NHK朝ドラ【半分、青い。】第78回(第13週土曜日)　感想

生き残りを懸けた新作漫画の締め切りが近づく中、鈴愛（永野芽郁）は、律（佐藤健）からのはがきを握りしめ、大阪の律の家まで来てしまっていた。

そのころ、突然もぬけの殻となった東京の鈴愛の部屋には秋風（豊川悦司）、菱本（井川遥）、裕子（清野菜名）、ボクテ（志尊淳）が集まり、鈴愛の行方を案じていた。

そして完成には程遠い原稿が机にあるのを秋風が見つける。

夜、大阪から戻った鈴愛は、完全に追い詰められていた…。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「半分、青い。」第13週「仕事が欲しい!」　第78話

　　　

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。

簡単感想で。

鈴愛、こえーよ。一体何する気なんだよ……。

※画像はイメージです。
　

 

と、思ったら。

この辺に……この辺にコンビニありますか？

で、誤魔化そうとするヒロインであった。

しかし、ハガキを持っているので誤魔化し切れず。

よかったら上がってお待ち下さい。
律、もうすぐ帰ってきます。

と声をかけられてしまう。

なんて寛大な人なんだ。
(私だったら不審者情報を電話しちゃうかも～～)

 

しかも、家の中には和子さんも居たのだった。

(同居じゃないらしいけど)

(一人息子だし、この家のデカさは絶対に実家から金が出ているし)

(いずれは同居するよね……)

そういう「覚悟」含めての「結婚」だと、ヒロインは理解しているだろうか。

 

自分が「カレシ」としてプールしていた幼馴染みの家に知らない女がいて、家の中には見知った懐かしいおばさんがいて、なのに自分は入れない。

 

痛い。すごく痛い。

 

律くんの奥さんに会いに行ってただと！？

はい。大阪まで。
これで名作が描けます。

先生、前に私に言ったじゃないですか？

痛みから逃げるなって。
そこに真実があるって。

だから私、とことん自分を追い込んでみようって。
自分の傷口に塩塗ってみたんです。

律の……結婚してる律の生活を見たらどんな気持ちになるかって。どんなに傷つくかって。

漫画のためにやったっていうのか？

それ以外ないです！

いいものが描けました。
今「おもかげ」で一気にネーム描き上げました！

見て下さい！

 

鈴愛、壊れてる。
恐い。

いや、壊れっぷりが上手くて。

永野芽郁さんの演技は本当に素晴らしくて。

この「それ以外にないです！！」の嘘っぽさまでが上手くて。

「半分、青い。」は「色々、残念。」だけれども、出演者の作品を理解しよう、何とか視聴者に理解させようという演技は本当に本当に素晴らしい！
　

 

ひどいな。これは。
ボクテ。君は読んでいたのか？

はい。

小宮は？

はい私も。心配していました。

先生はご自身がお忙しく……。

それはもう、鈴愛もプロですもんね。

「一瞬に咲け」は最後まで読んでいた。

ここまでではなかったぞ。

この事について何か話したか？

あいつは自分が描けなくなった事に気付いてないのか？

 

「ここまでではなかった」ということは、元々酷かったということで……。

そもそも、このヒロインはこの秋風先生の力だけでトントンとデビューしたり連載を持ったりしてきたわけで。

これって、よくある二世タレントの没落や、会社を継ぐ前にコネで入社したジュニアの使えなさっぷりと似ているよね。

親代わりである秋風羽織の過保護がヒロインをダメにした……いや、ダメにしたというよりも、元々ない物をあるように植え付けて過重な期待を負わせた。

 

晴さんは実親だから、ひたすら娘が可愛くて、心配だけれどもここまで引き上げられたのだからきっと才能があるのだろうと思い込んで見守ってきた。

では、ことあるごとに「才能はいつか萎みます」みたいなナレを入れてきた祖母ちゃんはどうかというと……

これも孫可愛さで「才能がある」ように思い込んでいたのだろう。(うん、きっとそう)(でも、仏ならもっと空の上から全体をちゃんと見て語って(笑))

 

つまり、

「才能があるからデビューした」「ここまで連載を続けられる力はあった」「漫画家としてやっていける力量は存在した」

それは全て、ナレーションも含め、視聴者へのミスリードだったんですよね。あーースッキリした！！

 

まぁ、師事するせんせーの強引な推しや、身内が作ったアンケートだけでここまで来られたというのは有りえないけれども、そこはドラマなんで。

 

幼馴染みたちに守られてイジメを受けないで済む学生生活を経て、守ってくれた親が用意してくれた農協を蹴って上京し、親代わりの先生のプッシュで漫画家という道を何とか歩み……

幼馴染みのプロポーズを蹴って失い、親が用意してくれた見合いもダメになり、先生が用意してくれていた仕事も枯れた。

30を前にして、自覚なく守られていた温かい檻が一気に崩壊。

 

耳か……。

私の左耳が聞こえないから結婚話、なくなったのか？

 

結局、「耳」は色んなことから逃げる言い訳の装置だったと解る。

 

何にもない楡野に一つ提案だ。

漫画を描け。

 

さて。

何もなくなったのだから、ここから自力で何とかするしかないんだけど。

 

どうも、どうせ律とくっつくんでしょ……

とか、何よりも、どうせ「漫画家」も捨ててしまうらしいやん……

と、思うと……

「ヒロインが自力で生きて来なかった結果、こんな人生になったよ。」の道具に漫画が使われたの、モヤモヤする(笑)

 

そして、頼むから律と鈴愛をくっつけるのだけは止めてくれ。

どうしても一緒にするなら、より子さんを悪者にしないようにしてくれるかな。

そうなると死別しかないけど。
(そんな朝ドラ見たいかと聞かれたら、それも何か……なんかな……)

　　
にほんブログ村

　

　
※キャスト

楡野 鈴愛… 永野芽郁（子役期：矢崎由紗）

楡野 晴… 松雪泰子
楡野 宇太郎… 滝藤賢一
楡野草太… 上村海成（子役期：志水透哉）
楡野仙吉… 中村雅俊
楡野廉子… 風吹ジュン

萩尾 律… 佐藤健（子役期：高村佳偉人）
萩尾和子… 原田知世
萩尾弥一… 谷原章介

西園寺 龍之介… 矢本悠馬
西園寺 満… 六角精児
西園寺 富子… 広岡由里子
木田原 菜生… 奈緒（子役期：西澤愛菜）
木田原 五郎… 高木渉
木田原 幸子… 池谷のぶえ
まさこ(ともしび)… ふせえり

秋風 羽織… 豊川悦司
菱本 若菜… 井川遥
小宮裕子… 清野菜名
藤堂 誠… 志尊淳

朝井正人… 中村倫也
シロウ(おもかげ)… 東根作寿英
森山涼次… 間宮祥太朗
田辺一郎… 嶋田久作
元住吉祥平… 斎藤工
藤村光江… キムラ緑子
藤村 麦… 麻生祐未
藤村めあり… 須藤理彩

小杉… 大野泰広
真鍋… 安井順平
北野編集長… 近藤芳正

豊島… 佐藤夕美子
伊藤 清… 古畑星夏
友永 … スマイリーキクチ
小林 … 森優作
神崎トオル… 鈴木伸之
青山セントラルリゾート開発部長… 斎藤歩
小倉 瞳… 佐藤江梨子
山田先生 … 尾関伸次
クラゲ先生 … 春海四方
医師… 眞島秀和

岡田 貴美香… 余貴美子

語り… 風吹ジュン

※スタッフ

脚本 … 北川悦吏子
演出 … 田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗
プロデューサー … 松園武大
制作統括 … 勝田夏子

岐阜ことば指導 … 尾関伸次

音楽 … 菅野祐悟

主題歌 – 星野源「アイデア」

公式サイト　https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/

【半分、青い。】
1　2　3　4　5　6
7　8　9　10　11　12
13　14　15　16　17　18
19　20　21　22　23　24
25　26　27　28　29　30
31　32　33　34　35　36
37　38　39　40　41　42
43　44　45　46　47　48
49　50　51　52　53　54
55　56　57　58　59　60
61　62　63　64　65　66
67　68　69　70　71　72
73　74　75　76　77　78