NHK朝ドラ【あまちゃん】第59回 感想

東京でアイドルグループのオーディションを受けたいと言いだしたユイ（橋本愛）。
父・功（平泉成）と母・よしえ（八木亜希子）、兄・ヒロシ（小池徹平）が反対して大騒ぎ！　
アキ（能年玲奈）も、海女の仕事や海女カフェの接客で忙しいなか、ユイが気になって
仕方がない。

そんなころ、春子（小泉今日子）たちも、水口（松田龍平）の正体に気付いて…。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「あまちゃん」第59話「おら、スカウトされる！？」

　　　　　

 

視聴者待望の映画『潮騒のメモリー』は置き去りにされ…。

先週の土曜の予告を見た視聴者にとってはたぶん一番気になって仕方なかったシーン…が、
ついにやって来たーーーー！！

うう…切ないぜ勉さん。

 

大事な話があるの。

と、ユイに海女カフェに呼び出されたアキは『潮騒のメモリー』を見るのをあきらめて
(そこであきらめちゃダメーーー！)カフェに向かう。

ユイちゃん、こんな夜更け(春子が「梨明日」から帰って来たってことは０時くらい？)に
友達呼び出すとか不良だぞ、それは春子の始まりだぞ…と思っていたけれど、どうやら
親とケンカして飛び出して来たらしかった。

ケンカのいきさつはこうです。

あめじょ？←よしえさん

知らないの？
アメ横女学園芸能コース。
その３期生のオーディションが今度の土日にあるの。

それ、卒業してからじゃ駄目なの？

駄目じゃないけど、次いつあるか分からないし。

受かったらどうなるの？

レッスン出たりアメ女のイベント出たり結構忙しいの。

じゃあ家から通う訳には…。

無理に決まってんじゃん！
東京まで片道７時間だよ。

えっ、じゃあどうすんの？

引っ越すんだよ！

みんなで！？

みんなで引っ越してどうすんの！

そのアメ女は私立？公立？

お母さん！
アメ女は学校じゃなくてアイドルグループなの！

 

よしえさん…元女子アナだった割には芸能情報に疎すぎる…。
長年北三陸の主婦に浸っている間にスッカリ骨抜かれてしまったのか…あるいは…。
知っているのにとぼけてる？

 

アキバ系は説明が難しいよね。
今、秋葉原よりアメ横が熱いんだよ。
太巻さんが作ったアイドルカフェ太巻でも常時２０人のアイドルが…

と、熱く熱くまた語り始めるユイ。

…大体分がった。
もうおなかいっぱいだ。

視聴者もおなかいっぱいだぁ。

 

ユイはデビューできるならアメ女でもＧМＴでも何でもいいらしい。

でも両親は卒業しなきゃ駄目って言うし。
私が高校卒業したら諦めるとでも思ってんのよ。甘いよ！

 

じぇじぇ…真夜中に「大事な話」と呼び出して自分語りかよ…と、おらなら言って
しまいそうだけど、アキは人がいいからそういう事は思わない。
飲み物を出してきてユイに薦めたり気を遣うのだった。

 

だからって家出は駄目だよ。

と、そこに入ってくるミズタクぅ。

言ったよね？
ちゃんとご両親を説得して同意を得てからじゃないと事務所もバックアップできないって。
何かトラブルがあってからじゃ遅いんだ。
何なら俺がお母さんに説明してもいいけど。

無理。もうお兄ちゃん帰ってきてるし。

ミズタクに頼まれて、ユイの家に連絡を入れに行くアキ。

 

ユイが何でそんなに焦りだしたのかと言うとオーディションが近いからなんだね。

水口さん、私、もう岩手にいたくないんです。
同年代の子がテレビで活躍してるのとか見るともう…。

うん。分かるけど…でも、その前に家族を安心させなくちゃ。
そのためにも高校は卒業した方がいいと思う。
それは保険とかじゃなくてアイドルをやっていく上でもね。

オーディションはまだあるから。焦ってもいい事ないぞ。

 

2日前には、とりあえずジモドルとして北三陸で地盤をしっかり固める決心をしたんだな、と
ユイを見直したんだけど、おらの中のユイ好感度数がまたヒュルヒュル下がっていく～。

もう学歴は就職に関係なくなったとか色々言われているけど、アイドルと言われる人たちにも
大卒が増えてきているこの世の中。
Wikipediaにも学歴掲載されちゃうし、高校も出てないのは確かに辛いかもよ。

電話から戻ってきたアキは、2人の会話を聞いて大そう複雑な気持ちになるのだった。

アキ的には…そら複雑だよね。
自分が大好きな北三陸を捨ててユイが大嫌いな東京にばかり目を向けている。

 

高３の１学期が終わり、アキやユイちゃんにとって人生最後の夏休みがやって来ます。

って事で、早くも北三陸は終業式。

久々の磯野先生っっっ!!!

…あ～それから、先生は基本的に学校にいます。
潜りたくなったら来い！
…あ～それから…。

なのに、アキは磯野先生の長い長い話にイラッイラしているのだった。
立ち上がって教室の隅に磯野先生を追いこむアキ。

もういい加減にしてけろや、いっそん！

え？

「あ～それからそれから」って！何？
今日は秋田から団体客が来んだ！夏休みの方が忙しいんだ！
それなのにオチも山もねえ話ダラダラと！
手短に頼む。

…以上で～す。

いっそんの扱い…ぇ…。

 

海女カフェは大盛況。
海にも早く潜りたい。

夏休み、アキは張り切っている。

花巻さん、ちょっと浜さ出てきます！

おう！いっぺえ取ってこいよ。

なのに、そんなアキをまたも引き留める声が…。

 

ちょ…ちょっとすいません！

ヒロシであった。

ちっ!!!←舌打ち

ヒロシの扱い…ぇ…。

えっと…この海女ランチって何ですか？

まめぶとお握り。

海女プレートは？

まめぶとパン。

海女セットは？

まめぶとプリン。

…コーヒー下さい。

ちっっ!!!花巻さん！この人コーヒーだけ！

ちっっ！コーヒー！

 

舌打ちの連打……。

 

この間はごめんね。ユイが迷惑かけて。

ああ、いえいえ。

家帰っても大げんかして大変だったんだよ。

じぇじぇ！

 

あれから家に帰ってユイは両親とやりあったらしい。

やり合ったというか、ユイの一方的なワガママ？

 

お母さんみたいになりたくないって言ったの！

ユイ、お前それどういう意味だ？

これからって時に結婚したんでしょ？
だって女子アナ２年目だったんでしょ？
お父さんと出会わなければ全然違う人生が待ってた訳じゃん。
それなのにこんな田舎でこんな山奥でだっさいポロシャツ着て残念なエプロンして
シチュー作ってそんなふうになりたくないって言ってんの！

ヒロシがユイを引っ叩く。

いい加減にしろよ。

顔は止めてよ！←三原じゅん子か！…あ、解らない世代？

怒るヒロシに、お前が言っても説得力がないと下がらせる父。

ユイ、東京行こうが芸能人になろうがお前の好きにすればいい。
でもな、母さんを悪く言うな。
それだけはホントに許さないからな。

泣き続けるよしえさん。

 

…それ、修羅場でねえか。

まあ俺が出てった時もそんな感じだったから。
それにしてもどうしちゃったのかな。
あいつ急に焦ってソワソワして…。

 

アキには事の真相は誰にも言えない。

ストーブさんはまだ知らないのです。この町にスカウトマンが潜伏している事を。
ストーブさんだけじゃない。美寿々さんも花巻さんも。
大吉っつぁんも菅原さんも、そして春子も気付いてない。
この男の正体を知っているのは、今のところアキとユイちゃんだけなのです。

 

スカウトマンが潜伏している事だけじゃない。

「こちらをご覧下さい！」
「私は、北三陸の夏景色が大ぁぁい好きです！」
「私はこの町をずーーっと愛し続けますっ！」

テレビでニコニコと北三陸を紹介するユイを応援しているみんな。

みんなは知らない。
ユイが北三陸を大嫌いだと言い、出て行こうとしている事を。

アキだって本当は芸能界に興味がないわけじゃない。
でも、アキは東京が嫌い。

…ってことは…

何かしら東京を好きになる要素が出来たら出て行ってしまうって事？

 

さて…今日の一番大変な修羅場(？)がここから展開されます。

アキ！
あんたさ、洗濯物出す時にはポケットの中確認しなさいって何度言ったら分かんのよ。

ごめ～ん。

紙もこんなんなって…。

 

ああ～これやられるとホントむかつくよね～。
他の洗濯ものにも紙がボロボロ付いちゃってさぁ……。

…とか、言ってる場合じゃなく。

アキのポケットから濡れてグシャグシャになった紙を取り出す春子。

何だこれ？…名刺かな？水…みず…何だろうこれ。

じぇ！

マネ…マネージ…マネージ…。

驚いて春子に駆け寄りグシャグシャの名刺を取り上げるアキ。

 

なに何？何よ。

な…何でもねえ！

わかりやすくテンパリ、わかりやすい所に名刺をそのまま捨てるアキであった。

自分の母親をなめてんのか、アキ。

案の定、春子の手によって名刺は拾われ、再生されて「リアス」でお披露目される事となる。

 

初めて見ました…。

勉さんのショックな表情…。

だろうね。
ずっと弟子だと思ってたんだもんね。

えっ！何？何？どういう事？

↑もう1人、ちょーショック受けてる人、美寿々さん。

だからぁ～、ハートフルっていうのは東京の芸能事務所なの。
そこの名刺持ってるって事は業界人って事でしょ。

水口さんが？

業界人がなしてこんな田舎に…。

しかも勉さんの弟子って。

琥珀の…琥珀の魅力に目覚めて！

違うね！琥珀なんか全然興味ないんだよ。
ただこの店に出入りするために勉さん利用されたの。

じぇじぇ…。

 

ちょっとーー春子、またそんな言い方…。
勉さん、もうショックで泣きそう…。

じゃあ…私も…？←崩れそうな美寿々さん。

そうかもね。情報を得るために近づいたのかも。

じぇじぇ！

えっ？アキちゃんがこれを持ってたって事は…。

当然、ユイちゃんもスカウトされてるでしょうね！

じぇじぇ！

道理で…。

えっ何？

変だと思ってたんですよ。様子が。
やたら親に反抗したり東京の賃貸情報とか間取りとか取り寄せたり…。

やばいじゃん、それ！

えっ？
えっハートフルって有名な事務所なんですか？

 

雑誌を取り出して「荒巻太一」のインタビューページを見せる春子。

 

あっ！！

ここでやっと、あの日ユイが観光協会のパソコンで「太巻き」を調べていた事を
思いだしたヒロシであった。おせーよ。

「太巻き」の事なんか調べてどうすんだろと思ってたんですよ！
そっかプロデューサーか！　スッキリした～。

えっ、そこ、すっきりするとこ？

いや、スッキリしない！
ちょっとちょっと、今ユイちゃんにいなくなられたら北鉄はどうなるんだよ！
チクショー！←大吉っつぁん。

どうする？チクショー！←菅原。

チクショォォォォォォォー！←美寿々さん…。

何か「チクショー」の重みが違いますけど…。

 

みんな美寿々さんに比べたらね…何せ…美寿々さんはミズタクと結婚するつもりだったらしい。

…どころか、式場の仮押さえまですでに入れていたらしい。

じぇじぇ…ミズタク、たぶんそこまで気を引くマネはしてないと思う。
妄想暴走恋愛は北三陸のデフォなのか。

…と思ったら…

車もあげたのに～！

じぇじぇじぇじぇじぇ…！( ‘ ｊｊｊｊｊｊ ’ )／

そして一同が気付くと、勉さんの姿は「リアス」から消えていた…。

 

その頃…

ユイは海女カフェでミズタクを待っていた。
オーディションのために東京へ行くのだ。

何泊するの？

オーディション受けるだけだから１泊だよ。

…その割には荷物でっけえな。

大丈夫。水口さんが車で送ってくれるって。

 

ぇ…その車って、美寿々さんの車だから。

 

…運転中かな…。

携帯に出ないミズタク。ユイが静かに携帯を閉じた時。

 

ミズタクは、坑道で勉さんに殴られていた。

あの勉さんが殴るなんて…。

みんな～何で勉さんにもっと気を配ってくれないんだ。
勉さん「ちくしょー」とも言えずに1人で心の中でいっぱい叫んでたじゃん。

おらには「ちくしょーー！」以上の勉さんの声が聞こえたよ。

そもそもどういう経緯で弟子になったのか知らないけどさ、勉さんにとって琥珀を愛する
同志ができたことは本当に本当に嬉しい事だったはずだ。

どう見ても他の誰も琥珀に興味もないようだし、勉さんが年を取って掘れなくなったら
誰が坑道を引き継ぐのか、勉さんだってずっと考えてきたはずだ。

弟子が出来た事は後継者も育つという事。

ミズタクは勉さんの喜びや期待を背負った大事な存在だったはずなんだ。

それが、自分を裏切るどころか周りのみんなに迷惑までかける結果になった。
弟子としてミズタクを預かる身としては、息子が大犯罪を犯したも同じこと。

勉さんのショックは誰よりも大きいよ。

怒りも大きいだろうけれども、悲しみが大きいよ。
可哀想過ぎる…。

 

でも、ユイと約束していたギリギリの時間まで坑道で琥珀を掘っていたミズタクだって、
琥珀と勉さんに対する何かしらの愛は育っている気がする。

 

このままミズタクが北三陸の敵みたいに出ていくのはイヤだし、勉さんと和解してほしいし、
何よりも…勉さんに心穏やかになってほしい。

 

破門だ。
今すぐ出ていけ！

 

と叫ぶ勉さんの表情が悲し過ぎた。

 

おら、ユイのアイドル話なんかどうだってええわ。

勉さん、どうなる～！？

…つづく。

 

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