【おんな城主 直虎】第5回「亀之丞帰る」 感想


天文23年(1554)春。
成長した次郎法師(柴咲コウ)は僧としての修行を積みながら、行方知れずの亀之丞(三浦春馬)の帰りを待つ日々を過ごしていた。
駿府では今川義元(春風亭昇太)が武田・北条との縁戚関係を背景にいっそう権勢をふるい、いよいよ三河平定へと乗り出そうとしていた。
この今川家の威光を笠に井伊家中での実力をさらに強めた小野政直(吹越満)だったが、突然の病に倒れる。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

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おんな城主 直虎 第5話「亀之丞帰る」

弘治元年(1555年)。

井伊亀之丞@直親は、10年の時を逃亡先で過ごした後、今川の許しを経て井伊谷へ帰参した。

……と伝わっているのが元々謎だった。
別に今川が代替わりしたわけでもないのに一体、どういった事情で帰参を許されたのか。

その辺の事情が大雑把にでも語られた事が、今回良かったところ。

 

亀を井伊に戻す事はもう望まぬ方がよいのではないでしょうか。
この10年、戻す好機をうかがってきましたが、今川の勢いは増すばかり。
和泉はそこに見事に取り入り…。

 

と、あきらめ状態だったところ。

鶴には井伊の親類筋である奥山朝利(でんでん)の娘との縁談が進められていた。
これが叶えば小野家は井伊家の血縁となり、鶴の息子が井伊を継ぐことが出来るという算段。

 

小野政直が佐名叔母を今川へ売ったのか、ヒロインがわざわざ訊ねに行く下りなんか、朝ドラかよ…と言ってしまった。。

次郎さま、この時代にこの世情で真実の追究なんて通用するのかどうか真田の歴史を見てお勉強しよう。。

 

それでも、

政次はそれがしを嫌うております。
断じてそれがしのような今川の犬にはなりますまい。
井伊の御為に粉骨砕身致しますと、何とぞ皆様にはそうお伝え下さいませ。

には、ちょっとほだされそうになった(笑)

危ない危ない。
いや、このドラマでは小野家は計画的悪意はない仲間外れみたいに描くのかと思ってたから(笑)

さすがに、それは無く…。

お前はわしを卑しいと思うておるじゃろ。
なりふり構わぬ嘘つきの裏切り者。
己はこうはならぬと、わしをずっと蔑んでおるじゃろ。

じゃがな、言うておく。
お前は必ずわしと同じ道をたどるぞ。

政直はそう予言してナレ死していくのであった。
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で…

これを切っ掛けに、つまり目付が薄くなったから。
そして、それだけではなく、

「その年の夏、今川義元の息子・氏真の婚姻とともに駿河・甲斐・相模の三国同盟があいなった。
これにより今川・北条・武田はそれぞれ憂いなく領土を押し広げていける事となり。
武田は南信州に攻め入った。」

 

という事情から、

亀之丞を呼び戻すぞ!亀を。

 

「武田の戦火を逃れるため隠れていた信州から戻ってきた。」
そういう筋書きにしようかと思うておる。

幸い北条との盟約があいなり、今川も直満叔父の謀反を厳しくとがめ立てする気は薄らいでおろうし。

 

という風に動いたと…。

つまり。

元々、亀が逃亡する切っ掛けになったのは、父・直満が今川の敵である北条と通じようとしたからであって、北条が敵ではなくなった今、別に何の謀反をしたってことにもならないから戻してもお咎めなしじゃねという勝手な理論が展開されたわけである。

 

現在のお国事情がどうあれ処刑された当時は謀反を起こしたのだから罪人には変わりないんじゃね…と思うわけだが、このドラマ的にはこの説で行くらしいから、まぁいいや。

 

とばっちりを受けたのは、鶴である。

 

政次。
言いにくいのだが亀之丞が帰ってくるとなると…。

子を養子にという話は反故にするという事にございますな。

その…縁談そのものもな。

…致し方ございますまい。

鶴が井伊家の血縁に加わる(かも)という話は反故にされてしまった。

父が亡くなり後ろ盾がいなくなり、井伊家の縁者にもなれず…。

おまけに先の話だけれども自分と縁組することになっていた奥山朝利の娘は帰ってきた亀と縁組することになるので、なんか…なんかな…ここらで闇落ちしてもいいような気がしますが、今はとにかく鶴切なさの一途です。

3人で友情を育んだ子役時代の小林颯くんが上手く高橋一生と繋がっているなぁ…と、ここはキャスティングの素晴らしさを讃えたいところ。
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しかし、ここからは、次郎が還俗して亀と一緒になるかとか、恋バナみたいな事に終始して個人的には何処も楽しめなかった。

貴女はどのタイプが好き?

とか、乙ゲーじゃないし…。

これはこういう朝ドラを楽しむ人のための大河なのか
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来週も還俗か亀の嫁をどうするかとか三角関係とか下手すりゃ四角関係みたいな展開で1話使うの

戦国あすなろ抱きが夢で良かったと思っていたけれども、来週の予告にも出て来たよ。また夢
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帰参した時には逃亡先で妻子ができていたと伝わる亀。

もちろん、井伊家の歴史はほぼ井伊家の伝承で成り立っているのだから、何度も書いているように史実も何もないのだし物語的に面白ければ当方、文句はないのだけれど。

現状…

『ごちそうさん』「以心伝心!自由結婚!赤い糸!」の下りの煩さに辟易としていた頃を思い出す。。

これなら朝放送してくれても良くてよ。。

このまま「花萌え」まっしぐらになりませんよう……。

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井伊 直虎(いい なおとら)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての遠江井伊谷の女性領主。 井伊直盛の娘。 同国の国衆・井伊氏の事実上の当主を務めて、徳政令などを行い、「女地頭」と呼ばれた。 (wikipedia-井伊直虎-より引用)    ...

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※キャスト

井伊直虎(おとわ)… 柴咲コウ(子役期:新井美羽)

井伊直盛 … 杉本哲太
千賀 … 財前直見
井伊直平 … 前田吟

井伊直満 … 宇梶剛士
井伊直親(亀之丞) … 三浦春馬(子役期:藤本哉汰)
しの … 貫地谷しほり
井伊直政(虎松) … 菅田将暉(子役期:寺田心)
佐名 … 花總まり

中野直由 … 筧利夫
中野直之 … 矢本悠馬
今村藤七郎 … 芹澤興人
弥吉 … 藤本康文
たけ … 梅沢昌代

小野政直 … 吹越満
小野政次(鶴丸) … 高橋一生(子役期:小林颯)
小野玄蕃 … 井上芳雄

奥山朝利 … でんでん
なつ … 山口紗弥加
奥山六左衛門 … 田中美央

南渓和尚 … 小林薫
傑山 … 市原隼人
昊天 … 小松和重

甚兵衛 … 山本學
八助 … 山中崇
角太郎 … 前原滉
富助 … 木本武宏
福蔵 … 木下隆行

今川義元 … 春風亭昇太
今川氏真(龍王丸) … 尾上松也(子役期:中川翼)
寿桂尼 … 浅丘ルリ子
太原雪斎 … 佐野史郎
新野左馬助 … 苅谷俊介
関口氏経 … 矢島健一
あやめ … 光浦靖子
岩松 … 木村祐一

徳川家康 … 阿部サダヲ
瀬名(築山殿) … 菜々緒(子役期:丹羽せいら)

龍雲丸 … 柳楽優弥
瀬戸方久 … ムロツヨシ
高瀬 … 髙橋ひかる
松下常慶 … 和田正人

語り … 中村梅雀

※スタッフ

脚本 … 森下佳子
音楽 … 菅野よう子
テーマ音楽 ピアノソロ … ラン・ラン
題字 … Maaya Wakasugi
制作統括 … 岡本幸江
プロデューサー … 松川博敬
演出 … 渡辺一貴、福井充広、藤並英樹
時代考証 … 小和田哲男

公式サイト http://www.nhk.or.jp/naotora/

【おんな城主 直虎】
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コメント

  1. 【おんな城主 直虎】第5回感想と視聴率「亀之丞帰る」

    「亀之丞帰る」第5回の関東の視聴率は、前回と同じで、16.0%でした。関西は、1

  2. くう より:

    saboさん
    >政直ほんと老けたなぁ。他の大人は変わらないから政直だけ色々気を回しすぎてなのかな(笑

    他の大人に比べて政直だけが異様に老けてましたよね(笑)
    この大河では小野氏を謀略まみれにしない方向で描きたいっぽいので、確かにかえってよく解らない行動になってしまっていますよね。

    この設定で政次の今後をどう描くつもりなのか…。
    三角関係の果てに恨みをこめて謀殺とか、そんな展開になったらちょっとイヤ(笑)

  3. sabo より:

    大河の老け顔メイクだけは絶対信頼できる
    政直ほんと老けたなぁ。他の大人は変わらないから政直だけ色々気を回しすぎてなのかな(笑
    しかし彼は何がしたかったのかしらん?一応井伊を乗っ取りたいとは思っていたのか

    亀は血に抗えず脳筋と化してしまったか
    相変わらず笑顔の安売りをさせられてる春馬(笑
    カルテットでの高橋一生に泣かされそうになったので鶴を応援してしまうなぁ
    私もこのドラマに恋愛ものは望んでないので早く『にせ城主政次』を(爆

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    ついに先週の終わりから柴咲コウが登場。 時代が下ってきはじめました。

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    大河ドラマ『おんな城主直虎』のお時間です。 BSにて鑑賞。 第五回「亀之丞帰る」 あらすじ・・・・・・・

  8. おんな城主直虎 第5回「亀之丞帰る」

    第4回「女子にこそあれ次郎法師」はこちら。前回の視聴率は16.0%と予想よりも上昇。お茶の間ではあの子役の演技がうけていたみたいだし。あーわからん。で、今回からようやく大人バージョン。あの子役たちがどんな大人になったかのお披露目の回。だからものすごくわかりやすいつくりになっている。おとわ改め次郎法師にようやく柴咲コウ登場。子役と同じような演技をかますので気が遠くなったら(おまけにあの乳母はそのまんま再登場。ううう)、後半は彼女らしい味が出て来たのでホッ。幼なじみの鶴と亀は三浦春馬と高橋一生。誰が鶴を…

  9. 大河ドラマ『おんな城主直虎』第五回

    『亀之丞帰る』「亀之丞帰る~成長した3人の新たな物語」 内容おとわが出家し9年。次郎法師(柴咲コウ)は、修行の日々を送っていた。行方知れずとなった亀之丞のことを思いながら。時折やってくる鶴丸あらため小野政次(高橋一生)との会話を楽しみつつ。 そのころ今川家は、周辺諸国との同盟を機に、勢力を拡大。三河へも力が及びはじめていた。今川の力を背景に井伊家で実力者となった小野政直(吹越満)は、井伊家重臣・奥山朝利(でんでん)の娘と嫡男・政次の婚姻を進めようとしていた。その子を、井伊家の後継者とせんと。だが直平…

  10. 昼寝の時間 より:

    おんな城主 直虎 5話「亀之丞帰る」

    公式サイト 天文23年(1554)春。成長した次郎法師(柴咲コウ)は僧としての修

  11. 天文二十三年、小野和泉守政直死す(柴咲コウ)

    遠江国人衆の一族である井伊氏は遠江の東北部に分布する古い豪族である。 井伊介は正式な官職名ではないが遠江の国府の次官クラスの権威を持っていたらしい。 一族は井伊谷宮を中心に遠江東北部に勢力を広げ、戦国期に入ると本家分家の攻防も行われる。 生き残った井伊家は我こそが本家と言うわけであるが・・・真実は定

  12. おんな城主直虎 第5回~王子様の帰還! 俺が戻ってこられたのは、おとわのおかげじゃ 

    「おとわが俺の竜宮小僧になる。  それを聞いて、這いつくばってでも井伊に戻ろうと思った。  もう一度、生きて、おとわに会うのだと。  俺が戻ってこられたのは、おとわのおかげじゃ」  遠く離れていても、10年の歳月が経っていても、心が通じ合っていたおとわ(…

  13. おんな城主 直虎 「亀之丞帰る」

    9年の歳月を経て、子役達がいっせいに大人の顔ぶれに。おとわが出家し9年。次郎法師(柴咲コウ)は、修行の日々個人的には、鶴丸あらため小野政次(高橋一生)の存在が嬉しかったです。「カルテット」より出番が多かった、のでは行方知れずとなった亀之丞を思い出しつつ、この時点では、彼が結婚し、その子孫を、おとわのもとに、みたいな話が出てたのですね。今川家は、周辺諸国との同盟を機に、勢力を拡大、三河へも力が及びはじめ、その流れで実力者となった小野政直(吹越満)は、自らの血族を増やし、子を、井伊家の後継者にしようと画…

  14. NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第5回「亀之丞帰る」

    かめかえる!亀なのに蛙とはこれいかに~?いやいやしかし、ひたすら亀之丞様の帰りを待っているおとわちゃん改め次郎法師様ですけど、出家しちゃっちゃア結ばれるわけにはまいりませんのですけど~!

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