NHK朝ドラ【あまちゃん】第61回 感想

ユイ（橋本愛）が、誰にも言わずに水口（松田龍平）と東京へ行こうとした計画がバレた。
アキ（能年玲奈）は、ユイを応援してあげたいが、どうすることもできない。
水口は、自分は大手芸能プロダクションのスカウトマンだと白状する。
地元アイドルを集めたユニット「GMT47」を作るために、ユイが連れ去られてしまう…。
大吉（杉本哲太）らの大反対で、水口だけが東京に戻ることに。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「あまちゃん」第61話「おら、アイドルになりてぇ！」

　　　　　

その前に大吉。
国道４５号線の封鎖解除していいか！？

うん？

駅長も言ってみたかっただけですもんね。

んだ。言ってみたかっただけだ。

 

言ってみたかっただけかよっ！！

海女カフェで見つかった水口とユイを閉じ込めるための45号線封鎖解除…

大吉っつぁんと組合長の威光が凄すぎる北三陸。

 

夜中だっていうのに早起きの海女クラブもみんな集まってきた。
もちろん…美寿々さん含む。

 

だましてごめんなさい。

それじゃあ、おめえさんホントに…。

はい。大手芸能プロダクション「ハートフル」のスカウトマンです。

じぇじぇ！　
じゃあ「考古学の研究してる」つったのも…。

嘘です。
琥珀なんて興味ありませんし、何が面白いのかさっぱり分かりません。

 

この野郎～！

殴り掛かって行こうとする勉さん…。
そらそうなるわ…。

「さっぱり」言うな「さっぱり」!!

 

どうせあれでしょ？
例のさ、観光協会のホームページ見てさ、アキとユイちゃんの事知って…まあ、人気ある
みたいだし、そこそこかわいいし…違うか。普通にかわいいから。
アイドルだのデビューだのさ、そういう調子いい事言ってりゃあ所詮世間知らずの田舎もんだし、
ホイホイ乗っかってくるってそんな感じでしょ！？

業界の人間がやりそうな事をぽんぽん言い放つ春子に全く抵抗しないミズタクぅ。

そんな感じです。

そんな感じなのか？

はい。
全くそんな感じで弁解の余地もありません。

 

ミズタクの胸ぐらを掴む春子。

バカにすんなよ！

要するに、うちら田舎もんの事バカにしてんでしょ！？

 

あ、それはないです。

嘘だね！

 

春子が1年前まで東京で暮らしていた事も調査済みだと全て話すミズタク。
「ごめんなさい」は何度も口にするけど悪びれている様子はまるでない～。
ただ、花巻さんが言うように開き直っているという感じでもない。

ただ淡々と経緯と状況説明。
こういう事にも慣れているのかもしれない。

 

歌手を目指してたんですよね。
え？

そういう親が一番やっかいだっていうのもスカウトマンの常識です。
反面、自分の叶えられなかった夢を娘に託そうとする母親も多いので、味方につければ
心強いって…。

敵よ！あんたなんか！敵！天敵！
何なの！知ったような事言って！あの人、何！？

必要以上に激昂しながらアキを隠そうとする春子を慌ててなだめる娘・アキ。

あ～、いや、でも、どっちみちアキちゃんは本人が乗り気じゃないという事で。
ユイちゃんだけでもオーディション受けてもらおうと…。

えっ何？　オーディション！？

はい。
全国のご当地アイドルを一堂に会した新ユニット「ＧＭＴ４７」のオーディションです。

ああ駄目だ。ついていけねえ…。
夏ばっぱ！諦めるのはまだ早いぞ！

そろそろ話しが全く見えなくなってきている海女クラブだった。

 

「地方から日本を元気にしよう」というのがコンセプトで、47都道府県のご当地アイドルを
集めた、まあ、いわば、アイドルの甲子園ですね。

 

話から脱落して寝そうになる海女軍団だが、大吉つぁんだけは一応話を理解しているようす。

 

だが、いいか、ミズタク。よ～く聞け！
ユイちゃんはな、この北三陸の救世主なんだ。分かるか！？
産業も観光も100円ショップもねえこの町の廃線寸前のローカル線を普通の女子高生が
復活させたんだ！

いいぞいいぞ大吉！

何が「日本を元気に」だ。
こちとら25年間ず～っと元気ねえど！
２人のおかげでやっと人並みだぞ！
病み上がりだ！

ユイちゃんの代わりはいねえ。
誰にも務まんねえ！
どうしても欲しかったら刺し違える覚悟で来い！

お～よく言った！

 

大吉の演説に拍手喝さいの北三陸の大人たち……。

 

う～ん……。
これって…これってカッコいいの？

ユイとアキが北鉄を元気にしているのは解る。
それは確かに町の…地元の…大人たちの希望だろうさ。

でも、地元が元気ならそれでいいのか。
本人たちの気持ちはどこへ行く……。

と、全くサッパリしない所へユイ自身が口を開くのだった。

 

私の気持ちはどうでもいいんですか！？

え？

私の東京に行きたいっていう気持ちとか、アイドルになりたいっていう子どもの
頃からの夢とかは聞いてもらえないんですか。
そんなに町おこしが大事なんですか？

ユイちゃん…。

だから嫌だったんです。ミス北鉄なんて…。
こういう事になるの分かってたから。

 

さっきまで大吉っつぁんの演説に拍手を送っていた大人たちは一斉にハッとするのだった。

今まで考えた事もなかったのかな。
彼女たちに意思がある事。

 

私、北鉄がどうなろうと町がどうなろうと、
どうぅぅでもいい。関係ない！

ユイ。そのぐらいにしておけ。

だって本当の事だもん！

もちろん皆さんの事好きだし、田舎をバカにしてる訳じゃないけど…。

でも、これ以上犠牲になるのは嫌。
こんな所で一生を終えるなんてありえない！

 

このユイの叫びで、この日のミズタク・ユイ捕獲劇は終了。

みんな、それなりに気まずい思いで帰路に就く。

オーディションに行けなくなったユイは部屋に引きこもり。

僕も一旦東京戻るけど、ちゃんと営業するから。
君もご両親とちゃんと話し合って、3月まで頑張りな。

3月なんかすぐだべ、ユイちゃん。

待ってるから。

ドアのこっちから部屋の中のユイに呼びかけるアキとミズタクぅ。

つまり…
ユイの両親は、ミズタクが家の中に入るのを拒否していないという事でいいんだよね。

いずれ本当に娘がデビューする事になったら世話になるわけだし…。
ユイの気持ちを考えたら邪険にもできない。

オーディションだけ、行かせてあげればよかったのに。
そのまま行きっぱなしになるのが心配なら、母が付いて行けばいいんだし…。

と、ちょっと思ってしまうおら…。

 

「リアス」では黒い大人たちがそれなりに反省していた。

昨日のユイちゃんの言葉、胸に刺さったじゃ…。
25年前春ちゃんがこの町出てった時とダブったべ。

私も…。
昔の自分を思い出して息が詰まった。

確かにおらたちが町おこしに集中するあまり、17歳の少女の夢ば食い潰そうと
してたのかもしんねえな。

一度しかねえ青春だもんな。

じゃあ東京に行かせるんですか？

それは、ねえべ！

 

それは…ねえんだ…。

ユイの勝手な家出劇には同情してない。
でも、こうやって見ていると軽く軟禁状態？のようにも感じてしまう。

檻の中に閉じ込められて、鍵かけられて、町興しという芸をやらされてる…。

その鬱憤がユイを切れさせ、出ていきたいという願望を強くさせている。

そんな風に見えてしまう。

町興しの神輿のてっぺんに立っているはずの人がこれじゃあね。
神輿、崩れるよね。

その事に初めて気づき、ちょっとアンニュイな北三陸…。

 

ミズタクぅは、たぶん、それなりに気まずい気持ちを抱えつつ、北三陸を出ていく。

 

車ですか？

北鉄で。
裏切っちゃったからね。
最後ぐらい乗らないと。

 

出ていく元弟子を見送りに行く師匠・勉さん。

優しいね。最後まで。

琥珀を1つ手渡しながら言う。

 

持ってけ！こんなもの、元はただの樹液だべ。
磨いて磨いてやっと価値が出る。
お前の仕事もそんだべ？
どんないい原石もよ、磨かねがったら宝石にはなんねえ。

勉さん…解ってるなぁ…。
そういう仕事だよね。ミズタクの仕事。

原石を見つけ出す仕事。

だから、ミズタクはそれなりに琥珀堀りにも熱中しているように見えたのかもしれない。
原石を掘り起こすのが根っから好きなのかも。

しかし…

 

ああ…。

「ああ…」って分かったのか？

あっ。時間ないし。

 

ぉぃ…今日も勉さんの扱い……。

しかも、その後で現れた美寿々さんの方がインパクト強くて、勉さんがせっかく渡した
お別れの琥珀は置いて行かれてしまうのだった……。

 

勉さん…つよく生きてぇぇぇぇ！

 

※本日の「スタジオパーク」(13時27分～14時00分)ゲストは弥生さんの渡辺えりさん！！

 

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・【中学生円山】妄想も現実を超えれば真実になる

 

北鉄HP↓のユイとアキの動画。
　　　

 

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