英国は薩摩藩船を拿捕。
この船には『あさが来た』でお馴染みの五代友厚さまが乗っていた。
モンテ・クリスト伯ではない。
これを切っ掛けに薩英戦争が勃発。
10月。講和。
英国は薩摩に2万5千ポンドを要求。
薩摩は幕府に借金してこれを支払っている。
みんなで物売りに化けて船に乗り込んでそんまま乗っ取ろうち思っちょったんじゃ。
「すいか~すいか~。すいかは要りもはんか~!」ちゅうて。
エゲレス人も夏は暑かじゃろ。
すいかが食いたくなるんじゃなかかち。
じゃっどん、うまくいかんかった。
どっちも言葉が分からんでのう。
と信吾が話していた西瓜決死隊の話は史実……。
もっとも、話し通りの失敗作戦だけど。
その辺、映像で見たかったよね。
主人公が関わっていない所は描かないという手法を「真田丸」のようにやってみているらしいけれども、主人公の弟が関わったと言っているのだから映してもええやん(心配した通り、予算がなくなったのか……)。
この間、実は家茂さまが上洛したり、長州が攘夷を実行したり、色々世の中大変だったわけだが、そういうのも全てスルーである。
でも、だったら、
おわった……なにを見たんだっけ……「二度と戻れないと覚悟した西郷は、およそ4キロの道のりを馬を断り徒歩で牢まで移動したといいます」それを……ドラマでやらんの…… #西郷どん
— くう@ドラマ実況アカ (@kukucooo) 2018年7月1日
せめて、そういう所は「紀行」に任せず、ちゃんと描けばいいのに(笑)
とにかく。
主人公はみんなの力で赦されて島から呼び戻されたのだった。
見送る島妻 #西郷どん pic.twitter.com/1VJu0QR0dw
— くう (@kukucoo) 2018年7月1日
来週は、また特別篇でお休みである。
その次の週からは小栗@龍馬が登場するらしいぉ……。
※キャスト
西郷吉之助(隆盛) … 鈴木亮平(子役期:渡邉蒼)
大久保一蔵(利通) … 瑛太(子役期:石川樹)
岩山糸 … 黒木華(子役期:渡邉このみ)
西郷吉兵衛 … 風間杜夫
西郷満佐子 … 松坂慶子
西郷琴 … 桜庭ななみ(子役期:栗本有規)
西郷吉二郎 … 渡部豪太(子役期:荒井雄斗)
西郷従道(信吾) … 錦戸亮
西郷龍右衛門 … 大村崑
西郷きみ … 水野久美
熊吉 … 塚地武雅
須賀 … 橋本愛
大久保次右衛門 … 平田満
大久保満寿 … ミムラ
大山格之助(綱良) … 北村有起哉(子役期:犬飼直紀)
有村俊斎(海江田信義) … 高橋光臣(子役期:池田優斗)
村田新八 … 堀井新太(子役期:加藤憲史郎)
有馬新七 … 増田修一朗(子役期:伊澤柾樹)
於一(篤姫) … 北川景子
幾島 … 南野陽子
由羅 … 小柳ルミ子
島津斉興 … 鹿賀丈史
島津斉彬 … 渡辺謙
島津久光 … 青木崇高
喜久 … 戸田菜穂
調所広郷 … 竜雷太
山田為久 … 徳井優
赤山靭負 … 沢村一樹
桂久武 … 井戸田潤
小松帯刀 … 町田啓太
木場伝内 … 谷田 歩
板垣与三次 … 岡本富士太
中村半次郎 … 中村瑠輝人
中村与左衛門 … 渡邉絃
中村貞 … 鍵和田花
半次郎の弟 … 藤沢元
月照 … 尾上菊之助
タマ … 田中道子
愛加那 … 二階堂ふみ
龍佐民 … 柄本 明
石千代 金 … 木内みどり
ユタ … 秋山菜津子
富堅 … 高橋 努
里千代金 … 里 アンナ
田中雄之介 … 近藤芳正
土持政照 … 斎藤嘉樹
土持 鶴 … 大島蓉子
川口雪篷 … 石橋蓮司
ふき … 高梨臨(子役期:柿原りんか)
おゆう … 内田有紀
虎 … 近藤春菜
ジョン万次郎 … 劇団ひとり
阿部正弘 … 藤木直人
徳川家定 … 又吉直樹
井伊直弼 … 佐野史郎
徳川斉昭 … 伊武雅刀
勝海舟 … 遠藤憲一
桂小五郎(木戸孝允) … 玉山鉄二
橋本左内 … 風間俊介
一橋(徳川)慶喜 … 松田翔太
本寿院 … 泉 ピン子
松平慶永(春嶽) … 津田寛治
近衛忠煕 … 国広富之
岩倉具視 … 笑福亭鶴瓶
語り … 西田敏行
※スタッフ
脚本 … 中園ミホ
原作 … 林真理子『西郷どん!』
音楽 … 富貴晴美
歌 … 里アンナ
題字 … メインビジュアル
制作統括 … 櫻井賢、櫻井壮一
プロデューサー … 小西千栄子、藤原敬久
演出 … 野田雄介、盆子原誠、岡田健
時代考証 … 原口泉、大石学、磯田道史
薩摩ことば指導 … 迫田孝也、田上晃吉
【西郷どん】
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コメント
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心配なんですよ~。いえあの、本日のタイトルからして吉之助どんに的には心配ないのは分かっております。そうじゃなくて島役人の土持どん!藩命に背いて吉之助どんを助け出しちゃって大丈夫ですかねええ?
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