ヘブンの秘密は分かったけれど。
錦織さんがここまでの犠牲に耐えなきゃならない理由は?
しじみ売りに花田旅館を訪れたトキ(髙石あかり)は、主人の平太(生瀬勝久)やツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)と共に、滞在するヘブン(トミー・バストウ)と徐々に交流を深めていた。しかし、ウメの目の腫れがきっかけでヘブンの態度が一変する。一方、世話役である錦織(吉沢亮)はなぜかヘブンに避けられ、中学校での授業内容を話せずにいた。ある日、困っている錦織を見かけたトキは、ヘブン探しを協力することになる…(24話)
ヘブン(トミー・バストウ)の初登校前日。いまだヘブンとコミュニケーションがとれず焦る錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)からヘブンのとある秘密を知らされる。迎えた登校日。花田旅館にしじみを売りに来たトキ(髙石あかり)は、平太(生瀬勝久)らとヘブンの登校を応援しようとするが、そのヘブンが部屋から出てこない…(25話)
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「ばけばけ」第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」第24・25話感想

感想
簡単感想で。
仕事はしようよ!
ヘブン先生が松江に来てから4話目。
旅館に閉じこもり、糸こんにゃくを虫と言ったり、お風呂を地獄と言ったり、旅館を騒がせる。
そして錦織さんには会わず、悩ませ続ける。
高い給金貰うんでしょ……仕事しようよ、と思い続ける私。
でも、ヘブンが作った目玉焼きは美味しそうだったな……。
白身がちょっと焦げてる感じが好み。
しかし、そんなちょっと微笑ましいシーンすら、ご機嫌が悪くなるとすぐに怒鳴り引きこもるシーンに変ってしまう。
だども、これぐらいでどなり散らして、異人いうもんはやっかいだのう。
本当。偉い先生だけん調子に乗っちょるんかねえ?
と評されるヘブン。まさに視聴者に与える印象もその通り。
目を病んだ おウメさんに敏感に気付き、
メ…。
ダイジ。
ワタシ、ミエナイ。
イシャ、アンシン。
と、強く勧めるのは優しさ。
自分自身が子供の頃に、友達に悪ふざけされた後、カバンを目に当てられて、片目を失明した回想シーンが描かれる。
そういう過去が、今の頑なな性格を作り出す要因になっているとも言えるのかも。
だって、気分がコロコロ変わったり、すぐに怒鳴ったりするのは「外人だから」ではないよね。
ヘブンが遊郭の調度や三味線の音、音楽、着物や建物に惹かれるのはとてもよく分かるが、おじじさまが木刀を持って遊郭にまで押し掛けるシーンは、ちょっとね……ありえないでしょ。
究極の多様性
おトキが、実はヘブン先生は威張っているのではなくて「恐いのでは」と気づく。
ヘブン先生をお迎えした時、私、先生と握手をしたんです。
あの時、先生の手が震えちょったんです。
異国から来て初めての場所に来て、初めての人たちに会って、その人たちがみんな期待しちょる。
きっと、あの時から怖くて…日がたてばたつほど怖くなってイライラして、怒って無茶言って…。
ジゴクジゴクと叫んだりして…。
ヘブン先生も…人間です。私たちと同じ…。
天狗でも鬼でも河童でもなく。
今はそっとしておいてあげては?
おトキの優しさは伝わったし、ヘブン先生も同じ人間だというのは、現代日本の対外国人ヘイトにも通ずる話だというのはよく分かるよ。
でもね。
「今はそっとしておいて」はダメだわ。
だって、高いお金を頂いてこの国にやって来るという話は本人も分かっていての契約だよね。
仕事はきちんとしようよ!
ヘブン先生。
これは…天岩戸でしょうか?
錦織さんはヘブン先生が頑張って閉め切りにしていた襖を開けて中に入る。
実は錦織さんは江藤知事から「秘密」を聞かされていたのだった。
あの男は教師ではない。「古事記」を読んで日本に興味を持ち日本についての滞在記を書くために来日した新聞記者だ。
それがどうしてこうなったのか、よく分からないけれど、錦織さんは堂々とヘブンを説得する。
知事から聞きました。あなたは本当は教師ではないと。
日本語を一生懸命勉強してくれたんですよね。生徒たちのために。
ヘブンさん、日本語は要りません。教育的な言葉も必要ありません。
あなた自身の言葉を生徒たちが待っています。
それでも困ったら、私が助けになります。
つまり、日本語に自信が無くて教師が不安だったと。そういうことだったらしい。
ワタシ、ダイジョウブ?
と不安そうに念押しする姿はちょっと可愛い。
とりあえず、錦織さんの苦労が1つ報われて良かった。
どうかこのまま大人しく教師を続けてください。
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ばけばけ キャストとスタッフ
キャスト
松野トキ – 髙石あかり(子役期:福地美晴)
レフカダ・ヘブン – トミー・バストウ
松野司之介 – 岡部たかし
松野フミ – 池脇千鶴
松野勘右衛門 – 小日向文世
雨清水傳 – 堤真一
雨清水タエ – 北川景子
雨清水三之丞 – 板垣李光人
山根銀二郎 – 寛一郎
野津サワ – 円井わん
なみ – さとうほなみ
江藤 – 佐野史郎
江藤リヨ – 北香那
チヨ – 倉沢杏菜
せん – 安達木乃
森山善太郎 – 岩谷健司
森山銭太郎 – 前原瑞樹
花田平太 – 生瀬勝久
花田ツル – 池谷のぶえ
ウメ – 野内まる
梶谷吾郎 – 岩崎う大
上野タツ – 朝加真由美
中村守道 – 酒井大成
錦織友一 – 吉沢亮
イライザ・ベルズランド – シャーロット・ケイト・フォックス
(語り)トキとヘブンを見守る蛇と蛙
蛇の声 – 渡辺江里子
蛙の声 – 木村美穂
ばけばけ スタッフ
◆放送期間 : 2025年9月29日 ~ 2026年3月 日(予定)(全130回)
◆制作 : NHK(BK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – ふじきみつ彦
- 音楽 – 牛尾憲輔
- 主題歌 – ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
- 制作統括 – 橋爪國臣
- プロデューサー – 田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
- 演出 – 村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
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