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【西郷どん】第26回 「西郷、京へ」感想


薩摩に戻った吉之助(鈴木亮平)は、一蔵(瑛太)の求めに応じ京へ。そんな西郷の噂話に花咲かせる男たちがいた。勝海舟(遠藤憲一)と坂本龍馬(小栗旬)、そして岩倉具視(笑福亭鶴瓶)だ。

京では朝廷と幕府そして雄藩が合議で政を行う「参与会議」が開かれるが、一橋慶喜(松田翔太)はころころと意見を変え、島津久光(青木崇高)を徹底的に愚弄し会議は決裂。事態を打開するため吉之助は慶喜との再会を果たすが…。
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

   segodon-op

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西郷どん 第26回 「西郷、京へ」

徳之島、沖永良部島に流されて1年半。
吉之助は薩摩に戻りました。

先の奄美大島を加えるとおよそ5年もの島暮らしでありました。

 

そこを丁寧に描いたのはこの大河の特徴であり、売っていいところだと思うのだ。

まぁ……
内容的には、勧善懲悪お代官様時代劇な部分も大きかったけれど。

島暮らしシーンはホームドラマで当たり前だし、ロケーションは素晴らしかったし、愛加那カワイかったし……

良かったと思う。

 

けれども、西郷は別に子どもらに勉学を教えていただけではなく、島の役人への心得も学ばせていたこと。つまり、国造りのための大人への思想教育も怠りなかったこと。沖永良部島ではすでに帰還後の政治に対する眼差しを持って生きていたこと……は割愛。

だから……

なぜわざわざ呼び戻されるほど凄い人なのか、どんな志で生きていた人なのかが分からないままサクサク進んでしまうのである。

 

元治元年(1864年)2月。

自らを「飾り物の藩主」と嘆く島津茂久によって、西郷は鹿児島に呼び戻された。

 

父上はお主を薩摩にとどめておけときつく申され、京へ上られた。

大久保一蔵は国父様に従い京に上っておる。
その大久保がすぐに西郷をよこしてほしいと。

っつーことで、久光は西郷を呼んでないけど息子が勝手に京へ行かせちゃったみたいな流れである。ぇーー……。

京で活躍しているはずなのに薩摩に留め置かれてる小松どん。
 segodon-26-1帯刀

 

新キャストはアバンで全員集合。

龍馬、お前さんが会いてえっていう女はどこの女だ?
江戸か?京か?

薩摩です。
女じゃのうて男です。

勝先生、知りませんろうか?
西郷吉之助。

西郷?何をやった男だ?

いや、まだ何ちゃあしちゃあせん。

 

なんか知らないけど、何もしちゃあせんのに皆が西郷どんを知っている……お江戸SNSの力はすごいMOS.
 segodon-26-龍馬

 

一方……

わしたちは皆開国すべきじゃち申しておる!

そいでもまだ攘夷じゃち申さるっとなら……はっ!いっそ長州とでも手を組まれたらよか!

 

無礼者!
誰に口を利いてるんだ!

 

と、焼き芋国父・久光は賽が大好き慶喜に翻弄されているのだった。

 

慶喜は久光らの意見に耳を貸さず振り回してばかり。

参預会議はもはや風前のともし火でありました。

 

えっと……そもそも京の状況というのは、どの程度描かれていたんだっけ。

いきなり解体寸前の「参預会議」を描かれても、ここに到るまでを視聴者は理解しているのだろうか。

 

これより2年前、会津公。松平容保さまが京都守護職として京に入られている。(『八重の桜』で華々しく描かれたところ。)

その1年後の8月、「八月十八日の政変」が起こり、三条実美や長州藩は京から追い出された。(たしか『花燃ゆ』でも描かれていたところ……)

この長州が追い出された京にスルッと入り込んできたのが我らが薩摩の国父さま・久光公。

朝政参与として任命され、以降、京を仕切って行こうと燃える。メンバーは慶喜どの、松平春嶽、容保さま、山内容堂公らあの飲み会……いや、会議に居た人たち。

なんか、子どものケンカかよみたいな飲み会である……。
 segodon-26-参与

 

まぁ、長州への処罰は決まらないし、慶喜どころか朝廷にもガシガシ押していく態度が嫌がられるし、京での評判は悪いし、参与はグズグズと散会。

 

ドラマ上は、

慶喜は久光が大嫌い。

→ でも西郷大好きで仲良し。

→ 嫉妬。

→ 西郷が久光のために骨を折ったのに、それを知っていて薩摩へ帰る。

→ 西郷へ屈辱を与える。

 

……みたいにしたいようだったけれども、久光公の描かれ方がバカ殿すぎて可哀想。

 

けれども、嫉妬に狂い、泣きそうになりながら西郷に屈辱を与えるガキのような国父さまの表情、素晴らしかったよね。青木崇高、さすが。
 segodon-26国父

 

そして、

西郷、おもてを上げよ。

謝りたい。国父殿に。

これまでのご無礼本心でないと伝えてくれ。

 

一橋様?

 

卿摩にはこれからも幕府と共に働いてもらわねばならぬ。

お前は京に残るのか?

はっ。
軍賦役兼諸藩応接係の役目を頂戴しました。

大事な側近が暗殺されて、自分の代わりに殺されたのかと恐々とし、大人小ズルい態度に急変する慶喜を演じる翔太も凄かったよね。
 segodon-26-慶喜

(まぁ……慶喜は久光を「国父殿」なんて言わないけれどもね……そもそも薩摩藩の勝手な藩父であって、他藩の父でも何でもねぇし……)

 

何だかんだ、役者さんの演技を楽しむ大河だな。と思いながら見ている。

ストーリー的には、もう、流れがよく分からないまま何となく楽しめばそれでいいのかも知れない。(実際、視聴者のほとんどはそんな感じで納得してるっぽい。)

 

次回はもう禁門の変ですって奥様。

この辺の流れ、凄いわよ。

このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/2018-4/segodon/

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※キャスト

西郷吉之助(隆盛) … 鈴木亮平(子役期:渡邉蒼)

大久保一蔵(利通) … 瑛太(子役期:石川樹)
岩山糸 … 黒木華(子役期:渡邉このみ)

西郷吉兵衛 … 風間杜夫
西郷満佐子 … 松坂慶子
西郷琴 … 桜庭ななみ(子役期:栗本有規)
西郷吉二郎 … 渡部豪太(子役期:荒井雄斗)
西郷従道(信吾) … 錦戸亮
西郷龍右衛門 … 大村崑
西郷きみ … 水野久美
熊吉 … 塚地武雅

須賀 … 橋本愛

大久保次右衛門 … 平田満
大久保満寿 … ミムラ
大山格之助(綱良) … 北村有起哉(子役期:犬飼直紀)
有村俊斎(海江田信義) … 高橋光臣(子役期:池田優斗)
村田新八 … 堀井新太(子役期:加藤憲史郎)
有馬新七 … 増田修一朗(子役期:伊澤柾樹)

於一(篤姫) … 北川景子
幾島 … 南野陽子
由羅 … 小柳ルミ子
島津斉興 … 鹿賀丈史
島津斉彬 … 渡辺謙
島津久光 … 青木崇高
喜久 … 戸田菜穂
調所広郷 … 竜雷太
山田為久 … 徳井優
赤山靭負 … 沢村一樹
桂久武 … 井戸田潤
小松帯刀 … 町田啓太
木場伝内 … 谷田 歩

板垣与三次 … 岡本富士太

中村半次郎 … 中村瑠輝人
中村与左衛門 … 渡邉絃
中村貞 … 鍵和田花
半次郎の弟 … 藤沢元

月照 … 尾上菊之助
タマ … 田中道子
愛加那 … 二階堂ふみ
龍佐民 … 柄本 明
石千代 金 … 木内みどり
ユタ … 秋山菜津子
富堅 … 高橋 努
里千代金 … 里 アンナ
田中雄之介 … 近藤芳正
土持政照 … 斎藤嘉樹
土持 鶴 … 大島蓉子
川口雪篷 … 石橋蓮司
ふき … 高梨臨(子役期:柿原りんか)
おゆう … 内田有紀
虎 … 近藤春菜
ジョン万次郎 … 劇団ひとり

阿部正弘 … 藤木直人
徳川家定 … 又吉直樹
井伊直弼 … 佐野史郎
徳川斉昭 … 伊武雅刀
勝海舟 … 遠藤憲一
桂小五郎(木戸孝允) … 玉山鉄二
橋本左内 … 風間俊介
一橋(徳川)慶喜 … 松田翔太
本寿院 … 泉 ピン子
松平慶永(春嶽) … 津田寛治
近衛忠煕 … 国広富之
岩倉具視 … 笑福亭鶴瓶

語り … 西田敏行

※スタッフ

脚本 … 中園ミホ
原作 … 林真理子『西郷どん!』
音楽 … 富貴晴美
歌 … 里アンナ
題字 … メインビジュアル
制作統括 … 櫻井賢、櫻井壮一
プロデューサー … 小西千栄子、藤原敬久
演出 … 野田雄介、盆子原誠、岡田健
時代考証 … 原口泉、大石学、磯田道史
薩摩ことば指導 … 迫田孝也、田上晃吉

公式サイト

【西郷どん】
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コメント

  1. 昼寝の時間 より:

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    公式サイト 龍馬、勝などなど、有名どころの顔見世があって、さて、シーズン3のはじ

  2. NHK大河ドラマ「西郷どん」第26回「西郷、京へ」

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