結局、「バドジズ」って「ラララ」みたいなものなのかな。
意味はないけどノリはイイ。ってものみたい。
スズ子(趣里)と羽鳥善一(草彅剛)の厳しいマンツーマンレッスンは相変わらず続いている。しかし、羽鳥はスズ子の歌に相変わらず満足しないままだ。スズ子も、どうしていいのかわからないまま困惑していた。スズ子は演出家の松永(新納慎也)に行き詰まっていることを相談する。松永はスズ子の歌についてアドバイスを送り、スズ子を励ます。そのアドバイスを胸に、スズ子は意を決して羽鳥の自宅を訪ねていく…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「ブギウギ」第6週「バドジズってなんや?」第29話
感想
昨日に引き続き、仕事したりサイト更新したりしていたら真夜中も過ぎてしまったので、本当に簡単感想で。(最近こんな感じで申し訳ありません)
そして昨日に引き続き、まずジャズジャズ言う前に、ジャズ聞かせてやらんと!……辛島さんまで、説明下手くそか(笑)
善一は笑う鬼
私がちょくちょく書いている通り、羽鳥先生はニコニコした鬼であった。笑っている人の方がサイコパス味があって恐いよね(笑)
どない歌えっちゅうねん。
もうすっかり、どうすればいいのか分からなくなったスズ子の前に松永さんと辛島さんがやって来る。
ご機嫌斜めだね。
ま、松永さん…。
善一にやられてるのかい。
あ。いえ…ちょっと、あのおっさ…。羽鳥先生の言わはることがよう分からしまへんねん…。
あのね、羽鳥先生がやろうとしていることはジャズなんだ。ジャズってのはね、まあ、歴史をひもとくと南北戦争が終わって解放された黒人奴隷たちが軍楽隊の楽器を手に入れて……
説明、下手くそか(笑)
だから、一回聞かせてやれば、それで済むのに……。
説明が伝わらず、席を外せと言われてしまう辛島さん。
善一は鬼だからな~。
彼は笑う鬼だよ。
と言う松永さん。うん。知ってた。
でも、とても才能がある。ミス・スズ子。ここで簡単にくじけてはいけないよ。
君は決して、ずばぬけて歌がうまいわけじゃないけど、君が歌う姿を見てると僕はワクワクした。
はあ~この子は歌う喜びに満ちている。
歌わされてるんじゃなくて、本当に歌うことが大好きなんだなってね。
今は大嫌いになりそうです…。
歌も羽鳥先生も。
あっははは。それでいいんじゃないか?
その気持ちで歌えば。
はい、あ~ん。
と言って、スズ子の口にチョコレートを放り込んでやる松永さん。
はははははっ!
本当にスズ子は素直だな。毒でも食べちゃいそうだ。
このシーンを見て思ったんだよね。
スズ子を「すずこ」と呼ぶ男の人って、きっと今まで梅吉さんしかいなかった。
恋はきっと、こんな切っ掛けからでも芽生えちゃうだろうな。
ジャズっぽくなった
「大嫌い」の気持ちで素直に歌えばいいと言われ、スズ子は「たのもう」よろしく、羽鳥家まで夜、押しかけるのだった。
羽鳥先生はちょうど、子供の手を引いて銭湯から帰って来たところ。
あの…もうちょっと稽古してもらえまへんか?
弱ったなあ…。
父ちゃま、僕、聴きたい!
カツオくん……という5歳ほどの少年が後押ししてくれる。音楽好き。
ですよね。服部先生の息子さん、服部克久さん、将来の作曲家さんですね。
いや~、弱ったなあ。
…ご迷惑でしたでしょうか?
福来君の心意気はうれしいんだが、実はウチ夜にピアノは御法度なんだよね。
母ちゃまが駄目って言うんだよ。うるさいって。
そうですね。
普通のご家庭では今も昔も夜にピアノなんてご迷惑ですね……。
しかし、出直すことなく、スズ子は奥様に招き入れられ、レッスンを受けることができるのだった。
怒りませんよ。何?人を鬼みたいに。
奥様の麻里さんは市川実和子さん。昭和の主婦で音楽家の妻……雰囲気いいねぇ。いいキャスティング。
スズ子は練習室の時とは違って、動きながら踊りながら、そう、スィングしながら、歌う。
♪楽しいお方も
悲しいお方も
誰でも好きな その歌は
バドジズ デジドダー♪
その様子を見ていて、羽鳥先生の顔つきも変わって来る。
歌い終わって、一番初めのうなずき。
「うん」
こりゃもう、「笑う鬼」ではなく、心から楽しそう。
福来君。
はい。
どうしちゃったの?
何だか少しだけジャズっぽくなったじゃない。
もうよう分からへんさかい、先生、殺したるって気持ちで…。殺しまへんけど。
もう一度歌おうというところで、お食事に呼ばれる。
おしまいよ、おしまい。お夕飯出来ましたよ。
まだ1回しか歌ってないぜ。
十分じゃないですか。
それにそんなピアノとお歌がケンカしてるような音ご近所迷惑ですわ。
奥さんには分かるんだな。
スズ子が殺しに来たことが(殺さないけど)。
食事の間、スズ子は羽鳥が大阪出身であることを知る。
頑固でしょ、この人。
軍歌みたいな流行歌でも作ってお金稼いできてほしいのに、そんな歌作るために東京に来たんじゃないって。
それは違いますよ。僕は戦時歌謡が作れないだけです。才能がないんです。
この人、本当に音楽のこと以外何にもできないし興味もないのよ。ネクタイ一つろくに締められないんだから。
夫のことをズバズバ言う奥さん。
そして、音楽以外のことを何もできないという夫は、妻がいなければ死んでしまうという。
子供の面倒も見ているし、充分に家のことも出来そうだけれど。
「笑う鬼」は愛妻家で恐妻家で、そして上手く妻を転がしているらしい。
そして、妻は妻で夫のことをよく分っている。
福来さん。羽鳥をよろしくお願いしますね。
羽鳥も大坂から出て来たばかりの頃は思い通りの音楽は出来ずに落ち込んでいたらしい。駆け出し、っていうやつよね。
私、音楽のことはよく分からないし興味もないんですけどね、ジャズっていうの?ようやくあの人がやりたいことができるみたいで。いい歌い手さんに出会えたって…あなたのことでしょ?
さあ…。
あのさっきのうるさい…あっ、うるさいなんて言っちゃ駄目ね。あのピアノとお歌を聴いてあなたのことだって思ったわ。
奥さん、音楽のことよく分らないと言いつつ、よく分っている。
帰り際に羽鳥先生は言うのだった。
ジャズって言葉の響き何だかとてもいいと思いませんか?それだけでホットな音が聞こえてきそうで。
ホット…。
うん。福来君はホットですよ。
でも、僕はもっともっとホットになりたいし、福来君にももっともっともっともっともっともっとホットになってもらいたい。
先生は……欲張りですね。
楽しくなるための欲なら僕はとても深いですよ。
下心も物質的な欲もなく、ただただジャズを楽しみたくて、そのためのボーカルが欲しかった。
羽鳥先生は手に入れたんだね。
ジャズが出来ていく様子が手に取るようにわかる。
見ている方も楽しくなりそう。
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ブギウギ キャストとスタッフ
キャスト
花田鈴子 – 趣里(子役時代:澤井梨丘)
花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
大西トシ – 三林京子
橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅
易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ
タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平
茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
小村チズ – ふせえり
伝蔵 – 坂田聡
松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰
小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門
村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
西野キヌ – 中越典子
治郎丸和一 – 石倉三郎
二村 – えなりかずき
五木ひろき – 村上新悟
山下達夫 – 近藤芳正
語り – 高瀬耕造
ブギウギ スタッフ
◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠
◆脚本 : 足立紳,櫻井剛
◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
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