NHK大河ドラマ【西郷どん】第44回 「士族たちの動乱」感想


政府を離れ、鹿児島に戻った西郷(鈴木亮平)は、畑仕事や狩りなどの静かな毎日を過ごすはずだった。しかし、桐野(大野拓朗)たちが次々と政府を辞め、薩摩に戻ってきてしまう。政府に対して不満を持つ全国の士族たちは爆発寸前だった。

そんなとき、佐賀では江藤新平(迫田孝也)がついに兵を挙げるが、大久保(瑛太)が率いる政府軍にあっという間に破れる。

逃亡する江藤は鹿児島へ向かい西郷に助けを求める。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

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西郷どん 第44回 「士族たちの動乱」

「明治6年11月。東京から鹿児島に戻った隆盛は、畑仕事をしたり、時には犬と狩りに行ったりと静かな毎日を過ごしていました。」

 

ということで……

政変に破れて下野した西郷どんは、田舎でゆったり余生を過ごそうと……

していたように見えるが、そうは問屋が卸さない。

 

せっかく、正妻・雪篷さぁと書のお稽古をしていたというのに、中央から半次郎たちが続々と薩摩に戻って「来ちゃったピンクハート.gif」。

西郷どんがどんなに「東京へ戻れ」と叱っても

今の政府のために働くこつはできもはん。
先生のおそばにおりもす!
頼み上げもす!
おいたちは、先生にこそ東京に戻ってほしかとでございもす。

と、言う事きかない藩士(もう藩じゃないけどぉ)たち。

そん数300.

これまで戻ってきた連中が300。
合わせて600もの薩摩士族が一気に職を失ったっちゅうこっじゃ!

鹿児島にはろくな食いぶちもなか。

しかもじゃ、そん600人は実戦を重ねた精兵じゃ。
もし、そん連中が日を追うごとにくさり政府への不満を暴発させたらのう、俊斎、どげなこつになっか。

 

慌てふためく鹿児島県令・大山どん。

さて、ここで、なぜ大山綱良が県令やってんのあれ、「県令は元の藩の士族はなっちゃいけない規則」じゃなかったっけと、思わなきゃならないところなんだけど。
 『西郷どん』第44回感想 大山

 

でも、薩摩藩=鹿児島県は特別だった。

この大河で散々バカのように扱われている島津国父さまが、それなりに怒らせると面倒なお人ってことで政府から気を使われていたから……というのも大きい。(決して軽んじられる存在では無かったんですよ)

鹿児島県は何と、こうやって元の士族が県令を務めているどころか、税も中央に納めていなかった。徴兵制にも応じていなかったし、県の要職は士族たちが占めていた。

西郷どんを慕ってついて来ちゃった士族たち。

それをまとめようと頑張る大山。

大山がこうして鹿児島が西郷王国になる事に力を貸していったんだねぇ~~。

 

さて。西郷と共に板垣退助・江藤新平・後藤象二郎らが下野してしまったように政府への不満は大きく、明治7年1月、岩倉まろが士族に襲われる。


 『西郷どん』第44回感想 岩倉まろ

翌月には、江藤新平を担いだ佐賀の乱が佐賀県で勃発。

即座に討伐されることになる……。どうしてかというと、大久保が闇っているから。

……ということではなく(なくはないけど)。

前参議は東京に滞在しろという命令を聞かずに江藤は佐賀へ戻ってしまい、その時点でもうアウトだった。

「覚えてろよ」的なことを大久保に言っていたけれども、覚えていなきゃならないのは自分の方だった。

 

西郷を訪ねて、挙兵してほしいと要請したのは史実。でも……

 

西郷さんが立てば必ず後藤さんや板垣さんも立つ!

再びおいたちの手に政府ば取り戻すことがでくっと!

勘違いせんでくいやい。
おいは政府を取り戻したいとも潰したいとも思っちょいもはん。

おいが今、考えちょっとは、こん鹿児島からどげんすれば政府を支えるこっができるかっちゅうこっじゃ。

 

政府ば支える?
あ~たば追い出した政府ばい!

江藤さぁ、そいは私情じゃ。
戦など言語道断。

 『西郷どん』第44回感想 江藤

 

と言ったかどうかは分らない。(言ってない)

西郷さぁは別に戦やらない気満々だったわけではない。

いざとなれば「武力もやむなし」とは思っていた。

 

ただ……

江藤さんっていうのは、ピリピリした気の短い人だったようで。

誰もかれも、ここで乱なんて起こすのは時期が早いと思っていたんだよね。

下野した人たちがあちこちで一度に乱を起こしていれば、こんなに早く鎮圧されることも無かったし、西南戦争の結果も変わっていたかも。

 

ともかく、捕えられて大久保にさらし首にされるという、明治だというのに恐ろしい刑に処された江藤さんである。(明治のことなので、「江藤新平」でググると首の写真が出てきちゃいますが、気の弱い方は見ない方がいいがです)

 

なぜ、西郷が兵を出してあげなかったのかというと、自分の兵を置いてきた江藤を怒っていたからだとも言われているらしい。

そんなこんなで、佐賀の乱は西郷どんの考えを実行に移させた。

 

すなわち、ドラマ的には、こんなことが起きないよう「政府を支えるために」、鹿児島の士族の不満を抑えるために、私学校を設立。

 

兵法……っていうか、バリバリ、練習だよね……。
『西郷どん』第44回感想 私学校

 

もちろん、史実的には「強い鹿児島王国を作るために」。

ああ……菊次郎も戻って来ちゃった。
(とりあえず、いきなり西田さんになってなくて良かった…)
『西郷どん』第44回感想 菊次郎

 

悲劇への準備が着々と進む鹿児島である。

密偵の数を増やせ。

闇闇すぎる一蔵どん。
いつ暗殺されてもおかしくない……ってか、すでに憑りつかれてる感。
 『西郷どん』第44回感想 闇りすぎる大久保

 

最終回は近い。
(今年の終わりも近い(泣))

このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/2018-4/segodon/

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西郷 隆盛(さいごう たかもり、旧字体: 西鄕隆盛、文政10年12月7日(1828年1月23日) - 明治10年(1877年)9月24日)は日本の武士(薩摩藩士)・軍人・政治家。 ー薩摩藩の下級武士であったが、藩主の島津斉彬の目にとまり抜擢...

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※キャスト

西郷吉之助(隆盛) … 鈴木亮平(子役期:渡邉蒼)

大久保一蔵(利通) … 瑛太(子役期:石川樹)
西郷(岩山)糸 … 黒木華(子役期:渡邉このみ)

西郷菊次郎 … 西田敏行(子役期:城桧吏 青年期:今井悠貴)

西郷吉兵衛 … 風間杜夫
西郷満佐子 … 松坂慶子
市来琴(西郷琴) … 桜庭ななみ(子役期:栗本有規)
西郷吉二郎 … 渡部豪太(子役期:荒井雄斗)
西郷従道(信吾) … 錦戸亮
西郷龍右衛門 … 大村崑
西郷きみ … 水野久美
西郷鷹 … 原舞歌(子役期:石井心咲)
西郷桜子 … 西郷真悠子
西郷小兵衛 … 上川周作
西郷園 … 柏木由紀
熊吉 … 塚地武雅
須賀 … 橋本愛

大久保次右衛門 … 平田満
大久保満寿 … 美村里江(ミムラ)
大久保彦熊 … 遠藤颯
大山格之助(綱良) … 北村有起哉(子役期:犬飼直紀)
有村俊斎(海江田信義) … 高橋光臣(子役期:池田優斗)
村田新八 … 堀井新太(子役期:加藤憲史郎)
有馬新七 … 増田修一朗(子役期:伊澤柾樹)
中山尚之助 … 天野義久
堀次郎 … 鬼塚俊秀
川路利良 … 泉澤祐希

坂本龍馬 … 小栗旬
後藤象二郎 … 瀬川亮
お龍 … 水川あさみ
中岡慎太郎 … 山口翔悟

於一(篤姫) … 北川景子
幾島 … 南野陽子
由羅 … 小柳ルミ子
島津斉興 … 鹿賀丈史
島津斉彬 … 渡辺謙
島津久光 … 青木崇高
喜久 … 戸田菜穂
調所広郷 … 竜雷太
山田為久 … 徳井優
赤山靭負 … 沢村一樹
桂久武 … 井戸田潤
小松帯刀 … 町田啓太
木場伝内 … 谷田 歩
板垣与三次 … 岡本富士太
中村半次郎 … 中村瑠輝人
中村与左衛門 … 渡邉絃
中村貞 … 鍵和田花
半次郎の弟 … 藤沢元

月照 … 尾上菊之助
タマ … 田中道子
愛加那 … 二階堂ふみ
龍佐民 … 柄本 明
石千代 金 … 木内みどり
ユタ … 秋山菜津子
富堅 … 高橋 努
里千代金 … 里 アンナ
田中雄之介 … 近藤芳正
土持政照 … 斎藤嘉樹
土持 鶴 … 大島蓉子
川口雪篷 … 石橋蓮司
ふき … 高梨臨(子役期:柿原りんか)
おゆう … 内田有紀
虎 … 近藤春菜
ジョン万次郎 … 劇団ひとり

阿部正弘 … 藤木直人
徳川家定 … 又吉直樹
井伊直弼 … 佐野史郎
徳川斉昭 … 伊武雅刀

勝海舟 … 遠藤憲一

平岡円四郎 … 山田純大
中根雪江 … ヨシダ朝
江藤新平 … 迫田孝也
桂小五郎(木戸孝允) … 玉山鉄二
伊藤博文 … 浜野謙太
大村益次郎 … 林家正蔵
橋本左内 … 風間俊介
一橋(徳川)慶喜 … 松田翔太
本寿院 … 泉 ピン子
松平慶永(春嶽) … 津田寛治

堀田正睦 … 朝倉伸二
松平忠固 … 野添義弘
水野忠央 … ホリベン
山内容堂 … 大鷹明良
伊達宗城 … 長谷川公彦
松平容保 … 柏原収史
徳川慶勝 … 小宮孝泰
松平伯耆守 … 山田明郷
阿部豊後守 … 佐藤尚宏
山岡鉄舟 … 藤本隆宏
大村益次郎 … 林家正蔵
井上馨 … 忍成修吾
山県有朋 … 村上新悟

近衛忠煕 … 国広富之
孝明天皇 … 中村児太郎
近衛忠房 … 大窪人衛
中川宮 … なだぎ武
岩倉周丸 … 福山康平
明治天皇 … 野村万之丞

岩倉具視 … 笑福亭鶴瓶

語り … 西田敏行

※スタッフ

脚本 … 中園ミホ
原作 … 林真理子『西郷どん!』
音楽 … 富貴晴美
歌 … 里アンナ
題字 … メインビジュアル
制作統括 … 櫻井賢、櫻井壮一
プロデューサー … 小西千栄子、藤原敬久
演出 … 野田雄介、盆子原誠、岡田健
時代考証 … 原口泉、大石学、磯田道史
薩摩ことば指導 … 迫田孝也、田上晃吉

公式サイト

【西郷どん】
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コメント

  1. くう より:

    -d-さん
    ついに12月になってしまいましたね~~暦の上ではディセンバー……あと3回です。

    >西南戦争(+奄美ロケ)の予算の為かと…

    奄美ロケ、素晴らしかったですもんね。この大河の一番素晴らしいところは、ロケーションとセット。

    さあ、どうなることか……楽しみに見ます。

  2. 昼寝の時間 より:

    西郷どん感想メモ 42〜44話

    公式サイト またまた遅くなりました;; 体がどんどん言うことを聞かなくなってきて

  3. -d- より:

    江藤新平は一度も頭良さそうに見えること無く退場した。(慶喜同様)

    >最終回は近い。(今年の終わりも近い(泣))

    本当に早い あと3回ですか~?

    幕末戦争ほとんどスッ飛ばしたのは
    西南戦争(+奄美ロケ)の予算の為かと…
    なので最終戦に期待したい(役者さん達へエール)

  4. 西郷どん 第44話「士族たちの動乱」

    大河ドラマ『西郷どん』のお時間です。 BSを録画にて鑑賞。 第44回「士族たちの動乱」 あらすじ・・・・・・・

  5. 大河ドラマ『西郷どん』第四十四回

    『士族たちの動乱』内容明治6年11月。鹿児島に戻った隆盛(鈴木亮平)は穏やかな日々を送っていた。そんなある日、桐野(大野拓朗)らが隆盛の前に現れる。多くの薩摩の者たちが、政府を辞め、鹿児島に戻ってきたという。その中には、従道(錦戸亮)に連れ戻すよう命じられた弟・小兵衛(上川周作)の姿もあった。隆盛は、戻るよう諭すが、桐野たちは応じず。その後も、続々と、不満を抱く者たちが、鹿児島に戻ってくるの…

  6. NHK大河ドラマ「西郷どん」第44回「士族たちの動乱」

     タイトルとは全くもって無関係の別問題ですけど、大相撲・貴景勝関優勝おめでとうございました~~!師匠の問題がいろいろあった中、よく冷静に頑張った!感動したっ!…閑話休題(赤恥)… ゴホンゴホン、本筋に戻りますと、いろいろと脳内補完をしている昨今でございます。例えばほら、大久保どんの西欧での苦境とか、日本政府の対朝鮮の困惑とか、ちょいと調べて、ああそうだったのかと思って見直すとまあ、西郷どんや大久保どんの胸中がようやく腑に落ちまして候~。

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