NHK朝ドラ【あまちゃん】第12回 感想

アキ（能年玲奈）は、母・春子（小泉今日子）との約束で、新学期を前に東京に戻ることに。
弥生（渡辺えり）など先輩海女に別れを告げるが、心の中では離れがたい気持ちが押し寄せていた。
春子に片思いを続ける大吉（杉本哲太）も、アキ親子を引き止められずに右往左往。
ひそかにアキに思いを寄せるヒロシ（小池徹平）も、なすすべがない。
別れの日、北三陸駅に立ったアキと春子だが、春子が24年前の出来事を思い出して…。

連続テレビ小説「あまちゃん」第12話「おら、東京さ帰りたくねぇ」

ついに夏休みの終わり。
アキが東京に帰る時がやって来た。

岩場に座って海を眺めるアキ。

海女のみんなも元気がない。

来年もまた来っから。

と挨拶するアキに

来年はもう、潜ってねえかも知んねえなぁ…。

とガックリした声で言ってみせる弥生さん。

この辺は、帰らせたくないポーズもあるのかなぁ。

ここさ座れ。

と、アキを隣りに座らせて、夏さんは殻を取っていたウニをアキの口に入れた。

この流れ、無言…

忘れんな。

うん！

微笑む祖母と孫。
なんかグッときた……。

ヒロシはポケットからボロボロになったカレー屋のサービス券を出してくれた。

あと1枚あればただで食えるから。

有効期限とか大丈夫ですか？

本当はこっちに残りたいんじゃないの？

と言う春子にアキはパパと3人で暮らそうと笑顔で言う。

明日も早え。そろそろ寝るべ。

仕事から帰ってくるとさっさと布団に入ってしまう夏さん。

春子は、ここを出ていく前日の夜もそうだった事を思い出す。

あん時もそうだったよねぇ。
っつか、いつもそうだよねぇ。

ずるいよねぇ。ホントに親ってずるい！

春子も今、アキの気持ちは察していても、アキ自身に決めさせようとしている。
同じなのかもしれない…と思いつつも、つい夏さんに当たる。

良い事教えてあげようか。
お母さんってホントに眠ってる時はちょっとだけ目が開いてんの。
だから寝たフリしてもすぐに解るの。

翌朝は、海女仲間みんなで見送りに来てくれた。
しかし夏さんの姿はない。

ホームで大吉に挨拶して…

出発のベルを鳴らす大吉。

春子は電車の中からホームに佇む娘を呼ぶ。

あんたが決めたのよ。東京帰るって。
どうしたのよ。アキ。

…うん！！

足は動かない。

ドアが閉まる…瞬間

アキは伸ばされた春子の手を取ってあきらめて電車に乗り込もうとし…
春子はアキの手を取って電車から降りようとし…

えっっ！！

ホームに降りちゃった春子と電車に乗っちゃったアキ。

…の図から、結局、母子2人して電車を降りちゃった。

自分たち自身もどうなったのかよく解らず茫然とする母と娘。

…の目の前をリアス線は静かに走り去っていく。

2人よりもっと茫然とする大吉だけを乗せて。

北三陸駅から電車に乗って去っていく大吉に手を振り続ける春子…ぇ…。

おばあちゃん！ただいま！

家の中に走って入ってきたアキを見た夏さんの隠そうともしない喜びの顔！

そりゃ、泣いちゃうよね～…

海女の後継者なんてこの人にはたぶんどうでもいい。

孫が帰って来てくれた。

ウチの母の実家はそう遠い所にあったわけじゃないけど、帰る時はいつも寂しくて。
会いに行こうと思えばいつでも会える距離だったんだけど、それでも寂しくて。

おばあちゃんがいつも私たちが乗った電車をホームから手を振って見送ってくれるのを
見るから余計に寂しくて。

おばあちゃんの寂しさが伝わってくるから、もっと余計に……。

そういうの、思い出した。

切ない。

何で来なかったのよ。待ってたんですけど！

抱き合う祖母と孫を無遠慮に引き離す、娘・春子。

なんでって、そりゃ…ワカメがいっぱい張り付いていたから誰かに取られる前に。

そうじゃなくて。
あの時よ！

見送りになんか行けるわけないじゃん。春子。

もしかしたら、北三陸リアス線が動き出したあの日の前日。
夏さんが止めていたら春子は東京に行かなかったんだろうか。

夏さんは、そうしたくは無かったんだよね。

自分の意思で娘に生きてほしかった。
本当は、残ってもらいたかったんだろうけど。

よろしければ→【2013年4月期・春クールドラマ何見ます？】ラインナップ一覧とキャスト表

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