やはり帝人事件きた。
家族の危機に、優三の頼りになる行動……そして、このドラマ始まって以来一番のイケメンっぷりを見せる花岡。
突然、猪爪家に検察が押しかけ、はる(石田ゆり子)は直言(岡部たかし)が贈賄で逮捕されたと告げられる。証拠品として家中を物色され、途方に暮れる寅子(伊藤沙莉)たちに、下宿人の優三(仲野太賀)は法律の知識を活かしてできることをしようと提案する。寅子たちは無罪を信じて帰りを待つが、直言の逮捕はほんの皮切りに過ぎず、世間を大きく揺るがす大汚職事件「共亜事件」として事態はどんどん悪くなっていく…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第4週「屈み女に反り男?」第20話
感想
昭和の大疑獄事件「帝人事件」が完全に再現された「共亜事件」。
お父さんは巻き込まれただけだと思うのだけれど。
直道の「俺にはわかる!」が出ちゃって、かえって不安に……。
優三の的確な行動
帝都銀行、経理第一課長猪爪直言を贈賄の容疑で勾留した。
検察の日和田を何とか家に入れないように頑張る寅子だけれど、家宅捜索令状が出てしまっているし。
そこへ帰って来た優三の的確な言動には惚れ惚れしてしまった。
お母さん、直明くんを連れて奥に。
ここは僕に任せて。
母に庇われて泣きそうになっていた直明くんに向かって、
お母さんを頼んだよ。
と、直明くん自身に使命を与えてしっかりさせる。
日和田に向かって、
靴だけはお脱ぎいただきたい!
どの部屋でも全てご案内しますので。
と、この家の尊厳を保つ。
素晴らしい……法を学んでいる者の落ち着き。
悔しい。
何も言えなかった。
今まで学んだことが何にも出てこなくて。
と、落胆する寅子に、
トラちゃん 悔しがるのは後回しだ。
これから辛いことがたくさん起こると思う。でも一つ救いなのは、僕らが法を学んでいることだ。
と励ました後で、
その強みを最大……最大限に生かしてこの場を乗り……。
はあ…はあ……ごめん。僕、昔から緊張すると腹の調子…。
と、トイレに駆け込むのも、寅子を和ませたよね。
(まぁ、このせいで司法試験に何度も落ちてるのね(笑))
贈賄の容疑
駆けつけた直道に「遅いよ!お兄ちゃん!」と怒鳴る寅子。
トラちゃんって、ちょっと乱暴よね……。とは思うけれど、ここはやはり不安だから早く来てほしかったんだよね。
今、分かってるのはお父さんが贈賄の容疑で逮捕されたということだけです。実は数日前に高井理事が連行されて行内は騒然としていたんです。
高井さん?俺たちの仲人のか?
この時点で何か知らせておいてくれれば覚悟だけでも出来たのにね。
お父さんが関わっているとは優三も思わなかったんだろうな。
予審が終わるまでに弁護士を雇わないといけません。
大学の同期や心当たりを当たってみます。
「予審」とは、本格的な裁判の前に行われる審判のことで、弁護士はまるっきり関わることが出来ない審判らしい。
こんなことやっているから冤罪が起きるんだよね。
もちろん、現在は廃止されている。
無実の人間はすぐに釈放される。
朝になったら申し訳なさそうに帰ってくるさ。
俺には分かる!
やめてぇ。直道の「俺にはわかる!」不吉だからやめてぇ……。
しかし、そうなってもらわなきゃならないし、史実のモデルのお父さんは逮捕されたりしていないので、ここは誤解ということで合わせてほしいな……。
でも。
何日たっても直言は帰ってきませんでした。
ここから、優三が言っていた「つらいこと」が始まる。
家の前に記者が集まり、猪爪家の人たち、もちろん寅子も家の外に出ることは出来なくなってしまった。
当然、大学へも行けない。
これだけ騒がれればご近所にだって顔向けできないし、よくドラマで見る、石が飛んできて窓が割れるなんてことも起きてしまいそう。
だって、事件は「帝人事件」と同じ様相。
帝人事件とは(簡単に)
1934年から起きた帝国人造絹株式会社(帝人)の株を巡る贈収賄事件。
帝人株の売買を不当に行ったという疑惑を受け、帝人社長、台湾銀行頭取、大蔵省の次官、銀行局長ら16人が起訴され、斎藤実内閣の総辞職という事態にまで発展する。
ドラマ内の「共亜事件」そのもの。
帝都銀行が株の取り引き実務を行い、直言は高井理事らと共謀して賄賂を贈ったとされ事件の鍵を握る人物として新聞紙上をにぎわしました。
直言さん、以前、寅子の記事をスクラップしていたけれど、自分も記事になっちゃったね……。
つらいこと
大きな事件に発展してしまったので、その娘は当然、学内でも有名人に。
明律の恥だ。
早く退学してくれないかな。
などと噂している学生も居て、集団って本当に怖い。
梅子さんはご主人に弁護をお願いしてみるが、当然突っぱねられる。
勝てない仕事には乗らない。まぁ弁護士としては当然かも。
授業の終わりにちょっといいかな。
友の身に起きた出来事に君たちが心穏やかではないことは承知している。しかしまだ予審中で罪が確定したわけではない。
法律を学ぶ我々は何事にも影響されず物事を判断しなくてはならない。
そのためにも我々は学び続けなければならない。
これだよね。
「辞めてくれないかな」ではなく、身近に事件が起きたならば、ここから考えるのが法律家というものよね。
連日の騒ぎに家の中で落ち込む寅子の前に、ラスト、王子が現れる。
静かに。
記者たちに感づかれる。
花岡さん?どうやって…。
裏の家に頼んで入らせてもらった。
そこから塀を登ったけど落ちてしまってね。
ロマンスか?
……とは思わなかったけれど。
続けて、もう一人落ちる音がして、もちろん、穂高教授も一緒です(笑)
突破口が開けるといいね。
ところで「みるはち」では、あなたのベスト朝ドラ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。
このドラマのレビューを投稿してください
広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20