NHK朝ドラ【あまちゃん】第55回 感想

アキ（能年玲奈）の「海女カフェ」計画を突きつけられた観光協会。
大吉（杉本哲太）や菅原（吹越満）らは、かつ枝（木野花）、弥生（渡辺えり）、美寿々
（美保純）ら強烈な海女クラブの面々を相手にするのは勘弁と、担当をヒロシ（小池徹平）
に押しつけてしまう。
一方、水口（松田龍平）はすっかり町になじみ、美寿々ともいい雰囲気。
ユイ（橋本愛）は、そんな水口が実は芸能事務所のスカウトマンではないかと疑って…。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「あまちゃん」第55話「おら、スカウトされる！？」

　　　　　

 

ユイちゃん、何か今日変だよ～。

分かってます！

 

突然、ミズタクにブチ切れたユイに妙な愛想笑いで対応する春子。
ユイもここでこれ以上の騒ぎは起こせない。

何せ「ガードの堅い母親」。
もしもミズタクが本当にスカウトマンだとしたら、これがネックの全てなのだから。

そこへドヤドヤと観光協会帰りの海女クラブが「リアス」に登場。

ユイは仏頂面して座り込む他なく、ついに帰ってしまうのだった。
それを追いかけるミズタクぅ。

 

あの！
何か誤解を生んでしまったみたいでごめんね。

追って来たミズタクをひと睨みして帰って行こうとするユイ。

ちょ、ちょっと待って。

写真を撮ったのは、親戚に君の…ユイちゃんの大ファンがいてその子に送るためでした。
ついでに言うと、お座敷列車の動画も撮って送りました。

ごめんなさい。

 

ユイもここでハッキリ言えばいいのにね。
電話を聞いたって。

でも、言えない。

好きだけど告白できないＪＫの甘い恋……。
どころの騒ぎではなく、ユイは今、自分の一生をかけた夢がどうなるかの戦いを
1人でジリジリしながら行っているのだった。

言ってしまって、ハッキリと「キミ1人ではダメだ。アキちゃんがいないと」と
宣告されてしまうのは恐い。

だから、今は負け戦ギリギリの駆け引き。

これ、メアドと…最近更新してないけどブログです。

名刺を渡す。う～んＪＫっぽ。

え？

「親戚の方」に渡して下さい。

うらみつらみのラブレターよりも、この名刺は重いぞ。
この1枚にユイの夢も希望もドロドロした気持ちも全部籠ってる。

ある意味、ユイのこの想いはアキの妄想恋愛なんかよりもずっと切ないのだった。
片思い以上の片思い。

しかも、相手は純朴な男子ではなくて狡猾な大人だ。

でもさ、ユイちゃん、そのドロッとした雰囲気がキミの表情や全身から出ちゃってるよ。
それはアイドルとして明らかにマイナス…でも、それを隠せるほど大人になれない。

橋本愛ちゃん、そのやさぐれ感が、すごく上手い。

 

アキはそんなユイの想いを汲みきれず、まだまだ子どもなのでサラッと「リアス」で
ミズタク＝スカウトマン疑惑をみんなに話してしまう。軽いな。

バカ言うでねえ。
あれはただの年増好きの琥珀掘りだ。なあ美寿々？

私、スカウトされちゃったのかしらん。

春子まで、

あんなぼんやりした押しの弱いスカウトマン、いる訳ない。

おいおい、最初にミズタクを「あ・や・し・いぃ～」と言ったのはあんたなのに～。

大人はみんな単純だった。

あ～なるほど…この単純さがアキには合ってるって事なのか…。
…と、今、書きながら思った。

だから、ここが好きなアキ。
これがイヤだから抜け出したいユイ。

 

さて。
海女クラブが嵐のようにやって来て去って行った観光協会では、やっと訪れた平和を満喫…。

「海女カフェ」案は悪くはない…と言うのが観光協会の感想。

しかし…。

海女クラブの連中の相手をするのが面倒くさい！

これもみんな同意見。

カフェなんか始めたらあれが延々続く訳だべ。
「時給上げろ」とか「交通費出せ」とか。「送り迎えしろ」とか。

あの勢いで攻め込まれたら太刀打ちできねえ。
ノイローゼになっちゃいます。

一人一人は物分かりのいいばばあだけど集団になったらグループ感が増すんだよな。

ばばあって…。

ばばあでいきましょうよ、もう！
アキちゃんに比べりゃ全員ばばあでしょ！？
女子高生ウィズ５人のばばあでしょう！

あれが元気で頑固だから始末が悪いんだ。←夏ばっぱ。

金に細けえんだ。眼鏡会計ばばあね。←かつ枝さん。

騒音ばばあ。ダンプ！「んだ　んだ！　んだ　んだ　んだ！」←弥生さん。
↑１の２面でコイン集めてんのか！
　地下の曲かこれ。
　　　

フェロモンばばあ。ある事ねえ事言い触らしてたきつける。←美寿々さん。

問題はあれだよ！安部ちゃんの代わりに来たあの、ほれ、白い…。白ばばあね。←花巻さん。
「下の娘は花粉症なんです！上の娘は夜尿症なんです！」
何に怒ってるのかが分からない。

 

ばばあたちの悪口大会～。

あ～わかるわかる～！！！
おら、女の職場にずっといたからな。

女の職場では男性は立場は上でもおばさんにヘーコラしないと仕事してもらえない。
当然、グチは溜まる。愚痴は女だけの特権ではないんだよね～。

しかし、これ「働く女性に敬意が足らない」とかNHKにクレームのお電話しちゃう
おばさんが出てきそう～。ま、いっか、そんなの

 

悪口大会の間、ひと言も口を開かずのヒロシ。

あれ？さっきからおとなしいね。足立君。

えっ、そうすか？

あ～仲いいもんね。海女さん連中と。

まあそうっすねえ。かわいがってもらってますね。

じゃあ、やってみるか？海女カフェ。

じぇじぇ！

 

こうして、海女カフェ担当は、おばさんたちに可愛がられないおじさんたちの嫉妬によって
若いヒロシに押しつけられたのだった。
頑張れヒロシ。

銀行からも融資があるらしく、動き出した海女カフェ企画～。

 

アキには2通のハガキが届く。
1通はケープタウンにいるらしい忠さんから。

「夏　春子　アキ　夏」。
アハハッ！「夏」２回出てきたよ。

正宗さん、いない。

「ケープタウンは真夏です。フリース要らねえ」だって。

こんな形でいた。

もう一通は、何と種市先輩！！

「天野、元気か？自分は今ほとんど休みなく働いてる。滑走路の土台を造ってる」。
「ここから国際線が飛び立つと思うと身が引き締まる思いだ。天野も立派な南部ダイバーになれ」

う～ん…先輩らしい清々しいお手紙。

アキはもう有頂天～。

で、ユイにそれを見せる。

 

ユイちゃんには？

届いてない。
…あっ、でもメールは毎晩してる。

…聞かなきゃよかった…。

 

結局、遠距離恋愛は本当に続いているらしい。
これは、種市先輩にとっては喜ばしいことだよ。良かったね、先輩。

でも、わざわざ「メールは毎晩してる」。

と、付け加えるユイのひと言には無神経ではなくて「毒」が籠っている。
だって、そんな事くらいでしかユイにはアキに仕返しができないんだもん。

種市先輩なんてどうでもいい。ユイにとって、アキは今もっと大きな嫉妬とジレンマの
対象なのだった。

だから、ついにユイはアキに向かってハッキリ言う。

もし万が一「2人でデビューしないか」って言われたらどうする？

そんな事、考えてもいなかったアキ。

それはねえべ。

それしか理由ないと思うの。
私一人だったら身分なんか偽ったりしないで直接声かければいいと思うの。
実際連絡先書いて渡したんだよ。
でも何も言ってこない。

…って事はさ、私一人じゃ駄目なんだよ。
アキちゃんも一緒じゃないと！

 

アキもミズタクから「無限の可能性」うんちゃら言われた記憶はある。
だからミズタクが怪しいと言えば怪しいのは解っている。

「楽しかった」って言ってたよね。

え？

お座敷列車。歌ったり踊ったり、そういうの。

うん楽しかった。

私も楽しかった。

でも仕事にできるとは思えねえ。

そうかな…。海女さんとそんなに変わんないじゃん。

いや違う。全然違う。

アキちゃん…。

おらユイちゃんとは違う。
潜りたくて潜ったり歌いたくて歌ったり、それしかできねえ。
プロじゃねえがら自分のためにしかできねえ。

お座敷列車は…
あれはあれでいい思い出にしてえから。ごめん！

 

アキが思い通りに動いてくれないジレンマ…。
この時のユイの顔付きがメッチャ黒いのだった。

恋の駆け引きなんかよりも、ユイにとってはずっと大変な事。

 

そして、ユイはついに琥珀の坑道に1人で入っていく。

そこではミズタクが1人で琥珀を掘っていた…。

 

続く…。

 

【関連記事】
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北鉄HP↓のユイとアキの動画。
　　　

 

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