NHK朝ドラ【あまちゃん】第97回 感想

アイドルを目指していた春子（有村佳純）は、太巻（古田新太）とともに抱えた秘密の
ため、デビューできないまま3年がたった。
ついに東京を去るとき、上野駅に向かうために乗ったタクシーの運転手こそ、若き日の
黒川正宗（森岡龍）だった…。
正宗は、前にも春子と太巻を乗せたことがあり、その秘密も知っていたのだ。
そんな両親のなれ初めを正宗（尾美としのり）から聞いたアキ（能年玲奈）は、新たな夢を抱く。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「あまちゃん」第97話「おら、悲しみがとまらねぇ」

　　　　　

 

さて…。

上野まで。

と、荷物を持ってタクシーに乗り込んだ春子…で先週が終わり、今週が始まる。

 

運転手は目を見はった。

あの時…秘密を聞いてしまったあの時の女性客だ。

 

驚いたよ！
同じお客さんを偶然乗せる事自体珍しくないけど、ママの印象は強烈だったからね。
だけど、パパ印象薄いだろ？向こうは全然覚えてなくて。

 

言えばよかったべ。
「その節はどうも」って。

 

アキは世田谷の「実家」に来ていた。
正宗インタビューである。

首を横に振る正宗。

 

なして？

口止めされたから。

 

おい～……。
たったの2万5000円だじぇ！
隠しておく義理もないわ。
口止め料が2万5千円しかなかった事も含めて週刊誌に売ればもっと儲かるじぇ～。
何て、欲のない人。

…しかし、そういう事ではなさそうだ。

 

苦手なんだよ！関西弁。
全部脅し文句に聞こえるでしょ。

大体、英語の「ＹＯＵ」に相当する単語が多すぎる。
「われ」とか「おんどれ」とか「あほんだら」とか「自分」とか！
自分は「ＹＯＵ」じゃなくて「ＭＥ」でしょうが！

ただのヘタレだった…。

アキは笑っている。

 

懐かしい。

何が？

パパのそういう理屈っぽい学級委員っぽい近所のおばちゃんっぽい感じ、久しぶりだ。

…フフッ…たまには　いいもんだろ。

うん。イラッと来る。

 

複雑な笑顔の正宗。

 

野菜食べなさい！野菜食べたら泊まっていきなさい！

いい帰る。門限あるし。

部屋ないのに門限あんのか理不尽だな。

ベッド取られただけだよ。

寝袋で寝てるんだろ？

 

じぇじぇ…寝袋で寝てるのかよ。
最下位ってそんな扱い…？
あれ、一番最初に、これから人数が増えるから部屋はまだあると言ってたよね？

 

天野春子の娘だからじゃないのか？

そんな、いくら何でもそんな露骨な嫌がらせ。

太巻ならやりかねないよ。

 

自分がちょっと思っていた事を正宗に言われて、驚くアキ。

 

…とにかく、昔話は続く。

 

上野って事は…あれですか？ご旅行か何かですか。

東北の方です。

東北いいですね。東北いいですよね。

 

正宗は一生懸命春子に話しかけてみた。
しかし、春子は当然自分の事など思い出してくれない。

まぁ…あの時は『潮騒のメモリー』で頭いっぱいで運転手になんか目も止めていなかった
っていうのもあると思うけど…。

そして、正宗は普通に春子を上野でおろし、ロータリーを回って上野を後にした…。

と、思ったら、ロータリーを過ぎた所にまたタクシー待ちの春子が！？

 

二度あることは三度あるだよ。何か運命感じちゃってさぁ。
もう何か「東京湾に沈んじゃってもいっか」なんて。

ワクワクと話す正宗…もう恋する乙女の思い出話じゃないか。

本当に春子が好きなんだね。
なんか、可哀想になってくる。

いいがら！早ぐ声掛けろよ！

イライラするアキ。

 

せかすなよ、アキ。デザート食べなさい。

要らねえ！

どうした？

だってパパとママがくっつかねえと、おらこの世さ生まれてこねえべ！

娘を見て微笑む正宗…。

くっついたから生まれたんだよ。

 

行先に世田谷を指定された正宗は、春子を乗せて世田谷に逆戻り…。

しかし、春子はどうしても自分に気づいてくれないようだ。

 

会話も途切れて半ば諦めかけてたら、原宿だか表参道辺りで奇跡が起こったのよ。

カーラジオの番組で「転校生はつらいよ」さんのリクエストが入り、『潮騒のメモリー』が
流れ出したのだ。

尾美さん主演『転校生』懐かしす～。
　　　

 

…♪～き～たへ～帰るの～誰にも～会わずに～ンンンンン…♪

ミラーで後部座席の春子を確認しながらラジオに合わせて歌い出す正宗。
顔が…もう必死！

 

懐かしいなあ…いいですよね、この曲。
確か…鈴鹿ひろ美でしたっけ？
好きなんだよなあ…。
歌うまいっすよね。

 

ミラーに映る春子の様子を見ながら強張った顔で話しかける正宗。

しかし、『潮騒のメモリー』ネタはかえって春子の機嫌を損ねたようだった。

 

止めて。

え？

降ろして。…っていうか戻って。上野に。やっぱ帰る。

いやいや…お客さん。

止～め～て！

いや…。

 

ついに、正宗はタクシーを道路端に停めて全てぶちまけるのだった。

 

これ歌ってるのお客さんですよね！

 

正宗を「純喫茶アイドル」に連れて行き、何もかも話す春子。

ずっと1人で秘密を抱え続けてきた春子の苦悩を知る正宗…。
しかし、春子は話した事で心残りが無くなったようだった。

 

誰にも打ち明けられなくて…しゃべったら楽になりました。
もう思い残す事はないです。
帰ります。上野まで送って下さい。

狼狽する正宗。
彼には春子の苦悩は計り知れず引き留める言葉を持たない。

だから…ストレートに告白しちゃうのだった。

 

ずっと応援してたんです！
あなたを。

あの時、まだ鈴鹿ひろ美もデビューする前だったでしょ。
だから僕、先にあなたのファンになったんです。
ファン第1号なんです。あなたの。

だけど、あなたは表に出てこない。絶対出てこれない。
しょうがないからレコード買いましたよ。鈴鹿ひろ美の。
「潮騒のメモリー」も「縦笛の天使」も「ＤＯＮ感ガール」も！

あなたが歌ってるあなたの歌声だって思いながら運転しながら
聴いた　聴いた　聴いた！

リクエスト葉書だって送りましたよ。あなたの声が聴きたくて。

何か、そのうちあなたの事が好きなんだか鈴鹿ひろ美の事が好きなんだか分かんなく
なってきて…今じゃ鈴鹿ひろ美の大ファンなんです！

もちろん春子さんのファンである事に変わりはないんですけど…
だけど誰にも言えないからさ！

鈴鹿ひろ美の声をやってる人が好きだなんて言えないじゃん！
言えないじゃん！ね？
言えないじゃん！ね？

 

勢いにビックリして、

警察呼ぼうか？

と春子に聞く甲斐さんであった…。

いやいやいや…甲斐さんは全て知ってるってことでＯＫなのか？
こげなデケー声で……。

それとも、今、知ったのか？
それとも、正宗をただの妄想野郎だと思ってるのか…？

 

あっ、お構いなく！
すいません。すぐ正気に戻りますんで。

と、返事する正宗であった。

 

ただ、ファン第１号としてひと言だけいいですか？

はい。

あのね。ここで諦めるなんてもったいないですよ。
あなたの歌に励まされて、僕はここまで頑張ってこれたんです。
横柄な客に罵られても酔っ払いに絡まれても後部座席ガンガン蹴られても…
あなたの歌を聴いて彼女も頑張ってるんだからって。

なにも俺だけじゃない。タクシー業界のみんな、あんたのファンですよ！

鈴鹿ひろ美のファンでしょ？

だけど歌ってるのはあなたです！
日本全国のドライバーが、あなたの歌声に癒やされて安全運転を心掛けるから事故が減る！
春子さんの歌声にはそういう力があるんです！

 

そして、正宗は春子を上野ではなくて世田谷に送ったのだった。

 

それから、その喫茶店の常連になって、春子さんは歌手にはなれなかったけど
僕のお嫁さんになったんだ。

 

なんて話!!!!!!

この時の正宗さんの表情が、本当に優しくて頼もしくてそして初々しくて…

ほんと、心から正宗さんカッケーーーーー!!!

って思った。

ずっと影武者だった春子。
自分が歌っているのに自分が歌っていない…。
そんな日陰の3年間を送ってきた春子。

でも、あれが春子の歌だと知っている人がいた…。
しかも、春子の歌を生きる力だと言ってくれた。

こんなカッコいい男、どこにもいない…。

 

ほんとうに……。

どうして、こんな正宗と別れたんだ。春子よーー！！

 

手紙の内容の事で世田谷から梨明日の春子に電話するアキ。

なんかさ～大吉っつぁんと新婚夫婦みたいな目線交わしてるシーンが…複雑だよ、おら。

 

「じぇ！」が１０個じゃ足りねえほどびっくりで、ちょっと理解するのに
時間かかると思う。

でも一つだけ言わせて。

何？

ママ、かっけえ～！

 

そして、アキは言うのだった。

 

あのさ、おら目標が出来た。

目標？

今まではユイちゃんがこっちゃさ来るまでとか…。
鈴鹿ひろ美みでえになりでえって思って頑張ってきたべ。
でも、もう一つ新しい目標が出来た。

何よ。

おらママみでえな歌手になりでえ！

 

え、ちょっと待て……。
春子になったら影武者だべよ…。

 

ママの歌がパパの心さ響いて、それで2人が結婚しておらが生まれたんだもん。

ママの歌がねがったら、おらこの世さ生まれてねえんだぞ。

だからおら、そういう人の心さ響く歌っこ歌いでえ。
何万枚も売れなくてもいい。
そのかわり、ちゃんと一人さ届く歌っこ歌ったママみでえな歌手になりでえんだ！

 

春子は電話の向こうで微笑んで…
それから、照れて誤魔化すのだった。

 

ただ……

電話は「なぜ上野に着いた春子がまた世田谷に戻ろうとしていたのか」を聞くために
かけたんだけど。それは明日やってくれるんだよね…？

 

いや…忘れ物とか…決心が鈍ってたとか…
そういう簡単な理由のような気もするんだけど…。

 

ここにきて、おら、ちょっと妙な事を考え始めた。

というか、この話、まるでサザエさんやドラえもんのブラックストーリー都市伝説みたいに
ずいぶん前からツイッターなどネットで回ってるんですが…

アキが正宗の娘じゃない。

って事はないよね？

 

いや、私もこの話をネット上で見るたびに馬鹿馬鹿しい…〇ドラかよ、と思ってたんだけど～。

正宗の

「くっついたから生まれたんだよ。」

の前のミョーーーな間と表情。

アキの

「ママの歌がねがったら、おらこの世さ生まれてねえんだぞ。」

の後の春子の表情……。

 

に、ちょっと、じぇじぇじぇ…？( ‘ ｊｊ ’ )／

…と、思ってしまったんである。

 

…いや、ないよね。
それを太巻に打ち明けるか迷って世田谷に戻ろうとしてた…ってこともないよね。

いかんいかん……

はい。以上はただのおらの妄想でしたーーーーー！
※コメでご指摘受けてよくよく考えたらアキがうまれたのはこの2年後…。
この時に出来ていた子供って線はない。
やっぱ都市伝説だった。

 

若正宗の森岡龍の声や話し方が尾美としのりさんに似ていて、とっても研究している感じが
嬉しいなぁ…。

尾美さんもすきだけど、若正宗カッケー。
『ハッピーフライト』の整備士役から注目してる。

若正宗の出番、もうちょっとありそうで良かった。

 

「天野春子」の『潮騒のメモリー』は7/31発売！すでに予約でいっぱいみたい…。

 

こんなんも出るよ。すごいね。「春子の部屋」～あまちゃん 80’s HITS～
　　

 

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