中村屋(本田博太郎)と気賀の町衆たちは井伊谷を訪れ、気賀の城には大沢氏ではなく、直虎(柴咲コウ)に入って治めて欲しいと願い出る。
瀬戸方久(ムロツヨシ)は井伊が気賀の港を押さえることでさらに商いの手を広げられると意気込み、まずは今川重臣の関口氏経(矢島健一)を懐柔しようと動く。
そんな折、今川氏真(尾上松也)のもとに火急の知らせが飛び込む。
武田・今川の同盟の要である武田義信が自害したというのだ。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
おんな城主 直虎 第27話「気賀を我が手に」
先週のラストに「龍雲丸が堀川城主になるとか…」と書いたけれども、「城主」になるかどうかはともかく(ドラマ的には完全自治っぽくしたいらしいし)建設には大きく貢献するのだった。
https://dramablog.cinemarev.net/blog-entry-5655.html
いや。建設に貢献するだけじゃなくて、きっとここを愛して暮らしちゃうんだろうなぁ…。
父上のように…きっと…最期まで城を守っちゃうんだろうなぁ…。
兎丸はいつの時代もこんな人生なんだなぁ…。
と、いつか視聴者がこいつらの笑顔を思い出すように作ってるよね…
とか思いながら見るクセが抜けなくてすいません。
大沢様の代わりに井伊が気賀に入るというように持っていく事はできませぬかね。
もし、駿府が認めるのならば、殿、お受けになるつもりは?
殿は気賀の城主をお受けになりますか?
と、夢のようなことを言い出す方久。
それに合わせたように、
気賀を大沢様に代わって井伊様にお預かり頂くわけにはまいりませぬか。
と言い出す気賀の衆である。
そんな事は、直虎の一存で決めることではない。
言うなら今川に言ってーーー…という話だが。
そうなるように持っていくのが今回のストーリーだった。
すなわち。
まずは気賀の衆が大沢基胤に、築城について気賀で起きた仲間割れや小競り合いを自分たちで解決し、築城をすみやかに進めると謝罪を入れる。
方久が関口氏経に、気賀が大沢ではなく井伊の預かりになれば目付である関口にも利になるのにと、後押しをさり気なくさせる。
これにまんまと乗る関口。
銭の力というのはまことにすさまじいものじゃな。
但馬はやりにくいか。
方久と関口様が結び付いては。
いや。むしろありがたい話です。
袖の下に応じたと弱みを握れる事にもなりますゆえ。
なるほど…。
太守様には香炉をお持ちするとよいかもしれぬ。
よいものを探しておられた。
大沢ではなく気賀が井伊預かりになるかも知れぬと聞いて、龍雲丸も残る気になる。
万々歳…
と、思われたところ。
永禄10年(1567年)。
信玄によって廃嫡された武田義信が自決。
どいつもこいつも余をばかにしおって!
氏真はこれに怒り狂い、気賀を井伊に…どころの騒ぎではなくなってしまう。
「武田信玄の嫡男・義信は氏真の妹の夫であり、武田・今川の同盟の要でもあった。
その義信を自害に追い込んだという事は、武田は今川を切り捨てると言われたも同じでござった。」
氏真は以前「血の繋がりなど当てにはならぬ」と言っていたが、おさらいしておくと、武田家と今川家には濃い血の繋がりがある。
今川義元の正室、つまり氏真と妹(嶺松院)の母は武田信虎の娘である。
つまり、氏真にとって信玄は血のつながった叔父。
そして、信玄の長子・義信に氏真の妹(嶺松院)が嫁いでいるのでこれは従兄妹同士の婚姻。
ものすごく固めて固めて同盟を頑張ったのに、信玄はこの関係を崩してしまった。
氏真の憎しみは深い。
伯父からこんな目に遭わされる我が身も不甲斐ない。
けれども、戦うんじゃなくて氏真さまは現実逃避しちゃったのね。
おかげで、むしろすんなりと「好きにせよ。どうせ余は能なしじゃ。」をいただいてしまった直虎である。
ちょうど大沢さまも忙しくて、これ以上の城の普請などやってられないところであった。
龍雲党によって(ドラマ上では)
浜名の湖の上にまことに風変わりな城が築かれた。
ドラマ上の説明通り、満潮時には道が塞がる中州に造られた、水の上の城であったらしい。
現在は首塚のみ残されているという事です。
男がデカい夢でも語るように、
空に雲があるからでさぁ…。
と言ってみた決めゼリフに対して説明を求める鬼のような直虎…。
城を落とされて親を失い、育ててくれた盗賊も失い、何もかも失くした日に空に龍雲があった。
一日雲を見ていても誰も何も言わねえって。
家も銭も知る人もねえ。けど裏返しゃあ俺がどこで何をしようと構わねえわけで。
これから先は誰にも縛られず己の心に従って生きてやるのだと決めたんでさぁ。
この人たちがねぇ…
この城にいずれ立てこもるとして。
敵は〇〇になるわけなんだけれども、そう持っていくにはどうするの?
という疑問も抱きつつ。
来週、ついにやっと寿桂尼さまが亡くなられるよぉぉ…。
やっと時の澱みから解放されて歴史が動くぞーー…。
※キャスト
井伊直虎(おとわ)… 柴咲コウ(子役期:新井美羽)
井伊直盛 … 杉本哲太
千賀 … 財前直見
井伊直平 … 前田吟
井伊直満 … 宇梶剛士
井伊直親(亀之丞) … 三浦春馬(子役期:藤本哉汰)
しの … 貫地谷しほり
井伊直政(虎松) … 菅田将暉(子役期:寺田心)
中野直由 … 筧利夫
中野直之 … 矢本悠馬
中野直久 … 冨田佳輔(子役期:山田瑛瑠)
今村藤七郎 … 芹澤興人
弥吉 … 藤本康文
たけ→梅(二役) … 梅沢昌代
小野政直 … 吹越満
小野政次(鶴丸) … 高橋一生(子役期:小林颯)
小野玄蕃 … 井上芳雄
小野亥之助 … 井之脇海(子役期:荒井雄斗)
なつ … 山口紗弥加
奥山朝利 … でんでん
奥山孫一郎 … 平山祐介
奥山六左衛門 … 田中美央
新野左馬助 … 苅谷俊介
あやめ … 光浦靖子
桔梗 … 吉倉あおい
桜 … 真凛
高瀬姫 … 朝倉あき(少女期:高橋ひかる)
鈴木重時 … 菅原大吉
近藤康用 … 橋本じゅん
菅沼忠久 … 阪田マサノブ
瀬戸方久 … ムロツヨシ
南渓和尚 … 小林薫
傑山 … 市原隼人
昊天 … 小松和重
甚兵衛 … 山本學
八助 … 山中崇
角太郎 … 前原滉
富助 … 木本武宏
福蔵 … 木下隆行
今川義元 … 春風亭昇太
今川氏真(龍王丸) … 尾上松也(子役期:中川翼)
寿桂尼 … 浅丘ルリ子
太原雪斎 … 佐野史郎
関口氏経 … 矢島健一
庵原朝昌 … 山田裕貴
大沢基胤 … 嶋田久作
岩松 … 木村祐一
佐名 … 花總まり
徳川家康 … 阿部サダヲ
瀬名(築山殿) … 菜々緒(子役期:丹羽せいら)
竹千代 … 吉田海斗
石川数正 … 中村織央
酒井忠次 … みのすけ
本多忠勝 … 髙嶋政宏
榊原康政 … 尾美としのり
本多正信 … 六角精児
松下源太郎 … 古舘寛治
松下常慶 … 和田正人
徳姫 … 植原星空
於大の方 … 栗原小巻
武田義信 … オレノグラフィティ
龍雲丸 … 柳楽優弥
モグラ … マキタスポーツ
力也 … 真壁刀義
カジ … 吉田健悟
ゴクウ … 前田航基
中村与太夫 … 本田博太郎
織田信長 … 市川海老蔵
武田信玄 … 松平健
語り … 中村梅雀
※スタッフ
脚本 … 森下佳子
音楽 … 菅野よう子
テーマ音楽 ピアノソロ … ラン・ラン
題字 … Maaya Wakasugi
制作統括 … 岡本幸江
プロデューサー … 松川博敬
演出 … 渡辺一貴、福井充広、藤並英樹
時代考証 … 小和田哲男
公式サイト http://www.nhk.or.jp/naotora/
【おんな城主 直虎】
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コメント
巨炎さん
>関口が今川家臣にしては丸め込まれ方がチョロ過ぎるとか
結局、史料が少なくほぼ創作で出来上がっている大河なので、「創作」の部分が日本昔話並みでも満足できちゃうか、何だか簡単すぎると思ってしまうかで感想が大きく分れることになるんですよね。
実際には今川の方から瀬戸方久へ、徳政令から外してやるから代りに堀川の普請をせよという命があった「のでは」と言われているようです。
それを何故か直虎が気賀の面倒を見てやる風に描いているので色んな無理が出るわけで…要は大河お馴染みのヒロイン上げなのですが、不思議とそう思われてないみたい^^;
>やっぱり高橋一生の退場はなるたけ後にしないと一年の尺が持たないのでは。
えっ、でも小野がいつまでも生きていると信長どころか信玄すら死なないです…
やっぱりこの大河、半年で良かったのでは^^;
おんな城主直虎 第27回 気賀を我が手に
第26回「誰がために城はある」はこちら。 前回の視聴率は12.4%とほぼ動かず。上向く要素が今のところあまり見当たらない。小藩の細腕繁盛記に自らを封じているようなので、それは覚悟の上かと。 そう開き直ってしまえば、確かに気賀をいくさもなしに手に入れる手法は(腹黒くて)けっこうです。例によって政次と直虎の盤面で、押したり引いたりを描くのは「真田丸」がCGで情勢を解説していたのと共通。視聴者にとって、いま主人公が攻めているのか攻められているのかがわかりやすいつくりになっている。 ドラマにおけるCGは..…
おんな城主 直虎 27話「気賀を我が手に」
公式サイト 中村屋(本田博太郎)と気賀の町衆は井伊谷を訪れ、気賀の城には大沢氏(
大筋は解りますが、関口が今川家臣にしては丸め込まれ方がチョロ過ぎるとか
引き潮の時にしか築城を進められないのにアッサリ出来上がるとか、ウーム。
>来週、ついにやっと寿桂尼さまが亡くなられるよぉぉ…。
>やっと時の澱みから解放されて歴史が動くぞーー…。
やっぱり高橋一生の退場はなるたけ後にしないと一年の尺が持たないのでは。
「太閤記」でも信長役の高橋氏に助命嘆願で「本能寺の変」が
最終回直前まで引き伸ばされたとい逸話がのこっていますが。
現在は一応、小国の内政というウリがある訳ですが
成人虎松に焦点が当たるようになると何を描くのでしょうか。
おんな城主直虎 第27回~「おとわが気賀を獲ったぞ」 「ここに根を張ることに決めたんで」
「おとわが気賀を獲ったぞ」 政次(高橋一生)は嬉しかったんでしょうね。 直親(三浦春馬)とそれを分かち合いたかった。 さて、その気賀獲りだが、〝武力〟を使わず、〝交渉〟と〝政治力〟で獲ってしまった! これが、この作品の特徴なんですね。 領地や城…
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第27回「気賀を我が手に」
今回は鈴木清順監督の処女作のモジリですかね?港の乾杯 勝利を我が手に!八百長事件に巻き込まれた騎手の弟を救うため自ら犠牲になる兄の物語・・・兄弟愛、不憫やねえ。
おんな城主 直虎「気賀を我が手に」
氏真(尾上松也)は、気賀の支配を強めるため、今川に忠誠を誓う大沢基胤(嶋田久作)に城を作らせようとしましたが、龍雲丸(柳楽優弥)だけでなく、中村屋与太夫(本田博太郎)ら気賀の町衆の一部も反発方久(ムロツヨシ)と中村屋は気賀の支配を直虎(柴咲コウ)に進言。彼には、それによって商売もうまくいく目論見もありました。しかし、「一晩、考えさせて…」とクールダウンしようとする直虎。戸惑う直虎だったが、政次(高橋一生)の了承を得て、決意。今川重臣の関口氏経(矢島健一)の懐柔に動き始めますが、おりしも、今川氏真(尾…
大河ドラマ「おんな城主直虎」 #27 気賀を我が手に
気賀の町衆が武士の手にゆだねるなら井伊に。と言ってきます。 ところが直虎、一晩考えさせてくれと、保留してしまいます。