週予告のあのシーンは、こういう事だったのか。
と、多くの視聴者がガッカリしたり。こんな形でも安子のためには幸せなのかもしれないとホッコリしたり。
そういう朝だったと思う。
妄想は悲しみを救う。
1947(昭和22)年。米や砂糖、小豆など菓子作りの材料が少しずつ手に入るようになり、安子(上白石萌音)はおはぎやおまんじゅうを作って売り、るいとつつましく暮らしていました。カムカム英語は日本中で爆発的な人気を誇っています。倹約して買ったラジオから聞こえるカムカム英語は、安子とるいの毎日の楽しみでした。そして1年の時が経った頃…安子のもとにおはぎを毎朝200個仕入れて欲しいという依頼が舞い込みます……
(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第5週「1946−1948」第24話
感想
先週は回想シーンもほとんどなく。
カムカム世界から稔さんは消えてしまったかのようだった。
思い出すのもまた余裕。
そして思い出は「あきらめ」でもあるかも知れない。
おはぎゅう
小豆の声を聴けえ。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ。
おいしゅうなれ。
おいしゅうなれ。
おいしゅうなれ。
お馴染みのあの呪文が聞けるようになる。
つまり、小豆も米も手に入るようになったということ。
お米やお砂糖、小豆などが少しずつ手に入るようになりました。安子は、おはぎやおまんじゅうを作って売りるいと2人、つつましく暮らしていました。
「つつましく」暮しつつも注文は引けを切らないよう。
昨日も書いたけれど、
・きっかけは人が与えてくれた。
・お客さんを掴む努力と技術は自分自身のもの。
全く「ヒロインの力」ではなく、誠実に生きているから暮らしていける様子がよく見える。
父が居る風景
倹約して、ラジオも買うことができた。
母子の楽しみは『ラジオ英会話』。
『カムカム英語』のテキストには日本人のありふれた日常が描かれていました。
朝、子どもを起こすパパ。
一緒に体操して、一緒にご飯を食べて、抱っこされて……。
もっとも、「英会話」だから父子の姿もアメリカンスタイルだな、とは思う。この時代、日本では子どもを起こすのはお母さんだろうし、お父さんは座って新聞読んでるだけだろうから(笑)
しかし、稔さんだったらこの子育て像は実現できていただろう。
るい。まだ起きんのんか?
まだ眠てえ。
フフッ。もう起きにゃあいけんで。
今 何時?
今 6時半じゃ。
ほんなら起きよっと。
お父さん。おはよう。
おはよう、るい。
よし、ラジオ体操しようか。
おいで。
週予告で私たちが見ていたのは、安子のこの妄想シーンだった。
帰っては……来ないよね。
陸軍だったら、小野田さんのように……何年も経ってから帰ってくる可能性もあった、かも、知れない。
自らを爆弾にされて空や海へ消えて行った海軍の人たちは……。
でも。
やっとこうして回想や妄想で稔さんが出てくることが出来た。
英語を学んだ日々。
自転車を教えてもらった日々。
稔さんがいた日々が安子の中に蘇る。
雉真の人
次のニュースです。第29回・全国中等学校優勝野球大会が本日開幕いたします。昨年は西宮球場で開催されましたが今年は7年ぶりに甲子園球場に球児たちが戻ってまいりました。
ラジオは高校野球の再開を伝えていた。
当然、思い出すのは勇ちゃんことである。
ここに安子を避難させてくれた幼馴染み。愛する人の弟。
時代のせいで運命が大きく変わり、もう野球に関われない。
勇はどうしているだろう。
安子は気がかりでした。
この後の、千吉さんの訪問だから……。
再婚しないかという話である可能性もあるかも知れないなぁ……。
あまり無理なことを言われる展開じゃないといいのだけど。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャストとスタッフ
キャスト
橘安子 – 上白石萌音
雉真るい – 深津絵里
ひなた – 川栄李奈
橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子
雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎
村野タミ – 西川かの子
雪衣 – 岡田結実
水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
赤螺清子 – 宮嶋麻衣
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉
平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮
大月錠一郎 – オダギリジョー
女子大生 – 市川実日子
トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二
桃山剣之介 – 尾上菊之助
語り – 城田優
スタッフ
◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」
『カムカムエヴリバディ』各回リンク