解った!武市さん!
わしが直接あん人に会って、腹の中を確かめて来るき。
けんど、もし、吉田さまがおかしな事を言うたら
その場で斬ります。
東洋がいる限り、自分に将来はない、と切実に迫る武市と
嘆く武市の妻を見て、龍馬はそう言うしか無かった。
一方、後藤象二郎から龍馬を殺せと毒薬を受けとった
弥太郎は途方に暮れていた。
茶店で偶然、龍馬と会った弥太郎は、龍馬の茶に
毒を混ぜるも、結局、飲ませることはできず・・・
龍馬に全てを話してしまう。
後藤象二郎の命令は、すなわち吉田東洋の命令だ、と弥太郎は言う。
上士に命じられて、虫けらが虫けらに毒を盛る。
こんなに滑稽でこんなに惨めな事があるがか。
龍馬は、その足で東洋の屋敷へ乗り込んだ。
武市は下士を束ね、今やご上士を脅かすほどになっちょります。
こんままでは土佐は真っ二つになりますの。
武市を足蹴にした事をさり気なく責め、武市を登用してやってほしい、
と東洋に頼む龍馬。
武市を足蹴にしたがは、ヤツが無能じゃき。
わしは誰よりも土佐の事を考えちょる。
武市など捨てて、わしの元に来い。
そういう東洋に、龍馬は、東洋は弥太郎に命じて
毒など盛る人ではないと思っていた、と後藤を見る。
わしはもう、土佐だけの事を考える言うがは出来んがです。
龍馬は再び、東洋の命を断った。
沢村惣之丞から、吉村虎太郎が脱藩した話を聞き、
今やらなければ、と誘われた龍馬は激しく悩む。
坂本家では、朝餉の時に吉村の脱藩が話題になり、
もしそんな事になったら家はお取り潰し、
どんな目に遭うか解らない、と聞きながら、
龍馬は家族の話に上の空になっていった。
龍馬の様子がおかしい事を察知した兄は、龍馬の部屋を探り、
脱藩の道筋が記された地図を見つける。
動揺する家族に乙女は言うのだった。
私の知ってる龍馬は何かとてつもない物を持っている男じゃき。
やりたい事があるのに、一生道場主として
土佐に閉じこめておくのは惨いがです。
やっと見つけたがぜよ。あの子は。
自分の進むべき道を。
武市を訪ねた龍馬は、やけに冷静な武市を見る。
東洋が生きていて、ほっとした、と武市は言った。
おまんが言うとおり、考えが違うちゅうて殺すのは間違えちゅう。
武市のその様子を見て、龍馬は武市が何か手を打った事を知った。
吉田さまを殺してしもうたら、わしが知っちゅう武市さんは、
もうおらんようになってしまう。
子供の頃から一緒に遊んだわしの頼みじゃ。
お願いです。武市さん。
武市は縁側に出て、昔話を始めた。
子供の頃、すずめがいっぱい取れる方法を考えた。
しかし、その通りにしたら、すずめは餌だけ取って
全部逃げてしまった。
武市と龍馬は、逃げていくすずめを2人で見送っただけだった。
あの頃、わしらは阿呆じゃったのう。
武市は笑った。
人いうもんは、年を取るとそれなりに賢うなって、
同じように物を見る事が出来んようになる。
一緒にすずめを見送ったあん時とは、もう違うぜよ。
その夜、龍馬は脱藩の決意を固めて家へ戻った。
すると、乙女が龍馬の袴を縫っていた。
長旅に耐えられるように、と。
義母と兄嫁は龍馬のために握り飯を用意してくれていた。
兄は龍馬に家宝の名刀を用意していた。
良い刀を貰うたからと言って、むやみに抜いたらいかんぜよ。
何処へ行っても、私らは、おまんの事を思うとるき。
本当に引き返せなくなってしまった。。。
龍馬も武市も。
子供の頃の話を笑いながらする武市の姿が痛いです。
涙が止まらなかった。
藩を抜けると言うことが、どの位に重い事なのか、
現代人の私たちには想像も付きません。
脱藩したら、どんなお咎めがあるか解らない中、
龍馬を送り出す坂本家の人たち。
最後まで温かい家族でした。
吉田東洋がついに暗殺されて、第一部が終わり。
ここから龍馬は、より困難な、けれども広い世界へと出ていく。
武市には、より狭い、暗い世界が待っている。
暗殺の嫌疑は、あの後藤象二郎によって掛けられるわけなんだ。。。
上手く伏線を撒いていたんだなぁ。。。
ドラマとは関係のない、史実の話。
このドラマでは実姉は乙女しか出ていませんが、
龍馬には3人の姉がおり、次姉に当たる人が
この脱藩騒ぎで自刃しているようです。
実際には、脱藩に気付いた兄は、龍馬が出て行けないように
剣を全て隠してしまったようで、次姉が龍馬のために
家宝の名刀を渡してやった。
この事で家に迷惑を掛けたと思った次姉は自刃したらしい。
このエピソードはドラマに入れても良いような気もしますが、
みんなで温かく送り出してやった方が、このドラマらしいかな。。。
坂本家が、金に物を言わせてお咎めから逃れたのは事実のようです。
何だかんだ言っても、藩の威信なんて、この頃には
その程度まで落ちていたって事なんでしょうね。
キャスト
坂本龍馬:福山雅治(少年時代:濱田龍臣)
岩崎弥太郎:香川照之(少年時代:渡邉甚平)
武市半平太:大森南朋(少年時代:桑代貴明)
坂本乙女:寺島しのぶ(少女時代:土屋太鳳)
坂本八平:児玉清
坂本権平:杉本哲太
坂本伊與:松原智恵子
坂本千野:島崎和歌子
坂本幸:草刈民代(登勢・二役)
坂本千鶴:大鳥れい
坂本春猪:前田敦子(少女時代:松元環季)
平井収二郎:宮迫博之(少年時代:ささの貴斗)
平井加尾:広末涼子(少女時代:八木優希)
岡田以蔵:佐藤健(少年時代:黒羽洸成)
望月亀弥太:音尾琢真(少年時代:谷山毅)
望月清平:本田大輔(少年時代:松田佳祐)
溝渕広之丞:ピエール瀧
岩崎弥次郎:蟹江敬三/岩崎美和:倍賞美津子
岩崎喜勢:マイコ/岩崎さき:野口真緒
岩崎弥之助:須田直樹/武市冨:奥貫薫
千葉佐那:貫地谷しほり/千葉重太郎:渡辺いっけい
千葉定吉:里見浩太朗
沢村惣之丞:要潤/近藤長次郎:大泉洋
陸奥陽之助:平岡祐太/池内蔵太:桐谷健太
高松太郎:川岡大次郎
中岡慎太郎:上川隆也
高杉晋作:伊勢谷友介
吉田松陰:生瀬勝久
桂小五郎:谷原章介
三吉慎蔵:筧利夫/久坂玄瑞:やべきょうすけ
伊藤俊輔:尾上寛之/井上聞多:加藤虎ノ介
大久保利通:及川光博
三条実美:池内万作
楢崎龍:真木よう子
後藤象二郎:青木崇高
山内豊範:染井将太
柴田備後:北見敏之/河田小龍:リリー・フランキー
三条実美:池内万作/坂崎紫瀾:浜田学
島村衛吉:山雄介/河原塚茂太郎:原田裕章
井伊直弼:松井範雄/金子重之輔:尾関伸嗣
那須信吾:天野義久/岡本寧浦:ベンガル
智:菅井きん
お元:蒼井優
ぎん:林侑香/さと:三宅ひとみ
志乃:及川奈央/なつ:臼田あさ美
徳川慶喜:田中哲司
朝比奈昌広:石橋凌
ジョン万次郎:トータス松本
永井玄蕃頭:石橋蓮司
小栗忠順:斎藤洋介
岩堀文治郎:松尾貴史
上野彦馬:テリー伊藤
トーマス・ブレーク・グラバー:ティム・ウェラード
今井信郎:市川亀治郎
近藤勇:原田泰造/土方歳三:松田悟志
沖田総司:栩原楽人/松平容保:長谷川朝晴
松平春嶽:夏八木勲
勝海舟:武田鉄矢
阿部正弘:升毅
西郷隆盛:高橋克実
小曽根乾堂:本田博太郎
大浦慶:余貴美子
吉田東洋:田中泯
山内容堂:近藤正臣
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コメント
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初めまして。
コメントありがとうございます♪
>でも、龍馬を「家族を犠牲にしてまで自分を通した人」に描きたくなかったんでしょうね。
私もそう思います。
このドラマには「みんなで送り出して上げる坂本家」の方が合っていますね。
脚本は入れる部分と入れない部分を上手く選んで、
このドラマの色を作り出していると思います。
だから統一感のある普通に面白いドラマになっていると思うんですね。
お余所のブログを回っていると、龍馬や武市の描き方に
不満をお持ちの方も多いみたいなんですが、私は今年の大河は
久し振りに一本のドラマとしてシッカリ出来ていると思っています。
脚本がとても良いですよね。見応えがあります(*^^*)
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ショコラさんのブログから来ました。
史実の話、ドラマになりますね。
でも、龍馬を「家族を犠牲にしてまで自分を通した人」に描きたくなかったんでしょうね。
史実通りにした方が、家族の犠牲を背負った龍馬の覚悟を描ける気がしますが…。
でも久しぶりに楽しみな大河です。
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>連座制が適用されるでしょうから、
>家族も当然お咎めになるでしょうね。
>乙女は離縁されるだろうとは思っていましたが、
>史実ではそんなことになっていましたか。
みたいです。
でも、坂本家はこの事実をずっと隠していて、次姉の墓が
坂本家に埋葬されたのは後世の事だとか。。。
実際に坂本家は大富豪だったらしく、脱藩の件は大したことなく
金で片が付いたようです。
乙女さんも、この件での離縁は特になく、離縁の原因は
夫の浮気や夫の家との諍いかららしいです^^;
>穏やかで優しい武市を久しぶりに見ました。
>そして元の夫に戻ったと安心している妻と、
>静かに"その知らせ"を待っている武市。
>・・・やり切れませんでした。
武市のシーンを見ているだけで泣けてしまいました。
こんなに優しい人なのにね。。。
第二部では、どんな人格になっているんだろう。
先が恐いですね。
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>やっぱり脱藩は家族に迷惑をかけるんですね(^^;)
この時代ですから、相当の覚悟は必要だったんでしょうね~。
>このドラマは、ほのぼのとしていていいけれど、甘いですね(^^;)
まぁ、ドラマはドラマですからね^^;
この家族と龍馬の関係は、とても素敵だと思います。
次姉の事は入れないで、みんなで送り出してやるのが
このドラマの坂本家としては最善の語り方でしょう。
脚本は素晴らしいと思います^^
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連座制が適用されるでしょうから、
家族も当然お咎めになるでしょうね。
乙女は離縁されるだろうとは思っていましたが、
史実ではそんなことになっていましたか。
>子供の頃の話を笑いながらする武市の姿が痛いです。
穏やかで優しい武市を久しぶりに見ました。
そして元の夫に戻ったと安心している妻と、
静かに"その知らせ"を待っている武市。
・・・やり切れませんでした。
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>剣を全て隠してしまったようで、次姉が龍馬のために
>家宝の名刀を渡してやった。
>この事で家に迷惑を掛けたと思った次姉は自刃したらしい。
おお!
そんな事実があったんですか。
やっぱり脱藩は家族に迷惑をかけるんですね(^^;)
このドラマは、ほのぼのとしていていいけれど、甘いですね(^^;)
龍馬の脱藩のために、姉が犠牲になったということは入れたくなかったのでしょう。
ドラマは、所詮、ドラマですね(^^;)
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>こういうとこに武家のしがらみを感じます。
そうですね~。。。
昔の人は、女でもそういう覚悟を持って生きていたんでしょうね。
今の時代だったら、家のために死ぬなんて考えられないことです。。。
この姉も、もう少し待っていれば、藩なんて崩壊したと言うのに。
>龍馬がいなくなったことの寂しさを
>食卓の場で表現するのは見事でしたね。
そうでした。
そして、姪が起こしに行った龍馬の部屋のガランとした風景も。
賑やかで仲の良いこの家だからこその寂しさと決意ですね。
乙女さんは、いつもの事と言え、権平さんが抜群にカッコ良かったです^^
>そして、ここからが
>ようやく龍馬の活躍が見れるんでしょうかね ̄▽ ̄ゞ
龍馬が私たちが知っている龍馬らしくなっていくんでしょうね。
楽しみですね^^
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>ああ、武市が悲しい…ああ、東洋がいなくなる…と
>脇役のことばっかり言ってるワタシ。。。
歴史ありきだから仕方ないと解っていても切ないですよね(; ;)
「組!」の時にも、こんな気持ちで見てたんだよなぁ、と思い出しますよ~。
>特に、序盤に消えてしまう東洋@田中泯さん、残念だけどさようなら、ですね。
そうですね。。。今後お会い出来るのは回想シーンくらいです(; ;)
何で、1人で出歩いてたの~?(; ;)
>次回以降は、わたしでもところどころはわかる展開になるんでしょう。
>どう描かれるのか、やはり楽しみです。
今後は楽しみでもあり辛くもありますね~。
新選組は出てくるのかなぁ。
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>史実には、やはりドラマと違う重みがありますね。
>でも、家族みんなが送り出すこの演出は良かったです。
まぁ、実際は当主としては、お取りつぶしになるかも知れない弟を
素直に行かせるはずは無かったと思うんですよね。
でも、このドラマでは、とにかく行かせてあげた。
その家族愛が美しかったです(*^^*)
>弥太郎も武市も、さらなる運命の渦へゆく第2部へのスパート、こうじゃなきゃいけませんね。
第二部は楽しみだけど辛い展開も多そう~(; ;)
武市や以蔵の事を考えると今から切ないです。
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史実のお話、なんとも深いですねぇ。
こういうとこに武家のしがらみを感じます。
でもって、家を守るために使えるものは何でも使う
そういうとこに人が生きていこうとする姿を感じさせます。
こういうこの時代に生きていた人の
息遣いが感じる作品というのは見応えがあります。
龍馬がいなくなったことの寂しさを
食卓の場で表現するのは見事でしたね。
その中でも権平と乙女は抜群の存在感でした。
そして、ここからが
ようやく龍馬の活躍が見れるんでしょうかね ̄▽ ̄ゞ
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>ドラマ放送が終わってなんだか今週は久しぶりにコメントする感じです(^^)
そう言えばそうですね~!「コドブル」以来かしら~(^▽^
>史実ではそうなってるんですね。
うん、まぁ、でもこれも史実と言うよりも逸話っぽいけど。。。^^;
>でも家族愛をテーマにしてる坂本家では今回の皆で送り出すって形の方が美しかったですね♪
私もそう思います。
兄も協力してくれるからこそ、温かい一家が描けるんですもんね♪
>一方戻れない所まで来ちゃった武市くん。
>うまい伏線を残し1部完でしたね。
武市のシーンを見てると、それだけで泣きそうな私。。。(; ;)
すっかり、この大森@武市に取り込まれてるんですが。。。
>やっぱ今年は脚本ブラヴォーな感じです(^^)
ですよね~♪
例え他のドラマが今イチでも。。。
これが面白いから耐えられる一週間です(*^^*)
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>たしかにこのエピソードをドラマに入れても良かったのかもしれませんね。
私もそうも思ったんですよね。
ドラマのネタとしては申し分ないエピソードだと。
でも、それだと坂本家が暗くなってしまうので。。。
このドラマにはそぐわないかもしれませんね^^
ドラマの坂本家は今日も素敵な家族でした。
私も権平さんには感動しました~(; ;)
みんな、なんのかんの言っても龍馬に甘い。。。
可愛いんですね。
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PASS:
主人公の龍馬が脱藩して、第一部終了とかいうひとつの区切りなのに、
ああ、武市が悲しい…ああ、東洋がいなくなる…と
脇役のことばっかり言ってるワタシ。。。
でも、この人たちが見たい、と思って観始めたドラマの中で、
当たり前だけど順々に消えてゆくのが悲しいです。
特に、序盤に消えてしまう東洋@田中泯さん、残念だけどさようなら、ですね。
次回以降は、わたしでもところどころはわかる展開になるんでしょう。
どう描かれるのか、やはり楽しみです。
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史実には、やはりドラマと違う重みがありますね。
でも、家族みんなが送り出すこの演出は良かったです。
まだ龍馬は英雄ではないけど、将来に夢をかけていく若者を信じる人々がまぶしい回でした。
弥太郎も武市も、さらなる運命の渦へゆく第2部へのスパート、こうじゃなきゃいけませんね。
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こんばんわ!!
ドラマ放送が終わってなんだか今週は久しぶりにコメントする感じです(^^)
史実ではそうなってるんですね。
でも家族愛をテーマにしてる坂本家では今回の皆で送り出すって形の方が美しかったですね♪
どこまで理解のある家族なんだ!!
一方戻れない所まで来ちゃった武市くん。
うまい伏線を残し1部完でしたね。
やっぱ今年は脚本ブラヴォーな感じです(^^)
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PASS:
史実情報、ありがとうございます。
たしかにこのエピソードをドラマに入れても良かったのかもしれませんね。
今回のドラマでも坂本家の人間が重要な役割を担っていました♪
中でも乙女と権平さんは感動しました。