め以子(杏)は、寒天菓子のハモニカを迷った末に作ることに。
作り方は、大村(徳井優)に教わる。
一方、静(宮崎美子)は、正蔵(近藤正臣)のことをあきらめ、芸者に戻る決心をする。
め以子は祭りの準備を急ぐが、希子(高畑充希)のほかは、祭りの夜は留守にするという。
め以子は、家族全員でごちそうを食べながら獅子が巡ってくるのを待とうとしていたのに、
がっかり。
そして静が芸者に戻ろうとするのは自分のせいではと考える
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「ごちそうさん」第58話「祭りのハーモニー」
※(注)楽しくご覧になった方は読まない方がええですよ。
基本的には、ほぼ簡単感想で。
もう、潮時ですさかい。
と、正蔵のことをあきらめたお静さん。
ちょうど天神祭で人手が足らないところを機会にお座敷に戻る決心をしたのだった。
一方、主人公は相変わらず「ハモニカ」作りのために奔走する。
みんなで天神祭に食べるためである。
で、散々聞きまわったあげく、大阪市役所の「小さな巨人」が作り方を知っていると突き止める。
勤務中なんですが。
…と、やっと悠太郎が妻に言ったわけだが…視聴者の声が届いたかな~。
妻はそれどころじゃないのだった。
部外者立ち入り禁止の貼り紙でもしとけば…ああ、それもこの人たちには利かないか。
「小さな巨人」とは、当然、大村さんのことである。
で、作り方はアッサリと解ったらしい…。
ほらね。ミステリーみたいにしといて、なんて簡…(略)
家に帰ると和枝さんが玄関の飾りつけをしているのだった。
ホンマに前の日に幕も提灯も出さんて、ご近所さんに何ぞあった思われますで。
すいません!
あ…お姉さん。
あの、天神祭の献立なんですけど西門のおうちのものって決まってますよね。
できればご相談を…。
あ…わて、明日おらんさかい。
先生に案内してほしい言われてな。
露骨にガッカリする主人公。
はい。1人消えた。
そして、当日は祭りの手伝いをしなくてはならないと言う悠太郎。
はい。2人消えた。
断ってよ!市役所は半ドンなんでしょ?
家族みんなでお獅子が来るの待とうって…。
出ました~…平成妻の「家族みんなで、仕事よりも家庭優先論」。
しかも、それはあなたが勝手に立てた都合でしょ。
そして、一番「ハモニカ」を食べさせたかったお静さんも消えた。
出てみよかなぁ思て。久しぶりに。
…えっ?
お座敷。
あ…芸者さんをやるって事ですか?
料理屋でな、お客さんらとお祭り祝うんや。
天神祭は人手が足らんさかい枯れ木でも床の間に飾っとけって。
この「枯れ木でも」っていうのが……とても切ない…。
昨日も書いたけれども、この人もずっと芸者をやっていれば、もっと違う今が
あったかも知れないわけである。
なのに47で幸せをあきらめて、かつて光があった場所に戻る。
周りはたぶん若くて可愛い子ばかり。
過去の栄光を背負った自分の事なんて名前も知らないだろう。
こういう復帰って…嫌なもんだよね。たぶん。
え…えっ…じゃあ明日は…。
戻るんは、日ぃまたぐ思うわ。
そんな…そんな…天神祭はみんなでって。
お静さんの重たい人生に比べて、主人公が軽すぎてイヤになる…ほんと。
でも、ここは、主人公はまだ若いし未熟だし、この時代なのだから、それこそこれから
色々な苦難を背負っていくわけで……。
…という風に見てあげなければならないワケですよ。
しかし、このドラマの軽さに、そんな苦難が待っているかどうかが不安なわけです。
実家が震災に見舞われても…戦争で大阪が焼け野原になっても…
なぜか食べ物は主人公のところにだけはいつも豊富にあって、家族も無事で、
焼失した家もすぐに再築して、みんなで食べられれば大丈夫~ごちそうさん~
みたいな…
そんな軽い未来が見える気がしてならない…ぇ…妄想ですか、そうですか…。
とにかくこの場は、謝るお静さんに、
ああいえ…私が勝手に突っ走ってただけですから。
と、しょぼんと言う主人公であった。
祭り当日。
もしかしたら、お静さんは家を出て行こうとしているのでは、という希子ちゃんの言葉に
裸足で外に出る主人公。
出ていくとか考えてないですよね!?
「出ていく事、考えないんか」って言うたんはあんたやんか。
あんたの言うとおり、ホンマは何べんも何べんも出ていこう思ててん。
けど…悔しいとか恨みとかみ…惨めな思いに足引っ張られて、ズルズ8年もいてもうたんや。
言うてくれておおきに。
ホンマ、嫌みとちゃうで。
この辺のお静さんが、本当に寂しくて。
しっとりした切なさがある。
成熟した大人の女の深さ。
宮崎美子さんが本当に素晴らしい。
この間、玄関でぽつんと待つ希子ちゃんの画がまた寂しくて美しいのだった。
すっかりあきらめて落ち込んだ主人公に、希子ちゃんが笑顔で言う。
ええやないですか、2人かて。
うち、ちい姉ちゃんのハモ食べたいです。
2人でい~っぱい食べましょうよ。
家族を元気づけるのは、この主人公の唯一のお仕事のはずだが……
そこまでも気弱で内気な妹に取られた主人公。
これだけ言えるようになった希子ちゃんが本当に偉い。
でも、希子ちゃんがこういう事が言えるようになったのは、言葉を受け止めてくれる存在に
出会えたからであって、それは主人公のおかげなんだよね。
つまり、このドラマは主人公自身はあまり変わる事は無く、主人公のおかげで周りが
変わっていくという仕組みなのだった。
これも朝ドラのデフォだもんね。
で、明日は「奇跡」が起こるらしい……。
奇跡キターーー!!って叫ばなきゃ……。
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公式にレシピページ出来たよ。
※キャスト
卯野 め以子 … 杏(幼少期:豊嶋花)
卯野 大五 … 原田泰造
卯野 イク … 財前直見
卯野 トラ … 吉行和子(ナレーション)
卯野 照生 … 井之脇海
西門 悠太郎 … 東出昌大
酉井 捨蔵 … 近藤正臣
西門 静 … 宮崎美子
西門 和枝 … キムラ緑子
西門 希子 … 高畑充希
村井 亜貴子 … 加藤あい
泉 源太 … 和田正人
大村 宋介 … 徳井優
藤井 耕作 … 木本武宏
堀之端 桜子 … 前田亜季
野川 民子 … 宮嶋麻衣
近藤 学 … 石田卓也
室井 幸斎 … 山中崇
高木馬介 … 中村靖日
宮本先生 … 奥貫薫
竹元 勇蔵 … ムロツヨシ
※スタッフ
脚本 … 森下佳子
演出 … 木村隆文、小林大児
プロデューサー … 内田ゆき
制作統括 … 岡本幸江
フードコーディネーター … 飯島奈美
音楽 … 菅野よう子
主題歌 … ゆず「雨のち晴レルヤ」
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【ごちそうさん】
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コメント
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>旧民法下でも「生死不明が2年続けば」女性から離婚できたのでしょうか?
明治民法でも生死不明のための離婚宣言はあったようです。
が、その多くは戦争における生死不明であって、こういう例はよく解りません。
ただ、正蔵が失踪して8年でしたっけ…。
失踪して7年経つと失踪宣言して死亡した事になるらしいので、実質・正蔵は戸籍上では本当に
この世の人ではないのかも知れませんね。
その場合は、離縁も何もなく完全にお静さんは未亡人ですね^^;
再婚は自由です。
そもそも西門家では、どうなっているかサッパリ解りませんが悠太郎が
家長だと以前言っていたので戸主の交替は行われているんですよね?(それすら解らない^^;)
正蔵が死亡扱いになって悠太郎は戸主になったということでいいんですかね…。
とにかく、色々とあやふやですよね。
>お静さんの恩を一番受けてるのはめ以子ですね。
本人は全く気付いていませんが、そうかも知れませんね。
ごちそうさん (第58回・12/5) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『ごちそうさん』(公式)
第10週『祭りのハーモニー』【第58回】の感想。
め以子(杏)は、寒天菓子のハモニカを迷った末に作ることに。作り方は、大村(徳井優)に教わる。一方、静(宮崎美子)は、正蔵(近藤正臣)のことをあきらめ、芸者に戻る決心をする。め以子は祭の準備を急ぐが、希子(高畑充希)のほかは、祭の夜は留守にするという。め以子は、家族全員でご…
小さな巨人>『ごちそうさん』第58話
検索したら「ハモニカ」らしきものが出てきたhamonikapostedby(C)ひじゅに(写真、勝手に持ってきちゃましたスミマセンスミマセン)紫野和久傅の季節限定生菓子「牡丹鱧水羊羹」上から寒…
小さな巨人>『ごちそうさん』第58話
検索したら「ハモニカ」らしきものが出てきた
hamonika posted by (C)ひじゅに
(写真、勝手に持ってきちゃましたスミマセンスミマセン)
紫野和久傅の季節限定生菓子「牡丹鱧水羊羹」
上から寒天・百合根餡・小豆粒入り白小豆餡の三層になっていて
上に乗っているのは梅肉
甘酸っぱいという味に当てはまるだけでなく梅仕事にも通じるし
まさにピッタリ!
…
連続テレビ小説 ごちそうさん(58)「祭りのハーモニー」
静さんは正蔵とうさんのことを諦め芸者に戻る決意をする。
め以子は芸者に戻ろうとするのは自分のせいだと考えるがそれは違うようだ。
静さんの決心はもっと別にある。 静さんと師匠の本当のことがあるように私は思う。
一方め以子はハモニカの作り方を祭りに詳しい役…
ごちそうさん 第58回
内容
ようやく“ハモニカ”が菓子だと分かり、聞き込みをはじめるめ以子(杏)
そんななか、大村(徳井優)が知っていると聞き、作り方を教えてもらう。
これで、家族みんなで獅子。。。。と思っていたのだが、
和枝(キムラ緑子)悠太郎(東出昌大)。。。忙しいという。…
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正蔵が家を出て10年、お静がズルズルいたのは本人によれば8年、
旧民法下でも「生死不明が2年続けば」女性から離婚できたのでしょうか?
現民法では”3年”ですが、情報手段が段違いですから妥当かもしれません。
お静さんは8年前は39歳、若くはなくても芸のある芸者さんです。
まだまだやれた筈。
でも、
「芸者にもどらはるなら、籍ぬいとくれやす!」
って、和枝さんなら言いそうです。
この家にお静さんがいないと、
・二人の喧嘩を見ないですむので、悠太郎も希子も少しは救われる。
経済的にも、彼女の買い道楽がないので少し楽になる。
・でも、和枝が自慢の弟の縁を自分で取り仕切りたいのは同じ。
・嫁いできため以子が女中扱いで苦労するのも同じ、
お静さんがいないとめ以子はもっと辛かったかもしれない。
希子も、め以子よりは血縁の姉につきそうです。
お静さんの恩を一番受けてるのはめ以子ですね。