NHK朝ドラ【ごちそうさん】第57回 感想

和枝(キムラ緑子)に親しい男性ができたことは、たちまち静(宮崎美子)の知るところとなる。
和枝との言い合いのなかで静は、無理やり後妻にされたと言いつのる。
うま介でめ以子(杏)は、ようやくハモニカとは湯引きしたハモに似せた寒天菓子だと知る。
め以子は、作り方を知りたいと正蔵(近藤正臣)を訪ねるが、芸者だった静を、正蔵が懇願して
後妻にしたあげく、静と和枝の争いから早々に逃げ出したいきさつを聞いて激怒する。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「ごちそうさん」第57話「祭りのハーモニー」
　　　　　

※(注)楽しくご覧になった方は読まない方がええですよ。

基本的には、ほぼ簡単感想で。

 

「ハモニカ」とは何か？

というミステリーを引っ張るのかと思ったのに、あっっさりとネタバレした。

…ぇ…私が昨日わざわざネタバレを小細工して見えないように書いた意味は一体…。　

 

今日は珍しく主人公の言う事にウンウンと頷いた…まぁ…あんたも相当だけど、ダメンズパパは
もっと相当…だからな。

この役がとっても似合ってしまう近藤正臣さんに拍手を送りたい。

 

和枝さんの件は今日は何の進展もないので置いておく。

しかし、一応この日の食事風景でお静さんが「騙されてるんじゃ」と言ったことで、
また言い争いがあった事だけは書いておく。　

 

あの、私は来てまだ半年も経ってないんですけど、もう何度も出てってやるって思いました。
正直に言えば。

お静さんも思ったと思うんです。
お父さんはいなくなって、継子は自分に反抗するばかりで。

あの…芸者さんに戻るって事は考えたりしなかったんですか？

 

と、また余計な事言う主人公。
でも、まぁ視聴者もそう思っている人が多いだろうね。

この人は、たぶん正蔵さんが戻って来るのを頭のどこかで待っていたんだね。
無理やり連れて来られたような事を言っていたけれども、好きだったから一緒になった。

なのに相手はさよならも言わずに出て行き、見つかったからと行ってみたら他の女と
一緒に楽しそうにしている…となったら、そりゃ…ハラが立つ以上の事だろう。

有名な売れっ子芸者だったら尚更、現代だったら慰謝料請求するところである。

しかし、この時代は旦那様が何してようが旦那様が正しい時代である。
しかも離縁もしてくれていないとなったら慰謝料代わりに着道楽してやるくらいしか
憂さ晴らしの方法もない。

 

ところで…。

二記事くらい前に「うま介」はもういいのかよ。
と書いたけれども、め以子は「うま介」の手伝いに通っているようである。

 

分かったよ、めいちゃん。「ハモニカ」は、お菓子だ！
おタネさんが教えてくれたんだけどね、昔、天神祭の夜店で一時期出てたお菓子なんだって。

どんな？

白くてふわっふわで。

ふわっふわ…。

キュ～ンと甘酸っぱくて。

それが湯引きしたハモの形に見立ててあるんだって。
どう？感動じゃない？

…で、ハモに似ているカン。寒天の「カン」なのかな？

語呂が悪いんで、それをみんな「ハモニカ」って呼んでたんだって。

 

はい。せ～いか～い…。

食いしん坊で売っているめ以子としては、たまらない。

で、お静さんのこともあるから、どういう物なのか確かめるために正蔵の所へ行くのだった。

 

食べた事あるんですか？

ああ、いや、まあ物珍しかったからな。話の種にと思うて。

作り方とか何となく分かります？

そら知らんな。
そのころはまだ料理に興味なかったしな。
何で？

お静さんが…食べたがってる…かもしれなくて。

かも？

 

そうですよ。この嫁はいつも「かも」で突っ走ってるのです。
でも、ドラマだからそれが当たっているので許してあげてください…。

 

何か心当たりありません？
お静さんとハモニカの関係というか…。

いや…。
何やそんなの聞いた事ない。

 

これは、とぼけているのか、男女によくある「女子にとっては大事な思い出なのに彼は
忘れちゃってる。ひど～い！」なのかは今の段階では解らない。

 

師匠は、お静さんの事どう思ってるんですか？

これは視聴者的にもぜひ聞きたいところである。

 

え？

入れ揚げて引かせてきたんでしょ？

 

ここから、正蔵さんの思い出話が始まるのだった。

 

初めて会うた頃は、まあ、もう年はそこそこいってたけれどもな。
三味線は上手いし話は面白し、そらまあ笑た顔がかいらしねん。
愛嬌のある芸妓やったな。

わし一目ぼれや。
「頼むさかい嫁に来て」いうて拝み倒したんや。

「奥さん亡くなってからまだ一年もたってへんのに、あんた何を考えてはりますねん！」
けんもほろろ。

そうですよね。

そこでや。わし一策考えた。
大枚はとうてな、1人でお静さんをぽんと、こう、揚げてや。
「なあ今日が最後やつきおうて」言うてお酒を…。
そのお酒の中にや、こう…ハラハラ、ハラハラとちょっとば…何やその…そういう…。
お静さん酔っ払うてしもて寝そうになってる。

そこでお静さんの手ぇを取って、一筆書かせたんや。
「一緒になります」て。
一筆取ったらこっちのもんや。なっ？
「ほれこれ見てみなはれ！あんたここに書いたやないか。書いたやろう」言うて引かせたん。

これをすごく得意そうに懐かしそうに嬉しそうに喋る正蔵…

を、あきれて見ている主人公。…と、オレ。　

 

それで。
それで面倒くさくなったらポイですか。

ポイ！？いや、ポイはしてへん。
わしがおらんようになっただけや。

……反省はしとるで。

 

師匠。お静さんの笑顔がかいらしかったって言いましたよね。

うん。

 

今はね。目ぇつり上がってますよ。

元はと言えば師匠のせいですからね！

 

どういう物なのかも解らなかったし、義父のいい加減さに腹も立ったので、
もう「ハモニカ」作りを止めることにしため以子。

しかし、希子ちゃんが珍しくハッキリ言うのだった。

やってみましょう。天神祭やし。

 

それで主人公も「実験やってみよう」の気持ちを盛り返す…。

 

ふわっふわだもんね。
う～ん。みんなで食べたいな。

 

この「みんなで」がビミョーに癇に障るわけだが…
まぁ…朝ドラはそういうものなので仕方ない。　

 

その頃、お静さんは芸妓に戻る決心をしていた…。

長屋の女@黒坂真美さんとイチャイチャしている正蔵をそっと覗き見し、
ふっとあきらめたように笑う…そこが切なかった。

 

ちなみに。

お静さん、現在、47歳。元売れっ子芸妓。

もしも西門家になんか行っていなければ、もっと良い所にお妾さんとして入っていたり、
あるいは奥さんとして入っていたり…
男に引かれなくても、お部屋でもっと高い地位にいたり…

そういう人生もあったわけである。

ダメンズのせいで人生メチャメチャ。

 

でも…
たぶんこの後、和枝姉さん(現在37歳)が詐欺に遭い、相憐れむで何となく
仲直り…そして、正蔵も帰ってくると…。

そういう未来が見える。妄想ですか…そうですか。　

 

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※キャスト

卯野 め以子 … 杏（幼少期：豊嶋花）

卯野 大五 … 原田泰造
卯野 イク … 財前直見
卯野 トラ … 吉行和子(ナレーション)
卯野 照生 … 井之脇海

西門 悠太郎 … 東出昌大

酉井 捨蔵 … 近藤正臣
西門 静 … 宮崎美子
西門 和枝 … キムラ緑子
西門 希子 … 高畑充希

村井 亜貴子 … 加藤あい
泉 源太 … 和田正人
大村 宋介 … 徳井優
藤井 耕作 … 木本武宏

堀之端 桜子 … 前田亜季
野川 民子 … 宮嶋麻衣
近藤 学 … 石田卓也
室井 幸斎 … 山中崇

高木馬介 … 中村靖日
宮本先生 … 奥貫薫
竹元 勇蔵 … ムロツヨシ

※スタッフ

脚本 … 森下佳子
演出 … 木村隆文、小林大児
プロデューサー … 内田ゆき
制作統括 … 岡本幸江
フードコーディネーター … 飯島奈美
音楽 … 菅野よう子
主題歌 … ゆず「雨のち晴レルヤ」

 

 

 

 

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