なつ(広瀬すず)が、天陽(吉沢亮)の家にたどり着いていないことを知り、あわてる柴田家の面々。しかしすぐに、弥市郎(中原丈雄)の家で一夜を明かしたなつが帰宅し、安心する。
心配して柴田家を訪れた天陽に対し、なつはアニメーターになりたいことを打ち明ける。そのため天陽は、なつへの思いを伝えることができなくなってしまう。
その夜、なつは家族を前に、今の思いを伝えるが…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「なつぞら」第7週「なつよ、雪原に愛を叫べ」 第38話
ドラマというのは15分の中では描かれていない会話や場面が当然あるわけで、そういう部分は視聴者は想像で補うわけである。
突然食卓を囲むシーンが出てきても「ご飯を作っているシーン」「運んでいるシーン」「みんなを呼ぶシーン」「「いただきます」」などは「あったこと」として脳内が補填する。そもそもそういうシーンが想像できるような作りでなければならないと思う。
けれども例えば料理人のドラマで、この日の食事作りが今後の主人公の人生に大きな影響を与えるならば「作る」シーンは省いちゃならないわけで。
「え、大事な料理のシーンのはずなのに、どうして出来上がりが映ってるんだYO」と視聴者が思っちゃった瞬間に、ちぐはぐな違和感でいっぱいになるわけで……。
まだるっこしいな、何が言いたいんだよ、というと……つまり、たぶんドラマの外で行われている「なつのありがとう」や「なつのごめんなさい」を省くことは、脳内で補てんしろよじゃ済まない事だと思うんですよね(笑)
雪の中、泣きたい気持ちで走りだそうとした照男や、みんなの心配の中、ひょこひょこと帰ってきたなつが、ニコニコしながら牛舎の中に座って「あっ私は大丈夫だから。」とか言っちゃってるシーンに飛ばれるとさ……
なに、この、無神経さ……なに、このどや顔……
と思われるヒロインになってしまうよ……狙ってるならいいけど。
阿川さん家の熊の話なんかで食卓を盛り上げた後、
私を東京に行かして下さい。
私はこれからお兄ちゃんを支えたいと思ってる。
ただちょっとでも近くにいてお兄ちゃんの力になれたらって…それから妹の千遥も捜して3人で会えたらいいなって……。
とか言い出すなつ。
この日に言い出すことじゃないと思うんだよね……おんじや照男の罪悪感が深まるじゃん。
だからこそ、
行きたきゃ行けばいいべ。
お前に牛飼いをさせたのはわしの勝手じゃ。
これ以上わしの勝手につきあうことはない。
牛飼いとお前は何も関係ねえ。
この家とも関係ねえ。
出ていきたきゃ出ていけばいいべ。
行くならすぐ行け。
お前の顔はもう二度と見たくない。
とか言ってしまうおんじである。
自分への情けなさと、なつへの情けなさと、罪悪感と怒りと、そして、自由にさせてあげようと思う気持ちでグチャグチャなおんじも気の毒。
出ていくあんたに申し訳ないなんて言われるくらいなら、憎まれた方がよっぽどましだわ。
一人で苦しみたいなら家族はいらないっしょ…。
気持ちは富士子ちゃんもおんじも一緒よね。
あんたが自分勝手なの、今ごろ気付いた?
今日も真理を突くのは夕見子であった。
ま、狙ってるならいいんだけど……(二度目)
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
※キャスト
奥原なつ – 広瀬すず(子役期:粟野咲莉)
奥原 咲太郎 – 岡田将生(子役期:渡邉蒼)
奥原千遥 – 田中乃愛
柴田泰樹 – 草刈正雄
柴田 富士子 – 松嶋菜々子
柴田剛男 – 藤木直人
柴田照男 – 清原翔(子役期:岡島遼太郎)
柴田 夕見子 – 福地桃子(子役期:荒川梨杏)
柴田明美 – 平尾菜々花(子役期:吉田萌果)
戸村悠吉 – 小林隆
戸村菊介 – 音尾琢真
小畑 雪之助 – 安田顕
小畑とよ – 高畑淳子
小畑妙子 – 仙道敦子
小畑 雪次郎 – 山田裕貴
山田正治 – 戸次重幸
山田タミ – 小林綾子
山田天陽 – 吉沢亮(子役期:荒井雄斗)
山田陽平 – 犬飼貴丈(子役期:市村涼風)
阿川 弥市郎 – 中原丈雄
阿川砂良 – 北乃きい
居村良子 – 富田望生
倉田隆一 – 柄本佑
岸川 亜矢美 – 山口智子
前島光子 – 比嘉愛未
野上健也 – 近藤芳正
茂木一貞 – リリー・フランキー
煙 カスミ – 戸田恵子
亀山蘭子 – 鈴木杏樹
三橋 佐知子 – 水谷果穂
佐々岡 信哉 – 工藤阿須加(子役期:三谷麟太郎)
仲 努 – 井浦新
大沢麻子 – 貫地谷しほり
坂場一久 – 中川大志
神地航也 – 染谷将太
三村 茜 – 渡辺麻友
森田桃代 – 伊原六花
下山克己 – 川島明
井戸原 昇 – 小手伸也
露木重彦 – 木下ほうか
大杉 満 – 角野卓造
語り… 内村光良
※スタッフ
脚本 – 大森寿美男
制作統括 – 磯智明、福岡利武
プロデューサー – 村山峻平
演出 – 木村隆文、田中正、渡辺哲也、田中健二
音楽 – 橋本由香利
アニメーション時代考証 – 小田部羊一
アニメーション監修 – 舘野仁美
アニメーション制作 – ササユリ、東映アニメーション
【なつぞら】
1(史実のモデルの話など前知識込み) 2 3 4 5 6
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コメント
巨炎さん
レスが遅くてすいません。
>酪農ヒロイン上げな一方で、実は絵はパラパラ漫画程度とか
下地の整え方に色々と問題がありますね。
ちょっと酪農ヒロインに力入れすぎましたね(笑)
「絵が好きな北海道の女の子」だけで充分だった気がします。
千早太夫さん
レスが遅くてすいません!
>アニメーターについては結構地道に伏線を敷いてきたと思うのですが…。
絵を描いていましたしね。パラパラ漫画も作っていたし。
当時の人だったら漫画映画を観に行っただけで憧れるのも分らなくはないですね。
>なつのこのキャラクターは狙いでしょう。有効かどうかは別として。
有効なんでしょうかね(笑)
人はみんな自分勝手だって話でしょうか。それも確かにリアル。
うーん、アニメーターを目指す動機付けですが
鉄壁のアリバイを崩すのに状況証拠しか揃っていない感じではないかと。
10年取りくんだ酪農を捨てるには塵を積み重ねても弱い。
大筋で考えれば東京で実の兄妹を探すため陽平の斡旋で
当面の仕事として取り組んでいく内に真剣になっていく流れでオッケーな訳ですが
酪農ヒロイン上げな一方で、実は絵はパラパラ漫画程度とか
下地の整え方に色々と問題がありますね。
下地がある分、「まれ」や「半青」よりはマシなので
2カ月で脱落はしないと思いますが3カ月はあるかも(汗。
なつぞら (第38回・2019/5/14) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト) 第7週『なつよ、今が決断のとき』の 『第38回』の感想。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 なつ(広瀬すず)が、天陽(吉沢亮)の家にたどり着いていないことを知り、あわてる柴田家の面々。しかしすぐに、弥市郎(中原丈…
東京に行きたい>『なつぞら』第38話
昨日なつを心配して走り出そうとする照男の図ぅは生きている人間感がして良かった―と書いたけどつまり皆が皆、何を考えているのか分からず ↑ミステリアス…
東京に行きたい>『なつぞら』第38話
昨日 なつを心配して走り出そうとする照男の図ぅは 生きている人間感がして良かった― と書いたけど つまり 皆が皆、何を考えているのか分からず ↑ミステリアスという意味ではなく(笑) どっちにも取れる曖昧な描写しかなく それを利用してか、その時その時の都合に合わせ 言っていることが微妙に変わってばかり(^^;) ただ、作者の都合で動かされている“駒”感…
本日、「アニメーターになりたい…という発言が唐突」というツイートを見かけて、えっ?と思いました。
確かに、色々と展開に「?」が多いドラマですが、アニメーターについては結構地道に伏線を敷いてきたと思うのですが…。
それはともかく、なつは阿川さん宅を去るときにも、お礼の挨拶もせずにこっそり帰ろうとしたくらいなので、帰宅してからも特に謝らなかったと思います。
なつのこのキャラクターは狙いでしょう。有効かどうかは別として。
だからなのか、夕見子ちゃんの「自分勝手さに今ごろ気づいたか」みたいな発言が良く効いていますね。
福地さんは、去年さんま御殿で初めて拝見して以来の大ファンです。
彼女が夕見子をやると知っていたので、子役ちゃんを見たときには「この美人さんがいずれ福地さんになるのか…納得、納得。」なんて思ったものです。