その手帳には、幼いころに「少年探偵団」シリーズを読ませてあげられなかったこと。
そして、離婚を許してあげられなかったことに対する、鹿山さんのお詫びの気持ちが
込められているんです。
ビブリア古書堂の事件手帖 第10話
ほぼ感想のみで。(完全なネタバレ感想です。見てない人には理解できません)
「君に 手紙を書くのはおそらく これが最後になるだろう」
「私の命は あとわずかで尽きてしまうがそれまでに 君への贈り物を用意するつもりだ」
「贈り物を 手に入れるために君にしか 分からない暗号文を 残そうと思う」
「見事 謎が解き明かされ君が 私の永遠の思いを受け取ってくれることを願っている」
こんなややこしい手紙を残して死んでしまった男が残した金庫の中のお宝を巡るお話。
死んでしまったというよりも、殺されてしまったみたいだけど…。
最終回までの前後編らしい。
今回の話は、「鍵のかかった部屋」メンバーがいれば解決する話だった。
(弁護士付きやで…)
この男・有名な政治学者の鹿山明が残した江戸川乱歩コレクションをビブリアに
全部売るという依頼主・来城慶子。
彼女は実は鹿山の愛人。
門から玄関が見えないほどの大邸宅。
これが愛人宅だなんて、自分の家はどんだけ大豪邸…と、まず、そこに驚いた。
江戸川乱歩コレクションに栞子の目はキラキラ。
しかも、開かない金庫にはもっとすごいお宝が眠っているという。
この金庫を開けるには、鍵と4桁のダイヤルナンバーと、暗証文字の3つが揃わなければ
ならない。
4桁のダイヤルナンバーは、鹿山が死んだ時に残したと言われるダイイングメッセージ
「1915」で、ほぼ間違いは無さそう。
井上が経営している辻堂の「ヒトリ書房」で働いている女性・直美は鹿山の娘だった。
鹿山は家では物すごく厳しい親だったそうで、子どもたちは百科事典と伝記くらいしか
本を読むことを許されなかったと言う。
鹿山の長男は、慶子に別宅と乱歩コレクションの引き渡しを要求してきた。
ちゃんと文書にしておかないから、こういう事になるんだよね…。
子供を厳しく縛り付けておいて、自分は陰で好き放題やっていたなんて、父親としても
教育者としても最低です。
と言う鹿山の長男・義彦。
最初は意地悪な長男だなと思っていたけど、そりゃ、父親に対しての不信感も恨みも
生まれたら、愛人の家なんて認めたくない気持ちは解る。
子どもには乱歩の小説を読む事も許さず、離婚したくて里帰りして来た娘を婚家へ
追い返し、厳しくしておいて自分は別宅で愛人と蔵書と楽しく過ごしていたなんて…
子どもとしては許せない気分になって当然でしょう。
しかも、そんなに財産があるのに、病の末期宣告をされてなお弁護士にも相談せず、
ちゃんとした遺言も残しておかなかったなんて、こうなっても仕方ない結果。
乱歩コレクションの存在を知らなかった義彦にそれを教えたのは、栞子の母・智恵子だった。
久しぶりね。栞子。
とか、笑いながら出てくるし…。
私は、あの消え方じゃ失踪というよりも誘拐じゃないか。
なんか事件に巻き込まれているんじゃないのかと思ってたんだけど、
そうじゃなかったらしい。
どうやら、同情に値する人じゃなさそう…今の所は。
栞子は、鹿山が依頼人に残した手紙を見せるが、智恵子は、
贈り物が金庫の中にあるなんて一言も書いてないじゃない?
それが明記されていない以上、この手紙は法的には何も効力を持たないわ。
と、一笑するのだった。
コレクションに「少年探偵団」シリーズがない事を不審に思っていた栞子だったけど、
それは鹿山家の仕掛けソファーの中から出てきた。
「少年探偵団」シリーズの在処は直美が知っていると、栞子が気付いたのは直美の
このセリフ。
『塔上の奇術師』とか。あっ、特に『魔法人形』が好きでした。
この時、私もえっっ?と思ったのさ。
私も「少年探偵団」シリーズが大好きで全部持っていたんだもん。
でも、ほとんどもう忘れてしまってたのね。
ただ「魔法人形」…もとい「悪魔人形」だけは、表紙の絵まで鮮明に覚えていたので。
あれ、「悪魔」じゃなかったっけ?と思ってた。
栞子さんがそれを説明してくれた。
「少年探偵団」シリーズは版を変える際に内容の改訂を行うことが多いんですが、題名を
変更することもありました。
この『魔法人形』は光文社版ですが、ポプラ社版では『悪魔人形』なんです。
井上さんに確認したんですが、直美さんが井上さんの部屋で読んでいたのはポプラ社版でした。
それでこの家のどこかに光文社版の「少年探偵団」シリーズが隠されていると確信したんです。
あなたは、ご両親に井上さんとの交友を禁じられて、「少年探偵団」シリーズを途中で
読むことができなくなった。
それでどうしても続きが読みたくて、お父さまの本をこっそり読んでいたんじゃありませんか?
直美は、10歳くらいのころ、父がここから「少年探偵団」シリーズを出すのを見てしまったらしい。
そしてこっそりとここから取り出して読むようになったのだった。
お父さまはホントに何も気付いてらっしゃらなかったと思いますか?
あれほど慎重に二重生活を隠し通した方が、子供に秘密の存在を知られてしまうような
迂闊なまねをするとは私には思えません。
たとえ知られてしまったとしても、誰かが大事なコレクションに触っていたことに
気付かないなんておかしいです。
直美さんが「少年探偵団」シリーズを見つけてしまったのは偶然じゃなかったんです。
鹿山さんは体裁上、直美さんを厳しく叱りつけはしましたが、内心では
同情していたんでしょう。
だから本を別宅から移すことにしたんです。
そして直美さんが通り掛かる頃合いを見計らって、大きな音を立て本を隠しているところを
わざと見せ、その後も直美さんがこっそり本を読んでいることを微笑ましい気持ちで
見逃していたんじゃないでしょうか。
本と一緒に出てきた「少年探偵団」の手帳には直美へのメッセージが書かれていた。
この件で父へのわだかまりが何となく溶けた直美によって、鍵もソファに隠されて
いる事が解り、栞子は金庫の鍵を手に入れる……。
はずだった。
けれども、箱の中に鍵はなく…
母です。
母が先にこの場所を見つけて持ち出したんです。
で、来週に続く……。
それって…単なる泥棒じゃね?
それとも、義彦の許可を得て家探しして持って行ったってこと?
そうだよね。そうじゃなかったら、かなりヤバイだろ……。
厳しかった父が、体裁で子どもを怒っていて実は同情していた、というのは何だかなぁ…。
でも、直美に関しては何となく良い感じになったけど、義彦はどうなるの?
義彦も同じように押さえつけられた子供時代を送って今に至るわけでしょ。
こっちも何かわだかまりが解けるようにしてあげなきゃ気の毒だよね。
そして、別宅と本宅。栞子か智恵子か、金庫を開けた方がコレクションを握る。
みたいな展開になってたけど、そういう話なんだったっけ…?
栞子がいくら金庫を開けられても、相続人である義彦が認めなければ、持って行かれて
しまうのでは~。
あ~でも、もし父を殺害したのが義彦だったら、逮捕されちゃうからいいのかな。
ビブリアはすでに直美の心証を勝ち取ってるし。
まぁ…話は来週に続く。
…で、何でかなり色々と忘れている私が「悪魔人形」の事だけ鮮明に
覚えているのかと言うと…。
栞子さんが出した時、興奮しちゃったよ。そうそうそうそう、この表紙この表紙!!!
恐い物が大嫌いな妹が、この人形を怖がって、表紙見ただけでギャーギャー泣くのよ~。
で、ケンカした日の朝、この本を妹の布団の中に入れておいてやったのさ~。
そしたら、朝、断末魔の叫びが~~!!
そんなイケナイ思い出と共にある本なのだった…ケケケ…
あ~懐かしい。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
篠川栞子(剛力彩芽)は、「古書に関する特別な相談がある」と連絡を受け、五浦大輔
(AKIRA)とともに、来城慶子(高樹澪)が暮らす洋館にやってくる。
車椅子の慶子に代わり栞子と大輔を迎えたのは妹・邦代(松田美由紀)で、案内された
書庫は江戸川乱歩の古書コレクションで埋め尽くされていた。そのコレクションは昨年死去した慶子の夫のものだが、ある条件が解決されれば、
売ってもよいと言う。
その条件とは、洋館にある巨大な金庫の暗号を解くことだった。栞子は、大輔、志田肇(高橋克実)、篠川文也(ジェシー)に金庫を開けるために必要なのは、
鍵、四桁のダイヤル番号、暗証番号の3つだと言った。その後、栞子は大輔とともに井上太一郎(佐野史郎)が経営する「ヒトリ書房」を訪ねる。
コレクションの中に、「ヒトリ書房」で購入したと思われる本があったためだ。
栞子は、外出先から戻った井上に慶子を知っているかと尋ねた。
店員の鹿山直美(横山めぐみ)は微かに反応したが、井上は知らないの一点張りだった。志田は、直美の存在が気になる大輔に、直美が以前にも「ヒトリ書房」で働いていたこと、
父親の鹿山明(須永慶)は昨年のクリスマスに事故死した有名な政治学者だったことを話す。
さらに藤波明生(鈴木浩介)が、鹿山が死に際に「1915」というダイイングメッセージを
残していたと教えた。それを聞いた栞子は表情を変え…。(あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
よろしければ→【2013年1月期・冬クールドラマ何見ます?】ラインナップ一覧とキャスト表と展望
【キャスト】
篠川栞子 … 剛力彩芽
五浦大輔 … AKIRA
笠井菊哉 … 田中圭
藤波明生 … 鈴木浩介
横田奈津美 … 北川弘美
篠川文也 … ジェシー
小菅奈緒 … 水野絵梨奈
佐々木亜弥 … トリンドル玲奈
橋本さやか … 内藤理沙
篠川千恵子 … 安田成美
五浦恵理 … 松坂慶子
志田肇 … 高橋克実
【スタッフ】
プロデュース … 小原一隆、藤野良太
演出 … 松山博昭、宮木正悟
脚本 … 相沢友子
原作 … 三上延
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コメント
ビブリア古書堂の事件手帖 第10話
『江戸川乱歩!?
内容
栞子(剛力彩芽)は、来城慶子(高樹澪)の暮らす洋館に招かれる。
妹・邦代(松田美由紀)に屋敷を案内される栞子と大輔(AKIRA)
到着した書庫にあっ
ビブリア古書堂の事件手帖 第10話
栞子(剛力彩芽)は、古書に関する特別な相談があると連絡を受けて、大輔(AKIRA)と一緒に来城慶子(高樹澪)が暮らす洋館を訪れます。
案内された書庫には、推理作家・江戸川乱歩…
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私の場合、小学校はシャーロッキアンで、ホームズ以外は受け付けなかったんですが、中学に入ると土曜ワイド劇場の天知茂の江戸川乱歩美女シリーズにはまってしまって、少年探偵団以外の乱歩作品を読みあさりました。そして「Kー20」の公開時になって初めて少年探偵団シリーズを読んだ口です。子供の頃に読んでおけばなあ、と少し後悔しました。
鍵の隠し場所は、乱歩を読んだことがある人ならば、すぐ気がつく場所(by「人間椅子」ほか)なので、栞子はもっと早く気づくべきだと思うのに、クローゼットに隠れて直美を見守るなんて搦め手を使うから智恵子に先を越されるんだよ、と歯ぎしりしながら見てました。
>それって…単なる泥棒じゃね?
智恵子については、予告で乱歩の原稿があると見ているようなので、自分の「本を読みたい」という自分の欲望のためなら「盗み」ぐらいやるでしょう。
>栞子がいくら金庫を開けられても、相続人である義彦が認めなければ、持って行かれてしまうのでは~。
義彦がどうするかは次回の帰結を確認してからじゃないと分からないと思います。ただ、智恵子が指摘したように、金庫の中が「贈り物」とは限らないことはヤバイと思うので、義侠心だけで、金庫の暗号解読に向かう栞子には危ういものを感じてしまいます。
(智恵子は義彦のことも計算に入れてそうな気がするので・・・)
ビブリア古書堂の事件手帖 第10話
「江戸川乱歩・少年探偵団」2013年3月18日 篠川栞子(剛力彩芽)は、「古書に関する特別な相談がある」と連絡を受け、五浦大輔(AKIRA)とともに、来城慶子(高樹澪)が暮らす洋館にやってく
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>それって…単なる泥棒じゃね
義彦に依頼されているならまだしも、
鍵を先に盗っていってしまうなんて、
まさに泥棒ですよね…(汗)
にしても、智恵子のキャラが…
こんなにも憎たらしかったとは。
もう、栞子が圧倒的な勝利を収めて欲しいところです♪
ビブリア古書堂の事件手帖 第10話★怪盗・智恵子(安田成美)には華がある
「ビブリア古書堂の事件手帖」第10話
江戸川乱歩!?
今週も、「想像してみて下さい・・・」と拙いナレーションから始まると思っていたら、男の人の声で「君に手紙を書くのはおそ
「ビブリア古書堂の事件手帖」第10話
江戸川乱歩コレクション…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201303190002/
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)三上 延…
ビブリア古書堂の事件手帖十話感想
今回はパッと見、結構複雑だったね(苦笑)録画したのを、片付けものしながら見てたんだけど、んっ?と思った場面何度かあって、巻戻しました。。
本の繋がりで、ここまで物語が動
ビブリア古書堂の事件手帖 第10話〜怖くていかがわしい乱歩作品
江戸川乱歩の怖くていかがわしい世界。
死、残虐、孤独、異常心理……。
探偵、怪盗、怪人、サーカス、人形……。
リンゴの頬をした小林少年は、少年愛の対象……。
人は
ビブリア古書堂の事件手帖「江戸川乱歩『少年探偵団』
最終話で取り上げられるのは、江戸川乱歩とあって、随分、人間関係も複雑で、(依頼者と、鹿山親子、主人公・母娘関係、ヒトリ書房・店主の初恋話までがリンク)
特注品・金庫の
ビブリア古書堂の事件手帖 第10話
第10話
JUGEMテーマ:エンターテイメント
「ビブリア古書堂の事件手帖」推理少女の事件手帖10暗号解読の依頼を受けるもその前に母が現れ栞子は母の野望を阻止すべく暗号解読に奔走し始めた
「ビブリア古書堂の事件手帖」第10話は栞子が古書に関する特別な相談があるという連絡を受けて大輔と共にある洋館を訪れる。その洋館には江戸川乱歩の古書コレクションで埋め尽 …
愛人の家の金庫の中へ大切にしまっているのです(剛力彩芽)
「魔法人形/江戸川乱歩」(1957年)は「少女クラブ」に連載された少女向けの「少年探偵団」シリーズの一作である。 少女向けであるために少女探偵・花崎マユミが大活躍するし、小林少年