すみれ(芳根京子)のもとを訪れた紀夫(永山絢斗)の両親が、「息子は戦死したかもしれない、もうあきらめてくれ」と懇願する。
混乱するすみれを、思いを寄せる栄輔(松下優也)が優しく励ます。一方、店では良子(百田夏菜子)たちが、子どもたちが復員した夫に懐かないと悩みを話し合うのを聞き、紀夫を思ってすみれはさらに落ち込む。
それを見ていた明美(谷村美月)は「あんたは淡々としていればいい」とアドバイスを送る。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「べっぴんさん」第7週「未来」 第37話
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
「暗い」「つまらない」とか「しんきくさい」というのが、この朝ドラに対する低評価目線らしい。
そう思う人がいるのも解らなくはないけれども、個人的には「落ち着いて」「綺麗で」「切なくて」目線で見続けている7週目。
すべった煩い笑い取りや目を剥きだしてガミガミ怒鳴ってる人だらけの朝ドラの方が毎日見るのに辛いんねん…。
自分は、ストーリーにどうしようもない整合性の無さがぶっ続いた時、「もうダメだこりゃ…」と半脱落する事が多い。
このドラマの場合も、それは無いわけではない。(実は結構ある(笑))
今日だって、お父様の、
わしの方で調べる。
すみれ。苦しいやろうけど待ちなさい。
にはビックリしたよ。えーー今さらーー?
調べられるのに今まで何も手を尽くしていなかったの?
だって、潔さんならともかく、紀夫さんは坂東の婿養子だよ。あなたの息子だよ。
何なの、この他人事感…。。
そもそもお父様、議員はどうなった……と、何度も何度もつい同じこと繰り返しそうになるほど、お父様に関しては疑問符だらけなの(爆)
こういうのが続くと見るのが辛くなってくるのが通常なのだが、とりあえずはそれ以上に素敵なシーンがたくさんあるので心の澱が埋まっていくのだった(笑)
傘で何か一発芸でもやって笑わせるのかと思ったら、
これ… うちで作ったもんなんや。
こんな所で出会えるとはなぁ…。
すみれさんもきっとやで。
強う思うてたら願いはかなうもんや。
頑張りや。
と、力づけてくれる栄輔くん。
帰ってこない夫を思い、泣きながら佇む高台の美しさ。
まぁ…
前も書いたけれども戦前の紀夫さんメモリーズが薄すぎて、あまりヒロインの気持ちに寄り添えないんだね。ここは痛い。
むしろ、今週、栄輔くんの身に起こるだろう勘違いの数々を想像するともう可哀想で可哀想で…。(泣)
すっごくイイ人だし(イケメンだし)、もう栄輔くんでいいんじゃね…とついつい思ってしまうのだった。
後は、ヒロインたちの不器用な性格にも好感持って見ている。
こんなに辛いのに、この人たち、肝心の重い悩みは話さないのね。
「子供がダンナに懐かなくてさぁ」みたいな軽い話はするのにね。
話さないのは「単に口が重いタチだから」「上手く話せないから」「意地とプライド」「天邪鬼」…と、人それぞれに理由が違うのだが、それが妙に人間的で共感できる。。
今日は、明美ちゃんにお言葉貰った気がした。
あんたはあんたで、淡々としとき。
淡々と…?
そや。 淡々とや。
いいねぇ…これ。
目指したいわ。
と言うか、肝に銘じて生きるわ。
「淡々と」。
※キャスト
坂東すみれ … 芳根京子(子役期:渡邉このみ)
野上(坂東)ゆり … 蓮佛美沙子(子役期:内田彩花)
野上潔 … 高良健吾(子役期:大八木凱斗)
坂東(田中)紀夫 … 永山絢斗(子役期:玉山詩)
小野明美 … 谷村美月(子役期:坪内花菜)
小澤(多田)良子 … 百田夏菜子
村田(田坂)君枝 … 土村芳
高西悦子 … 滝裕可里
小澤勝二 … 田中要次
村田昭一 … 平岡祐太
村田琴子 … いしのようこ
岩佐栄輔 … 松下優也
井口忠一郎 … 曽我廼家文童
佐藤喜代 … 宮田圭子
坂東五十八 … 生瀬勝久
麻田茂男 … 市村正親
坂東はな … 菅野美穂
野上正蔵 … 名倉潤
坂東トク子 … 中村玉緒
坂東長太郎 … 本田博太郎
坂東節子 … 山村紅葉
坂東静子 … 三倉茉奈
田中五郎 … 堀内正美
ナレーション(語り) … 菅野美穂
※スタッフ
脚本 … 渡辺千穂
演出 … 梛川善郎、新田真三、安達もじり
プロデューサー … 堀之内礼二郎
制作統括 … 三鬼一希
音楽 … 世武裕子
主題歌 … Mr.Children「ヒカリノアトリエ」
【べっぴんさん】
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コメント
>カモキンが強調していた広告戦略とか「ユーザー向けの解り易さ」の問題でしょうか。
後者じゃないですかね。
朝ドラ視聴者は割とストーリーの整合性に寛大なんだなと感じます(笑)
「この話のココが変」と指摘すると、すぐに「重箱の隅を突く」と言われます。
隅じゃなくて、あきらかに変な所も寛大にスルーしている方が多い。
キャラ重視というか。
そういう方向で最高に愛されたのが先に上げた2作だと思います。
>少し前のバラエティ番組で安田美沙子と小芝風花が共演してましたが
「朝ドラ女優」「主人公の娘役」と紹介されたのは小芝ちゃんだけ…。
ちなみに「カーネ」熱愛のわたしでさえ安田さんや新山さんにはあまり朝ドラ女優のイメージはないです(笑)
(もともと「タレント」のイメージが強くて「女優」のイメージが薄い)
>「マッサン」「あさ来た」は世間的にはカーネと並ぶほど高評価
カモキンが強調していた広告戦略とか「ユーザー向けの解り易さ」の問題でしょうか。「マッサン」以前は(メイキング特番など)番宣にそこまで力を入れていなかった。
逆に「カーネ」は「シリーズ初の外人ヒロイン」とか「シリーズ初の幕末スタート」といった衆目の目を引く奇抜な設定があった訳ではない(旦那の方が外人の作品は昭和50年代に既にあったらしいですが)一方で情報量が膨大のため視聴率に繁栄される浮遊層では表面的な内容しか追えませんし。
少し前のバラエティ番組で安田美沙子と小芝風花が共演してましたが
「朝ドラ女優」「主人公の娘役」と紹介されたのは小芝ちゃんだけ…。
巨炎さん
「わかば」は全く記憶にないです~^^;
>単体で絶賛される事は無くてもシリーズ的には必要な作品になるのではないかと思います。
自分は「あんまり」…だったのですが「マッサン」「あさ来た」は世間的にはカーネと並ぶほど高評価なんですね(笑)
そう考えると、今作はシリーズ的にも埋もれる可能性があるかも^^;
私は好きですがインパクトがないと言われればそうなっちゃうかも…。
BS時代劇に黒谷さん、出てましたね!
「出征した旦那がどうこう」は、どうも中の人が同じなだけに「おひさま」に掛かってくるみたいです。
神戸震災からの復興がテーマだった「わかば」(2004年)に近いかも。
前作が朝ドラ史上最悪と呼び声高い「天花」だった反動なのか
登場人物が真面目な人ばかりになった事が仇となって
田中裕子さんが演じた主人公の母親ぐらいしか印象に残った人がいなかった。
一年前は「てるてる家族」なのに。
「梅ちゃん」~「とと姉」にかけてドラマ性の内部空洞化が懸念されたので
それに歯止めはかけてくれていると思うし単体で絶賛される事は無くても
シリーズ的には必要な作品になるのではないかと思います。
…と言いつつ出征した旦那どうこうとか、BS時代劇に黒谷友香さんがレギュラー参戦とかで
「カーネーション」第15週を観直している俺がいる(爆。
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