NHK大河ドラマ【麒麟(きりん)がくる】キャスト・相関図など放送開始事前記事

「麒麟がくる」は、大河ドラマの原点に戻り、戦国初期の群雄割拠の戦乱のなか、各地の英傑たちが天下を狙って、命をかけ愛をかけ戦う、戦国のビギニングにして「一大叙事詩」です。

脚本は、第29作「太平記」を手がけた池端俊策のオリジナル。
大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた前半生に光があてられます。
物語は、1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、丹念にそれぞれの誕生を描いていきます。
(NHK PRより引用)

2020年大河ドラマ「麒麟がくる」感想

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麒麟(きりん)がくる 事前記事

例年なら、「明けましておめでとうございます~~今年の大河も始まりました。」みたいな出だしで正月に始まる新大河レビュー。

今年はあんな事情やこんな事情で2週間ほど開始が遅れております。

NHKさんでは、その間を埋めようと数々の事前情報番組を放送。好きなキャストが多いだけに、期待値だけが高まって行くという……大丈夫かっ

ってことで、簡単ではありますが、当ブログも事前記事。

「麒麟がくる」舞台は戦国。主人公は明智光秀。

2020年の大河は第59作。第56作『おんな城主 直虎』ぶりに戦国へ戻ります。

戦シーン大好きな方にとっては久しぶりの「戦キターーーー」って感じになるのではないでしょうか。
 
先日放送していた事前番組では主演の長谷川さんによると、

脚本の池端さんは「本能寺の変を起こした明智光秀から逆算して考えないでほしい」とおっしゃっていました。物語としては本能寺へと行き着くわけですが、そこはなるべく意識せず、たまたま戦国時代に生まれた一人の青年の理想を求める姿や葛藤を演じたい。

というお話でした。
 
番組が行った「光秀の印象は」インタビューでは、関東では「上司を裏切った悪者」、生地といわれる岐阜方面では「しっかりした賢い人」、という180度違う答えが興味深いものでした。

やはり、お膝元での盛り上がりが凄そうで。期間内に観光に行けたらいいなぁ、と思っております。

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「明智光秀」とは?(史実なのである程度ネタバレになるかも…)

ひと言で言えば、「明智光秀とは織田信長を滅ぼして、三日天下を取った人」ですよね。(えっ、小学校の教科書にも載っているからネタバレではないよね!!)

もっとも、ドラマはドラマですから、信長は滅びないかも知れないし、光秀も死なないかも知れません。二人とも現代からタイムスリップしてきた人たちで、死ぬ直前に現代に戻るかも知れないじゃん。(それは何か違うドラマ)

【 信長協奏曲 】第1話「高校生が戦国へ」 感想

私、上記のドラマの時にもどこかに書いたと思うのですが、明智光秀さん、実は出生年月日や場所など不詳で、どこから来た人なのかよく分かっておりません。(だから平成から来ても不思議ではないと)

生年の史料は『明智軍記』などに寄るものですが、これ自体が江戸時代中期に書かれたもので、信頼性があるとは思えず。

青年期に至るまでも、書状などにちょこちょこ名前が出てきている……といわれるだけで大きな活躍もなく、実は斎藤道三に仕えていたという話すら「定説」なのです。

お探しのページが見つかりませんでした expire | 福井新聞

ましてや、光秀が道三の娘・帰蝶(濃姫)の幼馴染みだの恋仲だのという話は完全な創作なのでした。(そもそも道三自体の出自も周りも謎だらけ(笑))

こんな感じなので、とても自由に創作しやすい人物ではありますね。
 
大河ドラマのテーマになると、次々と史料が掘り起こされてドラマの内容と違ってきちゃったりするものなので、この大河の間に光秀さんの真実が判明したりするかも知れないですね。それも、ちょっと楽しみにしております。

大河ドラマ『麒麟がくる』本能寺の変

 
さて。
色々と謎多き部分はあれど、織田信長を滅ぼした「本能寺の変」の立役者であることだけは真実。

その原因も、

・将軍家との調停が信長の不興を買い、執拗な虐めに遭っていた。

・信長にはパワハラのつもりは無かったが、光秀がひねくれてそう受け止めた私怨の行動。

・何の恨みも無いが、とにかく天下が欲しかった。

と、諸説あって……まぁ、つまり、人の心は分からないということです。
 
創作物では、織田方から描かれる場合は「光秀が短絡的で弱かった」と見られ、明智側から描かれる場合は「信長がパワハラ大王で爆発した結果」と見られるように書かれることがほとんどです。

しかし事前情報では、この大河の信長はパワハラ大王のようには描かれないようなので……作者のいう「新説」というものが、どんなものなのか興味があります。

「麒麟」とは?

今さら説明する必要もないとは思うのですが、動物園の首が長いキリンさんではなく、神話で描かれる霊獣の方です。

この大河的には、

「仁政を行う王の元に現れるとされる伝説の動物」

ということらしい。

王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣、麒麟きりん
応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれるのは、誰なのか…
そして、麒麟はいつ、来るのか?

このコンセプトで、しかも光秀と並んで市井の民・駒(演:門脇麦)を主人公()として立てていくようなので、あまりにも「戦は嫌じゃ」方面に傾くと戦国物として辛いかも。

その辺の塩梅が上手く行くといいですよね……。

光秀周りの相関図

以下は家系図の一説です。

大河ドラマ『麒麟がくる』明智家家系図
 
先ほども書いたように光秀以前の明智の人たちはほとんどが確定できず、実在の人物だとは断定できません。このドラマでは、明智光安が光秀の叔父として登場し、父の代りに光秀の養父になっている設定のようです。

また、これも一説ですが、光秀の伯母が斎藤道三の正室であり、その場合はお濃の方と光秀は従兄妹同士ということになります。

気になるキャスト

キャスト情報はまだまだ追加があるはず。今の段階だとしても、今川には寿桂尼が居るだろうし、織田にももっとゴタゴタした家臣がいるはず。先の先を考えれば光秀と同程度に(たぶん)有名なガラシャや他の娘たちのキャスティングも楽しみ。

とりあえず、個人的に気になるところだけピックアップ。

長谷川博己(明智光秀)

どうでしょ……このビジュアル♥
『いだてん』を失った私の心を持って行ったのはこのビジュアル以外にない。

『八重の桜』の尚之助さまを考えれば、チャオのような本能寺にはきっとならない……(なってもいいけど)。どん底に追いつめられてからの闇落ち。ハセヒロにピッタリな役。楽しみです。

石川さゆり(牧)

光秀の実母(養母という説も。この大河ではたぶん実母)。失礼ながら、どうして石川さゆりと思ってしまっていたのですが、女優さんとしての活動も多く、大河出演も2度目であらしゃりました。ホント、すいません。

いや、光秀が信長を討つと決める切っ掛けになる事件がありまして(それも「定説」だと言われている)、その説を採用される場合はかなり重要なシーンの要になると思うので……楽しみに演技に注目します。

本木雅弘(斎藤道三)

きゃーーもうーーヤッバーーイ♥(失う語彙力)。カッコ良すぎでしょ、こんな道三。もうモックンと呼んだら失礼な名優…大河の出演は『太平記』『徳川慶喜』に続く3度目。

そういえばこの大河ではまた新門辰五郎(堺正章)さんと共演しちゃうんだねぇ。懐かしいですな。

川口春奈(濃姫)

沢尻エリカさまがあんなことになっちゃってねぇ……。おかげで大河の開始もこんなに遅れているわけですが、個人的にはハルヒな川口春奈ちゃんは好きなので楽しみですよ。正直、信長が童顔の染谷くんなのだからビジュアル的にはこっちの方がお似合いではありますよね。大河初出演にして大役。頑張っていただきたいです。

染谷将太(織田信長)

「三英傑」は、えーーっと驚くキャスティングでした。その一。こんなに見た目かわいい信長は初見かも……。なんせ自分の信長ナンバーワンは治五郎先生@役所広司さんなので、ギャップギャップ。でも染谷くんの狂気演技の凄さは分かっているので、どんな信長になるのか楽しみですね。大河ドラマは『武蔵』『龍馬伝』『江』に続く4度目。

檀れい(土田御前)

土田御前に檀れいさんが来た時、嬉しくて笑ってしまったのは私だけ~~?(笑)いや、土田御前といえば作品によっては弟贔屓で強くてヒステリックなイメージですが、なぜか『平清盛』の璋ちゃんが浮かんじゃって(笑)ああいう、のほほんとしたKYモードで弟贔屓されたらイラっとして弟と一緒に討ちたくなっちゃう(笑)楽しみ。

滝藤賢一(足利義昭)

いやぁ……いいですねぇ、このビジュアル。合う。絶対に合う。生涯忘れられない足利義昭像を作っていただきたい。期待しかないです。

佐々木蔵之介(藤吉郎)

違和感三英傑2. もちろん、中の人は大好きです。ただ単に、秀吉に背が高いイメージが無くて。ただそれだけ(笑)

風間俊介(徳川家康)

違和感三英傑と書いたけれども、家康の場合は若き日の家康と考えれば全然アリかと。しかしクセモノ揃いですな(笑)3人の中では家康が一番、何考えてるのか分からなくて怖そうだなぁ。

吉田鋼太郎(松永久秀)

松永弾正が茶道具を持って爆死するというのはとんでもない「異説」だそうですが、この弾正は爆発しそう(笑)というか、絶対に爆発してほしい(笑)

ロケ地

舞台から考えると、京都・滋賀・岐阜などがロケ地として使われていきそうですが。今の所、あまり情報は出ていません。

エキストラの事務所で「撮影場所=茨城県央某所」での募集が掛かっていました(募集・撮影は昨年すでに終了)。そういう場所でも町の賑わいなどのシーンをちょくちょく撮っていくのかも。

放送開始(予定)日

『麒麟がくる』放送開始は1月19日(日)。

時間は前作と同じく。

BSプレミアム 毎週日曜18時。
地上波 毎週日曜20時。

地上波再放送 毎週土曜13時5分。

あと1週間弱、楽しみに待機しましょう。

今期はレビューは短めに行く予定ですが(予定は未定)、どなたさまもよろしくお願い申し上げます。

 

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キャストとスタッフ

キャスト

明智光秀 – 長谷川博己

牧 – 石川さゆり
明智光安 – 西村まさ彦
藤田伝吾 – 徳重聡

煕子 – 木村文乃

斎藤道三/利政 – 本木雅弘
斎藤義龍/高政 – 伊藤英明
帰蝶(濃姫) – 川口春奈
深芳野 – 南果歩
土岐頼芸 – 尾美としのり
稲葉良通/一鉄 – 村田雄浩

菊丸 – 岡村隆史

織田信長 – 染谷将太
織田信秀 – 高橋克典
土田御前 – 檀れい
織田信勝 – 木村了
平手政秀 – 上杉祥三
藤吉郎 – 佐々木蔵之介

足利義輝 – 向井理
足利義昭 – 滝藤賢一
三淵藤英 – 谷原章介
細川藤孝/幽斎 – 眞島秀和
細川晴元 – 国広富之
三好長慶 – 山路和弘

駒 – 門脇麦
望月東庵 – 堺正章

松永久秀 – 吉田鋼太郎

伊呂波太夫 – 尾野真千子

今川義元 – 片岡愛之助
太原雪斎 – 伊吹吾郎

徳川家康 – 風間俊介(子役期:岩田琉聖)
松平広忠 – 浅利陽介

語り – 市川海老蔵

スタッフ

脚本 – 池端俊策、前川洋一、岩本真耶
原作 –
音楽 – ジョン・グラム
題字 – 中塚翠涛
時代考証 – 小和田哲男
制作統括 – 落合将、藤並英樹
プロデューサー – 中野亮平、佐々木享
演出 – 大原拓、一色隆司、佐々木善春、深川貴志

麒麟がくる紀行語り – 桑子真帆
 

【麒麟(きりん)がくる】
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コメント

  1. くう より:

    巨炎さん
    >村上弘明氏の光秀は「秀吉」(1996年)でしたね。

    『秀吉』の光秀は悲劇の人でしたね。

    >これまで主人公が反体制派の作品を手掛けてきた三谷幸喜氏は
    体制派の主人公で突き抜けた動かし方が出来るかな…?

    どうなるかは分かりませんが、北条義時には粛々と北条氏の黒い仕事を遂行していったイメージがあります。

    (それも、『草燃える』の原作、永井路子先生の『炎環』から来ているんですけれどね^^;)

    三谷さんは陰謀ものがお上手。期待しています。

  2. くう より:

    千早太夫さん
    相変わらず遅いレスでもうしわけありませんっ!

    >太平記は大好きな大河なので、同じ脚本家さんなら今回も楽しみです。

    脚本家が初めから3人も用意されているのが気になるんですよね^^;

    >私も、予告で門脇麦さんを見た時に、「戦はイヤでございます(キリッ)」な作品ならヤダなあ…と思いました

    とりあえず、今のところは「町で暮らしているから壊されるのは嫌」という納得のセリフでした^^

    >エリカ様の濃姫、実は凄く楽しみにしていたので、本当に残念です。さぞかし凛々しかっただろうに…

    うん。私は川口春奈さんが好きなのですが、2話まで見て、やはりエリカさま見てみたかったなって思っています。

    同時に、帰蝶の出番が予想外に多いので、これはスタッフの皆さまさぞかし苦労されただうなぁと。

    本当に仕事の責任感、大切!

  3. 巨炎 より:

    村上弘明氏の光秀は「秀吉」(1996年)でしたね。主役の竹中直人よりカッコイイ。
    一番、主役に近かったのは群像劇だった「国盗り物語」(1973年)で近藤正臣。
    (ベスト5を「黄金の日日」と入れ間違えた…)

    この辺り、再来年の北条義時も「草燃える」(1979年)の初代松ケンで似たようなもの。
    この作品のヤバさ加減は何度か書いてきましたが、
    これまで主人公が反体制派の作品を手掛けてきた三谷幸喜氏は
    体制派の主人公で突き抜けた動かし方が出来るかな…?

  4. 千早太夫 より:

    大河ドラマの地元の盛り上がりは凄いですよ。真田丸の時も予想以上でした。
    上田の街にあんなに人が歩いているのを初めて見ましたし、上田城跡公園は毎日混雑していました。

    太平記は大好きな大河なので、同じ脚本家さんなら今回も楽しみです。(実は戦国や幕末以外を舞台にした大河が好きなので。)

    私も、予告で門脇麦さんを見た時に、「戦はイヤでございます(キリッ)」な作品ならヤダなあ…と思いました。
    平和が一番なのは議論の余地がないです。が、戦わないとコロされる戦国の現実の前では、「戦はイヤだ」なんて言っていても何の解決にもならないし、ドラマとしての説得力もありません。

    昔、何の大河だったか、村上弘明さんが光秀を演じた時には、若き日の光秀が病弱の妻を連れて放浪していた記憶があります。
    今回は、予告を見る限り妻は出ないようですね。

    史実と定説は全然違うもので、我々が戦国のジョーシキと思い込んでいることでも、ただの定説で江戸時代の「小説」に過ぎなかったりしますよね。
    最新の研究で史実は次々と塗り替えられていて、真田丸では時代考証の先生方が「こんなに意見を容れてくれた大河は初めてだ」と言ったそうです。
    ところが、お年寄り達は脚本家の三谷さんが悪ふざけをしたと思い込んで、「史実に従え!」と騒いだそうです。

    光秀は謎に満ちていますが、なまじ有名なだけに、ただの定説を史実と信じた信心深いお年寄りから攻撃されそうです。

    石川さゆりさんの出演は驚きましたが、以前にも出てらしたんですね。
    そう言えば、昔、炎立つに20代の頃の坂本冬美さんが出ていました。
    主人公の村上弘明さんの妻で、敵に城を焼かれて我が子もろとも死んでいく痛ましい役でした。

    エリカ様の濃姫、実は凄く楽しみにしていたので、本当に残念です。さぞかし凛々しかっただろうに…。
    トーク番組「ボクらの時代」を見たときに、小栗旬さんが
    「人を殺さないと殺人者の役はできないのか?、クスリをやらないとヤク中の役はやれないのか?違うだろ。」
    みたいなことを言った時に、そこに出ていたエリカ様は無反応でした。それまでは饒舌だったのですが。いったい何を思ったのだろう…。

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