NHK朝ドラ【べっぴんさん】第94回(第17週水曜日) 感想

すみれ(芳根京子)の義兄・潔(高良健吾)は、洋服店「エイス」の社長となった栄輔(松下優也)と再会し、家に連れて帰る。
10年ぶりに栄輔の姿を目にしたゆり(蓮佛美沙子)は…。
一方、すみれは同僚の明美(谷村美月)とジャズ喫茶「ヨーソロー」を訪れ、子育ての相談をする。
「ヨーソロー」のママ・すず(江波杏子)から聞いた意外な身の上話を聞き、すみれは「女の一生」について改めて考え直すのだった。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「べっぴんさん」第17週「明日への旅」 第94話

    beppin-op

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。

…テンプレだす…。

インフルエンザリハビリ中につきコメントのレスなどが出来ていませんが申し訳けないです。…

…という状況下で書く94話目簡単感想。(書き終わってみたら、あんまり簡単じゃなかった(爆))

 

ダイキューですからの大島社長は当然、潔が推した「エイス」の存在を知っていて声を掛けていた。

まあね……

私ゃ、あの薄ぼんやりとしたお嬢様気質(あ、すいません…汗.gif)…小動物的なチマッとした可愛らしさで生きているキアリスがエイスを知らなかったという下りは「キアリスですから……」くらいにしか感じていなかったが、バリバリ全国展開~とか言ってる「オライオン」が神戸の若者が夢中だという「エイス」を知らなかったっていうのはどうよ、と思ったよ。汗2.gif

流行に疎いっていうのはファッション業界として致命的だよ。
エースのエースケの事もこんなに有名になっちゃってから義弟に聞いて初めて知ったとか、リサーチ不足という問題では無くて、もはや世間知らずだよ。

大丈夫かな。ファミリアよりもレナウンの方が心配になってきた。
社名が違うインフルですかr……。

 

自分が育てたエースケが自分に声を掛けずにここまで大きくなっていた事実を1人家呑みしながら噛みしめる潔のシーンは、感情はハッキリ読めないが、喜びや寂しさや悔しさや希望や色々な想いが合い混ざっていたと思う。

 

とにかく…
潔はニコニコと自宅にエースケを招き、ゆりは誰よりも感情豊かに母のように姉のように家出息子を叱責し再会を喜んだ。

高良くんと蓮佛さんの演技力際立つ再会劇となった。

 

ここに居たのが、ホントにどうでもいいことに、ちょうど家出中の さくら小嬢様である。

二郎が東京に出ると聞いただけで、自分も東京に行きたいと言い出す始末…。

 

お金は?

それは…。

お金もないのに行ける訳ないやない。
何考えてるの?全く さくらはお嬢さんやなぁ。

五月が普通の世の中を語ってくれて本当に良かった。。
セレブはな、金はどこかから沸くもんだと思い込んでいるから嫌いなんだよ。

(ついでに同棲の相手が二郎だと早く さくらに教えてやってくれ……ぇ、そうでしょ。)

 

おばに言えば金が出るとでも思ったのか、ただつまらなくて無駄だから目的なく東京に行きたい…という希望を「進路」とか言い出した さくら小嬢様。

当然、反対される。

 

……この流れを「大人は大人になると子供時代の気持ちを忘れてしまうのです」みたいに表現されてもね!!

 

別に虐めに遭って辛いとか、学業に追いつかなさすぎるとか、そんな話があるワケでもなく学校辞めようとか、現代の子供だって「甘い」と思ってくれるだろう…。

好きな人が行っちゃうから、ただただ追いかけたい。
↑これは、すっっっごく解る!!
でもね、さくら。両想いでもないのに勝手にくっついていく事を世間ではストーカーと呼……ぁぅぅ……、

 

しかし、こんな さくら小嬢様に初めて無条件で同意してくれる男が現れた。

エースケおじさまである。

学校を辞めて東京へ行くをうわ言のようにおっしゃる小嬢様に潔さんが、

せっかく行った学校やないか。
途中で放り出してしもうたらこれから何も長続きせぇへんぞ。
楽しい事ばかりやないかもしれんけど、この先、絶対にプラスになるわ。

と言うと、家出道から出世街道へと進んだエースケおじさまは朗々と反論してくれるのだった。

 

せやろか。
確かに常識的には潔さんの言うとおりやと思うけど、固定観念に縛られてばかりやと何も生まれません。いろんなもんぶち破って新しいもんが出来たり道が開けたりするんやないやろか。

 

ここで、そうだよねぇ……ってなるの視聴者よ……。。

 

この話にエースケくんを絡ませた意味がよく解ったわ。
家出したもん同士…という話、学校を卒業した方が人生のためだという固定概念、親からの独立…

色々と被せたいんやろうけど、色々とちょっと違うで。汗2.gif

まず、さくら小嬢様にはエースケくんのような生活力が一切ない。

工場経営していた家族を戦争で一気に失くし、潔と共にバラックに住み込み、 すみれ小嬢様のために布を集めたりの下働き(ぉぃ)を日々重ね、闇市でケンカしたり、食うために金を稼ぐ事を充分体験してから家出したエースケくん。

…に比べて さくら小嬢様はただ起こされたら起き、出されたものを食い、どこから金がやってくるかも知らず、いつも一緒に居てくれたキヨさんの存在を無視して「どうせ私はいつも独りよ、ヒューーー」みたいな勝手な空っ風に吹かれ、現在は優しいおばの家でやはりご飯が出来て起こされるまで寝ている生活をしているだけ~~。汗.gif

全っ然、同じじゃない。
こんな さくら様が一人で東京に行ってもエースケくんにはなれないよ。

 

もっとも、若さや幼さによる未熟な思考は人間誰でも体験があるわけで、そこが同じ(エースケくん、潔さんに対する態度はつまり さくら様程度の未熟さだよ。)…と考えれば納得がいく。

さあ、ドラマはどう描くのでしょうか。

 

ケーキや! 誕生日でもクリスマスでもないのに…!

 

って、紀夫おじちゃん手持ちのケーキに目を輝かせる正太くんが好感度高い。

今みたいにそこら中で安くケーキ売ってなかった時代よね。

それでもセレブ一家ならひょいひょい買えるだろう物を誕生日に限定しているこの家の教育って、ものすごくちゃんとしているなぁ、と思いました。

 

ケーキ食いたいなら固定概念に縛られずに好きな時に食えばいいじゃん。

…「やりたいことだけすればいいじゃん」

という自由な思考が、果たして人生豊かにするかどうか…

人と関わって生きていく、と考えた時、それは通用するのかどうか。
付き合いたい人とだけ付き合って生きていく事は、まぁ、難しいので。

耐える。克服する。打破する力を身に着ける。
そういう人間力を付けてあげられれば親として一番素晴らしい子育てなんだろうけど。

 

「ヨーソロー」のママは戦争で息子と夫を失ったのだそうだ。

 

はぁ…まさかなぁ。
まさかこの年でこうして自分一人で生きていく事になるなんて…。

分からんもんよ、
女の一生なんて。

 

すみれの「女の一生」に見直しが入るね。

さくら様の家出話は正直ウンザリだが、この体験によって すみれは「女の人生は一本道じゃないのね、菊本」(ぃぇ何でも……)という事を初めて知るのである。

さくら小嬢様の家出が無かったらセレブ目線界隈の「女の一生」しか知らずに終わったかもね。

(もっとも、じゃあずっと傍に居る明美ちゃんはそれこそお嬢様からキャバ嬢からデパガまでっつー波乱の人生を送られている悦子さまはって話になるが…そこはきっと……何とかするんだろ…)

 

でも、モノを売る百貨店のディスプレイとしては規定概念の女の一生でいい気もするけどね(笑)

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※キャスト
坂東すみれ … 芳根京子(子役期:渡邉このみ)
坂東(田中)紀夫 … 永山絢斗(子役期:玉山詩)
小野明美 … 谷村美月(子役期:坪内花菜)
小澤(多田)良子 … 百田夏菜子

村田(田坂)君枝 … 土村芳

坂東さくら … 井頭愛海(子役期 : 乾沙蘭→河上咲桜→粟野咲莉)
野上(坂東)ゆり … 蓮佛美沙子(子役期:内田彩花)
野上潔 … 高良健吾(子役期:大八木凱斗)
野上正太 … 吉田陽登

小澤勝二 … 田中要次
小澤龍一 … 森永悠希(子役期:森本凜→原知輝)
村田昭一 … 平岡祐太
村田琴子 … いしのようこ
村田健太郎 … 古川雄輝(子役期:池田橙哉→南岐佐)
足立武 … 中島広稀
高西悦子 … 滝裕可里
井口忠一郎 … 曽我廼家文童
佐藤喜代 … 宮田圭子

河合二郎 … 林遣都
山本五月 … 久保田紗友
大村すず … 江波杏子
西城一朗 … 永瀬匡

岩佐栄輔 … 松下優也
坂東五十八 … 生瀬勝久
麻田茂男 … 市村正親

大島保 … 伊武雅刀
大島いつ子 … 前田美波里
小山小太郎 … 夙川アトム
浮島時子 … 畦田ひとみ
浮島時久 … 中川浩三
玉井 … 土平ドンペイ

坂東はな … 菅野美穂
野上正蔵 … 名倉潤

坂東トク子 … 中村玉緒
坂東長太郎 … 本田博太郎
坂東節子 … 山村紅葉
坂東静子 … 三倉茉奈
田中五郎 … 堀内正美

ナレーション(語り) … 菅野美穂

※スタッフ

脚本 … 渡辺千穂
演出 … 梛川善郎、新田真三、安達もじり
プロデューサー … 堀之内礼二郎
制作統括 … 三鬼一希
音楽 … 世武裕子

主題歌 … Mr.Children「ヒカリノアトリエ」

 

 

 

 

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コメント

  1. 東京へ行きたい>『べっぴんさん』第94話

    今日は一つだけ良い点があった 「どれだけ心配したと思うてるの」 と、ゆりが栄輔さんに泣きながら言ったところ このドラマには珍しく 人間的な“情”が感じられた    ま、ここは脚本や演出ではなく    中の人@連佛美沙子さんがキャラの整合性云々から    考えた上での演技だろうな…という疑いが濃厚(笑) あ、もう一つ良い点があったな さくらの誕生日に楽しみ…

  2. 東京へ行きたい>『べっぴんさん』第94話

    今日は一つだけ良い点があった「どれだけ心配したと思うてるの」と、ゆりが栄輔さんに泣きながら言ったところこのドラマには珍しく人間的な“情”が感じられた   ま、ここは脚本…

  3. べっぴんさん 第94回

    内容潔(高良健吾)は、再会した岩佐(松下優也)を家に連れ帰る。それを見てゆり(蓮佛美沙子)は。。 敬称略 いまさら。。。“進路”と言ったり。 いまさら。。。“いろいろ”と言ったり。 で。 結局、仏頂面で。。。。。。。 そこは、事情があるだろうから百歩譲るとして。 なんだろうね。これ。 どこをメインにしたいのかが、全く分からない。

  4. べっぴんさん (第94回・1/25) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式) 第17週『明日への旅』『第94回』の感想。 なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。 ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読…

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