NHK朝ドラ【あまちゃん】第33回 感想

アキ（能年玲奈）とユイ（橋本愛）を訪ねてきたのは、地元テレビ局のディレクター・
池田（野間口徹）だった。
「2人を情報番組に出演させたい」という申し出に、大吉（杉本哲太）ら、町おこしに燃える
大人たちは大喜び。
アキは、アイドルを真剣に目指すユイと自分との違いに戸惑っていた。
母・春子（小泉今日子）は、番組の出演に反対するが、ユイの兄・ヒロシ（小池徹平）が、2人の
マネージャー役を買って出て…。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「あまちゃん」第33話「おらのじっちゃん、大暴れ」

　　　　　

 

インターネットで見たよ～君たちの事。
今どき珍しくすれてない感じが新鮮だった。
地元のために頑張ってる姿にも感動したよ。偉いね～。

薄いサングラス薄い目薄ら笑いの男「岩手こっちゃこいテレビ」のD・池田は薄ら笑いを
浮かべながらそう言うのだった。

まぁ、話は当然テレビ出演の事。

「５時だべ！わんこチャンネル」という情報番組に出演しないかという事なのだった。

福田萌さんが出てるやつですか？

とユイ。さすがチェックしてる～。

そうそう。

要するに夕方の情報番組で、一度君たちを取材させて頂いて、その反応次第では番組内に
レギュラーコーナーを設け…。

レギュラー！？
色めき立つ黒い大人たち……。

 

お母さんに聞いでみねえと。

と、ポロっと言うアキを慌てふためき抑える大人たち。

お母さんの許可が必要なのは知ってるぅ。
そしてお母さんが許可しねえのも知ってるぅ。
そこは俺たち大人がなんとかするすけえ。
どんな汚い手を使ってもな…。

汚い手は…春子にはあんまり通用しないような気がするぅ。

そして、

…ユイちゃんは！？

と聞かれたユイちゃんは、ボソッとベラベラ喋り出す。

 

スタイリストさんはつきますか？
えっ？
あっ、ごめんなさい。
海女の衣装と制服以外に何か私服的なものが必要なのかなと思って。
それは…基本自前でお願いします。
メークもですか？
…メークもですね。
ＶＴＲは事前にチェックできるんですか？
それは…。
生放送だからね。
いや、でも素材は事前に撮影しますよね？チェックできますか？

ユイのプロみたいな勢いに池田の顔から薄ら笑いが消え、敬語になっていくのだった。

…確認しま～す。

 

帰り道、北鉄でユイの話を聞いて、やっぱり自分とは違う…と思うアキ。

やるやらないにかかわらず、確認は必要でしょ。
ネットと違ってローカル局とはいえ地上波だし、誰が見るか分かんないし、実質
デビューみたいなもんだよ。
ダサく取り上げられて損するの嫌じゃん。
何か不安。
あの池田って人も適当でぼんやりしてるし…。

 

自分のデビューまでちゃんとプロデュース考えてるユイ。
すげーな～。

ヒビキさんに相談してみよっかな…。

あっ…全く忘れてたけど、それ凄い的確なアドバイザーかも。

アキは、やっぱり春子に聞くと言うのだった。
そして、以前すごい剣幕で怒られ、暴言吐かれた話をすると…。

 

ひどい！

ひどいか。やっぱり。

えっ、アキちゃんブスじゃないよ。全然ブスじゃないよ！

いや…それは、もう乗り越えたんだ。

ブスじゃないのに…。

でもママ、チャラチャラした事極端に嫌いで…。

ブスじゃないからね。

分かったから。

分かってない！アキちゃんのママ、アイドルの事何も分かってない！
誤解してる！アキちゃんはアイドルの素質あるよ。

え…えっ？

アイドルってね、かわいいだけじゃ駄目なの。
かわいいだけの子なんて掃いて捨てるほどいるの。
かわいいだけの子をかわいくない子が追い抜いていく世界なの！
あれ？何かアキちゃんがかわいくないみたいになってる？
なってないなってない。

…なってるよ、ユイ。何回ブス言うんだ。

 

そして

「リアス」で春子と対面式に並ぶ緊張した黒い薄ら笑いの大人たち4人。

…何？
何なのよ！

いやあの…お父さん元気？

今、夏さんがそう言ってたじゃん！何よ？
何か言いたい事あるなら言って！ないなら変な空気出さないで！

 

何もしゃべらない内から、早くも春子の機嫌を損ねる大人たちであった。

恐る恐る口を開く大吉っつぁん。

遅かれ早かれこういう事になるとは思ってた。
ここ最近の北鉄ブームの火付け役は明らかにあの2人だ。
インターネットで終わる訳がない。いや終わってもらっては困る。
そういう意味では狙いどおりだべ。
いや、春ちゃんがこういう派手な事に拒絶反応あるのは分かってる。
でも今回だけは……。

スタイリストはつくの？

何？　

自前？

あっ…はい。
基本的には海女さん姿と制服で。

メークは？

あっはい。
でも事前にＶＴＲのチェックは…。

えっ？　
やってくれるのか？
聞いただけよ。どの程度の番組なのかなと思って、確認。

 

ひゃ～驚いた。あんたはユイちゃんと血が繋がっているのでは…。

春子はアキよりもユイちゃんの心配をしているのだった。

あの子見てると辛くなんのよ。
昔の自分、見てるみたいで。

あの子、田舎嫌いでしょ？
そこがアキとは全然違う。

田舎大好きだからねアキは。
大好きな田舎の大好きな人に喜んでほしくってやってるだけだから。

その辺のずれを北鉄の駅長さんはどう考えてるんですかっ？

もちろん何も考えてない黒い大人たちはタジタジだ…。

どうって…。

あの2人を町のＰ．Ｒ．に利用するのは構わない。
でもまだ2人とも子どもなんだからね。
これ以上エスカレートしたら取り返しのつかない事になんのよ。
ちゃんと責任取れんの！？

（吉田のいびき）

寝てんの！？

ごめんなさい！！途中から脳に酸素が行かなくなって…。

 

僕がマネージャーになりますよ!!

ヒロシが突然の熱血名乗り上げ。

 

僕が窓口になります。
僕が間に入って2人の希望を聞きながら、テレビ局の人が何か言ってきても
責任持って対応します！
それでも駄目ですか？

駄目よ。

 

まぁ…春子のヒロシ評は「何も続かない」「地に足が着いてない」だからな。

そして、とどめのひと言。

あんたユイちゃんの兄だし、アキのこと好きじゃん！

 

それに対し…
しおしおと崩れるヒロシ。

 

それは…その気持ちは一旦寝かせます。

寝かせるって事は、いつかは起こすって事だよね。

ええ、まあ…。

何？ストーブ君、振られたか？

…っていうか…「間が悪い」って言われました。
何か、潜水の勉強に集中したいって…。

 

しかし、春子は全てを知っている。

違うね。

アキが、ストーブさんがストーブの前に戻らないようにと気を使って誤魔化していた事を
この母はカラオケマイク使って叫んじゃうのだった。

えげつないぜ…春子。

 

るいがとひなきす。るいがとひなきす。
るいがとひなきすーーーーー！

逆から読んでみ。

 

翌日…。

憧れの種市先輩と初めての水中作業実習。

落ち着いてやればできるから。

と、爽やかに笑う先輩にニタニタするアキ。

 

そして、水中に潜り…ふと見学窓を見ると、そこにはヒロシが立っていた。

 

窓に何か一生懸命指で書いている。

 

ユイは下校の時、窓から潜水プールの中を覗くストーカーみたいな兄の後ろ姿を見た。

「るいがとひなきす」

窓に書かれた文字を見て、ブクブクと浮いていってしまうアキ……。

 

なんか…切ねぇっす。ヒロシ。哀れすぎ。

母として、大人としての春子の言動は先を読む力もあって素晴らしいんだけど、
無神経爆弾の投下力もハンパないな。

春子の秘密が何なのか、そういえば封印されたままでもうどうでも良くなりつつあったけど、
やっぱりアイドル考えてたって事なのかなぁ。

それにしてもユイはしっかりした子。

頑張れ、兄・ヒロシ。

 

マネージャーはヒビキがやれば適任だと思った。
かなりウザいマネージャーになりそう。

 

北鉄HP↓のユイとアキの動画。
　　　

 

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