政次(高橋一生)を失い放心状態の直虎(柴咲コウ)は、現実を受け入れることができずにいた。
一方、徳川家康(阿部サダヲ)の軍勢は遠江を攻め進み、今川氏真(尾上松也)のこもる掛川城へと迫りつつあった。
これに対し今川勢も必死の粘りを見せ、徳川軍は苦戦を強いられることとなる。
戦乱の波は気賀の方久(ムロツヨシ)や龍雲丸(柳楽優弥)たちの目前にも迫っていた。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)
おんな城主 直虎 第34回「隠し港の龍雲丸」
永禄12年4月。
小野政次は井伊谷で処刑される。
この大河ではついに独り身で終わったが、この時に小野の息子たちも処刑される。(もっとも、この大河においてそんなシーンは無くて良かったと思っている)
血を残さないのは戦国の常である。
だから、この報告の段階では、本当は なつさんは義兄上が亡くなった悲しみに浸っている場合ではなく、大切な亥之助の身をひと言でも案じるべきだと思うんだけど。そういうシーンは無く終わった。
(実際、亥之助くんが今後どうなるのかはここで明かしたらネタバレーーーって言われるので書かないでおきます。見といてね。)
さて。
政次処刑後、次郎は日がな一日碁盤に向かうようになった。
和尚様が隠し里へ行ったらどうかと声を掛けても、
今宵辺り但馬が来るやもしれませぬ。
近藤殿がどうも井伊へのたくらみを抱いておるようなのです。
但馬が来たらどうやって処するか話をせねばなりませぬゆえ。
…と要領を得ぬ答え。
ボケているフリなのかと思ったが、ガッツリ記憶を喪失している模様。
先週は大変な回であり、この大河にとって重要な回であった……
けれどもこれ、今週こんなに引っ張る?
次郎さま、ボケたりする必要ある?ボケてる場合?
やすらぎの郷?
など、色々と思う所はあったんですけどね。
結果的にはボケていてくれて良かった。
このヒロインだったら、気賀が危機だよとかいう話になったら絶対に乗り込んでたじゃん。
そしたら、気賀の悲劇は「尼小僧さまを守るため」みたいな事になっちゃってたじゃん。
それだけは、ならなくて良かった。
うん。ボケてて重畳。
「井伊を通り抜けた徳川勢は遠江を攻め進み、引間、今の浜松に入城。
氏真の籠もる掛川城へと駒を進めようとしておった。」
方久が「気賀の城主」とか言って徳川にやって来たのには心からビックリした(笑)
えっ…おかしいの?
私は今川の者ですよ、と徳川に入ってきたようなものじゃないか。
だって、堀川城は今川のものだもの。
このドラマでは、なし崩し的に方久の物みたいになっていたけれども…
元々は今川が徳政令絡みで方久に建てさせた城だし、ドラマ上でも大沢基胤が城を抱え過ぎていて手に負えないから井伊が預かりましょうか?そして、井伊の方久が面倒見ますよ…って事になっていたじゃん。
…のに、気賀は徳川に付こうかと…って、よく解らない。
雇われ店長なのに自分の店みたいな気分になっている?
そんな心づもりでいるから、当然、大沢に捕えられ、逃げ出す方久である。
(裏切りが露見したなら本来、ここで殺されちゃってもいいはず)
そして、
うぬらの主は逃げた!
今日よりはここは大沢の城となる!
これよりは我らと共に徳川と戦え!
おおお……なんだか、すごい展開になっているのだった。
ただいま気賀の城は大沢の者たちに乗っ取られ、町の者は無理やり兵として城内に連れていかれております。
要らぬ刃を交えるよりはとこうして急ぎ民を乗せ、徳川様のもとにはせ参じたわけにございます。どうか我らをお助け下さりませ。
と言う中村屋の要請もあり(乗っ取られたんじゃなくて……本来の主に戻っただけですけど……)、家康は気賀の民を逃すために気賀へ向かう。
すごい展開になっていてビックリした。
本来、気賀の虐殺は、信長や秀吉に比べてそういう表立った残虐記録の少ない
家康の黒歴史
なのである。
徳川寄りであるこのドラマでは一体どう描くつもりなのかと思っていたら、今川の忠臣である大沢のせいで領民が人質になり、徳川は救おうとした…みたいになってる。すごい。
こういう話にしておきながら、紀行では、
「永禄12年、遠江制圧を狙う徳川家康はこの城を攻めます。
抵抗する今川方の土豪たちは村人たちと共に城に立てこもります。
しかし僅か1日で落城。多くの命が失われました。」
だもんね。
そして、家康は気賀の領民に手を差し伸べたはずなのに、先週もやらかしてくれた酒井は今週もやらかすのだった。
徳川の黒歴史を一身に背負う酒井忠次。
ゴクウなんかよ……
もう、絶対にこの子死ぬよって何週も前から思ってた。
というかね…
龍雲丸が実は武家の出で、城を守って死んでいった父を罵倒していたあの時から解ってた。
いつか、この人、自分にも守らなきゃならないものが出来て、父の気持ちを知るだろうよとね。
今川の勢力が衰えても、代りの勢力に頭を下げねばならず、小野が消えても目付はまたやって来る。
自由なんてないんだ。
この人たちに。
その息苦しさと理不尽さを体験する二週。
鶴が次郎に討たれたのと同じように、龍雲丸もどうせなら尼小僧の手にと望んだか。
この人だけは生き延びてくれればいいのだけど。
…と、祈りつつ、つづく。
https://dramablog.cinemarev.net/blog-entry-5403.html
※キャスト
井伊直虎(おとわ)… 柴咲コウ(子役期:新井美羽)
井伊直盛 … 杉本哲太
千賀 … 財前直見
井伊直平 … 前田吟
井伊直満 … 宇梶剛士
井伊直親(亀之丞) … 三浦春馬(子役期:藤本哉汰)
しの … 貫地谷しほり
井伊直政(虎松) … 菅田将暉(子役期:鈴木楽→寺田心)
中野直由 … 筧利夫
中野直之 … 矢本悠馬
中野直久 … 冨田佳輔(子役期:山田瑛瑠)
今村藤七郎 … 芹澤興人
弥吉 … 藤本康文
たけ→梅(二役) … 梅沢昌代
小野政直 … 吹越満
小野政次(鶴丸) … 高橋一生(子役期:小林颯)
小野玄蕃 … 井上芳雄
小野亥之助 … 井之脇海(子役期:荒井雄斗)
なつ … 山口紗弥加
奥山朝利 … でんでん
奥山孫一郎 … 平山祐介
奥山六左衛門 … 田中美央
新野左馬助 … 苅谷俊介
あやめ … 光浦靖子
桔梗 … 吉倉あおい
桜 … 真凛
高瀬姫 … 朝倉あき(少女期:高橋ひかる)
鈴木重時 … 菅原大吉
近藤康用 … 橋本じゅん
菅沼忠久 … 阪田マサノブ
瀬戸方久 … ムロツヨシ
南渓和尚 … 小林薫
傑山 … 市原隼人
昊天 … 小松和重
甚兵衛 … 山本學
八助 … 山中崇
角太郎 … 前原滉
富助 … 木本武宏
福蔵 … 木下隆行
今川義元 … 春風亭昇太
今川氏真(龍王丸) … 尾上松也(子役期:中川翼)
寿桂尼 … 浅丘ルリ子
太原雪斎 … 佐野史郎
関口氏経 … 矢島健一
庵原朝昌 … 山田裕貴
大沢基胤 … 嶋田久作
岩松 … 木村祐一
佐名 … 花總まり
徳川家康 … 阿部サダヲ
瀬名(築山殿) … 菜々緒(子役期:丹羽せいら)
竹千代 … 吉田海斗
石川数正 … 中村織央
酒井忠次 … みのすけ
本多忠勝 … 髙嶋政宏
榊原康政 … 尾美としのり
本多正信 … 六角精児
松下源太郎 … 古舘寛治
松下常慶 … 和田正人
徳姫 … 植原星空
於大の方 … 栗原小巻
武田義信 … オレノグラフィティ
龍雲丸 … 柳楽優弥
モグラ … マキタスポーツ
力也 … 真壁刀義
カジ … 吉田健悟
ゴクウ … 前田航基
中村与太夫 … 本田博太郎
織田信長 … 市川海老蔵
武田信玄 … 松平健
語り … 中村梅雀
※スタッフ
脚本 … 森下佳子
音楽 … 菅野よう子
テーマ音楽 ピアノソロ … ラン・ラン
題字 … Maaya Wakasugi
制作統括 … 岡本幸江
プロデューサー … 松川博敬
演出 … 渡辺一貴、福井充広、藤並英樹
時代考証 … 小和田哲男
公式サイト http://www.nhk.or.jp/naotora/
【おんな城主 直虎】
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コメント
おんな城主直虎 第34回「隠し港の龍雲丸」…
今日はどこから書いたらいいんだろう(^0^;;)あ。公式サイトの政次がついに白黒になってしまいました・・・。ああ、もう先週忘れてたのならば とことん忘れて欲しかったのに・・・。…
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