NHK朝ドラ【べっぴんさん】 第3回 感想

すみれ(渡邉このみ)は靴作りをみせてもらおうと靴屋の麻田(市村正親)のもとを訪れるが、すぐに帰るよう諭される。
しかし家に帰る途中、案内してくれた潔(大八木凱斗)とはぐれてしまう。
靴屋に戻ったすみれは、真剣に靴作りに取り組む麻田の姿を目にする。
刺しゅうがうまくなりたいというすみれの悩みを知った麻田は、おもいをこめてものを作ることが一番大事なのだとすみれに伝える。
その頃屋敷では大変な騒ぎが起きていて…

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「べっぴんさん」第1週「想(おも)いをこめた特別な品」 第3話

     beppin-op

※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

 

3話目にして、ちょっとOPに慣れたかも。←やっと(笑)

実写のヒロインの映像が合成されるOPは基本的にあまり好きじゃない。
「シエ」とか「花萌え」とか「とと」とか思い出す(爆)
(あくまでも個人的な見地です)

でも、柔らかくて童話の始まりのようなイラストは好き。

ここまで「ボンヤリ」に感じていたのは映像よりも主題歌なんだけど…。

基本的にはミスチルは本当に好きなんだけれども、この歌、メロディラインが他の何かにソックリだよね…(「街の風景」かな。確か保険のCMだったような)

「虹はもう ここに~あ~る!」
ってバッサリ切れちゃうのも歌の余韻が今いちだと思うのだった。

あ、何だか文句から入っちゃった。。

 

いや、全体的には今日もとても感動しながら見たから

ただ、主題歌だけは前作のが欲しかったな……←まだ言うか。。

 

トンチキ枠からイケメン枠に転生したキヨシに連れられて神戸の下町に下りて行ったすみれ。

え~~
もう充分大きなお子さまなのに町に出た事ないのーー…という声が聞こえそうだが、当時の山の手と下の格差は現代よりも遥かに大きいのである。

 

これは私の故郷である横浜でも同じなのですが、戦後20年以上経っても「中華街には行くけれども中華街の周りは物騒だから近づかない」という人は多かったのです。(実際、事件も多かったしね)

年月が経つに連れて街が変わり駅が変わり、新築物件も建ち、移住してくる人たちが増えて格差はなくなって行ったけれども、戦前は本当に格差社会の象徴のような有り様だったろう。

お山の上に住んでいるのは下々の暮らしなど知らないガチお嬢様だったわけである。

 

バラバラ遺体のような靴を見た麻田さんの反応(爆)

何やこれ!
どないしたら、こんな事に…!

そら、そう言うわな。。

お嬢さんをこんな所につれて来たらあかんと怒られて帰されるキヨシである。

そして、そのまま労働運動のデモに巻き込まれて、必ず連れて帰ると約束したすみれと離れてしまうキヨシ…。

すわ、このまま誘拐事件!?

…と思いきや、そこまで引っ張らないのはかえって好感度高い。
(だってヒロインだし朝ドラパターンならどうせ簡単に解放されるのだから、そんなエピソードは要らん汗.gif)

キヨシとはぐれ、路地でボンヤリ膝を抱えていると、たまたま見つけてくれたのが、昨日すみれが善意のつもりの悪意で知らず知らず傷つけてた明美ちゃん。

 

うわぁ…ここで渡辺千穂せんせー得意の「サキさま」発動か……驚愕.gif

と、思ったけれども、明美ちゃん、わりとイイ子。
ちゃんと、すみれの要望どおり、靴店「あさや」に送ってくれるのだった。

考えれば使用人の娘なんだから、母の立場を考えたら変なことは出来んしね。
明美ちゃんは世間をちゃんと解っている大人な子どもであった。

セピアの灯りの中で靴を造り上げていく市村さんの靴屋っぷりに惚れ惚れすると同時に、美しくて優しい映像に見入る。

本当に綺麗やなぁ…。

beppin3.jpg

針と糸だけではなくてミシンにも惚れそうなすみれが糸子になる日もそう遠くないぞ、これは。

昨日も書いたが、この子が将来的に針と糸で美しい物を作る人になる、その下地部分を今描いているのよね。

そう納得できる映像力。
子役時代に必要なのは、この説得力だと強く思う。

草原で刺繍するお母様の映像も優しくて懐かしくて泣けてくる。
この辺「おひさま」を思い出すなぁ。

「おひさま」は後半グダグダだったけれども、お母さんの思い出貯金だけで、かなり保ったんだよね…。

これも今後もしグダグダになっても、充分に子供時代の貯金が出来そう。

一番最初に坂東の奥様にお作りした時、他の靴はくるぶしが痛うなるのに、ウチのは全然痛うならへん。ってえらい気に入って下さって。奥様から ゆりお嬢様と すみれお嬢様がご結婚なさる時作ってほしい、頼まれてます。
ほんま靴屋冥利に尽きますわ。
想いをこめて丁寧な仕事で返さな。

これを受けて丁寧な仕事で返そうと思ってくれる誠実さも素敵だし、娘たちの将来までずっと気に掛けて夢見ている母の愛情も伝わる。

誰かて最初から上手くいきませんわ。

そやけど想いをこめたら伝わるんです。
それが一番大事な事なんです。

上手に作るいう事より、誰がどんな想いをこめて作るのか。
それが一番大事なんです。

そんなこんなしとるうちに、いつの間にか上手くなるもんなんです。

もの作りの基本かも知れないね。
上手い下手もあれば個性もある。

けれども、物に「味わい」という物を付加する、それが「想い」かも知れない。

娘のために大事な仕事も放りだして東京から帰ってきたお父様にも愛を感じるし。

開始3日目。
とりあえず、順調に愛に溢れている。

よろしければ→【2016年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

坂東すみれ … 芳根京子(子役期:渡邉このみ)

坂東五十八 … 生瀬勝久
坂東はな … 菅野美穂
坂東ゆり … 蓮佛美沙子(子役期:内田彩花)
井口忠一郎 … 曽我廼家文童

坂東トク子 … 中村玉緒

坂東長太郎 … 本田博太郎
坂東節子 … 山村紅葉
坂東静子 … 三倉茉奈
田中紀夫 … 永山絢斗(子役期:玉山詩)

小澤勝二 … 田中要次
村田昭一 … 平岡祐太
村田琴子 … いしのようこ
岩佐栄輔 … 松下優也
田中五郎 … 堀内正美
佐藤喜代 … 宮田圭子

野上潔 … 高良健吾(子役期:大八木凱斗)
野上正蔵 … 名倉潤

麻田茂男 … 市村正親

小野明美 … 谷村美月(子役期:坪内花菜)
多田良子 … 百田夏菜子
田坂君枝 … 土村芳
高西悦子 … 滝裕可里

ナレーション(語り) … 菅野美穂

※スタッフ

脚本 … 渡辺千穂
演出 … 梛川善郎、新田真三、安達もじり
プロデューサー … 堀之内礼二郎
制作統括 … 三鬼一希
音楽 … 世武裕子

主題歌 … Mr.Children「ヒカリノアトリエ」

 

 

 

【べっぴんさん】
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コメント

  1. 【べっぴんさん】第3回(10/5)感想と第2回視聴率

    遅くなってしまって、すみません(^^;)第2回の関東の視聴率は、初回の21.6%

  2. くう より:

    ケロヨンさん

    よくドラマや映画を見て関東民同士で話すことなのですが、関西弁含む様々な方言の何がどうネイティブなのか私らには正確には解らんのです(笑)

    ですから、明らかに変じゃない?と思えるもの以外は特にカチンと来ないですね。
    雰囲気出来てればOKです^^

  3. シナモンティー>『べっぴんさん』第3話

    さすが市村正親! ちゃんと全身で“職人”を表現している 表現できている 取り合えずは 彼を目当てに(つーか、支えに) 視聴して行こうと決意しましたわ>ぉ …ひじゅにですが何か? 「思いを込めたら伝わるんです」by麻田 どんな大騒動が起こるのかと思ったら デモに巻き込まれてはぐれてしまうとは… 何てベタな! つーか 何てワザトラシ…

  4. ケロヨン より:

    >私は関東民なので方言のイントネーションはあまり気になりません^^

    それは意外でした。
    「カーネーション」では完璧なネイティブ大阪弁(岸和田弁)、どんなに心地よかったか!(奈津だけ残念)
    それを崩壊させたのが夏木糸子。内容が良くても演技頑張ってもそれまでが完璧だったゆえ
    夏木糸子には気持ちが入り込めなかった。あさの関西弁も同様です。

    ではまた、ヒロインが大きくなったらまたお邪魔します。

  5. くう より:

    ケロヨンさん
    いやーー、市村さん、マヂ素晴らしいです!

    >(変なコントみたいの挟むのははやめた方が良いのでは)

    私もあまりアレ好きではないのですが、BK好きクラスタには受けているようです。
    朝ドラの受け入れ方も人それぞれですな。

    私は関東民なので方言のイントネーションはあまり気になりません^^

  6. くう より:

    巨炎さん
    >まあ子供服を「大は小を兼ねる」で採寸もせずブカブカにする大雑把な性格になられても困るし。

    いやいや、子供服とは大は小を兼ねるでブカブカなものを買うものでっせ(庶民は(笑))

    >「花アン」と「まれ」だけは大人に変わった直後ぐらいが一番、期待値が高かったけど。

    花アンに子役期ってありましたっけ……とか、しばし考えてしまうほど印象薄い(爆)
    そうだ、大変な事しでかして逃げて寝込んだ直後にケロッと「花子と呼べし」と言ったあの瞬間からあのドラマが駄目になったんだと今思い出しました(笑)

  7. ケロヨン より:

    こんばんわ
    市村さんがすばらしい!マジすばらしい。
    面白くなるかは微妙だけど(変なコントみたいの挟むのははやめた方が良いのでは)
    好感はもてる。
    後は来週、大きくなったヒロインを本能レベルで愛せるかどーかだ。
    (関西弁がちゃんとしてるかどーかも大きい)

  8. 巨炎 より:

    >すみれが糸子になる日もそう遠くないぞ
    そのためには次回、親父に鉄拳貰って立ち上がらんと(笑。
    まあ子供服を「大は小を兼ねる」で採寸もせずブカブカにする大雑把な性格になられても困るし。
    (お婆ちゃんの贈り物だったドレスを着れなかった体験に起因してますが、そこはやはり貞子さんの孫)

    お姉さんには、お父さん似の気の強さがうかがえるし
    このため主人公は好奇心が強い反面、抑圧された所があるでしょうか。
    お母さんに懐くのも分かるし、この辺りの細やかさは女性脚本家ならでは。
    「ちりとて」級ぐらいは期待できるかも?

    >今後もしグダグダになっても、充分に子供時代の貯金が出来そう。
    子役の頃は毎度、期待しますね。
    「花アン」と「まれ」だけは大人に変わった直後ぐらいが一番、期待値が高かったけど。

  9. べっぴんさん (第3回・10/5) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式) 第1週『想(おも)いをこめた特別な品』『第3回』の感想。 なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。 すみれ(渡邉このみ)は靴作りをみせてもらおうと靴屋の麻田(市村正親)のもとを訪れるが、すぐに帰るよう諭される…

  10. べっぴんさん 第3回

    内容靴が針と糸で作られていると知ったすみれ(渡邉このみ)は、潔(大八木凱斗)とともに、麻田(市村正親)のもとへ。すみれに靴づくりを見せてやって欲しいと潔は頼むが、すぐ帰るよう諭される。その帰り道、すみれは、潔とはぐれてしまい。。。。 屋敷に戻った潔から、話を聞いた執事の井口忠一郎(曽我廼家文童)は。。。 一方、物陰に潜んでいたすみれは、小野明美(坪内花菜)に見つけてもらい、ふたたび、麻田の店へと向かう。 敬称略 前回まで。。。と言っても、今回が、まだ3回目だけど。 前回までで、人間関係の説明を、..…

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