【真田丸】第6回 「迷走」 感想

本能寺の変、直後の安土。
信繁(堺雅人)は松(木村佳乃)を連れ信濃へ逃げようとするが、明智兵に見つかってしまう。
追いつめられた松は思わぬ行動に。
真田の郷では、「信長公のあだを討つべし」と正論を主張する信幸(大泉洋)に対して、昌幸(草刈正雄)の策は意表をつくものだった。

一方、信長の死を知った北条氏政(高嶋政伸)は、信濃に狙いを定める。
北条への恐怖におびえる故郷に、信繁が悲しい知らせとともに帰ってくる。

(あらすじは「Yahoo!TV」より引用)     

   真田丸題字.jpg

真田丸 第六話「迷走」

   「本能寺の変から二日。
日本中に信長の死という衝撃的な知らせが伝わっていく。
信繁たちは明智の兵に占拠された安土を脱出しようとしていた。」

  

…ということで。
時は天正10年(1582年)6月4日。

このドラマが始まってからストーリーはまだ4か月しか経ってません

何だかものすごく長い間一緒に戦ったり旅したりしているような気もするし、まだつい昨日、勝頼さまが亡くなったばかりのような気もする。とにかく…もうすでに真田の人たちが自分の生活の中に住んでいるような気がするから凄い。

さて…。

源次郎信繁は織田の人質となっていた姉のお松殿らを連れて、明智の兵から逃れるために身を隠していた。

しかし何せ女の人数が多すぎる。
あっという間に追いつかれて見つかってしまい…

何と松殿は崖から身を投げてしまう。
  真田丸6-2

佐助が飛びこんだものの松殿の姿はなく…。

私はここに残る。
どの道、真田に戻っても私には居場所がない。

松の傍に居てやりたいのだ。

と、松の着物を抱いて泣く義兄・茂誠。

生きていてこそ。
いいですか、兄上。生きていてこそです!

と、義兄の肩を抱いて強く訴える源次郎だが…。

当然、自分だって絶望に苛まれている。
自分の目の前で飛び込んだのに救えなかったのだ。

三十郎は、

松様の事はお忘れ下され。

真田家にとってはこれからが正念場。
源次郎様には殿や若殿を支えていく役目がござります。
気をしっかりお持ちなされませ。

と言うけれども…
忘れられるわけないじゃんね…。
  真田丸6-4

しかし、忘れたくなくても考えていられないほど忙しいのは、むしろ救われる。
姉の死を悼んでいる場合ではないほど自分自身もいつも危険に晒されているのだ。

真田に戻る途中で、ボロボロに疲れた森長可の一団と出会う。

森長可…あの『信長協奏曲』で視聴者みんなが泣いたという(ごめんな、泣けなくて)森りんの息子である。弟は蘭丸なので本能寺でお亡くなり済み。

ちなみにこの人の奥さんはツネちゃんの娘である。

一揆にでもやられたか。かなり参っているようですね。

という三十郎の言葉通り、越後に侵攻してかなりイイ感じに戦っていた長可は、信長の死によって信濃国衆に扇動された民に一揆を起こされていた。

信濃の国衆たちに伝えよ。
わしら織田方はおぬしたちを守りこそすれ害をなそうなどとは思っていなかった。
わしらを追い出せば、必ずや信濃は方々から攻められ食い潰されるであろう。
その時になって後悔しても既に遅しじゃ。

という、信繁に対する言葉は、信濃に対する悔し紛れの台詞でもある。

出浦昌相だけは、この長可を守ってついてきてくれたんだよね。

素破は目先の損得では動かぬ。
一度家臣と決めたからには最後まで尽くすのが我らの流儀。

乱世なればこそ、我らの流儀に値打ちが出る。
素破は戦では死なぬ。
素破が死ぬ時は信用を失った時。

  真田丸6-5

ガチでかっこいい……。

真田へ戻ると、自分のせいで松殿が死んだ報告をしなければならない信繁。辛い。

泣きながら信繁を何度も叩く母の嘆きが本当に辛い。
  真田丸6-1

源次郎のせいではないと母だって解っているのである。
けれども、人間、あまりにも悲しければ誰かのせいにせずにはいられないのよね。

実は…
松殿の今後は史実としては解っているので、落ちた時はただただ、びっくりぽん。

どうなるのか解っているのに泣けたよ…このシーンには。
やっぱり、ドラマがしっかりしているから、フィクションだろうが言葉が軽かろうが面白いよね。
これが大河「ドラマ」なんだとつくづくしみじみ思うわけです。

早く母上の所に帰ってきてやってね~~。
  真田丸6-15

大よその歴史の流れは史実ネタを散りばめながら流しているけれども、ドラマ全体はほぼ創作。
それをこれだけ見せられる脚本力に唸る。

ホームドラマも面白いし、私が常々「苦手だ、嫌いだ」と書いている恋愛面まで…。

聞いたわ、お松様の事。
…しかたないと思うけど。

しかたないで済ます事などできぬ!

みんなに言ってほしいんでしょ、あなたのせいじゃないって。
口が裂けても言いませんから!

やな女子だな。

あれですね、これで人質に使える駒が一つ少なくなって真田家も大変でございますね。
   真田丸6-11

好きなら好きなほど口から憎らしい言葉が出て来ちゃう、きりちゃん…あかん~~~……。

才がなければ私はただの役立たずの次男坊。
真田の家にいる意味など何もない。

……

…あの
…何か言っても構いませんよ。

ではひと言だけ。

どうぞ。

梅は源次郎様が帰ってきて下さってほっと致しました。
もし真田の郷に何かあった時は必ず私をお助け下さりませ。

約束です。

分かりました。
   真田丸6-12

ほら、これな。これが男子が好きなやつっっっ!!

……と、こういう風に、割とワクワクと見ているのだった。

せっかく真田の家にお勤めに上がったのに、滝川の人質になる とり様に付いて沼田へ旅立つ事になっちゃった きりちゃん。梅ちゃんと源次郎はますます仲良くなっていくのに出る幕無しで可哀想すぎる。

不器用は損だ。
損だけれども…彼女なりに源次郎の感情を引き出してあげているのよね。
そこに早く気付けよ…まだ15歳だから無理か。

今回は主人公サイドのパートが松殿絡みで多かった。
それはそれで面白い。

…が、真田サイドも他も動きつつある。

滝川一益に人質を取られることになり、小県の国衆に滝川につくと言った所、すぐに却下される昌幸。

北条こそが次の覇者。
真田殿、滝川につこうなどと世まい言を申しておるのはおぬし一人という事だ。

よかろう。
では我らは北条に従う。
←アッサリ

さっき一益に付くって言ったばかりなのに……。
  真田丸6-6

ああでも言わねば話が終わらぬ。

しかし滝川様との約束はどうされるのです?

滝川と北条、しばらく天秤にかけて様子を見る。

そして、味噌汁ご飯のシーン以外に初めて登場した北条。

信長が死んだか。
これまで様々な品を献上してきた。
雉五百羽、馬、数知れず、鷹、白鳥、鮑に煎海鼠…。
あとは何だ?
全て無駄になってしまったのう。ハハハハハ!

   真田丸6-7

いつヴーヴー唸り出すか解らないクズな卓ちゃん……じゃなかった、氏政である。

息子の氏直もクズ役では定評のある細田善彦くんなワケですが…。

北条は織田と約定を交わしておる。
攻め込む訳がないではないか。

起こるはずのない事が起きてしまうのが戦国の世でございます。

昌幸の考えか。ホッホッホッホッホッ…。
よかろう。約束しよう。

  真田丸6-8

真田の長男も北条の跡取りも父の劇場に付いていけてない。

「北条は貴殿が留守にしている間に上野や信濃に攻め込む事は決して致しませぬ」と書いておいた。

父上、それは本心でございますか?

されど今は戦国の世。
敵を油断させるのも立派な兵法の一つじゃ。

攻める気満々……。

そして、こちらは癒しの徳川サロン。
  真田丸6-9

殿は明智を討つおつもりはござらん。

ばかを申せ!

正信の言うとおりじゃ。

信長公の仇を討たなくてよろしいのですか?

別に~わしの主君ではないわ。

あら、主君ではなかったのですか?

家来になった覚えは、ない。
明智討伐はそのうち誰かがやってくれるわ。

やらない気満々……。
   真田丸6-10

それぞれの思惑が交差する中。

6月13日、ナレで山崎の合戦が終了ーーーー。

明智の天下は終わる。

これで滝川一益の目はなくなった。

はい…。

わしが肩入れした者はことごとく運を逃す。
源三郎、教えてくれ。
わしは疫病神か。

…巡り合わせかと。
   真田丸6-13

面白いことも盛り上がる事も言えない生真面目で不器用な長男・信幸。

不思議ですね。
私はこの景色を見るといつも思うのです。
武田から織田、たとえ領主が変わってもこの信濃の景色が変わる訳ではない。
いつも静かにあの山々はそこにある。
まるで人間同士のいさかいを遠くで笑っているようです。

私はこの景色が好きです。
信濃は日本国の真ん中ですから。
信濃に生まれた事を誇りに思います。

父上の子として生まれた事を誇りに思います。

詩のようにすらすらと父が言って欲しいことを言える次男。

源次郎。

よき息子じゃ。

よき息子じゃ。
よき息子じゃ。

   真田丸6-14

そのセリフ、一生懸命やってる真っ直ぐで不器用な長男にも言ってやってほしいの。

もちろん…
長男とは現実的な会話を交わしている。
次男とは夢や理想を語っている。

どちらも善き息子であり、どちらの事も愛している。

この2人の息子に対する父の体制がな……ずっと変わらないんだ。たぶん。
この後も将来までも、ずっとずっと。
恐らく、最後まで。

これより真田は誰の下にもつかぬ。

ようやく分かった。
上杉も北条も徳川も、この信濃が欲しいのじゃ。
ここにはよき材木が採れる山々がある。
それを運ぶ川もある。よい馬もいる。
街道が通り、人が集まる。

東と西を結ぶ要の土地じゃ。

だからこそ大名たちはこの信濃を押さえようとする。

この信濃がある限り、わしらは大名たちと対等に渡り合える。
この信濃を使ってやつらを操ってみせるのよ。
もうやつらの顔色をうかがうのはごめんじゃ。

滝川が北条と戦ってる間城は 手薄になる。
これに乗じて岩櫃と沼田の城を奪い返す!

沼田には、ばば様もおる。人質も一緒に取り返すのじゃ!
いざ出陣じゃ。

息子たちよ。

どんな手を使っても、わしは真田をこの地を守り抜いてみせる。

大博打の始まりじゃ!

あ~~……
最後まで盛り上がった!!

最後、特に盛り上がった

この状態で1週間も待つのキツイわーーー。

今年に入ってから「真田丸」に脳内が支配されております。
ここまで6回、全て神回すぎてこの先が怖い

よろしければ→【2016年1月期・冬クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

真田信繁(幸村)(源次郎) … 堺雅人
真田信幸(信之)(源三郎) … 大泉洋
真田昌幸 … 草刈正雄

きり … 長澤まさみ
薫 … 高畑淳子
松 … 木村佳乃
とり … 草笛光子
梅 … 黒木華
こう … 長野里美

堀田作兵衛 … 藤本隆宏
佐助 … 藤井隆
高梨内記 … 中原丈雄
矢沢三十郎頼幸 … 迫田孝也
小山田茂誠 … 高木渉
真田信尹 … 栗原英雄
矢沢頼綱 … 綾田俊樹
与八 … 今野浩喜

武田信玄 … 林邦史朗
武田勝頼 … 平岳大
穴山梅雪 … 榎木孝明
小山田信茂 … 温水洋一
跡部勝資 … 稲荷卓央
木曽義昌 … 石井愃一
春日信達 … 前川泰之
室賀正武 … 西村雅彦
出浦昌相 … 寺島進

北条氏政 … 高嶋政伸
板部岡江雪斎 … 山西惇
北条氏直 … 細田善彦

上杉景勝 … 遠藤憲一
直江兼続 … 村上新悟

織田信長 … 吉田鋼太郎
滝川一益 … 段田安則[
織田信忠 … 玉置玲央
明智光秀 … 岩下尚史
長崎元家 … 松田賢二

豊臣秀吉 … 小日向文世
茶々(淀殿) … 竹内結子
寧(北政所) … 鈴木京香
千利休 … 桂文枝
加藤清正 … 新井浩文
石田三成 … 山本耕史
大谷吉継 … 片岡愛之助
片桐且元 … 小林隆
豊臣秀頼 … 中川大志
豊臣秀次 … 新納慎也
小早川秀秋 … 浅利陽介
大蔵卿局 … 峯村リエ

徳川家康 … 内野聖陽
阿茶局 … 斉藤由貴
本多正信 … 近藤正臣
稲(小松姫) … 吉田羊
本多忠勝 … 藤岡弘、
服部半蔵 … 浜谷健司
石川数正 … 伊藤正之

語り … 有働由美子

※スタッフ

脚本 … 三谷幸喜
音楽 … 服部隆之
テーマ音楽ソロヴァイオリン … 三浦文彰
題字 … 挾土秀平
制作統括 … 屋敷陽太郎、吉川邦夫
プロデューサー … 清水拓哉、吉岡和彦
演出 … 木村隆文、田中正、小林大児、土井祥平

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