【八重の桜】第38回 「西南戦争」感想


八重(綾瀬はるか)は襄(オダギリジョー)とともに、新築された英学校の校舎で
備品の準備に追われていた。
そのころ、鹿児島では西郷隆盛(吉川晃司)が、配下の不平士族らの決起を止められずに挙兵。
西南戦争の幕が切って落とされる。
東京からは仕官した山川浩(玉山鉄二)が出兵。
警視庁からは佐川官兵衞(中村獅童)や斎藤一(降谷建志)も参戦することに。
政府軍の大山巌(反町隆史)は、いとこである西郷に戦いを挑む。

(「Yahoo!TV」より引用)

    

八重の桜 第三十八回「西南戦争」

明治10年。

同志社英学校の新校舎が出来上がった。

熊本洋学校と比ぶっとえらい小さかね。

と、憎まれ口を叩きながらも、木の香りがする新しい校舎に嬉しそうな熊本バンドの市原。

俺たちの学校やけん、俺たちが大きくせにゃいかん。

机を運ぶ学生たちを目を細めて見つめる襄と八重。

そこへ、徳富が新聞を片手に飛び込んでくる。

大変たい!
鹿児島ん西郷が兵ば挙げるて!

何てや!?

熊本も戦になるかもしれん…。

熊本から来た学生は、みな実家を心配して顔を曇らせる。

家に戻ると、覚馬も早この事を知っていた。

八重と共に府庁に行く覚馬。

明治10年2月15日。
西郷は1万を超す兵を率いて、進軍を開始。

切っ掛けは、大久保が密偵を送り込んで西郷の動向を探らせていた事だと槇村は言う。

で、その密偵が西郷暗殺を企んらんじょると私学校の者らが騒ぎだしたんじゃ。

暗殺?馬鹿な!
暗殺の噂だけで1万を超す兵を動かしたのか!

私学校は不平士族の吹きだまりよ。
決起の口実を探しちょったんじゃろ。

政府も苦しい状態にあった。

真意はどうあれ、兵は既に動き出したんじゃ。
賊徒は早々に討ち取らにゃならん。

という木戸に、複雑に顔をゆがませる大久保。

「賊徒」か…。

そして、ついに2月19日。
政府は西郷軍追討を発令した。

西南戦争の始まりである。

元会津藩士は、この出来事に久しぶりに奮起した。

「 薩摩人 みよや東の丈夫(ますらお)が 提げはく太刀は 利きか鈍きか」
会津の戦から10年。
やっと正々堂々薩摩軍と戦える時が来た。

感慨深げに言う山川浩。

士官した浩と、警察官である佐川官兵衞、藤田五郎(斉藤一)は出兵することになる。

西郷が挙げた軍は薩摩の賊徒に留まらず。
廃刀令などを経て政府に不満を持つ士族は増えている。
それらが呼応して、軍は大きくなっていった。

なじょして戦になるのです。
あの時も西郷様には答えて頂けなかった。

覚馬に向かって、答えを探す八重の問い…。

以前、西郷が訪ねてきた時、八重は西郷に訊ねたのだ。

おいは、会津と薩摩はどっか似た国じゃち思っちょった。
武士の魂が通う国同士じゃち。

それなら何で会津が滅びんのをお止めにならなかったんだし!

西郷からの答えは得られなかった。

3月4日。
西南戦争最大の激戦となる田原坂の戦闘が始まった。

「兄」と呼んでいた西郷を討つ指揮官となった大山巌は、

諸君らの中に命を捨てて敵軍の土塁に斬り込む者はおるか!?

と兵に叫んだ。

名乗りを上げたのは、自分が砲兵隊長として指揮していた会津戦争の相手であった元会津藩士の
佐川官兵衞。そして藤田五郎。

諸君らを「抜刀隊」と命名する!
薩摩兵も死力を尽くして斬り込んでくる。
こん戦の勝敗はおはんらの奮闘に懸かっちょ!

昨日の敵が今日の味方になり、自分たちが滅ぼした会津が自分の「兄」を
攻めるために自分の兵になる…。

まさか会津と手をば組んで、兄さあと戦するこつになっとはな…。

3月20日、政府軍は田原坂を制した。

もぬけの殻になった基地を見回り、浩は1人の男を見つける。

何をしておる!

犬を捜しちょお。
見かけもはんやったな?

もしや…西郷か?

おはんは?

会津の山川だ。

浩は立ち合おうとしたが、西郷は剣を持っていないと言う。

西郷、聞く事がある。
戊辰の折、会津は幾度も恭順を示した。
それでもにしらは会津を朝敵に落とした。

女子どもも籠もる城に大軍をもって襲いかかった。

何でそこまで会津を追い詰めた!?

旧勢力が会津に結集しては、いつまでたっても戦は終わらん。

会津は人柱か!
今のこの国は会津人が、会津人が流した血の上に出来上がっている!

そいを忘れたこつは、なか。
じゃっどん、もう収めんなならん。

内乱は二度とは起こさん。
おいが皆、抱いてゆく。

それが、この長い幕末の内乱への西郷の答え。

明治10年9月24日。
西郷隆盛は、城山で自刃した。

この戦で、佐川官兵衞も命を落とした。

そして、その年に同志社女学校が設立。

八重は襄に言う。

初めて会った頃、女紅場に参観に来た事があったでしょう?

女紅場は女学校を作るための参考になると言ってくれたげんじょ、私はもっと
違う学校を作ってもらいたい。

女紅場は、よき妻、よき母となるため女子の仕事を学ぶ所です。
それも大切だけんじょ、それだけでは探してる答えは見つからねえ。

また戦が始まった。
会津を滅ぼしてまで新しい国を造ったはずなのに。
戦をしなければならぬ訳がまことにあんのか…。

答えを探すには学問が要ると思うのです。
だから女子も学ばねばなんねえ。

   ※※※

会津は国を創るための人柱だった。
そして、西郷も同じく人柱になる。

新しい国を創るためには人柱が必要だった、というのが西郷の答え。

これを持って日本の内乱は終わり、西郷はまさに古い日本の最後の人となった…。

この答えが正しいのかどうか、現代を生きる私には解らない。

もっと他に、こんなに人が死ななくて済む答えがあった気がする。

けれども、それは今から言っても仕方ないこと。

1つの時代を終わらせるのは、これだけの血を流さなければならなかった。
私たちは、今、その国の上に立っている。

その歴史だけは知っておいてもいいと思ったのでした。

そういう事を考える頭を持つ、自立した女子を育てたいと考える八重。

答えを探す力のある人間を育てるために。
八重と襄は道を開いていく。

木戸も大久保もナレーションだけで退場していく中…。
新しい日本を作った人たちも変わっていく。

まさか会津と手をば組んで、兄さあと戦するこつになっとはな…。

1人つぶやく大山巌。

そりゃ複雑だよね…。

薩摩藩だったのに薩摩の「兄」に、滅ぼした会津藩士を使って刃を向けることになる。

そして、結局、将来の妻は会津の女だもんね…。
この人の人生……すごく複雑な運命。

今回は、同志社に関しては、お余所のエピみたいになっちゃったけど。

熊本バンド女子版みたいなのがいっぱい来たぁ。

大後寿々花、荒井萌、原田夏希……。
男性視聴者はちょっと嬉しい

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※キャスト

山本八重(新島八重)… 綾瀬はるか(少女期:鈴木梨央)

新島襄(七五三太→襄)… オダギリジョー
山本覚馬… 西島秀俊
山本佐久… 風吹ジュン
山本みね… 三根梓(少女期:千葉理紗子→豊嶋花→池田沙弥花)

徳富猪一郎(徳富蘇峰)… 中村蒼
伊勢時雄… 黄川田将也
金森通倫… 柄本時生
市原盛宏… 永岡佑
小崎弘道… 古川雄輝
海老名喜三郎… 阿部亮平
徳富初子… 荒井萌
伊勢みや子… 坂田梨香子

山川大蔵(与七郎)… 玉山鉄二
山川二葉… 市川実日子
山川艶… 秋吉久美子
山川健次郎… 勝地涼(少年期:小山颯)
山川捨松(咲→捨松→大山捨松)… 水原希子

佐川官兵衛… 中村獅童
梶原平馬… 池内博之
秋月悌次郎… 北村有起哉
広沢富次郎… 岡田義徳
西郷頼母… 西田敏行

日向ユキ… 剛力彩芽
高木時尾… 貫地谷しほり
大垣屋清八… 松方弘樹
小田時栄… 谷村美月

槇村正直… 高嶋政宏
藤田五郎(斎藤一)… 降谷建志

徳川慶喜(一橋慶喜)… 小泉孝太郎
徳川慶恕(徳川慶勝… 金子賢
徳川斉昭… 伊吹吾郎
徳川慶篤… 杉浦太陽

松平春嶽… 村上弘明
井伊直弼… 榎木孝明
松平定敬… 中村隼人
久世大和守… 津村和幸
勝麟太郎(勝海舟)… 生瀬勝久
榎本釜次郎(榎本武揚)… 山口馬木也

岩倉具視… 小堺一機
三条実美… 篠井英介
近衛忠煕… 若松武史
中川宮… 小須田康人

西郷吉之助(西郷隆盛)… 吉川晃司
大山弥助(大山厳)… 反町隆史
島津斉彬… 林与一
大久保一蔵… 徳重聡
桂小五郎(木戸孝允)… 及川光博
板垣退助… 加藤雅也

山本権八… 松重豊
山本うら… 長谷川京子
山本三郎… 工藤阿須加
川崎尚之助… 長谷川博己
お吉… 山野海
徳造… 戸田昌宏

松平容保… 綾野剛(幼少時:山下哲平)
照姫… 稲森いずみ
松平容敬… 中村梅之助
敏姫… 中西美帆

西郷千恵… 宮崎美子
山川兵衛… 山本圭
山川登勢… 白羽ゆり
山川美和… 澤田汐音
山川常盤… 信太真妃
神保修理… 斎藤工
神保雪子… 芦名星
神保内蔵助… 津嘉山正種
萱野権兵衛… 柳沢慎吾
田中土佐… 佐藤B作
林権助… 風間杜夫
横山主税… 国広富之
梁瀬三左衛門… 山野史人
黒河内伝五郎… 六平直政
古川春英… 小市慢太郎
竹村幸之進… 東武志
小出鉄之助… 白石朋也
内藤新一郎 … 陣内孝則

中野竹子… 黒木メイサ
高木澄江 … 宮下順子
中野こう子 … 中村久美
中野優子 … 竹富聖花
世良修蔵… 小沢仁志
吉田寅次郎(吉田松陰)… 小栗旬
久坂玄瑞… 須賀貴匡
近藤勇… 神尾佑
土方歳三… 村上淳
沖田総司… 鈴木信二
永倉新八… 水野直
藤堂平助… 住吉晃典
佐久間象山… 奥田瑛二
宮部鼎蔵… 宮内敦士
真木和泉 … 嶋田久作
孝明天皇… 市川染五郎

ナレーション… 草笛光子

※スタッフ

制作統括… 内藤愼介
脚本… 山本むつみ
演出… 加藤拓
音楽… 中島ノブユキ
テーマ… 坂本龍一
題字… 赤松陽構造

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