傳さまはお優しい人柄だと思うのだけれど、三男については冷たかったらしい。
冷たいというよりも「自由にさせる」ということで、それが放置だと受け取られるほどだったのかも。
傳さまの退場が近いのかもしれないと考えたら……和解して欲しいね。
トキ（髙石あかり）が働く機織り工場が、景気悪化で資金難に。社長であり親戚の雨清水傳（堤真一）が金策に繰り出し、その間、雨清水家の三男・三之丞（板垣李光人）が社長代理を務めることになった。トキやチヨ（倉沢杏菜）、せん（安達木乃）、女工たちにも不安が広がっていく。一方、松野家では勘右衛門（小日向文世）による銀二郎（寛一郎）への跡取り教育が過熱していた。そんなある日、金策中の傳が倒れてしまう…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「ばけばけ」第3週「ヨーコソ、マツノケヘ。」第12話感想
感想
簡単感想で。
傳さま倒れる
私は以前、雨清水家は松野家の親戚で、おトキはたぶん夫妻の娘なのだから、借金返済を助けてあげればいいのに、というようなことを書いたのだけれど……。
台所事情はかなり悪かったらしい。
殿さまから禄を貰うというリーマンシステムが崩壊し、頑張って起業してみたものの、元々商売なんてもんは分かっていない状態で始めた工場。
気づいた時には膨れ上がった赤字……ということで、実情は松野家のウサギとあまり変わらなかったのかもしれない。
長男が出奔してしまったため急に工場を任されることになった三之丞坊ちゃん。
もう出だしから距離感がおかしい。
三之丞、お前にわしの代わりを頼みたい。
経営が厳しいと分かった今わしは金策に走らねばならぬ。
わしの代わりにここに座る人間が必要じゃ。
おい、三之丞。聞いておるのか？
あ…すみません。あまりに久々に父上とお話ししたので。
私の名前、覚えていていただけたんですね。
一体どんな親子なんだか……。
しかし金策は上手く行かず、三之丞は工場長の平井さんの言うままなので、女工たちは一人一日一反織るという重労働を強いられるようになる。
それでもクビにならないのはまだマシな方で、雨清水家ではついに奉公人にみんなお暇を出す始末。
そしてついに傳さまは倒れてしまわれるのだった。
あまりに心配で雨清水家の台所に立ち入ったおトキは焦げた鍋に水をかけてタエさまに叱られる。
おトキ！何をするのです！
すんません！ですが、このままでは火事に…！
ああ、せっかくの かゆが…。
かゆ？えっ？
お行きなさい！看病の邪魔ですよ。
追い出されて三之丞と会い、かゆを焦がしていたことを報告する おトキ。
おば様にお任せして…大丈夫でしょうか？
信じられないかもしれないけど…女中がいなくなり、今朝初めてふすまを一人で開けたと言っていた。
でも…母上はご自分がやるとおっしゃっている。お任せするしか…。
こげなこと言ったら失礼かもしれませんが…おば様に看病は無理でございます。
しかし三之丞くんもいっぱいいっぱいである。
どうなるんだろ……。
私には傳さまの退場が近づいているようにしか見えないよ……。
武士を強要される婿
心配なのは雨清水家だけではなく。
松野家では勘右衛門による銀二郎の侍教育が行われていた。
それでは憎き異人は倒せん。
ペリーにやられる。
おじじ様の敵はそこかょ……だからペリーはもうとっくに亡くなってるってば。
そげな腕では松野の跡取りは務まらんぞ。
申し訳ございません。
私の山根家は……こちらほど格が高くはありませんゆえ。
それは承知しちょる。じゃが、お主は松野の当主になる男。
全てにおいて格の高い武士としての振る舞いをせい。
なるほど……。そういう事情で、こんな借金だらけの松野家に婿入りして来てくれたんだ。
山根としては格上の家に婿入りしたということになっているのか。
せっかくイチャコラして仲良かった おトキとの時間も、
少し離れていただけませんか？
とか言い出す始末。
えっ？
あっあっ…すいません。
あっ、もう少し。格が下がりますけえ。
格が？
はい。
おじじ様に跡取りとしてのご指南を受けまして…。
あまり近すぎると格が…。
傳さまが心配していらした通り。
松野の2人の武士っぷりが娘の夫婦関係を壊していく。
そうまでして武士らしさにしがみつくのも、また怨念のなせるものかな……。
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ばけばけ キャストとスタッフ
キャスト
松野トキ – 髙石あかり（子役期：福地美晴）
レフカダ・ヘブン – トミー・バストウ
松野司之介 – 岡部たかし
松野フミ – 池脇千鶴
松野勘右衛門 – 小日向文世
雨清水傳 – 堤真一
雨清水タエ – 北川景子
雨清水三之丞 – 板垣李光人
山根銀二郎 – 寛一郎
野津サワ – 円井わん
なみ – さとうほなみ
江藤 – 佐野史郎
江藤リヨ – 北香那
チヨ – 倉沢杏菜
せん – 安達木乃
森山善太郎 – 岩谷健司
森山銭太郎 – 前原瑞樹
花田平太 – 生瀬勝久
花田ツル – 池谷のぶえ
ウメ – 野内まる
梶谷吾郎 – 岩崎う大
上野タツ – 朝加真由美
中村守道 – 酒井大成
錦織友一 – 吉沢亮
イライザ・ベルズランド – シャーロット・ケイト・フォックス
(語り)トキとヘブンを見守る蛇と蛙
蛇の声 – 渡辺江里子
蛙の声 – 木村美穂
ばけばけ スタッフ
◆放送期間 : 2025年9月29日 ～ 2026年3月 日（予定）（全130回）
◆制作 : NHK(BK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – ふじきみつ彦
- 音楽 – 牛尾憲輔
- 主題歌 – ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
- 制作統括 – 橋爪國臣
- プロデューサー – 田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
- 演出 – 村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
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