BK朝ドラは光の演出が本当に上手。
そこへ持ってきての怪談アバン。
神秘とイチャコラ、そして静止画OP。
聞き入る。良い。
この世はうらめしい。けど、すばらしい。没落士族の娘・松野トキ（髙石あかり）と外国人の夫・ヘブン（トミー・バストウ）。怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。明治のはじめ。小学生のトキ（福地美晴）は、父・司之介（岡部たかし）と母・フミ（池脇千鶴）、祖父・勘右衛門（小日向文世）と、世をうらみ、貧しい日々を送っていた。司之介はトキにいい暮らしをさせたいと一大決心をする…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「ばけばけ」第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」第1話感想
感想
いよいよ始まりました。2025年後期朝ドラ『ばけばけ』。
感触は、極めて良かったです。
ストーリーはまだ分からないけれど、揺らめく光の演出の中で語られる怪談。からの明るいアルバムOPにはワクワクしましたわ。
良い半年間になるといいなぁ。
レフカダ・ヘブンのモデルは小泉八雲
アバンでトキと蝋燭を挟んで向かい合っているのは夫・レフカダ・ヘブンさん。モデルは教科書にも載っているあのラフカディオ・ハーン、小泉八雲である。『怪談』や『耳なし芳一』をまとめた著者として有名ですよね。
タイトルでも分かる「化け化け」をテーマに動く物語。
揺れるセピアの灯りに照らされるトキの口から語られる
和尚は叫んだ。『芳一！ どうしたのだ！？』……
蝋燭を挟んで照らされるヘブンの表情……。
ちょっとゾクゾクした。
今回は「語り」が無いドラマなの？と思っていたら、蛙と蛇が語りだったのですね。阿佐ヶ谷姉妹のお2人。
では…私、トキの話を。
からの、写真集のような静止イメージOP。
写真集のようなモダンOP
アバンでイチャコラしていたので、仲の良い夫婦っぷりはよく分かるけれど(『マッサン』を思い出したよね)、OPはその2人の仲の良さ際立つ明るいスタイリッシュ写真集。
静止画OPは朝ドラ初？(かどうかは記憶にないけれど)新しいよね。
クレジットが画像に乗っていない映像になっているのも新しい。雑誌のよう。
可愛くてニヤニヤしちゃう。
恨めしい理由
ニヤニヤしちゃう可愛いOPが終わると、ストーリーは文明開化の音がするご維新後、明治８年の松江から始まる。
一家で丑の刻参りって斬新だな(笑)
そもそも、あれって他人に見られたら効かないから1人でやるものなのでは？
一体何を恨んでいるのかと言うと、彼ら(というより父上)は明治政府を呪っているのだった。
わしは今、我が松野家の敵という敵を呪い殺すべく念という念を込めくぎという釘を打っちょりました。
武士の世を終わらせた薩長しかり、新政府しかり、明治の世になり調子に乗っちょるざん切り頭の商人しかり。夜が明けた途端、やつらはバタバタと倒れていくかもしれません。
ではペリーも…ペリーも呪っちょくれ！
元はと言えばやつが黒船でやって来たからこげな時代になった！
ペリーを……早くペリーを！
いや……。ペリーさ、15年以上も前に亡くなっとるで(笑)
父上は「武家」を失って放心状態……。仕事もせずに世間を呪っている。
ここにおる皆親御様は、もともとお武家だが、商いを始めたり役人になったりと新しい仕事を始めちょられる。
何かにならにゃ野垂れ死ぬ時代になったけん、いつまでも武士を引きずっちょるわけにはいけんのだ。
それはお前たちも同じ。
この先何になるか野垂れ死にせんよう今のうちから考えちょくように。
先生のおっしゃること、まぁまぁ……真実なのよね。
しかし家族も父上に無理強いはしない。
その心の空虚さは、みんなが理解しているんだろうね。
おかしいけれど、切ない話なのだった。
そういう心情は伝わった。
好きかも、と思える初回。
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ばけばけ キャストとスタッフ
キャスト
松野トキ – 髙石あかり（子役期：福地美晴）
レフカダ・ヘブン – トミー・バストウ
松野司之介 – 岡部たかし
松野フミ – 池脇千鶴
松野勘右衛門 – 小日向文世
雨清水傳 – 堤真一
雨清水タエ – 北川景子
雨清水三之丞 – 板垣李光人
山根銀二郎 – 寛一郎
野津サワ – 円井わん
なみ – さとうほなみ
江藤 – 佐野史郎
江藤リヨ – 北香那
チヨ – 倉沢杏菜
せん – 安達木乃
森山善太郎 – 岩谷健司
森山銭太郎 – 前原瑞樹
花田平太 – 生瀬勝久
花田ツル – 池谷のぶえ
ウメ – 野内まる
梶谷吾郎 – 岩崎う大
上野タツ – 朝加真由美
中村守道 – 酒井大成
錦織友一 – 吉沢亮
イライザ・ベルズランド – シャーロット・ケイト・フォックス
(語り)トキとヘブンを見守る蛇と蛙
蛇の声 – 渡辺江里子
蛙の声 – 木村美穂
ばけばけ スタッフ
◆放送期間 : 2025年9月29日 ～ 2026年3月 日（予定）（全130回）
◆制作 : NHK(BK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – ふじきみつ彦
- 音楽 – 牛尾憲輔
- 主題歌 – ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
- 制作統括 – 橋爪國臣
- プロデューサー – 田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
- 演出 – 村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
『ばけばけ』各回リンク
