龍雲丸(柳楽優弥)が井伊の材木を取り返したことで、直虎(柴咲コウ)の謀反の疑いは晴れる。
しかしその材木は数日後、今川の手によって気賀に運びこまれることになる。
今川氏真(尾上松也)は商人の自治が許されてきた気賀に城を築き、家臣の大沢基胤(嶋田久作)に治めさせようとしているのだった。この動きに激怒した龍雲丸は、築城反対派とともにかく乱作戦に出る。混乱を鎮めるため、直虎は気賀に乗り込むが…。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
おんな城主 直虎 第26話「誰がために城はある」
以前の記事にも書いたけれども、気賀の中村家はお武家さまである。
そう書いたら、架空の人物なのだから商人でいいんだ。武士である証拠を出せ!的なことを言われたのね。。
何か史料の画像でも出せばいいんですかね…と思ったけれども、ネット上に史料があったのでリンクさせていただきますね。はい。
「遠江国引佐郡気賀宿中村家文書」国文学研究資料館
http://base3.nijl.ac.jp/infolib/meta_pub/SKYSearch.cgi?DEF_XSL=detail&SUM_KIND=MetaSummary&SUM_NUMBER=20&META_KIND=NOFRAME&IS_KIND=MetaMeta&IS_SCH=META&IS_STYLE=default&IS_TYPE=meta&DB_ID=G0000004SKY&GRP_ID=G0000004&IS_EXTSCH=&IS_NUMBER=1&IS_START=1&IS_TAG_S1=InfoD&IS_KEY_S1=ac1948024&IS_CND_S1=ALL
だからそもそも、
我らは駿府へ銭を納めておりまする。
それゆえ商人が気賀を治める事が許されておったはず!
の前提が…もう、しつこい。。
中村家も治めていたわけでは無くて「世話していた」感じではあるので確かに自治力はあっただろうが、お武家無関係…とは言えないのよね。
材木が今川へ戻って来た事で、太守さまの許しがとりあえず出て危機を脱した直虎。
久々に、やすらぎの郷の寿桂尼さまにごあいさつ。
何かあれば言うてまいれ。
力になろうぞ。
いやいやいや…
先週も書いたけれども寿桂尼さまが亡くならないとこのドラマいつまで経っても進まないのね…。
そろそろだよね。そろそろ……。
今川は井伊が納めた材木で気賀に城を造って武家に治めさせると言い出し、荒れる気賀の衆…分けても龍雲党と今川の板挟みに悩む直虎。
さっさと材木を買い戻せ!
とか怒鳴りこんで来る龍雲丸。
無理だから。
今川のする事に異を立てる力など井伊には無い。
なにが世を変えるだ!
てめえら己を守る事ばっかりじゃねえかよ!
おのれを守る事ばっかりで井伊の立場を察せられないのはあんたも同じだよね?
ゆとりですか?なにか?
そもそも、どうして龍雲丸というこのキャラは、この時代の悲しい庶民の代表みたいに位置づけられているのだろう。
「己の利しか考えない」のはすなわち盗賊、彼ら自身である。
自分基準の「悪い奴」からなら盗んでいいという思想はテロリストと何ら変わりがない。
とにかく…
そうじゃなくてもヒロインの立場は危ういので、絡んでこないで。面倒くさいから。
(柳樂くんは好きなんだからね!←念のため)
同じ浜名の湖畔を治める大沢殿辺りが入る事になろうとの話でした。
しかし気賀が大沢殿の支配となれば港を使うのも面倒な事になろう。
これからは大沢殿に頼めばよい事です。
龍雲党にはすねに傷持つ者もあろう。
住めぬようになるものもおるかもしれぬ。
あの者たちの因果にございましょう。
しかし何か力になってやる事は……。
せっかく先週、やっと成長して領主らしくなったねと言ったばかりなのに。。
お前は一体どこの当主なのだ!
最後にあの者たちが助けてくれたのは確かかもしれぬ。
しかし、それは奥山も中野も方久も皆駆けずり回った上の事。
その首はそうやってやっと繋がっておるのだ!
まったく、政次の言う通り。
もう止めてぇぇ…こういうの。。
しかし、ヒロインは結局、気賀へ行ってしまうのだ。
なぜなら女主人公だから。キリッ
「結果自然成」というしの。よい事もあるかもしれぬぞ。
目の前の一々に真をもって取り組んでいけば結果はおのずと結ばれるという事じゃ。
と言う和尚もずいぶん、ゆとりですがなにか。
城を築く事は呑んでもよいのではないか?
気賀にとって目障りなのは城があるという事ではなく、武家の目が入り商いがやりにくくなるという事であろう?
ならばの。
城を築く事と引き換えに気賀での商いを縛らぬよう大沢殿に願ったらよいではないか。
大沢殿も気賀がもうからぬようになるのはありがたい事ではなかろう。
話し合う余地は多分にあると思うぞ。
と、城だけ造らせて武家は入らなければいいじゃんという一休さんのとんち的な事を言って場を収める直虎。
とんちに納得しちゃう商人たち。
城がある事の方がよほど災難じゃねえですか?
戦ってなぁ、城を目がけて攻めてくるもんだろう!
そんなもん造ったら、ここが戦場になっちまうじゃねえか!
と、盗賊だから頭悪いんだろみたいな扱いを受けている龍雲丸1人が真理を語っているのだった。
そして、気賀を出ていくと言う龍雲丸。
そうだね。
そうするといいよ。
いつかまた、直虎が危ない時だけ出てきて助けてね。
なんでも、龍雲丸の父君は城を守って死んでいった武士だったらしい。
どこのどのくらいの地位のお侍だったのかは知らんが、父が「行けーー!!」と言って逃がしてくれたのは家名を残すためだっただろうにね…盗賊になるとは父の遺志無残。。
城ってなぁ人を守るためにあるもんじゃねえですか。
それを守るために人が死ぬなんてどう考えたっておかしい。
そんなもんは要らねえんだ!
紀行でも触れられていた浜松の堀江城を治めた大沢基胤は、今川が弱体化しても弱体化しても忠義を尽くし続けたので、それを買われて徳川でも大事にされたのです。
(『帝都物語』ではない)
城を守るとは忠義を尽くすこと。
この時代でも、裏切らない心は高く買われたんだよ。
龍雲丸はあのカッコいい父上の何を見て育ったのか。
(ちなみに唐橋充さんは水野美紀さんのダンナさまである)
…と、武士目線ではそう思うけれども、
戦は城を落とすために起こるもの。
城なんかが出来たら戦が起きる。
と言う龍雲丸のこの不吉な予言は視聴者は一応覚えておくといいよね…。
戦やらないこの大河で、どこまで気賀の悲劇が描かれるか解らないけれども。
もしかして、龍雲丸が堀川城主になるとか…龍雲丸の出番がそこまでってことは……ないよね。
※キャスト
井伊直虎(おとわ)… 柴咲コウ(子役期:新井美羽)
井伊直盛 … 杉本哲太
千賀 … 財前直見
井伊直平 … 前田吟
井伊直満 … 宇梶剛士
井伊直親(亀之丞) … 三浦春馬(子役期:藤本哉汰)
しの … 貫地谷しほり
井伊直政(虎松) … 菅田将暉(子役期:寺田心)
中野直由 … 筧利夫
中野直之 … 矢本悠馬
中野直久 … 冨田佳輔(子役期:山田瑛瑠)
今村藤七郎 … 芹澤興人
弥吉 … 藤本康文
たけ→梅(二役) … 梅沢昌代
小野政直 … 吹越満
小野政次(鶴丸) … 高橋一生(子役期:小林颯)
小野玄蕃 … 井上芳雄
小野亥之助 … 井之脇海(子役期:荒井雄斗)
なつ … 山口紗弥加
奥山朝利 … でんでん
奥山孫一郎 … 平山祐介
奥山六左衛門 … 田中美央
新野左馬助 … 苅谷俊介
あやめ … 光浦靖子
桔梗 … 吉倉あおい
桜 … 真凛
高瀬姫 … 朝倉あき(少女期:高橋ひかる)
鈴木重時 … 菅原大吉
近藤康用 … 橋本じゅん
菅沼忠久 … 阪田マサノブ
瀬戸方久 … ムロツヨシ
南渓和尚 … 小林薫
傑山 … 市原隼人
昊天 … 小松和重
甚兵衛 … 山本學
八助 … 山中崇
角太郎 … 前原滉
富助 … 木本武宏
福蔵 … 木下隆行
今川義元 … 春風亭昇太
今川氏真(龍王丸) … 尾上松也(子役期:中川翼)
寿桂尼 … 浅丘ルリ子
太原雪斎 … 佐野史郎
関口氏経 … 矢島健一
庵原朝昌 … 山田裕貴
大沢基胤 … 嶋田久作
岩松 … 木村祐一
佐名 … 花總まり
徳川家康 … 阿部サダヲ
瀬名(築山殿) … 菜々緒(子役期:丹羽せいら)
竹千代 … 吉田海斗
石川数正 … 中村織央
酒井忠次 … みのすけ
本多忠勝 … 髙嶋政宏
榊原康政 … 尾美としのり
本多正信 … 六角精児
松下源太郎 … 古舘寛治
松下常慶 … 和田正人
徳姫 … 植原星空
於大の方 … 栗原小巻
武田義信 … オレノグラフィティ
龍雲丸 … 柳楽優弥
モグラ … マキタスポーツ
力也 … 真壁刀義
カジ … 吉田健悟
ゴクウ … 前田航基
中村与太夫 … 本田博太郎
織田信長 … 市川海老蔵
武田信玄 … 松平健
語り … 中村梅雀
※スタッフ
脚本 … 森下佳子
音楽 … 菅野よう子
テーマ音楽 ピアノソロ … ラン・ラン
題字 … Maaya Wakasugi
制作統括 … 岡本幸江
プロデューサー … 松川博敬
演出 … 渡辺一貴、福井充広、藤並英樹
時代考証 … 小和田哲男
公式サイト http://www.nhk.or.jp/naotora/
【おんな城主 直虎】
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コメント
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今度はドラマの方の感想です!急いで思ったことだけ書いてみますと。何だかもう、直虎ちゃんの頭への思いが見ていて辛い(^0^;)(頭と言えば今夜の「ゆとりですが何か」、録画…
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公式サイト 龍雲丸(柳楽優弥)が井伊の材木を取り返したことで、直虎(柴咲コウ)の
おんな城主 直虎 第26回「誰がために城はある」
大河ドラマ『おんな城主直虎』のお時間です。 BSにて鑑賞。 第二十六回「誰がために城はある」 あらすじ・・・・・・・
巨炎さん
>気賀で生活するしかない商人達は地に足をつけた形で対策を練るわけで
自由奔放がモットーなら世の中に対するドライで達観した所を見せて欲しいですね。
今のままなら、ただ自分勝手に生きたいから思い通りにならなければ逃げるだけですもんねぇ。
たぶん龍雲党は気賀に残り、堀川城を最後まで守る民衆になるのだと想像しています。
その時、兎丸のような最期を見せることにもなるのかも…
(ならなかったら、本当に居る意味が解らないし(笑))
大河ドラマ「おんな城主直虎」 #26 誰がために城はある
材木の一件、結局おとがめなしになりました。
大河ドラマ『おんな城主直虎』第二十六回
「誰がために城はある」内容龍雲丸(柳楽優弥)の助けで、材木を取り戻した直虎(柴咲コウ)は、氏真(尾上松也)からかけられた謀反の疑いは晴れる。直後、氏真は、その材木を気賀に運び込ませ、今川の家臣達を向かわせ。。。。 しばらくして、龍雲丸が、井伊に現れる。今川が、気賀に城を造り、大沢基胤(嶋田久作)に治めさせようとしていると。唖然とする直虎。今川の考えであると政次(高橋一生)は、一蹴する。直虎もまた、今川に異を申し立てることは出来ないと告げるしか無かった。 その後、気賀では、騒ぎが起き始め。。。。 敬称…
>龍雲丸
永遠の少年とか、そういうタイプ?
政次の「働きに対する金は払った」という意見に返す言葉はなく
直虎が子供に甘いお母さん、鶴がお父さんかな。
気賀で生活するしかない商人達は地に足をつけた形で対策を練るわけで
自由奔放がモットーなら世の中に対するドライで達観した所を見せて欲しいですね。
「平清盛」の兎丸は武士の世を目指し権力を志向していく主人公の心が
民心から乖離していくのを示す上で重要なポジにいましたが…。
おんな城主直虎 第26回~瀬戸方久の策! 「殿は気賀の城主をお受けになりますか?」
「気賀は面倒だ。 城を造るのはやめようと今川に思ってもらうしかないでしょう」 龍雲丸(柳楽優弥)はこう言って、材木を燃やし、牛や馬を放ち、ゲリラ戦をおこなう。 何者にも縛られない〝無法者=自由人〟はこれが出来るんですね。 一方、武家は不自由だ。 …
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第26回「誰がために城はある」
御大ヘミングウェイ様の名作をパロるか~。そもそもこのフレーズ、イングランドの詩人司祭ジョン・ダン様のお説教の一節だとか。人が死んで教会で鳴らす鐘は誰のため?それは死者を見送るあなたの為ですよ、人は一人で生きているのではありませんからねっていう程の意味だそうで~。じゃあじゃあお城は誰のためにあるの?っていう深い意味・・・がこもっているのかニャア~?
おんな城主 直虎「誰がために城はある」
龍雲丸(柳楽優弥)が材木を取り返してくれたことで、直虎(柴咲コウ)の謀反の疑いは晴れたものの今川の手によって、気賀に運びこまれることになります。今川氏真(尾上松也)は、気賀に城をつくり、家臣の大沢基胤(嶋田久作)に治めさせようと目論みます。しかし、これに怒った龍雲丸、仲間達とかく乱作戦に出て、その混乱を鎮めるため、直虎は、気賀に乗り込みますが、政次(高橋一生)は静観、いっとき、直虎と碁を打ってたのが印象的でした。龍雲丸は龍雲丸の、今川は今川の言い分。直虎も、板挟みになって辛いところ、ですよね。どう沈…
おんな城主直虎 第26回 誰がために城はある
第22回「虎と龍」はこちら。 ほぼ一ヶ月ぶりに大河ドラマ特集復活。んとにパソコントラブルはしんどかったのでした。それが過去形じゃないのがまたつらいのですが。 これまでも直虎はちゃんと見逃さないでいましたよ。前回の視聴率は12.3%でしたが、ほぼそれくらいの数字で推移。低値安定というか。それ以上にまわりから大河への興味がどんどん薄れているような。細腕繁盛記化は確信犯のようで、大河ではなく、単なる日曜時代劇ではないか…